IPO株の公開価格を決定する「ブックビルディング方式」とは?概要と上場株を購入する流れまで徹底解説。

これから上場する企業の株式、つまりIPO銘柄に投資する方法として「ブックビルディング方式」があります。

 

家三郎
IPOについては網羅的にまとめているコンテンツがあるのでそちらも注目じゃ。

【IPOの全て】失敗しない新規公開株投資!おすすめのネット証券会社とこれから上場する株の買い方(抽選申し込み)を解説。

2019.07.05

 

「ブックビルディング方式」により株の価格を提示することで一般投資家はIPO株を注文できます。

そして、株式割当に当選すれば投資できるのです。

 

今回はそんなブックビルディング方式の仕組みとIPO株に投資する流れについて解説していきます。

目次

ブックビルディング方式とは

会社が株式を売り出したり公募増資したりする際に、株価決定に用いられる方法が「ブックビルディング方式」です。

投資家の需要で株価が決まるため「需要積み上げ方式」とも呼ばれます。

 

ブックビルディング方式ではまず、株価予測精度の高い金融機関や機関投資家により仮条件を決定します。

仮条件から投資家が注文できる価格帯が決まり、その後に証券会社が注文を受け付けます。

 

例えばA社というIPO株が1,200円〜1,500円の仮価格で投資可能な場合、投資家はその範囲で希望価格を提示します。

上限に近いほど投資できる可能性が高まるため、この場合では1,500円で投資する人が多い傾向です。

 

そして投資家の注文可能期間が過ぎたら、注文した投資家へのIPO株割り当てが実施されます。

もし会社の発行株式数より投資家の注文株式数が多いときは抽選となるため注意しましょう。

 

IPO株の割り当てに当選すれば、投資家は自分が希望した価格で購入できます。

期日までに必要な資金を証券会社に払いこむことで、株式公開日にIPO株を取得できるのです。

実施するタイミング

ブックビルディングは一般的に会社が株式公開するときに実施されます。

会社の未公開株における仮条件は上場予定日の半月前に決まり、投資家が注文できる期間はそこから5日間程度です。

 

例えば10月1日にA社の株式が公開される場合、9月15日あたりにIPO株の価格帯が決定。

そして9月16日から9月20日あたりまで投資家の注文が受け付けられて、その後日にA社の公募価格が決まります。

 

IPO株の割り当てに当選した投資家は、9月25日あたりまで株式の購入を判断することが可能です。

注文を確定すると証券会社に代金が支払われて、上場日に投資家は株を取得できます。

投資家のメリット

IPO株は投資家からの人気が高くて、方式によっては価格が高騰しやすいものです。

しかしブックビルディング方式なら価格帯が決まっているため、株価が高騰しにくいメリットがあります。

 

例えば入札方式で公開株を売り出す場合、投資家が希望価格で入札して公募価格が決まります。

この方式では価格帯が決まっていないため、公募価格が高騰する可能性が大きいです。

 

もし公募価格が適正価格よりも高ければ、上場後に株価が暴落するリスクがあります。

価格やリスクの面に問題がある入札方式では、IPO株を購入するメリットは少なくなるのです。

 

証券会社により価格帯が決まっているブックビルディングであれば、IPO株の価格が高騰するリスクは小さく、投機的な買いが抑えられます。

家三郎
これにより、投資家はIPO株を購入しやすくなるのじゃ。

参加する方法

IPO株はすべての証券会社で購入できず、新規公開株の主幹事証券や幹事証券会社のみ取り扱っています。

ブックビルディングに参加するときは複数の証券会社で口座開設しておくことがオススメです。

 

証券口座があればホームページや窓口で新規公開株の受付状況を確認できます。

もしIPO株の申し込み期間であれば、申し込み枚数と株価を決めるだけで申請することが可能です。

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2019.03.22

注意すべきポイント

ブックビルディング方式で株式に投資する場合、購入に必要な資産がなければ申し込むことはできません。

多額の資金がなければ複数の証券会社で抽選を受けるのは不可能であるため注意しましょう。

 

家三郎
例えばA社の新規公開株を1,500円で100株注文した場合、証券口座に150,000円の資産を預けておくことが必要じゃ。

複数の証券会社で抽選に申し込むには、証券口座の分だけ必要な資金も増えます。

 

また、IPO株の発行価格が希望価格を下回った場合、抽選の対象外になるため注意すべきです。

成行注文をして上限価格で購入する意思を示すことで、IPO株に投資しやすくなります。

 

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IPO株に投資するには

「さっそくIPO株に投資してリターンを狙いたい」と思う投資家は多くいるでしょう。

実際にIPO株へ投資するには、次のような流れに従って手続きを進めることが必要です。

 

  • 証券会社の口座を開設
  • 上場予定の企業情報を確認
  • 申込み資金を入金
  • 証券会社のホームページで申し込み

各ステップにおける方法やコツについて解説します。

証券会社の口座を開設

IPO株に投資するには証券会社で口座を開設することが必要です。

ホームページやパンフレットからIPOに投資できるのか確認したうえで、信頼できる証券会社の口座を作りましょう。

 

今ではインターネットでIPO株に投資できるネット証券が多く存在します。

特にSBI証券やマネックス証券、岡三オンライン証券は新規公開株の幹事証券になりやすいためオススメです。

上場予定の企業情報を確認

証券口座の開設が完了したら、次に投資先を見つけるために上場予定の企業をチェックしましょう。

日本取引所グループの新規上場会社情報から会社の上場日や確認書を閲覧できます。

 

興味のある会社を見つけたときは仮条件や公募数、売買単位から必要な資金の目安を計算するのがポイント。

例えば2019年10月にマザーズに上場したBASE(株)の場合は売出価格が1,300円。

売買単位は100であるため、最低必要金額は130,000円であることが分かります。

 

もし売出価格が掲載されている場合、ブックビルディングの受付期間が終了しています。

これからIPO株に投資するときは売出価格が決定されていない銘柄を検討しましょう。

申込み資金を入金

投資したい会社のIPO株を見つけたら、それを取り扱う証券会社の口座に資金を入金しましょう。

複数の会社で注文する場合はそれぞれの証券口座に資金を預けることが必要です。

 

一般的に50万円程度の資金を預けておけば、ほとんどのIPO株に投資できます。

資金に余裕がない人は仮条件の価格が低いIPO株を狙うことがオススメです。

証券会社でブックビルディングに参加

証券口座に資金を入金したら、決められた期間内にブックビルディングへ参加しましょう。

多くの証券会社ではインターネット上で銘柄を確認して、株を注文することができます。

 

例えばSBI証券の場合、ホームページにログインしてからIPOタブを開くことで銘柄を選べます。

投資したい銘柄を選択すると、申し込み個数や価格などを入力する画面に進めます。

 

各項目に希望条件を記載したうえで、取引パスワードを入力すると確認画面に移行できます。

購入条件に問題がなければ「申込」ボタンを押して、ブックビルディングへの参加を完了させましょう。

 

申し込んだ銘柄はIPO画面の申込内容欄に表示されます。

もし手続きした後に条件を変更したいときは、期間内に「取消」または「訂正」を押して内容を修正することが可能です。

 

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まとめ

ブックビルディング方式は投資家がIPO株に価格を提示して注文する方法です。

入札方式に比べて株価が高騰しにくく、投資するリスクを抑えられるメリットがあります。

 

IPO株を取り扱う証券会社の口座を持っておくことで、ブックビルディングに参加することが可能。

リターンに期待できるIPO株に投資するために、さっそく証券口座を開設しましょう。

 

以上、IPO株の公開価格を決定する「ブックビルディング方式」とは?概要と上場株を購入する流れまで徹底解説。…でした。

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。