Speeeは4月20日に上場予定のIPO銘柄です。
Speeeはデータ資産を活用したマーケティング活動を支援する MarTech 事業などを行っています。
この記事では【4499】SpeeeのIPO情報を紹介します。
スケジュールや初値予想などのIPO情報や事業内容、業績などを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
Contents
SpeeeのIPOスケジュール
SpeeeのIPOスケジュールは以下の通りです。
ブックビルディング期間 | 4月2日(木)~4月8日(水) |
市場 | マザーズ |
公募価格決定日 | 4月9日(木) |
購入申し込み期間 | 4月10日(金)~4月15日(水) |
上場予定日 | 4月20日(月) |
当選株式数 | 3,222,300株(内訳 公募2,607,000株 売出615,300株) |
オーバーアロットメントによる売出 | 420,300株 |
想定価格 | 2,590円 |
仮条件価格 | 未定 |
公募価格 | 4月9日(木)発表 |
主幹事は野村証券!SBI証券でも取引可能
証券会社 | 株式数 | 割当率 |
野村証券 | ||
SBI証券 | ||
みずほ証券 | ||
SMBC日興証券 | ||
大和証券 | ||
藍澤証券 | ||
いちよし証券 | ||
マネックス証券 | ||
楽天証券 |
※各証券会社の割当株式数は現時点で未定。
主幹事は野村証券です。
主幹事は割当株式数が圧倒的に多いので、IPO当選確率を高めるなら主幹事証券からの申込みは必須になります。
Speeeの会社概要
会社名 | Speee |
コード番号 | 4499(マザーズ) |
設立 | 2007 年 11 月 29 日 |
資本金 | 36,640 千円 |
本社住所 | 東京都港区六本木四丁目 1 番 4 号 |
代表 | 代表取締役 大塚 英樹 |
事業内容 | データ資産を利活用したマーケティング活動を支援する MarTech 事業など |
従業員数 | 295人 |
Speeeの事業内容
SpeeeはIT関連事業を展開しています。
主な事業は以下の3つです。
- MarTech事業
- X-Tech事業
- Data Platform事業
それぞれの事業内容を確認していきましょう。
MarTech事業
消費活動の複雑化に伴い、マーケティング活動は高難易度化しています。
Speeeは自社で蓄積したデータと世の中に散在するデータや解法を収集・整理し活用するサービスを提供しています。
MarTech事業は、データ分析を元にしたマーケティングソリューションサービスを提供する事業です。
また、データを活用したマーケティング施策のオペレーション代行等も行っています。
X-Tech事業
X-Tech事業は、テクノロジーを活用した新たなソリューションを提供する事業です。
具体的には以下のようなサービスがあります。
・イエウール
中古不動産売却におけるマッチングサービス
・ ヌリカエ
外壁リフォームにおけるマッチングサービス
Data Platform事業
ビッグデータやAIといった重要なデータは共有されず、データを活用しきれていないという現状があります。
Data Platform事業はこういった問題を解決するサービスを提供しています。
例えばDatachainというサービスがあります。
Datachainは重要なデータに関して、全ての取引履歴について第三者による検証が可能なサービスです。
データ流出を防ぎつつ、中央管理者を介さずに当事者間でデータ流通を完結させることができます。
ブロックチェーン技術とトークンエコノミーによってデータ流通を革新することを目指している事業です。
IPOにより得る手取金の使途は人件費、広告宣伝費、借入金の返済に充てる予定
SpeeeがIPOにより得る資金は手取り概算で6,185百万円です。
これらの資金については人件費、広告宣伝費、借入金の返済に充当する予定です。
具体的な資金の使途は以下の通りとなっています。
- 採用費及び人件費(1,914百万円)
- 広告宣伝費(4,158百万円)
- 借入金の返済(1,114百万円)
Speeeの業績
ここではSpeeeの業績を有価証券報告書で確認していきます。
まずは売上高の推移です。
売上高は順調に増加
売上高(千円) | |
2015年9月 | 3,648,949 |
2016年9月 | 5,666,438 |
2017年9月 | 5,737,701 |
2018年9月 | 7,156,993 |
2019年9月 | 7,361,503 |
売上高は年々増加しています。
2019年9月期の売上高は2015年9月期に比べて2倍以上となっています。
つづいて、Speeeの経常利益を確認していきましょう。
経常利益は2017年9月期は赤字
経常利益(千円) | |
2015年9月 | 417,298 |
2016年9月 | 367,456 |
2017年9月 | △287,580 |
2018年9月 | 388,437 |
2019年9月 | 301,384 |
経常利益は2017年9月期は赤字を計上しています。
2019年9月期も減益となっており安定成長しているとは言えません。
Speeeのロックアップ情報
Speeeの上位株主の保有比率、ロックアップ情報は以下の通りです。
株主 | 保有比率 | ロックアップ期間 |
大塚 英樹 | 29.91% | 90日間 |
久田 哲史 | 26.96% | 90日間 |
株式会社Print | 25.93% | 90日間 |
渡邉 昌司 | 8.32% | 90日間 |
安田 智之 | 7.54% | 90日間 |
松嶋 良治 | 0.77% | |
株式会社バルーン | 0.57% | 90日間 |
Speeeは第6位株主以外は90日間のロックアップが設定されています。
ロックアップ期間中は、保有する株を売却することはできません。
ロックアップは上場と同時に大株主が株を売却し、株価が暴落しないように取られている対策です。
IPO銘柄は特に需給によって株価が大きく変動しますので、ロックアップ情報は必ず確認しましょう。
Speeeの初値予想
Speeeは売上高は成長していますが、経常利益については安定性を欠きます。
今後利益面も成長していけるかどうかが注目されそうです。
前期のEPSは2.53円です。
今期のEPSは第1四半期時点で51.86円となっています。
第2四半期以降も第1四半期までと同様の利益になると想定すると今期のEPSは344円です。
IPOにより2,607,000株の公募があり、発行済総株式数の増加を加味すると今期の予想EPSは264.75円となります。
EPS264.75円という数字と同業者のPERから初値を予想してみます。
Speeeと同様にサイバー上のマーケティング関連のサービスを行っている会社と比較してみます。
比較するのは以下の3銘柄です。
【3675】クロスマーケティンググループ
【4286】レッグス
【6069】トレンダーズ
企業名 | PER |
【3675】クロスマーケティンググループ | 6.28倍 |
【4286】レッグス | 7.24倍 |
【6069】トレンダーズ | 10.63倍 |
PER平均 | 8.05倍 |
EPS264.75円×PER8.05倍=2,131円 となります。
まとめ
Speeeはマーケティングを支援する事業などを展開しています。
マーケティングは様々な業界で欠かせない分野です。
利益面については右肩上がりの成長となっておらず、現在の混乱した市況もあり不安のIPOとなりそうです。
コメントを残す