【GOOGL】Google(グーグル)を運営するアルファベット(Alphabet)の今後の株価推移を予想する!

アルファベットの株価

アルファベット(Alphabet Inc.)は、2015年にGoogle Inc.(現Google LLC)及びそのグループ企業の持株会社として設立された、アメリカの多国籍コングロマリット企業です。

 

持株会社であるアルファベットの設立に伴う再編は、事業の核となるGoogleのインターネットサービスを「より明確で責任を持ったもの(cleaner and more accountable)」にすると同時に、

インターネットサービス以外の事業を行うグループ子会社に、より大きな自立性を与えるという目的のもと実行されました。

 

再編の過程でGoogle創業者のラリー・ペイジはアルファベットのCEOに就任し、代わりにサンダー・ピチャイがGoogleのCEOに就任しました。

 

同社は検索エンジンで有名ですが、実は検索エンジン以外にも様々なサービスを提供しています。

最大の強みは、利用者が10億人を超えるサービスを複数保有していることです。

 

具体的にあげると、

  • 検索エンジンのGoogle
  • スマートフォン端末のOSであるアンドロイド
  • 動画配信サービスのYouTube
  • メールサービスを提供するGmail
  • コンテンツ配信サービスであるGoogle Play
  • WebブラウザのChrome
  • マップサービスであるGoogle Map

 

上記のいずれのサービスも皆さんの身近にあるものばかりではないでしょうか?

中でも検索エンジンであるGoogleの世界シェアは約80%と圧倒的です。

本記事ではIT巨人であるアルファベットの展望について分析していきます。

 

■ 投資判断基準:短中期的に「買い」

年間設備投資額のうち30%以上を新規事業に投資することで新たな収益源の確保という課題にも対応している。

特にアルファベット傘下のウェイモは自動運転分野では先行している。新規事業が何か1つ当たれば株価は急騰する可能性がある。

■ 指標関連:

▷ PERは25倍〜30倍で安定も直近は下落傾向で割安度が増している。

▷ 将来の成長に投資しているため配当は出していないため配当利回りは0%。

■ 業績見通し:

▷今後も高成長率は維持される見通し。

■ 株主還元:

▷ 成長企業であるため配当にださず事業への投資に回している。

 

アルファベットの収益の大半は広告収入

下図はアルファベットの売り上げ構成比率ですが、売り上げの大部分がGoogleの広告収入であることがわかります。

広告収益以外の収益源の確保が課題といえるでしょう。

 

というのも、景気が減速した際に宣伝広告費は真っ先に削減の対象となるためです。

世界的に景気の減速が始まった場合、同社の高収益にも陰りが生じる懸念があります。

アルファベットの業績推移

 

アルファベット傘下のウェイモが自動運転サービスで先行しており、同分野は世界的に注目されているため同社の新たな収益源として注目されています。

ウェイモは2018年12月に自律走行タクシーサービスを開始しました。

同社は年間設備投資額のうち約30%を新規事業に投資し、新たな収益源の確保を急いでいます。

まだまだ道半ばではありますが、同社のデータ分析力と膨大な情報を活用すれば更なる発展が期待できるかもしれません。

 

アルファベットの懸念事項

近年、アルファベットを含む米国巨大IT企業の台頭により、個人情報保護の潮流や独占禁止法適用などのカウンターアクションが発生しています。

 

例えば、欧州委員会は、検索結果の表示の際、自社の商品比較サービスを優先させたとの疑義により同社に対して約3500億円相当の制裁金を科しました。

 

加えて、EU一般データ保護規則にて個人情報保護も強化されました。

これは膨大な個人情報が蓄積されているアルファベット、アマゾン、フェイスブック等を狙い撃ちにする政策であると解釈されています。

 

フェイスブックの情報流出問題等も相まって、個人情報保護を求める世論は世界的に強まってきています。

今後は、その対策のためのコストがかさみ、利益率の低下が懸念されています。

 

決算に裏打ちされる圧倒的な成長率

それでは、アルファベットの業績と最新の決算情報について確認していきたいと思います。

年度Dec-14Dec-15Dec-16Dec-17Dec-18Dec-19
売上高66,001.0074,989.0090,272.00110,855.00136,819.00162,563.52
営業利益16,496.0019,360.0023,716.0026,146.0026,321.0036,642.94
税引前当期利益17,259.0019,651.0024,150.0027,193.0034,913.00
当期利益14,136.0016,348.0019,478.0012,662.0030,736.0034,913.94

 

図に示すと以下の通りとなります。

 

アルファベットの業績推移

 

過去5年の業績ですが、2017年12月期に当期利益が前年比マイナスとなったものの概ね順調に成長し続けています。

 

何よりこの業績の規模で、高い成長率を維持していることが驚異的です。

検索エンジン大手のヤフーが広告事業から撤退したため、現状検索エンジンに関しては敵なしの状況となっています。

検索広告以外の事業がどれだけ伸びてくるかで、今後の成長が左右されると言えるでしょう。

 

アルファベットの最新決算情報

2019年7月25日の引け後、アルファベットが発表した2019年第2四半期の決算ですが、市場コンセンサスを大幅に上回る結果となりました。

 

売上高は389億44百万ドルで、前年同期比19.3%増、純利益は99億47百万ドルで前年同期比3.1倍、EPSは14.21ドルでした。

市場予想は、売上高381億50百万ドルEPS 11.3ドルでしたので、市場予想を上回る内容でした。

同社のYouTubeやクラウド事業が好調で、業績の上昇を後押ししました。

 

同社の好調な決算を受け、株価はアフターマーケットで8.5%程度上昇しました。

 

一般的にアルファベットやフェイスブック等のシリコンバレーテックカンパニーは、決算が過度に期待される傾向があり市場予想もかなり高い水準となります。

そして過度に期待された市場予想に業績が追い付かず失望売りを招くケースが多々見受けられます。

しかし同社の第2四半期決算は市場予想を大きく上回り投資家から好感を得た模様です。

 

堅調なアルファベットのEPSとBPS

アルファベットの1株あたりの純利益(EPS)と純資産(BPS)の推移をみてみましょう。

Sep-14Sep-15Sep-16Sep-17Sep-18Sep-19
EPS20.1523.1228.3232.4544.2248.84
BPS152.7175.07201.12219.5255.38295.45

 

図示すると以下のようになります。

アルファベットのEPSとBPSの推移

 

EPS及びBPSともにアルファベットの成長に連動する形で右肩上がりとなっています。

 

PERは安定していたが最近は若干割安水準

株価は『EPS × PER』で表されます。

EPSは堅調であることを確認してきましたがPERはどうでしょうか。

Sep-14Sep-15Sep-16Sep-17Sep-18Sep-19
PER(倍)26.0532.8327.2532.2426.0423.57
アルファベットのPER推移

平均するとPERは、この5年間28程度で安定しています。

直近は23倍台まで下落しています。

EPSが増加しているにも関わらず、株価が停滞していることで割安度が高まっているということができます。

 

アルファベットの課題と将来は?

以下はアルファベットの直近5年間の株価水準ですが、アルファベットの株価は直近5年間で2倍以上に成長しています。

しかしながら、2018年から2019年9月現在までの株価レンジは約$950-$1,270とボックス相場となっています。

アルファベットの株価

成長率は維持されているにもかかわらず、株価が伸び悩んでいます。

背景としては先述した通り、①広告収入以外の新たな収益源の確保、②EUを中心とした個人情報保護圧力等の現状のビジネスモデルにおけるリスク要因の解消が求められると考えます。

順を追って説明します。

まず、①の要因について投資家はアルファベットの広告ビジネスが圧倒的であることは理解しています。

しかし、今後新たなゲームチェンジャーが登場することを懸念しています。

加えて、アルファベットの高成長にも慣れてしまっているため、目新しく且つアルファベットの強みが活かされた強力なビジネスの出現を求めていると考えられるためです。

 

アルファベットの株価をEPSの成長から予測する

先ほども申し上げた通り株価は『EPS×PER』で算出されます。

もう一度EPSの推移に戻ります。

Sep-14Sep-15Sep-16Sep-17Sep-18Sep-19
EPS20.1523.1228.3232.4544.2248.84

 

CAGRを用いて年平均の成長率を算出すると過去3年平均ですと年率19.9%、過去5年平均平均で算出すると年率19.3%となっています。

保守的に年率10%の場合、過去平均の20%で成長した場合のEPSの推移は以下となります。

10%成長過去平均20%成長
1年目53.7258.61
2年目59.1070.33
3年目65.0184.40
4年目71.51101.27
5年目78.66121.53

 

さらにPER水準を過去5年平均の28倍と現在の最低水準の23倍の場合に分けて株価を予想します。

 

PER23倍PER28倍
EPS10%EPS20%EPS10%EPS20%
1年目1235.651347.981504.271641.02
2年目1359.221617.581654.701969.23
3年目1495.141941.101820.172363.07
4年目1644.652329.322002.192835.69
5年目1809.122795.182202.403402.83

 

現在$1200近辺の株価ですが長期的にみて最も保守的に考えて$1800近辺、うまくいけば$3000を超える水準に成長していくことが期待できます。

 

まとめ

アルファベットは運営しているGoogleの広告収入が大半を占めますが傘下のウェイモによる自動運転サービス等の新規事業も育ってきています。

またGoogleは世界の検索プラットフォームの覇権をにぎってはいますが、市場のパイ自体は拡大し続けています。

世界のインターネット普及により広告収入自体も拡大していくことは確実といえるでしょう。

長期的にみて$3000を目指していくことが可能でしょう。

 

以上、【GOOGL】Google(グーグル)を運営するアルファベット(Alphabet)の今後の株価推移を予想する!…でした。

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。