世界には、「お金持ち」と呼ばれる人たちが存在します。
そのお金持ちの中でも、飛び抜けてお金を持っている人たちを「資産家」と呼んだりします。
世界、日本の資産家たちは一体どれほどのお金を持っているのか、気になるところです。
今回は、そんな資産家たちをランキング形式で紹介していきます。
目次
Contents
世界の資産家たち
毎年、アメリカの経済雑誌「フォーブス」が発表している「世界長者番付」にて、資産家のランキングが発表されています。
このランキングに載っている資産家たちトップ5をまずはご紹介していきます。
※表示は人物名/保有資産額/国名/企業名or業界名の順
1位:ジェフ・ベゾス /1310億ドル/米国/アマゾン・ドット・コム
世界長者番付で、堂々の第1位となっているのは、通販でお馴染みのアマゾン・ドット・コムのCEOであるジェフ・ベゾス氏です。
生まれは、アメリカニューメキシコ州で、その後、家族の仕事の都合でアメリカ各地を転々としました。
高校を優秀な成績で卒業した後、プリンストン大学に入学します。
プリンストン大学では、電気工学と計算機科学を専攻し、それぞれ学士を取得しました。
大学卒業後は、ネットワーク構築の職に就きます。
その後、金融系の企業で働いた後、1994年にアマゾン・ドット・コムを設立します。
最初は、書籍の販売を中心に手掛けていましたが、徐々に扱う商品の種類を増やしていき、通信販売の在り方を変えていきました。
日本でも、アマゾンを利用する人は多いですね。
最近では、アマゾン・プライムビデオなど動画配信のサービスも手掛けるようになり、通販会社の枠を超えた企業へと姿を変えてきています。
2位:ビル・ゲイツ/965億ドル/米国/マイクロソフト
資産家の代名詞とも言われるビル・ゲイツ氏は、日本でもおなじみの人物ですね。
Windowsにお世話になっている方も多いと思います。ビル・ゲイツ氏は、アメリカワシントン州のシアトルで生まれました。
ハーバード大学にて応用数学を専攻していましたが、大学在学中にプログラミングに熱中して、大学を休学する形で去り、マイクロソフトの原形となる会社を創業しました。
その後、社名をマイクロソフトと改め、Windowsの開発・販売を主力に事業を展開していきます。
2000年1月にCEOの職を譲り、その後は慈善活動を行うようになります。
自分の資産を寄付や財団の設立に充てるなど、一般の人たちがイメージする資産家とは異なることを実践しています。
3位:ウォーレン・バフェット/825億ドル/米国/バークシャー・ハサウェイ
ウォーレン・バフェット氏は、「投資の神様」として知られています。
バフェット氏は、自己資本利益率(ROE)を評価軸にして、企業の株式へ投資を行っています。
小さいころから、「お金を増やす」ということを習慣化していて、自分でコーラーを販売してお金を稼いだり、少額の株式投資を行うなど、投資家としての原形をすでに形成していました。
生まれは、アメリカ合衆国ネブラスカ州のオハマです。
ネブラスカ大学卒業後、コロンビア大学のビジネススクールにて、投資理論を学びます。
コロンビア大学にて修士号を取得後、証券アナリストして働きます。
働きながら、少しずつ貯金額を増やしていき、1950年代後半から本格的に投資による資産運用を始めます。
バフェット氏の投資スタイルは、「優良企業の株に集中投資して、それを長期運用する」ものです。
短期的に売買を繰り返すデイトレードの手法は用いません。
また、バフェット氏自身、お金を使わない生活を徹底しており、自身の資産を慈善団体への寄付に充ています。
バフェット氏に関しては弊サイト「マネリテ!」でも網羅的に紹介していますので参考にしてみてください。
4位:ベルナール・アルノー/760億ドル/フランス/LVMH
ベルナール・アルノー氏は、ルイ・ヴィトンやモエ・ヘネシーといった高級ブランド企業を統括しているLVMHのCEOです。
製品の種類を問わず、高級ブランドを次々と買収する姿から、「ファッション界の帝王」と呼ばれています。
ヴィトンの財布、バッグやドン・ペリニヨンといった高級ワインなど、日本でもよく知られているブランド品を扱っています。
アルノー氏は、フランス北部のルーベで生まれました。フランスの社会主義政策に嫌気をさし、アメリカへ渡ってビジネスを行うようになります。
1987年にLVMHを設立して、フランスの高級ブランドを次々に買収していきます。
LVMHは、複数の企業が混在するコングロマリットの形式をとっており、アルノー氏はCEOであると同時に、LVMHの大株主でもあります。
5位:カルロス・スリム・ヘル/640億ドル/メキシコ/通信事業
カルロス・スリム・ヘル氏は、ラテンアメリカの通信事業に多大な影響力を持つ実業家です。
生まれは、メキシコ合衆国のメキシコシティです。
レバノンから移住した両親のもとに生まれました。
メキシコを代表する通信事業関連の企業株式を次々に買収していき、大型株主として影響力を保持しています。
2010年から2013年にかけて、4年連続でフォーブスの世界長者番付1位となりました。
2014年からは、首位の座から陥落しましたが、現在もベスト5以内は確保しています。
■ Review:
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日本の資産家たち
「フォーブス」の世界長者番付には、日本の資産家たちも名を連ねています。
代表的な人物をピックアップしてみました。
※表示は人物名/保有資産額/国名/企業名or業界名の順
41位(国内1位):柳井正/222億ドル/ファーストリテイリング
ユニクロやジーユーを展開するファーストリテイリングの柳井氏が、日本人資産家のトップとして、世界長者番付に掲載されました。
柳井氏は、父親から受け継いだ紳士服店を「カジュアル路線」に変更して、事業を急速に拡大していきました。
このカジュアル衣料品店が、現在の「ユニクロ」の母体となります。
日本企業の中でも、いち早くグローバル展開を行い、世界各国にユニクロのブランドを周知させていきます。
「付加価値を付けられなければ、今後生き残れない」など、独自の経営哲学をもっており、著書も複数出版されています。
43位(国内2位):孫正義/216億ドル/ソフトバンク
ソフトバンクグループの代表取締役会長兼社長である孫正義氏が、日本人資産家の堂々の第2位です。
孫氏は、アメリカのカリフォルニア大学で学生生活を過ごし、その後、アメリカでソフトウェア開発会社を起業します。
日本に帰国後、1981年にソフトバンクグループの前身である日本ソフトバンクを設立します。
通信事業を中心に、事業を広げていき、1996年にはアメリカの大手IT企業であるヤフーと合弁する形で、ヤフー株式会社を設立します。
「何事も正面から突破したい」というのが孫氏の考えで、企業買収の際も、大型投資を行うなど従来の日本企業では見られなかったことを次々に進めていきました。
478位(国内3位):永森重信/41億ドル/日本電産
日本電産は、機械などに利用するモーターの開発・生産を行うメーカーです。
永森氏がCEOの職についています。
永森氏は、1973年に従業員2人の計3名で日本電産を創業しました。
モーター分野で、世界トップシェアの企業にまで成長させます。
出発点が小規模のメーカーであったということもあり、永森氏は「技術があるのに、倒産しかけてる企業」の買収・再建を積極的に進めています。
永森氏は、「成果を出すためには、人の何倍も働かなければならない」という考えを持っており、日本電産の社訓にも反映されています。
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まとめ
世界、日本の資産家たちは、資産家になるまでに相応の経験をして、研鑽を積んできたことが分かります。
決して楽をして資産家になれた訳ではありません。
各資産家帯に共通して言える点は、どの資産家も「自分の意志や考え」を明確に持っていて、それに忠実であったという点です。
変化の激しい現代社会で生き残るには、資産家たちのように強固な軸を持って日々を過ごしていくべきと言えますね。
以上、【2019年の世界・日本の億万長者ランキング】真のお金持ちとはいくら持ってるものなのか?資産家になるにはやはり事業オーナー?…でした。