【KO】アメリカの『コカコーラ』の今後の株価を予想する!連続増配年数56年を誇る配当王であり往年のバフェット銘柄を紐解く。

【KO】連続増配年数56年を誇る配当王『コカコーラ』の今後の株価を予想する!往年のウォーレン・バフェット銘柄を紐解く。

コカコーラをはじめとする清涼飲料水を製造販売するアメリカの企業です。

ちなみに日本法人は日本コカコーラ株式会社です。

19世紀末期アメリカでは医者不足から代替医療が庶民に多く受け入れられ、自然療法医や薬剤師が自らの治療法や薬剤を売り込んでいました。

その一方、1867年に人工的な炭酸水が発明されました。

当時は何らかの効能があると思われていた炭酸水を調合して飲ませるソーダファウンテンが薬局に併設されるようになりました。

そんな自然療法家の一人のジョン・S・ペンパートンがコカインを使った薬品酒の開発を思いつきました。

ワインにコカインとコーラのエキスを調合したものを精力増強や頭痛の緩和に効果のある薬用酒として1885年から売り出しました。

しかしコカイン中毒が問題になり、禁酒運動により売れなくなる恐れがでたため、ワインに代えて炭酸水のシロップとして売り出すことに成功しました。

ペンパートンのビジネスに参加したフランク・M・ロビンソンによってコカコーラと名付けられました。

これがコカコーラのはじまりです。

ここでは省略しますが企業として多くの収益を得るまでに様々なことがありました。

しかし、現在では誰もが知ってる大企業へと成長しました。

 

■ 投資判断:

▷ 成長力の強さを武器に今後も緩やかに株価は上昇、いずれは100ドルも夢ではない

■ 業績見通し:

▷ 長期で見れば堅実に業績内容も右肩上がり

■ 指標関連:

▷ PERは25倍程度で安定しており、高ROE水準を維持。

■ 株主還元:

▷   50年を超え連続増配、配当目的でグロース株を購入

 

コカコーラ(KO)の歴史

上記でも少し触れましたが1886年ペンパートン博士が発明し、友人であるロビンソンが名付けました。

翌年にコカコーラの試飲クーポンを配布、1892年にコカコーラカンパニーを設立、1895年に全米で販売し、この頃から国民的飲料となります。

「いつでも、どこでも、誰にでも」コカコーラを提供するために積極的に市場へ展開していき、徐々に世界へ広がっていきました。

近年では、中核事業である炭酸飲料水事業の事業戦略を見直し、売上と収益性を重視する方針へと転換しています。

同時に市場における健康志向の高まり、消費者の嗜好の多様化を受け、ミネラルウォーターやコーヒーなど非炭酸飲料水のラインナップを拡充しています。

この取り組みにより、売上高成長率は米国の大手小売企業の平均成長率を継続的に上回っています。

清涼飲料市場におけるシェアも26四半期連続で維持拡大し続けています。

 

コカコーラの業績

バフェット銘柄でもあるコカコーラの業績も見ていきましょう。

Dec-14 Dec-15 Dec-16 Dec-17 Dec-18 Dec-19
売上高 45,998 44,294 41,863 35,410 31,856 37,160
営業利益 8,505 7,722 7,400 5,373 7,307 10,364
税引前利益 9,325 9,605 8,136 6,742 8,350
当期利益 7,098 7,351 6,527 1,248 6,434 8,903

 

売上高は5年前に比べ低迷していますが営業利益、当期利益は拡大しています。

年間の売上高は2012年をピークに減少していますがその背景には消費者の世界的な健康志向の高まり、

つまり時代のニーズにあった商品開発が急がれています。

コカコーラの業績推移

また分かりやすくグラフ化するとあまり良くないように見えます。

しかしコカコーラはボトラー業務を本体から切り離す手続きをしています。

そのため売上高が落ち込んでいるので業績が悪いわけではありません。

利益率の低いボトラー業務をせずに、製品の企画や原液の供給のみに経営資源を集中させることでグループ再編を目指し、

収益性の高い企業へと生まれ変わろうとしています。

 

コカコーラのEPSとBPSについて

1株あたりの純利益(EPS)と純資産(BPS)をみてみましょう。

Dec-14 Dec-15 Dec-16 Dec-17 Dec-18 Dec-19
EPS 1.62 1.69 1.51 1.11 1.57 2.01
BPS 6.94 5.91 5.38 4.01 3.98 4.28

 

わかりやすくグラフ化してみます。

コカコーラのEPSとBPSの推移

2016年、2017年のEPSが減っているのは再フランチャイズ化に伴う費用がかかっているためです。

上記の売上高のところで触れたように、原液を作りボトラーに売る上流工程の方が利益率が高くなります。

そのため再フランチャイズ化を実施することで経営の効率化を図ろうとしています。

ですのでEPSの減少の年は未来への投資を行なっているからです。

その結果が翌年以降にでているのがグラフでよくわかります。

2012年以降は1%前後の自社株買いを毎年実施しています。

おそらく自社株買いを行いEPSを底上げしようという意図です。

業績が横ばいでも発行済株式数が減ることのほうが株主にとってはメリットになりますね。

 

株主還元策として注目される「自社株買い」実施の理由とは?株主に対するメリットと共にわかりやすく解説する。

2019.02.13

 

コカコーラの高水準のROEの推移

コカコーラがウォーレン・バフェットが長年保有している理由としてROEの高さが挙げられます。

 

【ウォーレン・バフェット特集】「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」から解読する有名投資家の思考。

2019.06.04

 

日本企業の平均ROEが8%程度であり10%以上あれば高いと言われます。

しかし、コカコーラのROEは基本的に25%-30%という高い水準を継続的に出しています。

Date ROE
2019/3/31 34.05%
2018/3/31 6.76%
2017/3/31 25.06%
2016/3/31 27.51%
2015/3/31 22.05%
2014/3/31 25.72%
2013/3/31 26.36%
2012/3/31 26.06%
2011/3/31 40.96%
2010/3/31 28.81%
2009/3/31 25.45%
2008/3/31 29.82%
2007/3/31 30.24%
2006/3/31 30.33%

コカコーラのROE推移

利益が順調して拡大しているだけでなく、自社株買を継続的に実施していることで高い水準を維持しているのです。

 

56年間増配をする配当貴族『コカコーラ』の配当金推移

増配をし続けている配当を見てみましょう。

コカコーラは安定配当株としては投資家の間では有名です。

以下は1990年からの配当金の推移です。

配当金 配当利回 配当成長率
2019 $1.61 3.03% 4.54%
2018 $1.54 2.90% 5.47%
2017 $1.46 3.19% 5.79%
2016 $1.38 3.30% 6.10%
2015 $1.32 3.10% 8.20%
2014 $1.22 2.90% 8.90%
2013 $1.12 2.70% 9.80%
2012 $1.02 2.80% 8.50%
2011 $0.94 2.70% 6.80%
2010 $0.88 2.70% 7.30%
2009 $0.82 2.90% 7.90%
2008 $0.76 3.40% 11.80%
2007 $0.68 2.20% 9.70%
2006 $0.62 2.60% 10.70%
2005 $0.56 2.80% 12.00%
2004 $0.50 2.40% 13.60%
2003 $0.44 1.70% 10.00%
2002 $0.40 1.80% 11.10%
2001 $0.36 1.50% 5.90%
2000 $0.34 1.10% 6.30%
1999 $0.32 1.10% 6.70%
1998 $0.30 0.90% 7.10%
1997 $0.28 0.80% 12.00%
1996 $0.25 1.00% 13.60%
1995 $0.22 1.20% 12.80%
1994 $0.20 1.50% 14.70%
1993 $0.17 1.50% 21.40%
1992 $0.14 1.30% 16.70%
1991 $0.12 1.20% 20.00%
1990 $0.10 1.70% 17.60%

 

わかりやすく図解すると以下のようになります。一貫して右肩上がりの配当金額となります。

コカコーラの配当金推移

過去30年の配当金推移を年平均でみるとなんと増配率は8%ということになります。

直近5年の平均でみると6.9%と少し下がってはいますが、5~6%近く増配しています。

まだまだ今後も配当金を安定的に支払う余力はあるかと思います。

2019年で連続増配がなんと56年目に入ります。1963年から継続です。

過去の経済危機を何度も乗り越え、その上安定的に配当をだし、なおかつ連続増配という実績から今後も継続的にこの流れは続くかと思います。

また増配の期待もありますし、これに勝る銘柄はほとんどありません。

因みに1990年時点で投資をしていた場合、現時点での配当利回りは投資簿価ベースで27.3%という驚異的な水準となっています。

 

コカコーラの株価とPER水準

まず株価を見てみましょう。

コカコーラの株価推移

 

この10年でみてもきれいな右肩あがりになっています。株価は約2倍です。

とくに2012年からは緩やかな上昇トレンドに入っています。

NYダウが暴落した時もコカコーラの株価は微動、普段の値動きとほぼ変わりありませんでした。

FANG銘柄に比べると地味な上昇ですが、ダウの下落場面でも微動であり、常に配当を出し続け増配しているので長期で大きな利益をもたらす安心銘柄です。

大きなリスクを取らなくても、アメリカのインフレに伴い株価もゆっくりと着実に上昇しています。

次にPERをみてみます。

Dec-14 Dec-15 Dec-16 Dec-17 Dec-18 Dec-19
PER(倍) 26.09 25.43 27.42 41.2 33.77 26.43

 

グラフで見てみましょう。

26倍とやや高めではありますが、これは将来の利益成長に対する投資家の期待が高いからではなく、

将来の利益の「安定さ」に対する期待が高いからです。

コカコーラのPER

 

また飲料や日用品の需要は安定はしていますが、急に増えるわけではありませんし世界人口も急に増加するわけではありません。

しかしコカコーラは景気に左右されず安定しています。

なぜなら高いブランド力があり景気循環に関係なく高収益を得られる企業の株なら、多少割高でも買いたいと思う投資家は多いはずです。

コカコーラは利益安定度ばかり注目されていますが、将来の利益成長力が過少評価されている可能性があると思います。

実際26倍で高いと思われているPERですが遠い遠い未来の利益成長余地まで考えれば、

もっと高いPERでもいいのではないでしょうか。

 

まとめ

これだけの成長を続けるコカコーラ。

今後の目指す姿は製品展開、業績指標、事業運営がポイントになってくるのではないかと思います。

2017年はコカコーラにとって変革の年でした。

売上高、利益ともに通年で業績目標を達成しつつ、2018年さらに業績を伸ばすために幅広い製品カテゴリでブランドの価値を高めトップシェアを獲得、または維持する土台を築きました。

製品展開として消費者を全ての中心に据えて、ブランドのポートフォリオを拡大、消費者の動向に変化があれば、それに合わせて動くように消費者を出発点と考えています。

実際、買い物の仕方も変化してきており、日常のあらゆる場面でデジタル化がすすみ売り手の企業も大きく変化しています。

また業績指標としては売れた数よりも収益を重視するように方針転換しました。

その戦略の一環で小型パッケージの販売を推進しています。

事業運営としては身軽でダイナミックな体制の構築です。

1国で成功したブランドを迅速に他国へ展開しています。

各国の現地法人はさまざまな製品を世界中に展開できる可能性があるということは大きな強みになります。

この変革により現在の業績につながっているのではないかと思います。

何度も言いますがコカコーラは50年を超える連続増配記録をもつ配当王です。

もし1957年から保有し、配当を再投資していれば年利約15%という結果になります。

キャッシュフローもリーマン時でも本業の稼ぎは減らず、不況に強いディフェンシブ銘柄であるとも言えます。

中長期的にみれば、保有し続ける銘柄であり、今後も利益の安定さには期待できるのではないでしょうか。

 

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