9月19日上場予定のIPO「サイバー・バズ」。
サイバー・バズの事業内容は現在の最新トレンドであるInstagramを中心としたソーシャルメディアマーケティング事業と人気化しやすい高勝率が期待できるIPOであるといえます。
今回はサイバー・バズとはどのような企業なのかを事業内容や業績をチェックしながら詳しくご紹介していきたいと思います。
また、サイバー・バズの気になる初値予想やIPOでの購入情報もご紹介していきます。
Contents
サイバー・バズのIPOスケジュールと各証券会社の割当
サイバー・バズの主幹事はIPOに強い大和証券です。
また当選株式数も683,600株と少な目であり、初値の大幅上昇が期待できる銘柄だといえます。
サイバー・バズのIPOスケジュール
ブックビルディング期間 | 9月3日(火)~9月9日(月) |
市場 | 東証マザーズ |
公募価格決定 | 9月10日 (火) |
購入申し込み期間 | 9月11日(水)~9月17日(火) |
上場予定 | 9月19日(木) |
当選株式数 | 683,600株 |
仮条件価格 | - *1 |
*1:仮条件価格は9月10日に決定されます。
サイバー・バズの各証券会社の割当*2
証券会社 | 株式数 | 割当率 |
大和証券(主幹事) | ||
SBI証券(副幹事) | ||
エース証券 | ||
マネックス証券 | ||
いちよし証券 | ||
岩井コスモ証券 |
*2:割当率や株式数などは、仮条件決定時(9月10日)付近に発表されます。
サイバー・バズの事業内容
人気化必至のIPOサイバー・バズ。ここでは気になるサイバー・バズの事業内容をご紹介していきます。
サイバー・バズの基本スペック
社名 | 株式会社サイバー・バズ |
設立 | 2006年4月3日 |
本社所在地 | 東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー 7階 |
代表取締役社長 | 高村 彰典 |
従業員数 | 95名 |
資本金 | 2,015万円 |
事業内容 | ソーシャルメディアマーケティング事業 |
子会社 | 株式会社glamfirst |
サイバー・バズの事業内容
サイバー・バズの事業内容はInstagramを中心とした自社サービスとしてのインフルエンサーマーケティングとSNSアカウント運用企画代行などのソーシャルメディアマーケティング事業の2つに分類されます。
ⅰ.自社サービス~インフルエンサーマーケティング
- Ripre
影響力の高いソーシャルメディアユーザーを15,000アカウントネットワークしている承認制会員サービスです。
- ポチカム
ソーシャルメディアユーザーに商品・サービスを体験してもらい、大量のクチコミを発生させるサービスです。
- NINARY
InstagramやTwitterなどのソーシャルメディアで特に影響力の高い方に企業の商品・サービスのPRをしてもらう承認制の会員サービスです。
- to buy
目利きのプロ”の愛用品に関する口コミ情報や商品の選び方のコツやおすすめ商品の紹介記事を紹介しているサイトです。
ⅱ.ソーシャルメディアマーケティング事業
- ソーシャルメディアアカウント運用
企業のソーシャルメディアでのアカウントの運用を行っています。
サイバー・バズの事業内容は今の花形であるInstagramやTwitterなどのソーシャルメディアでの宣伝広告を行っている企業であることがわかります。
サイバー・バズの上場理由とは?上場で得た資金の使い道を探ろう!
サイバー・バズは上場して得た資金をどのように活用するのでしょうか?
ここでは目論見書から資金のつかいみちを探っていきたいと思います。
新規発行による手取り金額
サイバー・バズは上場することにより手数料を引いた手取り金額で731,000千円の資金を獲得します*3。
*3:有価証券届出書提出時における想定発行価格(2,000円)を基礎として算出した見込額です。
手取り金の使途
それでは手取り金の使徒を見ていきたいと思います。
【使用用途 ①】
「NINARY」及び「SNSアカウント運用」「インフィード広告配信管理に係るシステム」の新機能の開発費用及び業務効率化の開発費用:85,950千円
【使用用途 ②】
開発エンジニアや営業人員等の優秀な人材を確保するための採用費及び人件費、教育費:293,664千円
【使用用途 ③】
事業拡大に伴う人員増加により、オフィス家賃及び増床に伴う設営投資:272,581千円
サイバー・バズの資金の使途からサイバー・バズは上場することによって、さらに事業を拡大していくことがわかります。
目論見書からみる『サイバー・バズ』の売上高と利益推移
ここではサイバー・バズの業績を分析していきたいと思います。
堅調な売上高
売上高は堅調に推移しています。
売上高(千円) | |
2014年9月期 | 1,624,747 |
2015年9月期 | 1,483,478 |
2016年9月期 | 1,832,439 |
2017年9月期 | 1,865,885 |
2018年9月期 | 2,446,947 |
2019年6月時点 | 2,193,954 |
2019年のみ6月時点の数値なので前年度比で凹んでいますが、単純に年間ベースでみると28億円規模となり増収しています。
わかりやすくグラフにすると以下となります。
うなぎ登りの当期純利益
利益水準に関しては売上高に比してうなぎのぼりに増加していっています。
2019年度はまだ第三四半期終了時点なのに前期を大幅に上回っています。
売上高(千円) | |
2014年9月期 | 43,743 |
2015年9月期 | 69,874 |
2016年9月期 | 75,695 |
2017年9月期 | 82,660 |
2018年9月期 | 165,115 |
2019年6月時点 | 227,467 |
勢いのある新興企業独特の成長速度であるといってよいでしょう。
1株あたり利益(EPS)も爆速
1株あたり利益は文字通り純利益を発行済株式数で除した利益です。
利益が増加していたとしても、株数が増加していれば1株あたり利益は増加します。
株価は『EPS×PER』で算出されるので非常に重要になってきます。
EPS(円) | |
2014年9月期 | 14.34 |
2015年9月期 | 22.90 |
2016年9月期 | 24.81 |
2017年9月期 | 27.09 |
2018年9月期 | 54.11 |
2019年6月時点 | 74.54 |
1株あたり利益も経常利益同様、しっかりとした伸びを示しています。
上記のことから、サイバーハズの経営状態は勢いのある成長企業なみの状態であるといえます。
サイバーハズの上位8位までの大株主とロックアップ情報
ロックアップとは、株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないようにする制度のことです。
株主 | 保有比率 | ロックアップ情報 |
髙村 彰典 | 36.70% | 90日間 1.5倍 |
(株)デジタルガレージ | 20.87% | |
(株)サイバーエージェント | 16.26% | |
(株)マイナビ | 8.13% | |
ユナイテッド(株) | 6.78% | |
近田 哲昌 | 3.66% | |
和田 瑞樹 | 2.85% | |
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 0.81% |
サイバーハズの上位株式保有者はすべてロックアップの設定がなされています。
しかし、サイバーハズは売出価格の1.5倍以上のロックアップ解除が設定されています。
おそらくサイバーハズは売出価格の1.5倍以上でロックアップが解除される可能性が高いため、大株主の売り出しに注意が必要です。
またサイバーハズはサイバーエージェントを筆頭に多くの企業が株式を保有しています。
特筆すべきはやはり「サイバーエージェント」です。
もともとサイバーハズはサイバーエージェントが出資100%の子会社でした。
そのなごりから、サイバーエージェントが16.26%の株式を保有しています。
基本的にサイバーエージェント関連の銘柄は人気化しやすく、株価が高騰しやすいという特徴があります。
よって、サイバーハズの株価も期待が持てると考えてよいでしょう!
気になるサイバーハズの初値予想!
ここでは編集部独自のサイバー・バズの初値予想を公開していきたいと思います。
サイバー・バズの総合評価
ⅰ.サイバー・バズ購入のメリット
- IPOは上値抵抗がないため、株価が上がりやすい傾向がある
- サイバー・バズの当選株式数は683,600株と少なめであるため、株価が上がりやすいIPOである
- 花形業種のIT関連で人気化しやすいセクターであること
- 業績も成長企業をほうふつとさせる内容であること
- InstagramやTwitterなどのソーシャルメディアを活用した宣伝は今後も需要が高くなると考えられること
- 株価が上がりやすいサイバーエージェント関連企業であること
- 初値での高騰が高確率で予測されること
ⅱ.サイバー・バズ購入のデメリット
- ロックアップが設定されているが、高確率で解除要件に該当すること
- サイバーエージェントは子会社の株式を売却する常連であること
サイバー・バズの初値予想は5000円以上!!
2019年6月時点の今期のEPSは約75円ですので9末終了時点では100円〜120円となることが見込まれます。
EPSを保守的に100円とすると2014年9月期からの年率平均成長率は50%となっています。
増益率がサイバーバズと同じ年率50%で同じくインフルエンサーマーケティングを行なっている株式会社UUUMのPERは100倍となっています。
保守的に見積もっても初値でPER50倍〜70倍がついたすると5000円〜7000円となることを予想します。
まとめ
9月19日上場のサイバー・バズ。
当選株式数少ないうえに、人気化しやすい花形業種のIT関連のため、非常に期待感の高いIPOであるといえます。
特に初値はかなり高騰すると期待できるため、「稼げる」IPOであると推測されます。
よって、積極的に参加してぜひ入手したい銘柄であるといえます。
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