楽天証券はネット証券業界で随一のサービスを提供しています。
業界最安標準の取引手数料に加えて、外国株や投資信託、信用取引に強みのある総合ネット証券会社です。
株式投資、投資信託を始める方であれば、とりあえず口座を開設すべき証券会社です。
楽天証券は株式銘柄の注文方法も、指値、逆指値など充実しております。
しかし、株式投資を始めたばかりの初心者の方の中には、「まだまだ慣れておらず、取引の方法がわからない」。
このような方もいらっしゃるでしょう。
今回のコンテンツでは、そんな方に向けて、楽天証券の実際の取引画面を用いてわかりやすくお伝えしていきます。
目次
Contents
楽天証券で国内株式購入画面までアクセスする方法
まずは、株式銘柄の「購入画面」に移るまでの画面遷移を見ていきましょう。
楽天証券にログインして、「国内株式」→ 「注文」→ 「検索画面」に検索したい銘柄の名前を記載します。
以下では、例として「トヨタ自動車」を入力しています。
会社名を入力して、右横の「検索ボタン」を押すと以下の画面に遷移します。
今回はまずは一般的な株式投資における取引方法である「現物買い」(単純な株式購入)について見ていきます。
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「通常注文」での「現物買い」(通常・逆指値付き通常・逆指値)
現物買いの注文方法は以下の3つがあります。
- 通常
- 逆指値付通常
- 逆指値
まずは基本の「通常」注文から見ていきます。
以下は「現物買」の注文画面です。
①:注文画面選択画面
まずは注文画面ですが、『通常』『逆指値付通常』『逆指値』を選ぶタブがあるので、「通常」を選びましょう。
②:市場の選択とSOR設定
注文をする市場を選択します。
通常の証券取引所以外に証券会社が契約している私設取引所(PTS市場)での取引も可能です。
初心者の方は、基本的に「東証」で取引を開始すればokです。
右側のSOR(Smart-Order Routing)ですが、こちらは有効にチェックしましょう。
東証の取引ができる時間帯においては、東証と私設市場の中で有利な方の価格で購入することができます。
東証の取引ができる時間帯:9時〜11時半/12時半〜15時
SORとは、スマート・オーダー・ルーティング(Smart-Order Routing)の略称で、東京証券取引所やPTS(私設取引システム)など複数の市場から最良価格がある市場を自動的に選び、注文を執行する仕組みのことです。
東証の最良気配よりも有利な価格の注文がないか、PTSの注文状況を見に行き、自動で最良価格のある市場に注文を執行します。
東証より有利な価格で約定できた場合、いくらお得になったかを見ることができます「ログイン」>「取引履歴(国内株式)」>「SOR価格改善」>「価格改善金額」
(引用:楽天証券「SOR注文とは?」)
楽天証券は東証が取引できない時間でも、8:00-16:00の間まで取引をすることができます。
③:数量の選択
次に数量の選択なのですが、単元株数毎の購入を行うことができます。
画面にも出ている通り、トヨタ自動車の単元は100株毎となっています。
100株、200株、300株という単位で購入する数量を選択することができます。
④:(最重要) 価格〜成行注文と指値注文〜
価格設定は2つの方法があります。
まずは簡単な「成行注文」です。
「成行注文」は、まさに「その時の株価」で購入を確定するという手法です。
例えば、現在の価格が「6,700円」で取引されていたら「6,700円」で購入するということとなります。
また、株式市場が開場していない時に成行注文を出しておけば、
株式市場が開場する「午前9時時点」(東証選択の場合)の最初の価格で注文が執行されます。
次に、「指値注文」です。
「指値注文」は、購入したい株式銘柄の、現在の株価より低い、「自分が買いたい価格」となった時に買い注文を発生させます。
「現在の株価が6700円」だとすると、例えば「6500円で指値を設定」します。
これで銘柄の株価が6500円まで下がった時に、6500円で購入することができます。
仮に6500円まで下がらなかった場合は、買い注文が執行されません。
株式市場が開場している時に、仕事などで忙しいサラリーマンの方でも、希望する株価で株式銘柄が購入できるのは魅力です。
⑤:執行条件
次に、「執行条件」です。
「執行条件」は、上記④の指値を設定する時に、「指値の条件を継続する時間」を指定できます。
執行条件については「本日中」、「今週中」、「期間指定(カレンダーからの指定)」があります。
その他の可能な設定は以下の通りです。
- 寄付(右のカレンダーで指定した日付の株式市場の開場時まで)
- 引け(右のカレンダーで指定した日付の株式市場の閉場時まで)
- 不成(注文中の指値注文が約定しなかった場合、引け時点で成行注文となる)
- 大引不成(注文中の指値注文が約定しなかった場合、大引け時点で成行注文となる)
上記の「不成注文」では、11時半の前場の終了までに注文が出された場合は、前場の引けで成行注文となります。
「大引不成」であれば、15時の後場の引け時点で成行注文が執行されます。
⑥:口座の種類
口座の種類を特定と一般で選ぶ欄がありますが、基本的には通常設定されている「特定」で問題ありません。
「特定」とは特定口座のことで特に税金を自分で計算して確定申告をする必要がありません。
株取引で利益がでた場合に、証券会社が代行して税金を徴収してくれます。
⑦:セット注文(売り)
楽天証券では「買い注文」を設定すると同時に「買い注文」が執行された後の「売却」の注文も可能です。
「同時にセット注文(売り)」を「予約する」にチェックボタンをいれると、以下のセット注文の画面が開きます。
セット売り注文で注意すべきことは以下の二点です。
- 買い注文が発動してから注文条件が発動される。
- 注文は逆指値ではなく、通常注文なので、買い注文価格より上でないと設定できない。
「利益確定売り注文」はできますが、「損切りによる損失確定注文」はできないことを念頭に置いておきましょう。
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逆指値注文
次にタブの3つ目にある「逆指値注文」です。
逆指値注文をする場合の取引のイメージは以下の通りです。
- 買い注文であれば、ある価格(株価)以上になったら仕方なく購入する
- 売り注文であれば、ある価格(株価)以下になったら仕方なく売却する
例えば、まずは「買い注文」を例に説明します。
購入したい株式銘柄があります。
「現在の株価が6,700円」の場合、通常は「6700円以下」(安くなったら)購入したいと考えます。
従い、現在の株価6,700円より低い価格になった場合に、「指値」で買い注文が執行する価格で指定します。
しかし、「逆指値」の場合は、ある価格以上に株価が上昇した場合に、株を購入するように指示をします。
「現在の株価が6,700円」の場合に、「逆指値」は「6700円以上」(高い)の値を指定することができます。
例えば「7000円」で「逆指値」を入れると、「7000円を超えた場合」に買い注文が執行されます。
7000円まで上昇しなかった場合は買い注文が執行されません。
「逆指値注文」については基本的には「損切り注文」として使用されることがあります。
しかし、「新規の買い注文」の場合は別の使用用途として使用することができます。
例えばの話です。
「購入して、すでに保有している銘柄の価格がまだまだ上がりそう。」
「追加購入したいな。だけど、勢いがある銘柄なので現在の株価水準からはあまり下がって来ないかもしれない。」
「株価が上昇基調になったら、株価も思いっきり上抜けしそうだな」
「ある一定以上の水準まで、株価が上昇したら追加購入することにしよう」
このような時に、逆指値注文は活用余地が大きいのです。
以下のように、注文画面では、「市場価格が○○○円以上 or 以下」なら通常注文を「指値 or 成行」で執行する。
このような項目が設けられています。
まずはわかりやすい「以上」の設定から説明したいと思います。
例えば、現在価格が「6756円」なので、「7,000円以上」に株価が上昇した時に成行で注文(以下図内①)。
また、「7000円に上昇した後」に一旦少し下がった「6900円」の指値で注文。
もしくは「7200円」まで上昇した場合に買い注文(以下図内②)。
このような注文方法が可能です。
次に別のパターンです。
以下図のように「現在の株価が6,700円」で「6,500円」で成行注文「①」をする。
また、「6,500円」まで下落した後に「6,600円」まで上昇。
さらに「6,300円」まで下落した場合。
買い注文が「②」で発生します。
このような注文方法ですが、通常の指値注文方法とさほど変わりません。
この注文の便利な使用用途としては、株式市場が閉まっている夜の時点で、翌日の注文を出す時に有効な注文方法です。
例えば本日の株式市場が閉まった後に、決算が発表され非常に良い内容だったとします。
業績が良かったので翌日株価が上昇することは確実だとします。
しかし、7500円以上であれば買いたくないけど7500円以下であれば購入したい(下図①)。
このような方に向けておすすめできる注文方法です。
また、7500円以下、たとえば7400円で寄り付いた後に株価が7600円まで上昇したり、
7400円で始まったあと7300円に下落したら買い注文を発注といった注文をだすことができます。(上図②)
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逆指値付通常注文(OCO・ツイン指値)
最後にここまでの二つ(通常注文・逆指値注文)を組み合わせた「逆指値付・通常注文」(別名をOCO)を紹介します。
「逆指値付・通常注文」は、「ツイン指値」といいます。
例えば現在6700円の株価だったとします。
6,500円まで株価が下落したら通常指値で購入したい。
でも、7,000円を上回ってきたら買いのチャンスを逃したくない。
このような方に便利な注文方法です。
入力画面は以下の通りなのですが、今までの二つを組み合わせた入力なので割愛します。
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まとめ
楽天証券で株取引をする際の注文方法は充実しており、以下の三つの方法があります。
通常注文 | 現在の株価で購入したり(成行)、ある水準まで下落したら、 購入する指値注文。 |
逆指値注文 | ある価格より上昇したら買い注文を実行することができる。 決算翌日にも活用余地有り |
逆指値付通常注文 | 通常注文と逆指値注文の両方を組み合わせた注文。 価格が上がっても下がっても購入することができる。 |
自分の好きな注文方法で、有利に株取引を実行していきましょう!
今回は具体的な「注文方法」について学びました。これで取引はできるようになりました。
ここからは、実際に株式投資で利益を獲得するための知識を仕入れるステージへ移行しましょう。
株式投資で高いリターンを獲得するには市場分析、銘柄選定、そして「正しい情報」が必須です。
つまり、どうしても勉強が必要なのですが、独学で株式投資に挑んで、失敗して株式市場を退場してしまう人は後を絶ちません。
これはひとえに学習方法が間違っていたか、市場、銘柄選定などの知識不足です。
現代では、株式投資を効率よく学べる手段がたくさん存在します。
以下のコンテンツでは、株を勉強するにあたっての効率的な進め方について特集していますので、ぜひ参考にしてみてください。
以上、【画面付・株の買い方/各種注文方法】楽天証券で株取引をしよう!セット注文・逆指値・逆指値付通常注文(OCO・ツイン指値)する方法をわかりやすく解説。…でした!