【iDeCoとは?】イデコ(個人型確定拠出年金制度)活用のメリット&デメリットを解説。NISA・つみたてNISAとの違いも徹底比較。

 

老後に向けた資産運用の話題の中で、最近「iDeCo」(=イデコ)という言葉をよく耳にするようになりました。

 

秀次郎
iDeCoは頻繁に聞くワードじゃが、結局なんなんじゃ?

 

「そもそもどんな金融商品なのか?」

NISAとは何が違うのか?」

 

サラリーマンの方が積極的に活用している金融商品として、徐々にiDeCoは知名度を高めています。

今回はそのiDeCoとはどのようなものなのか、解説をしていきたいと思います。

 

◼︎ 今回のポイント:

 

  • iDeCoの制度概要
  • iDeCoのメリット
  • 落とし穴の多いiDeCoのデメリット

 

信太郎
メリットもデメリットも把握した上でiDeCoを検討するが良いぞ!

目次

iDeCo(個人型確定拠出年金制度)の概要とは?

 

信太郎
まずはiDeCoとはどのような制度なのかという概要を見ていこうぞ!

 

iDeCoは個人が自助努力で作る年金

iDeCOという言葉だけ聞くとちんぷんかんぷんですが、これは以下の言葉を省略されたものです。

 

  • i-ndividual-type
  • De-fined
  • Co-ntribution

 

最後にpension planがついてこれは「個人型確定拠出年金制度」を英訳しただけです。

 

秀次郎
あくまで年金ということが重要になってくるぞ!

 

読みにくい、且つ長いので呼び名をつけたと想像します。

 

信太郎
以下は厚労省が出しているiDeCoの概要じゃ!

 

idecoとは

(引用:厚生労働省「idecoってなに?」)

 

 

iDeCoとは簡単に言えば「自分で年金を作る」ことです。

 

毎月一定の金額の積み立てをして(掛金を拠出)、定期預金保険投資信託といった金融商品で「自ら運用」して60歳以降に年金または一時金で受け取ります。

 

会社によっては確定拠出年金をされている方もいますよね。

新卒入社と同時に会社から確定拠出年金の説明を聞き、入社時から定期預金の運用にした会社員もいます。

 

企業が給与から拠出分を差し引き、積み立てていく。

 

信太郎
これをまた別途「iDeCo」という制度の中でやりますという話じゃな!

 

最低積立額は月々5000円から1000円刻みで積み立て可能となります。

今から老後に向けて貯金を増やしたい」という方向けとなる金融商品ですね。

 

iDeCoは確定拠出年金法に守られている

中には結局最後に国に召し上げられるのではないか?

と不安に思われている方もいらっしゃると思います。

 

しかし、iDeCoは確定拠出年金法の下で「受給権」が保証されています。

 

秀次郎
受給権とはなんじゃ?
信太郎
自分の資産は自分で貰える権利ということじゃな!国に没収される等の過剰な心配はする必要がないぞ!

 

iDeCoの積立限度額

積立上限は、例えば一般的な公務員は最大年間14万4千円となります。

またサラリーマンはケースによって様々ですが、最低月1.2万円、最大月2.3万円の積立が可能となります。

 

信太郎
iDeCoの限度額については以下のコンテンツで詳しくまとめておるぞ!

 

iDeCo(イデコ)の限度額とは?自営業・サラリーマン・専業主婦・公務員とタイプ別に説明。

iDeCo(イデコ)の限度額とは?自営業・サラリーマン・専業主婦・公務員とタイプ別に説明。

2019年5月2日

 

(引用:厚生労働省「イデコってなに?」)

 

信太郎
ワシのように厚生年金を受け取れない自営業者は月額6.8万円まで積立を行うことができるんじゃ!
秀次郎
厚生年金がない分、ワシらは頑張らないといけませんからね。。

 

一方、既に基礎年金と厚生年金と確定給付年金の、三階建のサラリーマンや公務員は月額1.2万円しか積み立てることはできません。

 

iDeCoの老後の受け取り方法は3パターン

 

信太郎
受け取る方法は以下の三つがあるの!

 

◾️ 一時金:

退職金の代わりに60歳以降に70歳までに一括で受け取る

◾️ 年金 :

60歳以降に分割で受け取り

◾️ 併用 :

一部を一時金で拠出して、残りを年金として分割で受け取り

 

iDeCoの老齢給付金の種類

(引用:みずほ銀行)

 

 

原則70歳までに一時期又は年金での給付を開始しない場合は70歳時に一時金の給付となります。

また、年金の受取期間については5年以上、20年以下の期間から1年刻みで選択することができます。

 

尚、積立は60歳までしかできませんが70歳まで運用継続可能です。(現在は65歳までの積立継続が検討されています)

 

信太郎
50歳以降にiDeCoを開始した場合は、受給できる年齢が徐々に後ろ倒しになっていくから注意するがよいぞ!

 

iDeCoの受給開始年齢

参照:楽天証券

 

 

信太郎
後で解説するが、受け取る時には税金が発生するんじゃ。
淀姫
え・・。非課税制度じゃないんですが。。混乱してきました。(後述の叔父上の解説を聞いて考えてみようぞ)

 

いずれにせよ、iDeCoは積立を開始すると60歳になるまで引き出すことができないことを認識しておきましょう。

 

信太郎
いつでも引き出せるわけではないということは注意すべき点じゃな!後で詳しく解説するぞ!

 

 

 

目次に戻る

iDeCoを利用するメリット

 

信太郎
ではまず、iDeCoを利用するメリットについて見ていこうかの!

 

運用期間中の運用益が非課税

iDeCoのメリットは以下に節税効果があることです。

 

 

投信運用に係る利益が非課税になるのはNISAや積立NISAの場合と共通しています。

 

NISAとは?メリットとデメリットとニーサにはSBI証券がおすすめである理由をわかりやすく解説。

【一般NISAとは?】制度の概要とメリット・デメリットをわかりやすく紹介!2024年からの新型NISAについても解説する。

2018年12月30日
つみたてNISAのメリットとデメリットをNISA(ニーサ)と比較してわかりやすく解説する。どんな人におすすめの制度なのか?

「つみたてNISA(ニーサ)」とは?メリット・デメリットを一般NISAと比較しながら新制度への改正内容も含めてわかりやすく解説。

2018年12月31日

 

 

つまり、例えば保有している投信が100万円から120万円に値上がりした場合。

通常は利益の20万円分に対して20.315%の税金つまり40,700円が徴収されます。

 

しかし、NISAつみたてNISA、iDeCoでは課税されません。

 

また配当金(利息)も同じです。

5万円の配当を受け取った場合、通常の証券口座では20.315%の10,157円が発生します。

しかし、同じくNISAつみたてNISA、iDeCoでは課税がなされません。

 

信太郎
20.315%の税金を節約できるのは大きなメリットじゃぞ!!

 

iDeCo特有の優遇制度!掛け金は全額所得控除

 

加えて「所得税」と「住民税」もiDeCoは「掛け金の分」、非課税になることが最大のメリットと言えます。

 

秀次郎
所得税や住民税の節税効果まであるんですね!!

 

単純に考えると、400万円の課税所得の場合支払う所得税は以下の通りとなります。※課税所得は所得から所得控除を差し引いて算出されます。

 

所得税額 = 400万円 × 20% -427,500円 = 372,500円

 

所得税の算出方法

 

所得税とは一体いくらからかかるのか?会社員の税金の計算方法をわかりやすく、簡単に解説します

【所得税とは?】一体いくらからかかるのか?会社員の税金の計算方法をわかりやすく、簡単に解説。

2018年11月23日
会社員の給与(年収)から天引きされている項目は何か?所得税・保険料・組合費を把握し「手取り」金額を正確に理解しましょう

【年収と手取り】会社員の給与から天引きされている項目は何か?所得税・保険料・組合費を把握し「手取り」金額を正確に理解しましょう

2018年11月21日

 

しかし、毎月1万円、年間12万円をiDeCoで積立てると?

388万円(=400万円-12万円)に対してのみ課税されることになります。すると所得税は以下となります。

iDeCo拠出後 = 388万円 × 20% – 427,500 = 348,500円

 

税金は348,500円となり、2.4万円分(=372,500円-348,500万円)の支払い税金が減るということです。

 

課税所得が減少するということは、翌年支払う「住民税」も軽減されるということです。

 

秀次郎
例えば2020年に支払う住民税は2019年の課税所得をもとに計算されるので、課税所得の圧縮は住民税も減税となるのじゃな。
信太郎
住民税は10%じゃからな。大きな節税効果があるぞ!

 

給与収入の場合は住民税は以下の計算で算出されます。

住民税 = {給与収入 -給与所得控除 – 社会保険料控除 – 生命保険料控除 – 基礎控除}× 10%

 

給与所得控除

参照:国税庁

 

信太郎
給与収入が400万円の場合、各控除は以下となるの!

 

◾️ 各控除:

 

  • 給与所得控除:124万円
  • 社会保険料控除と生命保険料控除の合計:約50万円
  • 基礎控除:33万円

 

合計:207万円

 

すると住民税は19.3万円 (=(400万円 – 207万円)×10%)となります。

ここでiDeCoを月1万円つまり年間12万円積み立てると課税対象金額は400万円-控除207万円-iDeCo12万円 = 181万円となります。

 

ここに10%を掛け合わせて18.1万円となります。

 

秀次郎
結果住民税も1.2万円(=19.3万円-18.1万円)の節税となるの!(まぁ大抵の場合はiDeCoの金額×10%が住民税の節税額じゃな!)

 

 

目次に戻る

意外と知られていないiDeCo活用デメリット

次に、iDeCoを使うデメリットについてお伝えしていきます。

 

信太郎
iDeCoには実は知られていない欠点も含めて、デメリットが存在しておるんじゃ。始める場合はデメリットを考慮して始める必要があるぞ!

 

60歳までの資金拘束を受ける

最も有名なデメリットは「資金拘束期間の長さ」です。

iDeCoは60歳まで積み立て中止は可能であるものの、積立済みの金額は引き出せません。

 

信太郎
60歳まで待たなければならないということじゃ!

 

それに対して「NISA」「積立NISA」は引き出し可能となります。

しかし「所得税」や「住民税」の所得控除ができないので、節税メリットは享受できません。

 

秀次郎
ただ、どうしようもない場合もありますよね。どういう時に解約することが可能なのですか?
信太郎
原則無理じゃが以下の条件を満たした場合は脱退一時金として受け取ることができるぞ。

 

以下の5つの要件をすべて満たす場合は、60歳未満でも脱退一時金として資産を受け取ることができます。

 

<支給要件>

  1. 国民年金の第1号被保険者のうち、国民年金保険料の全額免除又は一部免除、もしくは納付猶予を受けている方
  2. 確定拠出年金の障害給付金の受給権者ではないこと
  3. 通算拠出期間が3年以下、又は個人別管理資産が25万円以下であること
  4. 最後に企業型確定拠出年金又は個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者の資格を喪失した日から2年以内であること
  5. 企業型確定拠出年金の資格喪失時に脱退一時金を受給していないこと

 

(引用:iDeCo公式

 

信太郎
サラリーマンの衆は該当せぬし、自営業者でも全額免除という要件は難しいの。1すら殆どおらんから、1-5を満たすのは至難じゃ。

 

例外:障害を受けた場合と死亡時は給付を受けることができる

ただ、例外的にもらえる場合が二パターンあります。

1つは加入者が70歳になる前に高度障害者になった場合です。

 

◾️ 高度障害者とは?:

 

以下、いずれかを保持する方を指します。

  1. 障害基礎年金の年金証書等の所持者
  2. 身体障害者手帳(1級から3級)
  3. 療育手帳(重度のもの)
  4. 精神障害者保健福祉手帳(1級または2級)

 

(参照:野村證券

 

信太郎
上記の条件を満たせば「年金」または「一時金」、もしくは「併給」で非課税で落とすことができるぞ!
秀次郎
え、非課税って当たり前じゃないですか??
信太郎
実は給付時は非課税じゃないんじゃ。後で詳しく紐解くぞ!

 

もう一つの条件は悲しいことですが、本人が死亡してしまった場合です。

加入者が死亡した場合は、遺族が「一時金」として一括で受けとります。

遺族が受け取る場合、相続税の課税対象になっています。

 

秀次郎
死者のiDeCoからも税金を取るのか鬼じゃ。。
信太郎
うむ。。みなし相続財産として民法上は相続財産ではないが、相続税計算の際には相続財産とみなされるんじゃ。

 

〜コラム〜離婚や自己破産時のiDeCoの扱いは?

iDeCoは60歳まで取り崩すことが出来ないという強力な制約故に特異的な性質を持ちます。

まず、自己破産してもiDeCoは借金の見合いとして没収されることはありません。

 

なお、iDeCoの資産が60歳以降まで引き出すことができないのは前述のとおりであるが、破産してもとられないということも追記しておきたい。たとえ借金まみれになって自己破産しても、iDeCoの資産は借金のカタに持っていかれるようなことがないのだ。大げさな言い方をすれば合法的な財産隠しが可能な仕組みとなっている。

 

(引用:東洋経済「iDeCoは「合法的な財産隠し」が可能な制度だ」

 

信太郎
いざという時にも最後に残るという資産ということじゃな。
秀次郎
では、淀姫に離縁された場合はどうなるんです?
信太郎
それは・・・ケースバイケースなんじゃ。

 

最初に紹介した確定拠出年金法でも離婚した場合の財産分与については規定されていませんでした。

現在も結局財産分与の対象となるかどうかはケースバイケースとなっています。

 

弁護士事務所の見解としてはiDeCoは年金分割の対象ではないとしています。

 

信太郎
そもそも年金分割の対象となるのは以下の黄色の部分だけじゃからな!複数の弁護士事務所の見解によるとiDeCoは分割分割の対象にならないとしておるの!

 

財産分割の対象となる年金

参照:多治見ききょう法律事務所

 

 

年金の中でも,国民年金,国民年金基金,厚生年金基金の上乗せ給付部分(付加部分・加算部分),確定給付企業年金,確定拠出年金(企業型)(「401k」,「企業型DC」),確定拠出年金(個人型)(「iDeCo」)は年金分割の対象とはなりません。

(引用:多治見ききょう法律事務所「これから離婚をする夫婦の年金分割の手順と注意点」

 

淀姫
ということはワラワが秀次郎と離縁しても貰えぬのか・・・。
信太郎
安心せい!年金分割の対象ではないが、財産分割の対象となることはあり得るぞ!

 

ケースバイケースじゃが特に妻側が専業主婦の場合は財産分与の対象となる可能性もあるぞ!

平成21年5月28日の名古屋高裁の判決を見ていこう。

 

夫:44歳(退職は16年後)

 

◾️ 夫側の主張:

  • 会社の経営が悪化しており退職金の受け取りは不確実
  • 妻と別居後に確定拠出年金に加入

 

◾️ 妻側の主張:

  • 確定拠出年金についても分与されるべき

 

◾️ 裁判所判決:

  • 受取の60歳までは長い期間があり不確実であり清算的財産分与の対象とはしない
  • ただ、将来夫が確定拠出年金をうけとると不公平感が残る
  • 居住マンションの貸借権を認める等、他の財産分与において確定拠出年金を考慮してバランスを考える

 

 

信太郎
結局財産分与の対象とはならなかったが、考慮される結果となったの。さらに上記の判例から退職が間近で年金額が確定している場合はiDeCoについても財産分与の対象となる可能性が高いことが読み取れるの!
淀姫
一方、退職までの期間がながかったり、経営がづ安定な場合は財産分与の対象とはならないが、他の財産分与分として考慮されるということですな。

 

【重要】60歳以降の老齢給付金として受け取る時に課税される

実は意外と知られていないのですが、iDeCoには大きな弱点があります。

運用期間中は非課税なのですが、60歳以降に受け取る場合は課税対象になるのです。

 

秀次郎
要は若い時に控除された所得税と住民税分は老後に支払う必要が出てくるということじゃな・・・。
信太郎
しかし、一時金に対しては退職所得控除、年金に関しては公的年金等控除が適用され有利な税制となっておるぞ!

 

老後給付金受け取り時に課税

 

もう一度、最初の項目で確認した受け取り手法を見ていきましょう。

 

信太郎
60歳になったら70歳までの間に以下の3つのケースから選択するということじゃったな!

 

iDeCoの老齢給付金の種類

参照:みずほ銀行

 

 

信太郎
各受け取り方法で適用される控除金額や戦略について詳しくお伝えしておるぞ!

 

記事でもお伝えしていますが、得られる控除は大きく通常のケースに比べて非常に少ない税率で受け取りを行うことができます。

 

出口戦略について不安な方は以下を覗いてみてください。

 

「退職金所得控除」や「公的年金控除」を活用したiDeCo(=イデコ)の出口戦略を紹介する!「一時金」と「年金」をどう活用すべき?

「退職金所得控除」や「公的年金控除」を活用したiDeCo(=イデコ)の出口戦略を紹介する!「一時金」と「年金」をどう活用すべき?

2020年6月6日

 

◾️ 内容:

 

  • iDeCoの積立終了後の受給方法とは?
  • 一時金として受け取る場合の控除と税金の算出方法とは?
  • 年金として受け取る場合の控除と税金の算出方法とは?
  • 税金を加味した上で最も効率のよい受給方法とは?
  • ライフプランや機会運用利益を加味した場合の戦略とは?

 

凍結中の特別法人税が解除される可能性がある

 

信太郎
実はiDeCoには現在凍結されてはおるが特別法人税という税金が今後発生するリスクがあるんじゃ。

 

特別法人税(=退職年金等積立金に対する法人税)は1999年以降は課税が停止されています。

しかし、凍結が解除されてしまうと積立金(時価)に対して年率1.173%の課税(国税1%、地方税0.173%)となります。

 

淀姫
年率1.173%・・・。毎年残高に対して発生するんじゃな。なんと酷い制度じゃ。
信太郎
2020年3月に2023年3月末まで凍結されたことが決定したが、今後20年-30年後にどうなるかは不確実性としてつきまとうな。

 

特別法人税の遠隔

(引用:第一生命)

 

先述の通り、iDeCoは60歳までは引き出せません。

仮に自分が現在30歳で50歳の時に特別法人税の凍結が解除されたら10年間毎年1.173%の課税を受け入れる他ないのです。

 

信太郎
最悪のケースを想定して、凍結が解除される可能性も念頭においてiDeCoは始める必要があるの!

 

実際、毎月2万円ずつ積立を行い、年率5%で運用を行った場合を考えてみました。

特別法人税が凍結のままであれば1674万円になりますが、凍結が解除となると1360万円となるのです。

 

特別法人税の影響

 

淀姫
大きな差じゃな。。

 

金融機関を変更するのが難しい

その他に、iDeCoは金融機関変更が難しい点も挙げられます。

 

最初に選んだ金融機関にない商品を選びたい時に、他の金融機関へ移管するにも手続きが煩雑であり、相応の費用も掛かります。

定期預金は途中解約となり、投資信託の売却手数料が発生します。

 

掛金を変更できるのは年一回で時間が掛かる

人生のフェーズによって掛金を変更した局面はあると思います。

iDeCoは掛金を変更することはできるのですが、年一回しか行うことはできません。

 

信太郎
さらに書類を郵送せねばならんからの。審査まで含めると実際に掛金が変更となるのは2月-3月後なんじゃ。。非常に面倒じゃったわい。

 

 

目次に戻る

〜コラム〜「NISA」や「つみたてNISA」の比較

さて、似た制度として「NISA」と「つみたてNISA」があります。

簡単に三者の違いをまとめたのが以下の表です。

 

iDeCoNISA積立NISA
メリット普段払う税金まで安くできる
運用益付加税
運用益非課税運用益非課税
流動性原則60歳まで払い戻し不可いつでも売却可いつでも売却可
手間自動積立自分で購入/売却自動積立
年間投資限度額14万4000円~81万6000円120万円40万円
運用可能期間原則60歳まで5年間20年間
投資できる商品一部投資信託・預金・保険株・投資信託一部投資信託
非課税対象運用益・所得税・住民税運用益のみ運用益のみ
特記事項途中解約不可(積立停止は可能)2028年分で終了予定
2024年からは新NISA
つみたてNISAと併用不可
現行のNISAと併用不可

(引用:金融庁HP

 

大きく異なる部分が、流動性と運用可能期間、非課税対象ですね。

iDeCoには投資できる商品に保険も含まれます。

 

やはり、非課税対象が広く、こちらが他の類似商品と比べてもメリットがあることがよくわかります。

起用する証券会社によって手数料は異なります。

取引開始時に2777円、月々手数料が最低でも167円掛かることは頭に入れておいた方が良いでしょう。

 

信太郎
大手の楽天証券やSBI証券は手数料が最安じゃぞ!

 

手数料の高い証券会社の中には、400円-500円が毎月徴収されます。

手数料が安い「ネット証券」を起用するのが賢い選択と言えるでしょう。

 

評判のネット証券とは?初心者でも簡単に低い手数料で株式投資を始めよう!

ネット証券とは?初心者でもカンタン利用!評判のツールを活用・圧倒的に低い手数料で株式投資を始めよう!

2019年6月9日

 

信太郎
iDeCo口座を開設できるのは「1つの証券会社」のみじゃからな。慎重に選ぶ必要があるぞ。

 

また証券会社によって取扱われている商品が異なります。

 

取扱商品の数・質ともに高い楽天証券SBI証券についてまとめていますので参考にしてみてください。

 

楽天証券のiDeCo口座のメリットとおすすめの運用商品を網羅的に説明する

【楽天証券のiDeCo口座開設のメリット】イデコ(=確定拠出年金)のおすすめ運用商品から推奨できる配分(=ポートフォリオ)まで網羅的に説明!

2019年1月11日
手数料が低いSBI証券のiDeCo口座の魅力!オリジナルプランとセレクトプランの違いから運用商品を徹底解説。

【SBI証券のiDeCo口座】手数料が低い証券口座の魅力!オリジナルプランとセレクトプランの違いからおすすめの運用商品とその組み合わせまで徹底解説。

2018年12月28日
債券を中心としながらも、日本円の価値暴落を見据えて通貨分散を行うため先進国債券を取り入れるポートフォリオ

【リスク志向別】SBI証券のiDeCo(確定拠出年金)が取り扱う投資信託を利用したおすすめポートフォリオを紹介する。

2018年12月29日

 

 

目次に戻る

まとめ

iDeCoの概要とそのメリット、デメリットを解説してきました。

 

信太郎
今回iDeCoについてまとめてきた内容は以下じゃ!

 

◾️ iDeCoの概要:

 

  • iDeCoは個人で作る年金で運用によって将来受け取る金額が異なる
  • 掛金拠出可能額は個々人の属性によって大きく異なる
  • 死亡時や障害を得た場合を除き、原則60歳まで受け取れない
  • 60歳以降「一時金」「年金受け取り」「併用」のどれかを選択して受け取る
  • 受取方法は70歳までに確定しなければいけないが確定まで運用することは可能(積立は60歳まで)

 

◾️ iDeCoのメリット:

 

  • 運用益が非課税となる(「NISA」や「つみたてNISA」と同じ)
  • 掛金が所得控除となり所得税と住民税の節税効果がある

 

◾️ iDeCoのデメリット:

 

  • 60歳までは基本的に引き出せない(資金拘束期間が長い)
  • コラム:自己破産時も守られる。離婚の時はCase by Case
  • 受取時は退職所得控除や公的年金控除はあるものの課税される
  • 凍結されている年率1.173%の特別法人税が凍結解除される可能性が残されている
  • 証券会社を変更するのが費用と労力の観点から難しい
  • 掛金変更が年間1回しか行えない

 

 

iDeCoに特化したセミナーも存在しますので、そちらに参加してみるのも検討してみましょう。

 

【東京無料開催】 idecoのおすすめ セミナーを紹介。 イデコを勉強しよう!

【東京開催・無料講習会】正解はどれ? iDeCo(個人型確定拠出年金)のおすすめセミナーを紹介!投資初心者はイデコを勉強して資産運用を始めよう。

2020年1月28日

 

以上、【iDeCoとは?】イデコ活用のメリット&デメリットとNISA・つみたてNISAとの違いを徹底比較。…の話題でした。

 

【iDeCo(イデコ)特集】全てを解説!おすすめの証券口座(楽天・SBI)・運用商品を一挙に紹介。

【iDeCo(イデコ)特集】個人型確定拠出年金のやり方の全てを解説!おすすめの証券口座(楽天・SBI)・運用商品を一挙に紹介。

2019年7月1日

[お金の学校特集]

 

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてました。

 

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

 

知識をしっかり仕入れた上で投資は実践していく必要があります。

 

 

その知識を学ぶにあたり、近年「お金の学校」への注目が高まっています。

 

長年、資産運用を学んできた編集部が、お金を専門としたスクールについての特集コンテンツを作成していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

お金の学校特集

お金の学校の特集へ

 

 

[おすすめ株式投資セミナー特集]

 

株式投資を「専門家や現役で成功している投資家に学びたい」という方は多いのではないでしょうか?

 

 

現在は、有難いことに、会場開催型、オンライン型など、優良セミナーが数多く開催されています。

 

ここでは、株式投資で成果を出したい初心者の方におすすめできるセミナーを以下の観点から、ランキング形式でお伝えしています。

 

◯ 講義は満足できる内容か?

◯ 運営は信頼できるか?

◯ 口コミや評判は良好か?

 

株式投資セミナー

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。