第三者割当増資と株価の関係は?希薄化しても必勝パターンの増資形態をデータ検証を用いて紹介する!

第三者割当増資と株価の関係は?希薄化しても必勝パターンの増資形態をデータ検証を用いて紹介する!

増資と聞くと投資家は嫌な感じがするものだと思います。

それはなんとなく、増資する銘柄の株価は下落しやすいということを知っているからでしょう。

 

今回はその先入観を180度覆す「増資で稼ぐ」方法をご紹介していきたいと思います。

簡単便利な出来レース「第三者割当増資」で投資の勝率をあげてみませんか?

 

 

そもそも増資とは

まずは増資とはどのようなシステムなのかを考えていきましょう。

増資とは?

増資とは企業が資本金を増加させることを指します。

ですから、本来的に増資は悪いシステムではありません。

 

資本金を増やす「増資」とは?その種類と実施するメリット・デメリットを解説!具体的な事例も株価の動きを踏まえて紹介。

2019.10.17

 

しかし、企業が資本金を増加させる場合は新株発行を行うケースが一般的です。

このため、株式を新しく発行し投資家から資金を集めることを増資と呼んでいます。

 

増資のメリットとデメリット~企業編〜

 

【増資のメリット】

増資を行うことで、企業は金融機関からの借入と異なり返済する必要のない資金を手に入れることができます。

 

【増資のデメリット】

一般的に増資をすると発行済み株式数が増加するため1株当たりの株の価値が希薄化し株価が下落しやすくなるというデメリットがあります。

 

増資のメリットとデメリット~投資家編〜

【増資のメリット】

増資することで投資している企業の財務が好転します。

 

【増資のデメリット】

増資による希薄化で株価が下がり、自分の投資資金が減少するリスクが高くなります。

 

見てきたように、増資は一概に「悪い」システムではありません。

よって、増資によっては株価が上昇するケースも存在することになります。

 

第三者割当増資とは?

増資の中の形態である第三者割当増資とはどのようなものなのでしょうか?

まずは第三者割当の概要についてメリットとデメリットを含めて紹介します。

 

第三者割当増資とは

第三者割当増資は特定の第三者に新株を引き受ける権利を付与して新株を引き受けさせる増資方法です。

 

第三者割当増資のメリット

【業務提携先との連携が強固になる】

業務提携先を相手先として第三者割当増資を行った場合、相手先は自社の株式を保有し株主になります。

よって、業務提携先との連携が強固になるというメリットがあります。

 

また関係を強固にするために増資するのであれば市場に新株が出回る可能性が低いため、

売り圧力が高くなるといったリスクもありません。

 

【公募増資では引受先がない場合でも増資することができる】

あまりにも業績が悪かったり株価が低すぎる場合、増資の引き受け先がないため増資を行えないケースがあります。

その点第三者割当増資であれば手軽に増資を行うことが可能です。

 

第三者割当増資のデメリット

 

【株主総会の特別決議が必要なケースが存在】

新株を「特に有利な価格」で発行するときは、既存株主の利益保護の観点から株主総会の特別決議が必要になります。

株主総会で否決された場合、第三者割当増資ができなくなります。

 

このように第三者割当増資は通常の増資よりも企業側にも投資家にもメリットが多い増資形態であることがわかります。

 

第三者割当増資と株価の関係を実際のデータから紐解く

第三者割当増資と株価の関係をデータから分析

 

第三者割当増資は意外に頻繁に実施されている!

2019年度の第三者割当増資は1月15日のエコモットに始まり10月18日現在で約40の企業が第三者割当増資を行っています。

よって第三者割当増資は珍しいことではなく普通に企業の資金調達手段として行われていることがわかります。

 

第三者割当増資と株価

ここでは増資後の株価の推移の結果を見ていきましょう!

1月~3月の第三者割当増資と株価の関係を調査していきたいと思います。

第三者割当増資一覧

参照:トレーダーズ

 

次項で表にしてまとめていますが、以下今年の前半に行われた第三者割当増資と株価の事例です。

一つずつ見るのが億劫な方は次項に移っていただければと思います。

因みに上記14銘柄のうち13銘柄で第三者割当増資発表後に株価が上昇しています。

 

【エコモット(3987)】

エコモット(3987) 日足チャート

参照:ヤフーファイナンス

 

1月15日に第三者割当増資を発表後、翌営業日は寄らずのストップ高です。

また寄り付き後も株価は高騰し短期間でおよそ2倍に株価が高騰したことがわかります。

 

【Aiming(3911)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日は寄らずのストップ高です。

また寄り付き後も株価は高騰し430円~585円と短期間で株価が高騰しました。

 

【RED(3350)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から190円~210円と短期間で株価が高騰しました。

 

【中央可鍛(5607)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて403円~478円と株価が高騰したことがわかります。

 

【大塚家具(8186)】

大塚家具(8186)日足チャート

参照:ヤフーファイナンス

 

多くの銘柄の株価が上昇する中、大塚家具はトレンドが転換し486円~158円と短期間で大暴落することになっています。

 

【トレイダーズ(8704)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から短期間で50円~85円と株価が高騰しました。

 

【メドレックス(4586)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて455円~643円と株価が高騰しました。

 

【ジオネクスト(3777)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から短期間で49円~56円と株価が高騰しました。

 

【興銀リース(8425)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて2,506円~3,090円と株価が高騰しました。

 

【省電舎(1711)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から短期間で370円~535円と株価が高騰しました。

 

【価値開発(3010)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて180円~208円と株価が高騰しました。

 

【エムスリー(2413)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて1,825円~2,656円(上昇トレンド継続中)と株価が高騰しました。

 

【リファインバース(6531)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて1,307円~1,866円と株価が高騰したことがわかります。

 

【モブキャストホールディングス(3664)】

第三者割当増資を発表後、翌営業日から数か月かけて304円~389円と株価が高騰したことがわかります。

 

第三者割当増資と株価の関係を詳細に分析

今までの上方をまとめると以下となります。

引受価格前日終値直近最高値
(最安値)
株価の推移
エコモット1,2631,2872,323翌日S高
短期大幅上昇
Aiming431430585翌日S高
短期大幅上昇
RED20190210ほぼ横ばい
中央可鍛403403478チャート通り
大塚家具290.11486158大暴落
トレイダーズ505085短期急騰
メドレックス545455643チャート通り
ジオネクスト454956チャート通り
興銀リース2,5852,5063,090チャート通り
省電舎330370535チャート通り
価値開発51180208チャート通り
エムスリー1,6461,8252,656上昇トレンド入り
リファインバース1,3711,3071,866チャート通り
モブキャストホールディングス298304389チャート通り

【第三者割当増資は株価にとって上げ要素である】

14社中13社の株価が上昇していることから基本的に第三者割当増資は株価にとって上げる要素であるといえます。

 

【基本的にはチャート進行の銘柄が多い】

第三者割当増資を発表後の株価推移をみると波乱なくチャート通りに進行している銘柄が多いことがわかります。

しかし、チャート進行といっても期間中の日経平均株価の上昇率は10%ほどだったことを考えると、

第三者割当増資銘柄は日経平均以上に上昇しやすい傾向があるといえます。

 

【短期急騰系銘柄】

同じ第三者割当増資を行っても、市場の反応はバラバラです。

短期急騰した銘柄は第三者割当増資に加えて他のIRの影響が強いということがわかります。

よって、第三者割当増資+ポジティブIRは短期急騰の可能性が高いということができます。

 

【第三者割当増資からトレンドが転換する銘柄も】

エムスリーのように第三者割当増資を公表することで相場のトレンドが大きく変わる銘柄も存在します。

 

【大塚家具が暴落した理由】

大塚家具自体疑義銘柄で、次の決算は出せないかもしれないといわれていたリスクの高い銘柄です。

しかも引受価格がかなり低いため株価は引受価格に引き寄せられるように下落していったものと推測されます。

 

まとめ

第三者割当増資はポジティブなニュースとして投資家に評価されていることがわかりました。

よって、第三者割当増資に投資することで投資の勝率をアップさせることができます。

「増資=株価の下落」といった先入観を捨て、うまく第三者割当増資を活用してきたいものです。

 

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2019.05.21



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