【4251】お手頃価格が魅力の東証二部中型IPO「恵和」の初値を予想する!

恵和の初値を予想する

10月30日上場予定のIPO「恵和(けいわ)」。

恵和の事業内容は光学シート、産業資材などの製造販売です。

また、恵和は東証二部の中型案件のIPOです。

今回は恵和とはどのような企業なのかを事業内容や業績をチェックしながら詳しくご紹介していきたいと思います。

また、恵和の気になる初値予想やIPOでの購入情報もご紹介していきます。

 

恵和のIPOスケジュールと各証券会社の割当

恵和の主幹事はIPOに強い大和証券です。

また、想定価格が770円と10万円以下で購入することができる銘柄なので参加しやすい銘柄であるといえます。

恵和のIPOスケジュール

ブックビルディング期間10月11日(金)~10月18日(金)
市場東証二部
公募価格決定10月21日(月)
購入申し込み期間10月23日(水)~10月28日(月)
上場予定10月30日(水)
公募株式数1,500,000株
売出株式数780,400株
当選株式数2,280,400株
想定価格770円
仮条件価格
公募価格

 

*1:仮条件価格は10月9日に決定されます。

 

恵和の各証券会社の割当*2

証券会社株式数割当率
大和証券(主幹事)  
いちよし証券  
SBI証券  
東海東京証券  
エース証券  

*2:割当率や株式数などは、仮条件決定時(10月9日)付近に発表されます。

 

恵和の事業内容

比較的当選しやすいIPO「恵和」。

ここでは気になる恵和の事業内容をご紹介していきます。

 

恵和の基本スペック

社名恵和株式会社 
設立1948年9月28日
本社所在地〒103-0025

東京都中央区日本橋茅場町2-10-5 住友生命茅場町ビル3階

代表取締役社長長村 惠弌 
資本金2億6,640万円
従業員数274名
事業内容・光学シート事業

スマートフォン等の液晶の液晶ディスプレイのバックライトユニットに利用される光拡散シート、集光フィルムの保護フィルム等の特殊な光学フィルムの構成部材等

・機能製品事業

特定の機能(防湿性・耐熱性・耐久性)を付加した産業用包装資材、産業用工程紙、クリーンエネルギー材料、及び建築資材や農業資材等その他の産業関連資材

連結子会社海外4社(製造販売会社1社、販売会社3社)

 

恵和は設立が1948年であり、長期間企業を存続させてきた実績のある企業であるため、投資安心感の高い企業であるといえます。

 

恵和の事業内容

恵和の事業内容

参考:恵和目論見書

 

恵和の事業内容は光学シート事業と機能製品事業の2本柱です。

ここではそれぞれの事業内容を具体的にご紹介していきたいと思います。

 

ⅰ.光学シート事業

光学シート事業

 

・光拡散フィルム

光拡散フィルムはライトから出る光を拡散する働きがあります。

よって、エネルギーを有効に利用できることで明るさがアップするとともに光ムラのない美しい画面を実現することが可能です。

 

・高機能フィルム

リタデーションを低く制御し、干渉模様等を防ぐフィルムです。

ポリカーボネートをはじめ耐熱性、加工性等、特徴がある様々な樹脂を製膜することが可能です。

ディスプレイの表面保護用途、光学系をはじめとして色々な分野で活用されているフィルム、シートです。

 

ⅱ.機能製品事業

機能製品事業

 

・工程紙

ウレタンシートや塩ビシート等の合成皮革、炭素繊維プリプレグを製造する工程で使用されるセパレーター®。「

セパレーター®」は恵和の登録商標です。

 

・包装資材

包装資材は湿気・水分・錆から製品の品質を守る包装紙です。

 

・クリーンエネルギー資材

太陽電池や二次電池、風力発電等、新たなクリーンエネルギーに関わる資材になります。

経年劣化等を耐久性や高バリア性で守るシート等、自然エネルギー利用に貢献しています。

 

・農業用フィルム

作物の成長を助ける反射シートと雨どい用谷間シートです。

 

・その他

防水性、防湿性を向上させた建装材やガラスの飛び散りを防ぐシート等も取り扱っています。

 

恵和の事業内容は一見地味に見えますが、スマホ関連、農業関連、クリーンエネルギー関連と複数の分野で物色されやすい銘柄であるといえます。

 

恵和の上場理由とは?上場で得た資金の使い道を探ろう!

恵和は上場して得た資金をどのように活用するのでしょうか?

ここでは目論見書から資金のつかいみちを探っていきたいと思います。

 

新規発行による手取り金額

恵和は上場することにより手数料を引いた手取り金額で1,143百万円獲得します。

 

*:有価証券届出書提出時における想定発行価格格(770円)を基礎として算出した見込額です。

 

手取り金の使途

ⅰ.生産性向上を目的としてシート機の建屋新設及び設備移設の投資資金

900百万円

 

ⅱ.機能製品事業における新製品量産化を目的としたシート機改造の設備投資資金

170百万円

 

ⅲ.増産対応および品質向上を目的とした新規スリッターの導入等の設備投資資金

150百万円

 

ⅳ.借入金の返済資金

149百万円

 

このように恵和では上場することにより入手する資金を事業拡大及び借入金の返済に費やすことがわかります。

 

目論見書からみる『恵和』の売上高と利益推移

ここでは恵和の業績を分析していきたいと思います。

売上高

恵和の売上高の推移
売上高(千円)
2014年3月17,023,859
2014年12月14,014,163
2015年12月15,970,131
2016年12月15,083,848
2017年12月14,558,837
2018年12月15,758,666
2019年6月
(第2四半期)
7,415,434

 

経常利益は順調にV時回復

恵和の経常利益の推移

 

経常利益(千円)
2014年3月658,702
2014年12月515,085
2015年12月134,890
2016年12月-827,862
2017年12月72,725
2018年12月741,855
2019年6月
(第2四半期)
518,018

 

比較して経常利益は2016年を底として、年々増加傾向にあることがわかります。

2019年も2Qで518,018千円となっており、今期も順調に経常利益を増加することが可能な推移であることがわかります。

 

1株あたり利益 (EPS)

恵和のEPSの推移
EPS(円)
2014年3月14.19
2014年12月6.71
2015年12月-7.82
2016年12月-184.37
2017年12月38.18
2018年12月76.31
2019年6月
(第2四半期)
63.38

 

1株あたり利益も経常利益同様に順調に推移していることがわかります。

 

このように恵和の業績は持ち直し上昇傾向にあるといえます。

よって、投資妙味のある銘柄であるといえましょう。

 

恵和の上位10位までの大株主とロックアップ情報

株主保有比率ロックアップ情報
長村惠弌70.75%180日間

 

長村みどり4.55%
江田徐紅2.59%
石田憲次2.30%
足利正夫2.12%
恵和従業員持株会2.09%
久保 武1.65%
中島由起         1.61%
東亞合成(株)1.12%90日間

1.5倍

野口順次郎1.04%180日間

 

ロックアップとは、株式が公開された後に一定期間、市場で持株を売却することができないようにする制度のことです。

恵和の上位株式保有者には東亞合成の1.12%以外の大株主にはロックアップ解除条件なしで180日間のロックアップが設定されています。

よって、売り圧力は比較的低い銘柄であるといってよいでしょう。

 

気になる恵和の初値予想!

ここでは編集部独自の恵和の初値予想を公開していきたいと思います。

 

恵和の総合評価

ⅰ.恵和購入のメリット

  • IPOは上値抵抗がないため、株価が上がりやすい傾向がある
  • 恵和の当選株式数は2,280,400株と比較的当たりやすいIPOであるため、当選確率が高く参加しやすい銘柄である
  • 予想PERが12倍、PBRは1.3倍とIPOにしてはかなり割安感があること
  • 大株主の大部分のロックアップが設定されているため、売り圧力が低いこと
  • 業績が上昇に転じたばかりの企業であるため、投資妙味の高い銘柄であること
  • 恵和の事業内容は他分野にわたっているため、いろいろセクターで関連銘柄としてピックアップされる可能性が高いこと
  • 10万円以下と参加しやすい価格帯であること

 

ⅱ.恵和購入のデメリット

  • 人気の低い東証二部の中型案件であること
  • 社長補保有株式数がおよそ7割と多すぎるため、一部の鞍替えに支障をきたすこと

 

ジェイックの初値予想

今期第二四半期のEPSが62円となっていることから通期だと120円程度となることが予想されます。

電気機器メーカーのPERは平均して12倍〜13倍となっています。

 

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結果として初値はEPSとPERをかけ合わせると1,500円程度が妥当な金額であると考えられます。

 

まとめ

10月30日上場の恵和。

割安感がありかつ10万円以下で参加することができるため、参加しやすいIPOであるといえます。

最近では同じように10万円以下のIPOであるアミファが健闘していることから恵和も上場後の株価推移が楽しみな銘柄です。

しかし、不人気の東証二部の中型案件であることから、公募割れのリスクもないとは言い切れないため、

慎重に参加を検討すべき銘柄であるといえます。

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。