サイバートラストは4月17日に上場予定のIPO銘柄です。
サイバートラストは認証・セキュリティ事業、IoT事業、Linux/OSS事業を展開しています。
この記事では【4498】サイバートラストのIPO情報を紹介します。
スケジュールや初値予想などのIPO情報や事業内容、業績などを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
Contents
サイバートラストのIPOスケジュール
サイバートラストのIPOスケジュールは以下の通りです。
ブックビルディング期間 | 4月1日(水)~4月7日(火) |
市場 | マザーズ |
公募価格決定日 | 4月8日(水) |
購入申し込み期間 | 4月9日(木)~4月14日(火) |
上場予定日 | 4月17日(金) |
当選株式数 | 402,500株(内訳 公募150,000株 売出252,500株) |
オーバーアロットメントによる売出 | 52,500株 |
想定価格 | 1,150円 |
仮条件価格 | 未定 |
公募価格 | 4月8日(水)発表 |
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証券会社 | 株式数 | 割当率 |
みずほ証券 | ||
SBI証券 |
※各証券会社の割当株式数は現時点で未定。
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サイバートラストの会社概要
会社名 | サイバートラスト |
コード番号 | 4498(マザーズ) |
設立 | 2000 年 6 月 1 日 |
資本金 | 540,160 千円 |
本社住所 | 東京都港区六本木一丁目 9 番 10 号 |
代表 | 代表取締役社長 眞柄 泰利 |
事業内容 | トラストサービス事業 |
従業員数 | 200人 |
サイバートラストの事業内容
サイバートラストはトラストサービス事業を行っている会社です。
事業は以下の3つです。
- IoT事業
- 認証、セキュリティ事業
- Linux/OSS事業
それぞれの事業内容を確認していきましょう。
IoT事業
IoT事業はIoT 製品の長期利用を支援するサービスです。
IoT機器が急速に普及する現代ではさまざまな IoT 機器の多くが10年以上使用されることを想定されています。
長期間使用されるIoT機器はセキュリティリスクや IoT 関連の法改正などに素早く対応する必要があります。
サイバートラストのIoT事業はこういった問題を解決するサービスです。
具体的なサービスとして
- 長期間利用可能な IoT・組込み機器専用の Linux EMLinux
- IoT 機器の安全性・本物性を PKI (公開鍵暗号基盤)技術を活用する セキュアIoTプラットフォーム
- IoTの脆弱性検査ツール VDOO Vision
があります。
認証・セキュリティ事業
商用電子認証局として、SSL/TLS サーバー証明書などのパブリック証明書サービスを提供しています。
サイバートラストは日本初かつ国内最長 20 年以上の運用実績を持つ商用電子認証局です。
その実績を生かして各人称・セキュリティサービスを提供しています。
Linux/OSS事業
Linux/OSS事業はLinuxサーバーOSや組込み用途のLinuxなど必要不可欠なソリューションを提供しています。
サーバーアプリケーション製品や基幹システムにOSSを利用するための統合監視ツールなどを提供する事業です。
IPOにより得る手取金の使途は開発費用に充てる予定
サイバートラストがIPOにより得る資金は手取り概算で153,700千円です。
第三者割当増資により得られる手取り概算額55,545千円と合わせて209,245千円となります。
これらの資金については開発費用に充当する予定です。
具体的な資金の使途は以下の通りとなっています。
・自社開発ソフトウエア及び開発設備への投資(209,245千円)
サイバートラストの業績
ここではサイバートラストの業績を有価証券報告書で確認していきます。
まずは売上高の推移です。
売上高は順調に増加
売上高(千円) | |
2015年3月 | 677,340 |
2016年3月 | 890,032 |
2017年3月 | 1,136,638 |
2018年3月 | 2,629,590 |
2019年3月 | 4,167,266 |
売上高は年々増加しています。
2019年3月期の売上高は2015年3月期に比べて6倍以上となっています。
つづいて、サイバートラストの経常利益を確認していきましょう。
経常利益も右肩上がりに増加
経常利益(千円) | |
2015年3月 | 86,094 |
2016年3月 | 154,393 |
2017年3月 | 197,785 |
2018年3月 | 369,144 |
2019年3月 | 436,775 |
経常利益も売上高と同様に右肩上がりに成長しています。
2019年3月期の経常利益は2015年3月期に比べて5倍以上となっています。
サイバートラストのロックアップ情報
サイバートラストの上位株主の保有比率、ロックアップ情報は以下の通りです。
株主 | 保有比率 | ロックアップ期間 |
SBテクノロジー(株) | 64.83% | 180日間 |
(有)SPCトラスト | 9.85% | |
日本電気(株) | 5.52% | 180日間 |
(株)オービックビジネスコンサルタント | 5.52% | 180日間 |
(株)ラック | 5.52% | 180日間 |
(株)エヌ・ティ・ティ・データ | 1.58% | 180日間 |
(株)日立製作所 | 1.58% | 180日間 |
(株)サンブリッジコーポレーション | 1.58% | 180日間 |
セコム(株) | 1.58% | |
大日本印刷(株) | 1.58% |
サイバートラストは第1位株主及び第3位~第8位株主に180日間のロックアップが設定されています。
ロックアップ期間中は、保有する株を売却することはできません。
ロックアップは上場と同時に大株主が株を売却し、株価が暴落しないように取られている対策です。
IPO銘柄は特に需給によって株価が大きく変動しますので、ロックアップ情報は必ず確認しましょう。
サイバートラストの初値予想
サイバートラストは売上高、経常利益ともに右肩上がりに成長しています。
前期のEPSは57.34円です。
今期のEPSは第3四半期時点で49.28円となっています。
第4四半期も第3四半期までと同様の利益になると想定すると今期のEPSは65.7円です。
IPOにより150,000株の公募があり、発行済総株式数の増加を加味すると今期の予想EPSは63.11円となります。
EPS63.11円という数字と同業者のPERから初値を予想してみます。
サイバートラストと同様にサイバー上のセキュリティサービスを行っている会社と比較してみます。
比較するのは以下の3銘柄です。
【3042】セキュアヴェイル
【3692】FFRI
【3916】デジタル・インフォメーション・テクノロジー
企業名 | PER |
【3042】セキュアヴェイル | 37.38倍 |
【3692】FFRI | 65.04倍 |
【3916】デジタル・インフォメーション・テクノロジー | 22.7倍 |
PER平均 | 41.7倍 |
EPS63.11円×PER41.7倍=2,631円 となります。
まとめ
サイバートラストは認証・セキュリティサービスなどトラストサービスを展開しています。
セキュリティサービス、IoT分野と今後成長が期待できる分野で活躍している企業です。
コロナショックの影響で株式市場は混乱していますが、注目のIPOとなりそうです。
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