【Microsoft】マイクロソフト(MSFT)の今後の株価推移を予想!業績堅調で配当金は14期連続増配中の世界最大の企業に迫る。

マイクロソフトはForbesの世界長者番付で常に上位に名を連ねるビルゲイツが創設した多国籍のコンピュータ技術会社。 

 

ビル・ゲイツとポール・アレンによって1975年に設立されました。

1975年以前は「マイクロソフト」という名前はありませんでした。

 

この年から考えると44年が経過。

マイクロソフトを知らない人はいないのではないでしょうか。

 

近年増額が目覚ましい「FANG」銘柄とは異なり、世界の時価総額ベスト5に過去20年間も入り続けています。

 

そして現時点でもマイクロソフトの時価総額は1兆ドル。

つまり、約110兆円と世界最大の地位を築いています。

 

わかりやすくいうと日本のトヨタ自動車の5倍以上の規模となっているのです。

 

これだけの成長を支えているのはソフトウェア事業だけではありません。

MR(Mixed Reality)、AI(人口知能)。

 

クラウドビジネスに力をいれているからこそ、創業者のビル・ゲイツ氏の時代を超えて拡大し続けることができているのです。

 

このコンテンツでは、世界の企業の頂点に君臨する巨大IT企業マイクロソフトの株価の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

 

■投資判断基準:長期的に「買い」

以下の点を総合的に勘案し長期的に$400-$600(現在$140)の水準に上昇することが期待される。

■ 業績見通し:

▷ 新CEOサティア・ナデラ氏のもとクラウドサービスはアマゾンを抜き世界首位の座を獲得し加速し業績も堅調に推移している。

■ 指標関連:

▷ ROEは40%程度と非常に高い水準を維持している

▷ PERは25倍程度で安定している。

■ 株主還元策の動向:

▷ 現時点での配当利回りは低いが14期連続増配中で長期保有でキャピタルゲインとインカムゲインが狙える。

▷ 10年でおよそ2億ドルの巨額な自社株買いを実施しEPSの上昇施策を積極的に実施している。

 

現在のMicrosoft(マイクロソフト)の経営方針とCEOサティア・ナデラ氏について


実は日本人の皆さんが知っているマイクロソフトと現在のマイクロソフトは業容が異なっています。

マイクロソフトと言えば、ビル・ゲイツ氏とWindowsに代表されるソフトウェア会社のイメージです。

ですが現在ではクラウド化サービスを充実させる企業へと変化しました。

新時代のマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏とは?

それは2014年にサティア・ナデラ氏がCEOに就任し、ナデラ氏によるビジネスモデルの大転換が背景にあます。

マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏

Microsoft

 

ナデラ氏はビル・ゲイツ氏に比べ地名度が低いのでどのような人物像を少し紹介したいと思います。

 

  • 1967年生まれ、現在51歳
  • 21歳にインドから情報科学の修士号取得し、シカゴ大学でMBAを取得
  • マイクロソフトへは92年に入社

 

ナデラ氏はこれまでのマイクロソフトの停滞を打破し、新たなビジネスモデルを構築したのです。

この結果、ナデラ氏が就任してから株価は2倍になりました。

 

新たなビジネスモデルとは何か?

それまではソフトウェアのライセンスによりビジネスを主軸にしていました。

しかし、そのライセンスを無償化し解放するといった大胆なビジネスモデルに切り替えました。

 

事業はソフトウェアの開発と製造、ライセンス供与、販売とサポート、ゲーム事業(Xbox)、クラウドサービス(主にAzure)等が中心ですが、OSやアプリ、サーバー、インターネット等をカバーしております。

クラウドシステムを整備しトラフィックを利用してもらい利益を得るという、いかに多くのデータ量を使い続けてもらうかという方針転換でした。

このような大胆な転換を成功させることは容易ではありません。

元々はイノベーティブな企業であったマイクロソフトでした。

しかし新しいIT企業が出てくる中、いつのまにかライセンスビジネスというクローズな経営方針に落ち着いてしまっていた。

 

ナデラCEOの就任によりイノベーティブ精神を取り戻していったのです。

クローズドからオープンへと開かれたマイクロソフトは、次世代を牽引する企業として世界中からも注目されていくのではないかと思います。

 

堅調なMicrosoft(マイクロソフト)の業績

それでは肝心なマイクロソフトの業績についてみていきましょう。

(百万ドル)Jun-15Jun-16Jun-17Jun-18Jun-19Jun-20
売上高93,58091,15496,571110,360125,843139,776
営業利益17,97825,75628,97035,01142,959
税引前当期利益18,50725,63929,90136,47443,688
当期利益12,19320,53925,48916,57139,24040,163

わかりやすく図解すると以下の通りとなります。

マイクロソフトの業績推移

 

過去5年でみても売上高、営業利益など右肩上がりなのがわかります。

10年前までは営業利益率が40%近くもある脅威的な高収益企業でした。

その後、2010年代に入りやや低下したものの、2019年の決算では40%の回復が確認されています。

 

企業業績の上振れにはナデラ氏による取り組みが大きく影響されています。

背景には小売を中心とした大手ブランドがマイクロソフトのクラウドソフトウェア「Azure」の利用契約を相次いで結んだり、

一部顧客はクラウドベースのセキュリティソフトウェアの利用にも参加したことが挙げられます。

 

これらの契約はアマゾンから顧客を奪取し、パートナーシップを加えて展開していくという顧客獲得を図るナデラ氏の取組が奏功しています。

更に長年の顧客企業によるクラウドへの移行も追い風になっています。

 

Microsoft(マイクロソフト)のEPSとBPS

マイクロソフトの1株あたりの純利益(EPS)と純資産(BPS)の推移をみてみましょう。

Jun-15Jun-16Jun-17Jun-18Jun-19Jun-20
EPS1.492.593.293.935.135.22
BPS9.989.2211.3810.7713.3914.73

 

視覚化すると以下の通りとなります。

マイクロソフトのEPSとBPS

 

この5年ほどでEPSは約3倍、じわじわと利益が伸びてきているのがわかるかと思います。

成長企業においては発行済株式数が増加し1株あたりの利益、純資産があまり増加しない場合があります。

 

しかし、マイクロソフトは自社株買いに積極的は企業ですからEPSも大きく上昇します。

この10年でおよそ2億ドルの巨額な自社株買いをしているのです。

それに伴いEPSは増加、BPSも自社株買いと今後の事業への期待より増加傾向にあります。

 

EPS(Earnings Per Share)とは?株価とPERとの関係を含めてわかりやすく解説。

2019.02.16

 

株主還元策として注目される「自社株買い」実施の理由とは?株主に対するメリットと共にわかりやすく解説する。

2019.02.13

 

14年連続増配実施中の配当金

マイクロソフトは2003年の0.08ドルからはじまりました。リーマンショック時ですら増配し2019年には1.97ドルまで成長し16年で約24倍です。

通常、成長株が成熟株に転じたときには増配をし、高配当化する傾向にあります。

しかし、マイクロソフトの場合は業績の伸びが素晴らしく株価は高騰したため配当利回りが低くなっています。

ただ増配ペースは順調、配当性向も上昇しており14年連続の増配銘柄です。

以下は直近5年間の配当金の推移と配当利回りの推移です。

Jun-15Jun-16Jun-17Jun-18Jun-19Jun-20
配当(ドル)1.211.391.531.651.81.97
配当利回り2.74%2.72%2.22%1.67%1.29%1.41%

 

図でみてみるとわかりやすいですね。

マイクロソフトの配当金と配当利回りの推移

 

株価があがってきているため、利回りは低くなってきています。

かつての高配当ETFの組み入れTOPでしたが、もう配当目当ての株ではなくなりましたね。

キャピタルゲインとインカムゲインの両獲りを目指すことができる銘柄となっています。

 

このように増配と、継続的な自社株買いで企業として株の価値をあげてくれる銘柄はそんなに多くありません。

ちなみに過去の配当落ち月は2、5、8、11月で配当支払月は落ち月の翌月になります。

 

安定したPER水準

マイクロソフトは業績が堅調に推移した一方株価も右肩上がりに上昇していきました。

マイクロソフトの株価推移

 

【株価 = PER ×  EPS】として算出されますがEPSと株価が共に上昇しているのでPERは狭い範囲に収斂しています。

以下は過去5年のPERの推移ですが平均して24.9倍で推移しています。

マイクロソフトのPER水準

今後のマイクロソフフトの見通しについて考察していきましょう。

 

Microsoft(マイクロソフト)の業績2桁成長は持続するのか?

力をいれてきたクラウドサービスでは世界シェアの首位獲得にも成功しています。

首位のアマゾンウェブサービスを抜き、対前年比2.4ポイント増の13.8%と大きく伸びました。

それまで首位であったアマゾンAWSは同1.1ポイント増の13.2%にとどまりました。

今までは圧倒的にアマゾンAWSが立ちふさがっており、ようやくアマゾンAWSを抜いたというのはほんとに素晴らしいことだと思います。

ただこれは総合面での勝利であり、真の意味での戦いはまだまだこれからです。

マイクロソフトが目指すべきなのはクラウドの総合デパートではないかと思います。

これから新規にクラウドを導入しようとしてくる企業の需要をライバル企業よりも多く獲得し、買収や連携といった他の企業との関係もうまくコントロールし、

クラウドの総合力の高さを活かし「クラウドならマイクロソフトだ」と言われる企業へと成長していくのではないかと思います。

EPSの増加率から株価水準を予想する

過去5年間のEPSの年平均増加率はCAGRを用いて算出すると28.5%と算出されます。

保守的にEPS成長率が10%、20%、5年平均28.5%で上昇した場合のEPSの推移は以下となります・

 EPS予想10%成長20%成長28.50%成長
21-Jun5.746.266.71
22-Jun6.327.528.62
23-Jun6.959.0211.08
24-Jun7.6410.8214.23
25-Jun8.4112.9918.29
26-Jun9.2515.5923.50

 

PERは平均値の25倍を使用して株価を算出します。

 株価予想10%成長20%成長28.50%成長
21-Jun143.55156.60167.69
22-Jun157.91187.92215.48
23-Jun173.70225.50276.90
24-Jun191.07270.60355.81
25-Jun210.17324.73457.22
26-Jun231.19389.67587.53

現時点の株価が$140近辺ですので、現在の経営状況が続けば5年後には$400-$600を目指せる水準となります。

保守的に見積もっても$200以上は容易に達成可能な水準といえるでしょう。

尚、上記の想定はあくまで経済的なショックが起きず平穏なマーケット環境が継続した場合の想定となります。

まとめ

以上のことから長期投資家にとって文句なしの投資先だと思います。

 2019年7月18日の決算発表では4ー6月の売上高と利益は予想を上回り過去最高を更新しました。

1株当たりの利益はベースで1.37ドルに増加、売上高は12%増加し337億ドル、市場予想は328億ドル。

純利益は132億ドルという結果になり、時間外取引では一時1.2%上昇しました。

売上高が増加しなかったサービスはほとんどありませんでした。

決算をうけナデラ氏は「あらゆる産業のリーダー企業との深い協業によって、過去最高を達成した」と述べており、AT&Tとクラウド事業での提携を発表したりと、もう過去のマイクロソフトではなくなってきています。

来年には10%を上回る増収が続く見込みであるのも継続的に収益を得るビジネスモデルが確立しつつある結果であり、

 

今後Webサービスの市場リーダーになっていくため長期的には株価の上昇は見込まれるかと思います。

 

■投資判断基準:長期的に「買い」

以下の点を総合的に勘案し長期的に$400-$600(現在$140)の水準に上昇することが期待される。

■ 業績見通し:

▷ 新CEOサティア・ナデラ氏のもとクラウドサービスはアマゾンを抜き世界首位の座を獲得し加速し業績も堅調に推移している。

■ 指標関連:

▷ ROEは40%程度と非常に高い水準を維持している

▷ PERは25倍程度で安定している。

■ 株主還元策の動向:

▷ 現時点での配当利回りは低いが14期連続増配中で長期保有でキャピタルゲインとインカムゲインが狙える。

▷ 10年でおよそ2億ドルの巨額な自社株買いを実施しEPSの上昇施策を積極的に実施している。

 

 

以上、【Microsoft】マイクロソフト(MSFT)の今後の株価推移を予想!業績堅調で配当金は14期連続増配中の世界最大の企業に迫る。…でした。

 

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2 件のコメント

  • 米国株は買った事がらありませんが
    参考になりました、試しに買ってみてもいいかも
    て思いました。

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