【FB】FAANGの一角『フェイスブック』の今後の株価推移を見通す!Facebookは制裁金等の苦難を乗り越えられるか。

facebookの株価

フェイスブック(Facebook, Inc.)は、2004年に映画「ソーシャル・ネットワーク」でも有名なマーク・ザッカーバーグにより設立された世界最大のSNSであるフェイスブックを運営している企業です。

フェイスブックは今やSNSの代名詞のような圧倒的なポジションを獲得しています。

また同社はフェイスブック以外にもインスタグラムも提供しています。

インスタグラムがフェイスブック傘下であることは意外に知られておりません。

インスタグラム以外にも、メッセージアプリのワッツアップやウェアラブル端末VRであるオキュラスVRを提供しています。

2019年には、仮想通貨参入を発表し、大きく注目されました。

 

なお、2018年12月末時点の月間アクティブユーザー数は23.2億人で、世界人口の約3割がフェイスブックユーザーという計算になります。

なお、インスタグラムの月間アクティブユーザー数は10億人、Twitterの月間アクティブユーザーは3.2憶人です。

 

フェイスブックとインスタグラムの月間アクティブユーザー合計は33.2億人程度ですので、世界人口の4割以上が同社グループのアクティブユーザーという計算になります。

つまり、同社はSNSという巨大なマーケットを一社で支配しているとも言えます。

皆さんもフェイスブックやインスタグラムをしばしば利用するのではないでしょうか?

本記事ではそんな米国IT巨人の一角であるフェイスブックの展望について分析していきます。

 

■投資判断基準:短中長期的に「買い」

企業規模が大きいにも関わらず高成長率を維持していることに加え、収益の多角化を進めようとしている。

特に仮想通貨への参入は期待値が高い。仮想通貨参入が成功すれば株価は急騰する可能性がある。

■ 指標関連:

▷ 株価$187だが、保守的に見積もっても$200は短期的に目指せる水準である。

▷ インカムゲインには期待せず、キャピタルゲインを追求すべき。

■ 業績見通し:

▷今後も高成長率は維持される見通しだが、世界的な監視が厳格化し利益率が圧迫される懸念あり。

■ 株主還元:

▷ 成長投資を行うために配当金は拠出していない。

 

収益の99%は広告収入、リブラ(=Libra)が今後の希望となるか

下図は2018年度のフェイスブックの売り上げ構成比率ですが、売り上げのほぼすべてが広告収入であることがわかります。

広告収益以外の収益源の確保が課題といえるでしょう。

 

というのも、景気が減速した際に宣伝広告費は真っ先に削減の対象となるためです。

世界的に景気の減速が始まった場合、同社の高収益にも陰りが生じる懸念があります。

Facebookの広告収入の割合

 

同社は新規事業として、仮想通貨参入計画を開始しています。

2019年6月に独自の仮想通貨(暗号資産)「Libra(リブラ)」をリリースすると発表しました。

 

同社はリブラについて、2020年からステーブルコイン(米ドルなど法定通貨と連動する暗号資産)として提供する予定であり、

これまで金融インフラの恩恵を享受できなかったマーケットを取り込む構想をたてています。

仮想通貨参入が成功すれば、同社の第二の収益の柱となることが期待できるでしょう。

 

ビジネスへの懸念事項-和解金や清算金が響く-

近年、フェイスブックを含む米国巨大IT企業の台頭により個人情報保護の潮流や独占禁止法適用などのカウンターアクションが発生しています。

 

同社の情報流出問題等も相まって、個人情報保護を求める世論は世界的に強まってきています。

今後は、その対策のためのコストがかさみ、利益率の低下が懸念されています。

 

加えて、EU一般データ保護規則にて個人情報保護も強化されました。

膨大な個人情報が蓄積されているフェイスブック、アマゾン、フェイスブック等を狙い撃ちにする政策であると解釈されています。

 

加えて、米連邦取引委員会(FTC)が同社事業に対する正式な反トラスト法(独占禁止法)上の調査を開始しており、同社は50億ドルもの制裁金を支払いました。

 

同社はさらに、個人情報の不正使用に関して投資家に誤解を与えたと主張する米証券取引委員会(SEC)との和解のため、和解金として1億ドルを支払うことも明らかにしています。

 

フェイスブックを含む巨大IT企業は、今後世界的にガバナンスの性差が強化されていくと考えられます。

和解金や制裁金の支払いが複数回生じてしまうと、同社の信頼の失墜へと繋がり収益率が低下してしまうという懸念が存在します。

 

決算に裏打ちされる圧倒的な成長率

それでは、フェイスブックの業績と最新の決算情報について確認していきたいと思います。

年度Dec-14Dec-15Dec-16Dec-17Dec-18Dec-19
売上高12,466.0017,928.0027,638.0040,653.0055,838.0070,251.17
営業利益4,994.006,225.0012,427.0020,203.0024,913.00
税引前当期利益4,910.006,194.0012,518.0020,594.0025,361.0023,846.24
当期利益2,940.003,688.0010,217.0015,934.0022,112.0018,102.81

 

図に示すと以下の通りとなります。

 

Facebookの業績推移

 

過去5年の業績ですが、毎年右肩上がりの成長を実現しています。

なお、2019年の純利益が下落見込みであるのは米連邦取引委員会に支払う可能性のある制裁金の引当金として30億ドルを計上したためです。

 

最新決算情報

2019年7月24日、フェイスブックが発表した2019年第2四半期の決算ですが市場コンセンサスを上回る結果となりました。

 

売上高は169億ドルで、前年同期比28%増でした。

市場予想は、売上高165億ドルでした。

本決算では、同社のアクティブユーザー数が依然として増え広告収入がアナリスト予想を上回ったことが示されていると言えます。

 

なお、同社の決算発表前に発表されたFTCとの和解の内容ですが、反トラスト法違反に関連する調査に係る制裁金は50億ドルとのことでした。

フェイスブックは支払いに備え前四半期に30億ドルを引き当て済みで直近の四半期は20億ドルを引き当てることで対応するとのことでした。

 

フェイスブックのPER、EPSとBPS

フェイスブックのPERについて見ていきましょう。

Sep-14Sep-15Sep-16Sep-17Sep-18Sep-19
PER(倍)69.7279.9632.3328.1423.2328.18

 

図示すると以下のようになります。

フェイスブックのPERの推移

 

PERは2015年9月をピークに徐々に下落しています。

次にフェイスブックの1株あたりの純利益(EPS)と純資産(BPS)の推移をみてみましょう。

 Sep-14Sep-15Sep-16Sep-17Sep-18Sep-19
EPS1.121.313.566.277.656.31
BPS12.9115.5420.4725.5829.4835.06

 

図示すると以下のようになります。

facebookのEPSとBPS

 

EPS及びBPSともにフェイスブックの成長に連動する形で右肩上がりとなっています。

2019年のEPSが減少見込みであるのは先述した反トラスト法の制裁金引き当てによるものです。

つまり特殊要因といえると想定されます。

 

フェイスブックの課題と将来性について

以下はフェイスブックの直近5年間の株価水準ですが、フェイスブックの株価は直近5年間で2倍以上に成長しています。

しかし、2018年後半から2019年にかけては乱高下しています。

フェイスブックの株価推移

特に、同社の個人情報流出事件により株価は一時急落しました。

株価は現在復調気味ですが、度重なる和解金や制裁金の支払いにより利益率の減少も指摘されています。

 

同社が今後広告収入への依存から脱却し更なる発展を遂げるためには仮想通貨参入における成功可否に大きく左右されるでしょう。

 

同社の営業利益率を押し上げている広告収入に加えて、既存の金融システムに革命的な変革をもたらすであろうと期待されている仮想通貨事業からの収益が加われば同社は大きく飛躍することが期待できます。

 

EPSの増加率から株価水準を予想する

フェイスブックの2014年から2019年までのEPSの年平均増加率はCAGRを用いて算出すると41.31%と算出されます。

保守的にEPS成長率10%、20%、30%、5年平均41.31%で上昇した場合のEPSの推移は以下となります。

EPS予想10%成長20%成長30%成長41.3%成長
20-Sep6.947.578.208.92
21-Sep7.649.0910.6612.60
22-Sep8.4010.9013.8617.81
23-Sep9.2413.0818.0225.16
24-Sep10.1615.7023.4335.55
25-Sep11.1818.8430.4650.24

 

PERについては、直近3年間の平均値である26.51倍を使用して株価を算出します。

 

株価予想10%成長20%成長30%成長41.3%成長
20-Sep184.01200.73217.46236.38
21-Sep202.41240.88282.70334.03
22-Sep222.65289.06367.51472.02
23-Sep244.91346.87477.76667.01
24-Sep269.40416.24621.09942.55
25-Sep296.34499.49807.421331.91

 

現時点の株価が$187近辺ですので、フェイスブックのアクティブユーザーが今後も増加し続け、

成長率が鈍化しない限り保守的に見積もっても2025年には$499-$807を目指せる水準となります。

尚、上記の想定はあくまでフェイスブックのクレジットイベントが発生せず、

同社が現状の成長率を維持するという見通しである場合の想定となります。

まとめ

個人情報流出事件等の制裁金が重なり今期は利益は初めて落ち込んでいるが売上高は堅調に推移しています。

一過性の影響が剥落した後で順調さを取り戻すことが期待されます。

さらに、仮想通貨事業の収益が加わればフェイスブックの成長は加速していくことでしょう。

 

以上、【FB】FAANGの一角『フェイスブック』の今後の株価推移を見通す!Facebookは制裁金等の苦難を乗り越えられるか。…でした。

 

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2019.09.17



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