簡単におさらいですが、消費者独占企業の特徴は以下のようなものでした。
■ 消費者独占企業の特徴:
また、「ブランド力のあるリピート型」の商品の分野は以下のようなものでしたね。
■ ブランド力のあるリピート型の商品の分野:
目次
Contents
バフェットが広告産業に注目する理由とその媒体
バフェット氏は、投資をする際にその企業が消費者独占型であるかどうかを非常に重要視しています。
企業が商品をPRするに当たり、密な関係を持つ広告産業にも注目しています。
どんなに競争力のある商品を企業が保有していても、多くの消費者に宣伝ができなければ、売り上げを伸ばせません。
ここからは、バフェット氏が注目する媒体(産業)について、それぞれ紹介していきます。
広告代理店
広告代理店は、大手企業が全世界で自社商品を展開するには大手の広告代理店のネットワーク、広告手法、人的リソース、クリエイティビティなどが必要となります。
事業を行う上で「切っても切れない関係」といえ、バフェット氏が注目する理由はここにあるのです。
テレビ(CMやPR番組など)
バフェット氏はテレビは企業と消費者を橋渡しする最大の広告媒体としています。
日本でもテレビがない家庭は少なく、今後も大きな影響力は持ち続けるでしょう。
テレビメディア広告費(地上波テレビ+衛星メディア関連):1兆9,478億円(前年比99.1%)
テレビメディア広告費(地上波テレビ+衛星メディア関連):1兆9,478億円(前年比99.1%)
◇地上波テレビ:1兆8,178億円(同98.9%)インターネット広告費(媒体費+広告制作費):1兆5,094億円(前年比115.2%)
◇インターネット広告媒体費:1兆2,206億円(同117.6%)
・媒体費が初めて1兆円を超えた前年に引き続き、2017年も媒体費は好調に推移した。
・このうち、運用型※1広告費は9,400億円(同127.3%)。メディア側において予約型広告から運用型広告へのシフトが前年よりさらに進んだ結果、媒体費全体における運用型の構成比は77.0%と、全体の4分の3を超えるに至った。(引用:dentsu「2017年 日本の広告費」)
新聞
地域の宣伝をするためには、その地域に特化している新聞に掲載することが最も効果的であることは間違いなく、掲載費も高額になっていきます。
ダイレクトメール(DM)
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生活必需品をとにかく廉価で提供する企業
例えば、ウォルマートであれば豊富な商品ラインナップを安値で消費者に提供し、規模を大きく(スケールメリット)していく段階で商品も品質、サービス、価格競争で一大ブランドとなりました。
投資をどんどん増やし、店舗、土地を保有し在庫回転率を高めることに特化し、雪だるま方式に収益力を高め、チェーン展開を実施しました。
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まとめ
今回はバフェット氏が注目する消費者独占型企業の商品を橋渡しをする広告産業についての紹介と、それらとは全くの別分野である生活必需品を廉価で提供し規模を大きくしていくビジネスについて紹介をしてきました。
以上、ウォーレン・バフェットが注目する消費者独占型企業と消費者の橋渡し役である「広告産業」と「廉価サービス提供企業」とは?…の話題でした。