【7090】マザーズの小型注目案件「リグア」の初値を予想!競合不在の独自サービスを提供。

【7090】リグアの初値を予想!~競合不在の独自サービスを提供。マザーズの小型注目案件!~

リグア(7090)の上場日は3/13(金)で、上場市場は東証マザーズとなります。

主幹事はSMBC日興証券で、IPOの申し込み期間(BB期間)は2月27日(木)~3月4日(水)となっています。

 

今回はリグアの目論見書を参考に事業内容や業績をチェックしながら詳しくご紹介していきたいと思います。

また、リグアの気になる初値予想やIPOでの購入情報もご紹介していきます。

 

リグアのIPOスケジュール

リグアの主幹事は国内大手5社の一角、SMBC日興証券です。

上場規模は、想定時価総額23.8億円、吸収金額6.4億円程度と、東証マザーズではやや小型の部類に入ります。

ブックビルディング期間2月27日(木)~3月4日(水)
市場東証マザーズ
公募価格決定3月5日(木)
購入申し込み期間3月6日(金)~3月11日(水)
上場予定3月13日(金)
当選株式数公募275,000株、売り出し25,000株、オーバーアロットメント45,000株
想定価格1,850円
仮条件価格
公募価格

 

リグアの各証券会社の割当

それでは、リグアの引受証券会社及び引受シェアを確認していきたいと思います。引受シェアは以下のとおりです。

証券会社株数割当率
SMBC日興証券
SBI証券
エース証券

 

リグアの事業内容は接骨院と金融という二足の草鞋

リグアの基本スペックは以下のとおりです。

社名株式会社リグア
コード番号7090(東証マザーズ)
設立2004年10月
資本金164,600,000円
本社所在地大阪府大阪市中央区淡路町2丁目6-6淡路町パークビル2号館
代表者代表取締役社長 川瀨 紀彦
従業員数93人
事業内容接骨院などの経営支援を行う接骨院ソリューション事業、保険代理店や金融商品仲介業を行う金融サービス事業

 

リグアの事業内容

リグアは道整復術の施術所である接骨院・整骨院に対して、経営・運営における様々な問題に対するソリューションを提供する接骨院ソリューション事業と

保険代理店や金融商品仲介業を行う金融サービス事業を展開しています。

 

同社の主力サービスは、接骨院向けに提供している“Ligoo POS & CRM”です。

“Ligoo POS & CRM”は、接骨院向けにつくられた患者情報管理システムのことです。

顧客情報をシステムに入力すると、自院の内容や課題を分析することが可能となっています。

 

  • 接骨院ソリューション事業:接骨院に対して売上向上や組織マネジメント、幹部教育や人材採用といった店舗運営領域から、経営数値の管理、事業計画の作成といった会社経営の領域まで、幅広くコンサルティングを提供

 

  • 金融サービス事業:保険代理店として生命保険会社20社、損害保険会社5社と業務委託契約を締結し、保険代理店として各種保険を募集。また、IFA(金融商品仲介業)として、証券会社3社と業務委託契約を締結し、IFAとして金融商品の提案や仲介に従事

 

リグアの上場理由とは?調達資金の使用用途を探る

新規発行による手取り額

リグアは上場することにより手数料を引いた手取り金額で5.35憶円の資金を獲得します。

資金使途は後述のとおりです。

 

調達資金の使途

調達資金ですが、目論見書によれば、運転資金及び設備資金の両方に充当予定とのことです。

資金使途の詳細は以下のとおりです。

 

  • 同社が提供するソフトウェアの開発費用(設備資金)として413,565千円を充当予定
  • 東京事務所の移転に伴う設備費用(設備資金)として、5,000千円を充当予定
  • 接骨院業界の広告費用(運転資金)として、67,000千円を充当予定
  • グループの人材確保における採用費用(運転資金)として、48,000千円を充当予定

 

リグアは調達した資金を自社の発展のために用いる計画であった様子です。

特に、ソフトウェアの高度化や認知度拡大のための広告宣伝費は、今後の規模拡大を考慮すると必要であると考えられます。

 

目論見書から見るリグアの売上高と利益推移

本項目では、リグアの業績を分析していきたいと思います。

売上高は右肩上がり

 売上高(千円)
2015年3月期374,554
2016年3月期 599,550
2017年3月期934,013
2018年3月期1,470,542
2019年3月期1,809,628
2019年12月1,527,625

*2018年3月期より連結表示

上記のとおり、同社の売上高は右肩上がりに上昇していることがわかります。

2020年3月期は、2019年12月までの数値を4/3倍すると2,036,833千円程度の売り上げが見込まれます。

前年比1割程度のプラスとなりそうです。

 

経常利益も右肩上がりに成長

 経常利益(千円)
2015年3月期-69,937
2016年3月期-57,162
2017年3月期54,285
2018年3月期161,547
2019年3月期67,762
2019年12月125,793

 

経常利益も、売上高同様、概ね安定的に上昇してきました。

2017年3月期に黒字転換して以来、黒字が続いており好材料と言えます。

2020年3月期は、このままのペースで推移すれば、167,724千円程度となることが見込まれます。

前年比200%以上の成長となる想定です。

 

EPSも成長基調

 

 EPS(円)
2015年3月期-93.43
2016年3月期-69.39
2017年3月期35.64
2018年3月期72.85
2019年3月期35.18
2019年12月82.55

 

上記のとおり、2020年3月期のEPSは、このままのペースで推移すれば、前年比3倍程度の110.01の見込みです。

 

リグアの上位10位までの大株主とロックアップ情報

 

株主名保有比率ロックアップ情報
川瀨 紀彦(社長)46.96%180日間
K&Pパートナーズ1号投資事業有限責任組合7.73%90日間/1.5倍
藤原 俊也6.64%180日間
石本 導彦6.13%180日間
藤本 幸弘5.47%90日間/1.5倍
K&Pパートナーズ2号投資事業有限責任組合3.47%90日間/1.5倍
城守 和幸3.39%180日間
みずほ成長支援投資事業有限責任組合3.33%90日間/1.5倍
日本アジア投資(株)3.33%90日間/1.5倍
粂野 聡史1.87%180日間

 

ロックアップとは、株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないようにする制度のことです。

上位株主には軒並みロックアップが付されています。

一方、上位株主にベンチャーキャピタル等が名を連ねているため、エグジット案件であると言えるでしょう。

さらに、ベンチャーキャピタルのロックアップは他の株主と比較して緩いため、注意が必要です。

 

リグアの初値予想

ここでは編集部独自のリグアの初値予想を公開していきたいと思います。

リグアの総合評価

 

リグア購入のメリット

  • 直近は好業績で成長期待が大きい
  • 類似サービスが存在しない
  • IPOは上値抵抗がないため、比較的株価が上昇しやすい
  • 小型上場のため、需給面に不安が少なく株価が上昇しやすい
  • 資金使途が明瞭である

 

リグア購入のデメリット

  • 小型株のため株価が乱高下しやすい
  • 業績が悪化した場合株価が急落する可能性がある
  • 業種がニッチである
  • 同日に木村工機とフォースタートアップスの上場が控えており、資金が分散されてしまう

 

リグアの初値予想は3,410

リグアのEPSは2018年3月末時点で72.85、2019年3月末時点で35.18、2019年12月末時点で82.55でした。

現状、リグアと同様のサービスを提供している企業はありません。

リグアと近いサービスを提供していると考えられる上場企業として、

医療コンサルティング事業に従事する企業である総合メディカルホールディングス、エムスリー等が考えられます。

 

予想初値は、競合他社のPERを用いて同社のEPSから推定株価を算出します。

企業名PER
総合メディカルホールディングス20.77
エムスリー94.20
メドピア52.70
ケアネット20.01

 

リグアの直近の業績を鑑み、上記のうちPERは競合4社の平均値である46.92倍を用いることとします。

EPSは、同社の2017年3月期から2020年3月期までの平均値である72.68を用いることとします。

2020年3月期の想定EPSは、2019年12月末日時点のEPSである262.09を4/3倍した110.01を用います。

以上より、想定初値は、PER46.92倍×EPS72.68=3,410円程度となります。

 

まとめ

3月13日上場のリグアですが、業績や利益水準も成長基調であり、持続的に成長を続けている点で評価できます。

同社のサービスは競合不在であり、今後の成長も大きく期待できます。

一方、3月13日は木村工機とフォースタートアップスとの3社同時上場です。

その中で同社は、注目度は高いものの、値動きは相対的に小幅となる可能性に留意が必要です。

 

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2020年2月2日

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