投資を始めるにあたり、世の中やお金の仕組みを学ぼうと思った時に、多くの人が「経済」を学んでみようと思うのではないでしょうか。
しかし経済を学ぶとは言っても、どのようなものから学べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は経済を学ぶためにおすすめの本を、いくつか紹介してみたいと思います。
これから経済を学び始める方におすすめの本から、経済をより深く学びたい方へのおすすめ本まで用意しています。
目次
Contents
池上彰のやさしい経済学
「池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる (日経ビジネス人文庫)」は人気ジャーナリストの池上彰氏の著書で、経済についての知識が全くないという方に読んでもらいたい経済入門書です。
池上氏といえばNHKで「習慣こどもニュース」に出演していた頃は、子どもにも分かりやすい説明をしてくれるキャスターとして有名でした。
そんな池上氏が、経済の事を知らない方のために書いたのがこの本です。
文庫本サイズなので、気軽にいつでも経済の基本について学ぶことができます。
身の回りの経済について理解できるようになるのはもちろん、ニュースで取り上げられる問題を理解するための知識も身につきます。
「池上彰のやさしい経済学」は全2巻で、1巻は経済のしくみを理解するための本、2巻はニュースを理解できるようになるための本になっています。
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おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密(しごとのわ)
「おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)」は世の中ではどのようにしてお金が回っているのかから始まり、投資や貧富の格差など、お金全般についてストーリー形式で楽しみながら学べる一冊です。
中学2年生の少年と町一番の大富豪の娘、そして先生の3人が一緒になって経済について考え、学んでいきます。
経済の基礎だけでなく、リーマンショックのような出来事やビットコインといった最新の話題まで取り上げられているので、この1冊だけでかなりの経済知識を得ることが可能です。
登場人物は中学生ですが、大人でも十分に楽しめる内容になっています。
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経済ってそういうことだったのか会議
「経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)」は小泉内閣で財政担当大臣だった竹中平蔵氏と、経済のことはあまり詳しくない広告クリエイター佐藤雅彦氏の対談形式の本です。
佐藤氏が経済についての質問をぶつけ、竹中氏がたとえ話を織り交ぜながらそれに答えていくので大変読みやすいものになっています。
この本の紹介文に佐藤氏は「経済の素人」と書かれている通り、質問はかなり初歩的なことが多いです。
経済の初学者でもすらすらと読み進められるのではないでしょうか。
出版が2002年と少し古めですが、経済を学ぶには問題がないので、安心してこの本で経済について学ぶ事ができます。
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スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編・マクロ編
● スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編
● スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編
上記の2冊はスタンフォード大学で一番人気の経済学入門はアメリカで経済学の講義を担当している人気の経済学者が執筆した本です。
マクロ編とミクロ編から経済のあらゆる分野を丁寧に解説します。
本書の監訳はジャーナリストとして有名な池上彰が担当していて、難しい言葉がなくて読みやすいのが特徴です。
何かを学び始めた時には、どうしても難しい専門用語が出てきて理解するのに時間がかかってしまう場合があります。
この本ではそういった事がまず起きません。
専門用語が出てくる時は常にそれの説明がされているため、すらすらと読み進めることができます。
本の内容も初心者にはぴったりで、入門と書かれている通り初学者でもスムーズに読み進めることができる内容です。
ミクロ編とマクロ編があり、両方を読む事で経済についてより理解出来るようになります。
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大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる
大人気シリーズ「大学4年間の○○学が10時間でざっと学べる」の経済学編です。
経済学の基本を学んだ後に読んでみると、経済がより一層理解出来るようになる内容になっています。
ミクロ経済学とマクロ経済学から始まり、消費者の行動、市場の機能、そして国際経済など取り扱われている内容も幅広いです。
大学で一度経済学を学んだという方でも、復習のつもりで読んでみても面白いのではないでしょうか。
元々は単行本サイズでしたが文庫本版も出たので、好きな方を選んでみてください。
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経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる
先ほど紹介したシリーズと同じ出版社から発売されているのが「経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる」です。
アダム・スミスの「国富論」、マルクスの「資本論」といった古典経済学から、近年ベストセラーになった「21世紀の資本」まで、様々な経済学の名著が紹介されています。
50冊もの本を紹介しているので1冊の本に割かれるページ数は多くありませんが、その本にどのような内容が書かれているのかを簡潔に知ることができます。
詳しい内容は書かれていないので、面白そうだったり気になったりするものがないかをまずこの本で探しましょう。
気になるものを見つけた場合にその本を読んでみるという使い方をするのが良いのではないでしょうか。
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お金2.0 新しい経済のルールと生き方
現在、お金と経済がこれまでとは違った形に変わっていこうとしています。
既存の知識だけでは理解できないような事も、これからの世界では起こっていくでしょう。
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)」では、現在起こっているお金や経済の変化や、これから起きていくであろう変化について著者の意見が述べられています。
経済システムについて、これからの働き方の問題、国はどうなっていくのかなど、様々な問題についての著者独自の目線は、多くの人にとって新たな気付きになるものです。
これまでの経済について見直すきっかけにもなりますし、これからの経済がどうなるか予想するための参考にもなるのではないでしょうか。
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それをお金で買いますか
「それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」は「これから『正義』の話をしよう」で有名なハーバード大学のマイケル・サンデル教授による経済書です。
世の中にある様々なものやサービスは、お金で価値を決められがちです。
一見合理的に見えるこの考え方は本当に正しいのか、サンデル教授はそういった事を問いかけています。
お金で様々なものを買う事の弊害や、お金が人々にどのような影響を与えるのかなど、現代社会の隠れた問題点に言及しています。
いまの世の中に違和感や疑問を持っている方に一度読んでもらいたい本です。
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予想通りに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
人は必ずしも合理的に動くとは限りません。
それどころか不合理的と思われる行動をとる場合も多くあります。
例えば無償で働く場合にはやる気を出すのに、安い報酬になるとやる気がなくなる人がいます。
盗みは悪い事だと分かっていながら、よくなくすようなものなら拝借しても構わないという人もいます。
こういった人間の不合理さを予想出来ないかというのが行動経済学で、『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)』では様々な例をあげながら行動経済学をわかりやすく説明してくれています。
経済を学びたい方でなくても、雑学として知っておいて損はない知識になると思います。
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「原因と結果」の経済学 データから真実を見抜く思考法
世の中にはいろいろなデータと、その結果どうなったという情報が多く転がっています。
しかし本当にそれらには因果関係が成り立っているのでしょうか。
「「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法」で紹介されている例をあげると「メタボ検診を毎年受けると、病気を早期発見できて長生きが出来る」というものがあります。
この説明は正しいように思えるかもしれませんが、実際には因果関係はありません。
現代のデータ社会で間違った情報に踊らされないためにも、私たちは正しくそれらを見極められるようになる必要があります。
正しくデータを読み取るための知識がこの本には詰め込まれています。
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まとめ
経済に全く興味がなかった方でもスラスラ読める本や、経済についてしっかりと学びたい方でも満足出来る本を選んでみました。
中には行動経済学のような少し変わった経済についての本もあるので、色々な本を読んでみてください。
以上、【第一弾】投資で成功するには前提の経済知識が必須!経済を学ぶためのおすすめ本10選を紹介。…の話題でした。