あなたの「手取り」の月収はいくらですか?
このように聞かれて、あなたは即答できますでしょうか。
基本的には、税金などを引かれた金額が給与口座に振り込まれますので、それは把握していると思います。
しかし「あなたの月の支出はいくらですか?」と聞かれて即答はできますか?
自分の収入はわかっていても支出はわからない、このような方は結構いらっしゃるかと思います。
しかし、これは会社経営で言えば「売上はわかるけれど経費などの費用はわからない。だから黒字か赤字か計算できない」と言っていることになります。
今自分の家計が黒字か赤字か、将来に備えて準備はできているのかなどを知ることから始める必要があります。
貯金ができる人とできない人の違いは「自分の支出を知っているかどうか」にほかなりません。
この記事では、貯金ができる人はどのような特徴があり、どのように取り組んでいけば貯金ができるのかを解説していきます。
目次
貯金ができる人はお金の流れを理解している!あなたの月の収支は黒字?
自分の家計を知る上でまず黒字か赤字かを確認する必要があります。
「家計を知る」というと、真っ先に思い浮かべるのが「家計簿をつける」ことですが、その前に必ず行っていただきたいのが家計の「キャッシュフロー」の作成です。
「キャッシュフロー」とは収入や支出などのお金の流れを把握する時に使うものです。
「キャッシュ・フロー」とは、お金の流れ(流入・流出、収入・支出)のこと。
「キャッシュ・フロー計算書」とは、会社の一会計期間中の現金及び現金同等物(3か月以内の定期預金、譲渡性預金など)の増減を表したもの。
会社の経営状態を、資金の流れ・増減を通してチェックすることができる。キャッシュフロー。(引用:日本証券業協会)
貯金をする上では、まずは以下の項目の金額がいくらか確認する必要があり、実はこの作業が貯金をしていく上で一番重要になります。
面倒がらずに、ぜひ確認してみましょう。
手取り収入(月収) | +○○○円 | |
固定費 | 住宅(購入している場合はローン返済費、賃貸の場合は家賃) | ▲○○○円 |
水道光熱費 ・保険料 | ▲○○○円 | |
月額サービス(ジム、スクール、音楽アプリ、新聞など) | ▲○○○円 | |
通信費(スマホ代など) | ▲○○○円 | |
その他ローン返済費 【変動費】 | ▲○○○円 | |
食費(1 日あたりの食費を 1 ヶ月換算) | ▲○○○円 | |
交際費(友人との付き合い、飲み会など) | ▲○○○円 | |
日用品(掃除用品、シャンプー、洗剤、衣服など) | ▲○○○円 | |
交通費 ・趣味(娯楽費) | ▲○○○円 | |
合計 | ??? |
上記の項目をクレジットカードの明細や、携帯にメモ、レシートを保管しておくなどしておき上記の表に入力、手取り収入から費用(固定費と変動費を足したもの)を引いてみてください。
当然ですが、プラスであれば黒字、マイナスならば赤字です。
まずはこのように、「正確に」現状を把握するということが大事です。
ちなみにアバウトに支出を計算していては、資産を作るという「意識」が高くなりません。
面倒ですが、「これをやればお金が増える」とモチベーションにして支出管理することをおすすめします。
「今は全く使っていない音楽アプリをまだ払っていた」 「食費が結構かかっている」 など必ず気づくことがあるはずです。
このようなことに、貯金ができている人は支出の管理がしっかりできているという特徴があるものです。
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自分の支出のクセを見抜く重要性
キャッシュフローの作成で 1ヶ月のお金の流れが把握できました。
さらにもう 1 ステップ進みましょう。
ここで行うのが「変動費」の削減です。
固定費よりも変動費を削減する方が即効性は高いです。
支出削減のインパクトとしては、固定費を削減する方が大きいですがまずは即効性を考えま しょう。
そこで行うのが家計簿ですが、1ヶ月だけで大丈夫です。
あくまで家計簿をつける目的として「支出のクセを見抜く」ことですので、1ヶ月もつければおおよそ見えてきます。
可能であれば家計簿は形式が決まったものよりも、自分でノートを用意してオリジナルなものにしてください。
そしてこの家計簿をつける上で大切なことはこの3つです。
◾️ 家計簿をつける上で重要な3ポイント:
- 1週間ごとに家計簿を振り返り、各支出を「消費、浪費、投資」に仕分ける
- 支出の仕分けは自分の判断で仕分ける
- 出費を減らして、投資を増やす努力をする(ただし浪費は0にはしないこと)
例) 日付:◯月◯日
- 支出項目: 朝食(菓子パン) 200 円 消費
- 支出項目: ランチ(外食) 1000 円 消費
- 支出項目: コーヒー(コンビニ) 300 円 浪費
- 支出項目: 友人と夕食(外食) 3000 円 浪費
- 支出項目: 本(ビジネス書) 1200 円 投資
必ず 1 週間ごとに支出の振り返りの時間を設けてください。
そして自分にどんな支出のクセがあるのかを見抜きましょう。
例えば、意外にもコンビニで食品を買いすぎていたり、衝動的に服を買う機会が多かった、などなどが目に見えて出てくるかと思います。
分類分けもしましょう。
各支出項目に対して、「消費、浪費、投資」に仕分けるだけです。
そして、なるべく浪費を減らして投資を増やす努力をする。
これだけでお金は必ず貯まります。
目安として、浪費を手取り収入の 5%〜10%以内に抑えてください。
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固定費の削減で先取り貯蓄を実現
ここまでやると、支出のクセが見えてきます。
最後に行うことは、固定費の削減です。
すでに上記の表で固定費を洗い出しているので何にいくら支出しているのか見えてきているかと思います。
そしてその支出を見て削れそうな費用を削ります。
例えば、以下のようなものが考えられます。
◾️ 削りやすい経費:
- 現在大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマホをお使いの方は格安SIMに変更してみる。
- または電力自由化で電気とガスのセット割に申し込んでみる。
- 保険を見直してみる。
毎月決まった金額を支出する固定費の削減に取り組みます。
固定費の削減は変動費よりも即効性はありませんが、家計に与えるインパクトはとても大きいです。
しかも変動費と違い節約するなど我慢することなく削減することが可能です。
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銀行口座は複数持とう
固定費の削減ができれば、次に行いたいのが「先取り貯蓄」を行うことです。
先取り貯蓄とは、支出をする前(給料が入ればすぐ)に別口座へお金を入れることです。
例えば、会社に財形などがあれば利用する、なければ各銀行が行っている積立預金に申し 込むなどをし、半ば強制的に貯蓄するやり方です。
この先取り貯蓄を行うことで、今まで「収入ー支出 = 貯蓄」だったのが、「収入ー貯蓄 = 支出」というフローが出来上がります。
この流れができるということは、毎月必ず貯蓄ができるということになります。
貯蓄を長期的に『iDeCo』や『つみたてNISA』で積立ながら運用することで、将来的に大きな資産を形成することができます。
長期的にほぼ確実に資産を大きく増やすことができるであろう投資先についてもまとめていますので参考にしてください。
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まとめ
貯金ができる人の特徴と、実際に貯金を増やすにはどのように取り組んでいくべきかを解説してきました。
結局、冒頭でも述べましたが、自分の支出を把握しているかいないかの違いです。
思っていた以上に支出していることに気が付けば支出を減らそうと思います。
また、改めて各支出を見て必要ではないものがあることに気づいたりできます。
まずは、家計のキャッシュフローを作成して1ヶ月でいいので家計簿をつけて自分の支出のクセを見抜いてください。
浪費を減らして投資を増やせば自然に貯金ができるようになっていきます。
最後に貯金で大事な点を今一度列挙しておきます。
◾️ 貯金に成功するための取り組み事項:
- お金の流れを理解する(支出管理の徹底)
- 自分の支出の癖を見抜く
- 変動費→固定費と削減していく
- 銀行口座に貯金口座を作り、「収入ー貯蓄 = 支出」というフローで生活する
以上、【おすすめ貯金法】少ない給料で貯金ができない?そんな人でも成功する賢い貯金方法を徹底解説。…の話題でした。