【XOM】配当貴族企業の一角『エクソンモービル』(EXXONMOBIL)を分析!石油メジャー最大手の今後に迫る。

エクソンモービル株価

エクソンモービル(英:Exxon Mobil Corporation、XOM)はアメリカ合衆国テキサス州に本社を置く総合エネルギー企業です。

石油メジャーの最大手であり、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社です。

 

なお、スーパーメジャーとは、エクソンモービル、BP、ロイヤル・ダッチ・シェル、シェブロン、コノコフィリップス、トタルの6社を指します。

同社は世界200ヵ国以上で展開しており、世界中で資源開発に従事しています。

 

同社は、原油や天然ガスの生産と輸送、燃料や化学製品の製造・販売を手がけています。一般的には原油の採掘のイメージが強いですが、資源の探査・開発から石油製品の製造・販売までを一貫して行っている点が特徴的です。

 

業績の変動が大きいのは、資源の探査・開発事業です。原油価格が上昇した際には巨額の利益を計上できますが、原油価格が下落した場合は大幅に業績が悪化します。

 

石油製品の製造・販売事業においては、『エクソン』、『エッソ』、及び『モービル』等のブランドを運営しています。

本記事では、石油メジャー最大手のエクソンモービルの株価の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

 

■投資判断基準:中長期的に「買い」

以下の点を総合的に勘案し中長期的に$90台(現在約$68)の水準に上昇することが期待されるが、エクソンモービルを取り巻く市場環境は厳しい。

連続増配36年且つ配当利回り4%以上と株主還元を徹底しているため、インカムゲイン目的での保有を推奨する。

■ 指標関連:

▷株価は過去10年で安値近辺。株価はボックス相場の様相を呈しており、現在は下限値付近である

■ 業績見通し:

▷原油価格下落で苦戦。2019年度の売り上げは前年比減少見込み。

■ 株主還元策の動向:

▷連続増配年数は36年。今後も増配は継続される見込み。

▷配当利回りは4%以上と高く、今後も増配見込みであるため長期保有する価値は十分にある。

 

エクソンモービルは原油価格の影響を受ける

下図はエクソンモービルの売り上げ構成比率ですが、売り上げの大部分が石油製品であることがわかります。

エクソンモービルの売上高校生

 

即ち、同社の業績は原油価格の影響をもろに受けることがわかります。

2019年8月現在の原油価格ですが、中東情勢の緊張が相場をある程度支えています。

しかし米中貿易戦争の長期化で世界経済見通しが悪化する中、需要を巡る懸念が原油相場を圧迫しています。

 

加えて、米国のシェールオイル生産の伸びが少なくとも2020年末までは世界の原油需要の伸びを上回る公算が大きいと予想されています。

石油輸出国機構(OPEC)などの減産による価格上昇が抑制される見込みとなっています。

 

同社にとっては不透明な状況が続いていますが、石油は生活に不可欠な資源でもあります。

歴史を辿っても二度のオイルショックに加え原油価格は過去にも乱高下しています。

そもそも原油という資源自体が不安定なものであるという見方もできるでしょう。

 

原油価格の下落により前年同期比減収減益

それでは、エクソンモービルの業績と最新の決算情報について確認していきたいと思います。

年度Dec-14Dec-15Dec-16Dec-17Dec-18Dec-19
売上高394,105.00239,854.00200,628.00237,162.00279,332.00275,747.81
営業利益34,082.0012,883.00936.0012,074.0020,839.00
税引前当期利益51,630.0021,966.007,969.0018,674.0030,953.00
当期利益32,520.0016,150.007,840.0019,710.0020,840.0016,191.35

 

図に示すと以下の通りとなります。

エクソンモービルの業績推移

過去5年の業績は、WTI原油先物価格にほぼ連動しています。

WTI原油価格のチャートを以下に参考までに示します。WTI原油先物価格のチャートとエクソンモービルの業績が似たような曲線であることがわかります。

 

原油価格の下落とともに売上高も減少しています。

原油価格の推移

原油価格

 

2019年8月2日、エクソンモービルが発表した2019年第2四半期の決算ですが、売上高は前年実績を下回る結果となりました。

 

原油相場の下落で製油や化学品事業の売り上げが落ち込んだことに加えて、

中東情勢の緊張の高まりから原油相場は不安定な状況が続いており、石油関連企業のリスク要因となっていたことが要因です。

 

同社の売上高は前年同期比6%減の690億ドルでした。原油・

天然ガスの生産は日量390万バレルと同7%増加しました。

期中の原油価格が前年比を1割以上下回り、純利益は21%減の31億ドルという結果となりました。

 

精油などの下流部門の営業利益は4割減、化学品部門は8割減と大幅な減益となっています。

同社は、同日の決算会見で不安定な相場が続いているが、他社が後退している時はチャンスでもあるという旨を述べました。

積極的な開発投資を継続する方針を明示しています。

エクソンモービルのEPSとBPS

エクソンモービルの1株あたりの純利益(EPS)と純資産(BPS)の推移をみてみましょう。

Dec-14Dec-15Dec-16Dec-17Dec-18Dec-19
EPS7.593.851.883.234.813.78
BPS41.5141.140.3444.2845.2742.8

 

図示すると以下のようになります。

エクソンモービルのEPSとBPSの推移

EPSもWTI原油先物価格に連動する形で増減しています。

同社が如何に原油価格に影響を受けているかが各指標にもよく表れています。

 

エクソンモービルは増配記録36年の配当貴族企業

以下は直近5年間の配当金の推移と配当利回りの推移です。

Dec-14Dec-15Dec-16Dec-17Dec-18Dec-19
配当(ドル)2.72.882.983.063.233.41
配当利回り2.92%3.69%3.30%3.66%4.31%4.55%

 

視覚化すると以下の通りです。

エクソンモービルの配当金と配当利回り

なお、配当落ち月は、2月、5月、8月、11月で、配当支払い月は3月、6月、9月、12月の年4回です。

エクソンモービルは、原油価格の影響をもろに受ける銘柄であるにも関わらず、連続増配年数は36年となっております。

業績が不安定な業種であるだけに、この年数は驚異的であるといえるのではないでしょうか。

 

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原油価格の上昇局面において、株主還元も行いつつ利益を確保しています。

逆風下にあっても積極的な事業投資を果敢に行っているからこそなせる所業かと思います。

 

近年の増配率が若干低下してはいるものの、それでもリーマンショックや直近の業績悪化を受けても増配をストップすることなく継続できています。

適切なコストコントロールによりキャッシュを安定的に確保できている証左であると言えるでしょう。

 

エクソンモービルの株価見通し

以下はエクソンモービルの過去10年間の株価水準です。

エクソンモービルの株価は、過去10年の値動きを見ると、株価は概ね$70-$90台であることが多いことが見受けられます。

エクソンモービルの株価推移

原油価格は低迷していますが、長期的にはグロバルベースでの資源需要の伸びは止まらない以上、その基幹となる石油価格には上昇局面が訪れる可能性は十分にあると考えられます。

 

エクソンモービルの株価推移を長期で見ると、先述した通り$70-$90台で上下し時折異常値の出るボックス相場に近い状態になっています。

 

エクソンモービルについては、株高を期待する銘柄というよりは、底値になった時に買い増しし、インカムゲインを享受しつつ、

原油価格の下落局面で株価がボックス相場の下限値に近づいてきたところで買い増しを繰り返していくことを推奨します。

 

現在の株価が$68前後ですのでボックス相場の下限値付近に位置しており配当利回りも4%以上あるので購入するのもよいかもしれません。

 

しかし、原油価格の相場は不安定な状態が続いていますので短期的な株価の乱高下には注意が必要です。

まとめ

以上より、日々の株価動向に一喜一憂せず、長期的にインカムゲインを享受したい投資家向けの銘柄となります。

現在は、原油価格相場は不安定な状況が続いているため、株価はボックス相場の下限値付近にあるため、

原油価格がある程度回復すれば$90台は十分に目指せる水準であると考えられます。

 

 

■投資判断基準:中長期的に「買い」

以下の点を総合的に勘案し中長期的に$90台(現在約$68)の水準に上昇することが期待されるが、エクソンモービルを取り巻く市場環境は厳しい。

連続増配36年且つ配当利回り4%以上と株主還元を徹底しているため、インカムゲイン目的での保有を推奨する。

■ 指標関連:

▷株価は過去10年で安値近辺。株価はボックス相場の様相を呈しており、現在は下限値付近である

■ 業績見通し:

▷原油価格下落で苦戦。2019年度の売り上げは前年比減少見込み。

■ 株主還元策の動向:

▷連続増配年数は36年。今後も増配は継続される見込み。

▷配当利回りは4%以上と高く、今後も増配見込みであるため長期保有する価値は十分にある。

 

以上、【XOM】配当貴族企業の一角『エクソンモービル』(EXXONMOBIL)を分析!石油メジャー最大手の今後に迫る。…でした。

 

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