【古豪復活へ】楽天証券のIPO投資の特徴・抽選・購入申込み方法を解説!「後期型」の取引ルールを利用して資金効率・当選確率をUP。

【強化宣言】楽天証券のIPO投資の特徴を解説!後期型のスケジュールを利用して資金効率をUPさせよう。

楽天証券」は新規口座開設数でSBI証券を抑え、No.1の座に輝いているネット証券会社です。

 

おすすめ証券会社ランキング

【2020年】おすすめネット証券会社「総合」ランキング!!あらゆる側面から開設すべき証券口座を格付け。

2018年11月11日

 

秀次郎
楽天証券は各種サービス面で完璧な証券会社じゃ!殿の「ネット証券ランキング」でもおすすめ度No.1に輝いておるのじゃが、IPOだけが弱みなんじゃよなー。
信太郎
そうじゃな…しかし、昔は年間50件以上担当したこともありIPO界の古豪でもあるんじゃ!さらに投資家からの要望で力をいれていくことを明言しておるので、今後は期待できるぞ!
秀次郎
そ、そうなんですな!殿楽天証券のIPO投資について詳しく教えてくだされ!

目次

実は50件近くも取り扱っていた楽天証券!本格再開を決算資料で表明

楽天証券は事実、リーマンショックからIPO投資(取扱数)は弱くなっています。

しかし、実は2004年から2006年にかけては40件〜50件の取り扱いがありました。

 

比較的IPO投資にも強い証券会社だったのです

 

楽天証券総IPO数
2004年40175
2005年4748
2006年40188
2007年21121
2008年2049
2009年519
2010年322
2011年1536
2012年646
2013年254
2014年277
2015年1092
2016年883
2017年490
2018年1190
2019年
(3月8日時点)
36

 

信太郎
近年は取り扱い数は少なく物足りないが、IPO投資は投資家からの要望も多く楽天証券は2018年3月決算資料で力を入れることを明言しておるぞ!

 

IPOを強化するという楽天証券の決算資料

 

 

秀次郎
たしかに、2018年度は11件担当しており、2019年も既に6件のIPO中3件を担当しており期待が持てますな!
信太郎
王者楽天証券が本気を出したら、IPO取扱数が多い「SBI証券」に追いつきうるとワシも考えておる。
秀次郎
IPO投資」は複数証券会社から申し込んだ方が、当選確率を高めることができるぞよ!取扱数が増えてくる楽天証券はIPO投資でも活用価値ありじゃな!

 

後ほど説明するのですが、IPO株は購入申込スケジュールが特殊です。

同じ資金を使って、他証券会社と併せて「2回」抽選に参加することができるので非常にお得なのです。

 

 

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楽天証券のIPOの特徴

 

信太郎
IPO投資といっても抽選方法や申し込みスケジュールは色々あるからの。楽天証券のIPOの特徴について伝えてゆくぞ!

 

 

抽選での配分率が100%で個人投資家にチャンス!

いくら取り扱いが多い証券会社であっても、「抽選で配分される比率が低い」証券会社であれば当選確率は低くなります。

まず、主幹事、並びに幹事証券会社は機関投資家(大資本の投資家や生損保、金融機関等)個人投資家に配分を割り振ります。

日本証券業協会」の情報から基本的に以下のような配分になっています。

 

● 機関投資家:10%-20%割振
● 個人投資家:80%-90%割振

 

秀次郎
「個人投資家」が我々じゃな。比率が高くなっておる。

 

楽天証券は機関投資家への配分については名言はしておりません。

 

機関投資家のお客様につきましては、需要への参加状況などを考慮の上、適切な配分に心がけております。

楽天証券『募集等に係る株券の顧客への配分に係る基本方針』

 

個人投資家に割り振られた分は「店頭販売」。

つまり、証券会社の営業員と対面で取引をしている投資家に優先的に配分する優先分。

そして、抽選で配分される分との2つに分けられます。

店舗型の三大証券会社の抽選での配分率は以下のように非常に低くなっています。

 

  • 野村證券:10%
  • 大和證券:25%
  • SMBC日興證券:10%

 

信太郎
店舗型証券は高い手数料を払って取引してくれる対面の顧客を重視する傾向にあるのじゃ。従い、ネットからの抽選は当選しにくいのじゃ。
秀次郎
大手証券はIPO株の取扱いが多かったとしても、抽選配分の比率が低ければ当選確率は低いというわけですな。
信太郎
そうじゃ。しかし、ネット証券の雄である楽天証券やSBI証券は抽選の配分率を100%にしておるのじゃ!
秀次郎
なんと!!当選確率が高いということですな!!

 

新規公開株の個人のお客様(機関投資家以外の法人のお客様を含みます。以下同じ)への配 分は、配分の機会を公平に提供するため、原則として抽選により配分先を決定いたします。

参照:楽天証券『募集等に係る株券の顧客への配分に係る基本方針』

 

抽選は資金力が大きい人が多い資金比例方式

IPO株の抽選方式は証券会社によって異なります。

1人1票として抽選が実施される方式と、申し込み株数に応じて抽選が行われる方式があります。

 

楽天証券は「申し込み数」が多い人が当選しやすい方式を適用しています。

例えばAさん、Bさん、Cさんが以下のようにIPOを申し込んだとします。

 

  • Aさん:500株
  • Bさん:300株
  • Cさん:100株

 

1人1票制を敷いている証券会社はAさん、Bさん、Cさんの当選確率は同じです。

では。楽天証券やSBI証券のように資金比例方式を適用している証券会社ではどうでしょう?

AさんはCさんの5倍、BさんはCさんの3倍の当選確率となります。

 

信太郎
資金力がある人は上限一杯まで申し込むことで当選確率を高めることができるぞ!
秀次郎
わしのように大金持ちではない者も心配せずともよいぞ!申し込み可能な上限が100株のIPO株もあるので資金力が関係ない場合もあるぞ!

 

抽選スケジュールは後期型で資金効率UP

信太郎
実はIPO投資には購入申込のタイミングが抽選の前の前期型と後の後期型の二種類が存在するのじゃ。

 

IPO投資の購入申込時にペナルティを受ける証券会社は?抽選申込と購入申込の違いを含めてわかりやすく解説します。

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2019年2月8日

 

楽天証券は上記でいうと、「後期型」です。

SBI証券、SMBC日興証券など主要な証券会社は基本的に前期型となっています。

 

IPO投資における前期型と後期型の抽選スケジュール

 

前期型SBI証券
SMBC日興証券
野村證券
マネックス証券
後期型楽天証券
松井証券
カブドットコム証券

 

後期型の楽天証券は、以下の2STEPを行うことで抽選対象となります。

参照:楽天証券IPO申し込みについて

 

【STEP1.ブックビルディングに参加する】

IPOは基本的に以下のスケジュールで進行します。

ブックビルディング期間」というのは証券会社が投資家からの申し込みを受け付ける期間できます。

 

秀次郎
ブックビルディング期間中に投資家は自分が条件価格のうちのどの価格で、何株購入したいかを証券会社に申告するのじゃ。

 

IPO投資のスケジュール

 

この際に[申込株数×申告価格]の預かり資金が口座の中に必要・ない場合は入金が必要となります。

例えば、300株申し込んで申告価格が1000円の場合は300円×1000円=30万円の入金が必要となります。

 

ここで成行注文の場合は上限価格が適用されます。

一度ブックビルディングをすれば、STEP2の購入申し込みまでについては資金を他の証券会社や銀行に移動しても問題ありません。

 

【STEP2.購入申し込みを行う】

ブックビルディングに参加後、購入申込期間の翌日までに現金化されている決定した[売出価格×申込株数]の資金が必要となります。

 

信太郎
STEP2を忘れることがあるので要注意じゃぞ!
秀次郎
殿!拙者気づいてしまったのですが!「ブックビルディング」だけしておいて、他の前期型の証券会社で当選した場合は、資金移動して申し込んで楽天証券の購入申込を行わなければ資金効率があがりますね!
信太郎
今日は冴えておるではないか!皆にもわかりやすく噛み砕いて説明していくぞ!

 

楽天証券と前期型の証券会社での組み合わせで資金効率をアップしよう

 

つまり、楽天証券のブックビルディング時に一旦楽天証券に入金して、ブックビルディングだけ完了させます。

その後、例えばSBI証券のような前期型証券に楽天証券から資金を移動して前期型でもブックビルディング申込を行います。

 

ここまでを済ませた状況で、前期型証券会社で当選した場合は、そのまま購入申込を行い、めでたしめでたし・・・です。

 

また、仮に前期型で落選したとしても、楽天証券に再び資金を移して購入申込する。

そして、楽天証券での抽選に臨む。

これで、一回分の資金で二つの抽選に参加することができるのです。

 

秀次郎
仮に前期型証券会社が当選した場合、楽天証券では購入申込を行わないため結果的に抽選に参加していないのでペナルティを受けることはないぞ!

信太郎
前期型の場合は当選後に購入申込を行なわなかった場合はペナルティを受ける会社もあるので要注意じゃぞ!

 

 

 

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まとめ

楽天証券は2000年代中盤は多くのIPO投資を取り扱っていたものの、近年の取り扱い数は減少しています。

しかし、2018年度からのIPO取扱の拡充を決算資料で名言しており2018年以降取扱数が増加貴重となっています。

 

楽天証券は「後期型」です。

同じ資金でSBI証券などの前期型の証券会社とともに2回抽選に参加することができます。

 

家三郎
IPO投資でも活用余地の高い証券会社となっておるな。

 

以上、【古豪復活へ】楽天証券のIPO投資の特徴・抽選・購入申込み方法を解説!「後期型」の取引ルールを利用して資金効率・当選確率をUP。…でした。

 

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2019年6月6日

 

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2019年7月5日

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。