大手対面型証券の手数料を一括比較!(野村證券・大和・SMBC日興・みずほ・三菱UFJ)ネット証券よりやはり高いのか?

大手対面型証券の手数料を一括比較!(野村證券・大和・SMBC日興・みずほ・三菱UFJ)ネット証券よりやはり高いのか?

対面型証券はネット証券とは違い、証券会社の担当者がつき丁寧に対応してくれます。

その代わり、売買手数料がネット証券より高いということがデメリットです。

「対面型証券」と一口に言っても、手数料は各社で異なります。

 

今回は大手対面型証券の手数料を紹介します。

対面型証券での取引を考えているが、手数料はできるだけ抑えたいという方はぜひ参考にしてください。

以下は手数料比率(%)を取引金額に応じてまとめたものです。

 

100万円取引1000万円取引1億円取引
野村証券約1.2%約0.8%約0.3%
大和証券約1.2%約0.86%約0.26%
SMBC日興証券約1.2%約0.79%約0.27%
みずほ証券約1.1%約0.79%約0.28%
三菱UFJモルガンスタンレー証券約1.2%約0.8%約0.26%

 

それでは、内容に入っていきます。

目次

野村証券の手数料

野村証券の売買手数料」(国内株式(ETF、REIT等含む))は以下の通りです。

 

約定代金基本料率
20万円以下2,808円
20万円超 50万円以下1.4040%
50万円超 70万円以下1.0800% + 1,620円
70万円超 100万円以下0.9288% + 2,679円
100万円超 300万円以下0.8640% + 3,327円
300万円超 500万円以下0.8316% + 4,299円
500万円超 1,000万円以下0.6912% + 11,319円
1,000万円超 3,000万円以下0.5616% + 24,279円
3,000万円超 5,000万円以下0.2592% + 114,999円
5,000万円超0.1080% + 190,599円

 

20万円以下の場合は2,808円の固定手数料となっています。

 

  • 20万円超50万円以下は1.4040%
  • 50万円超70万円以下は1.0800%+1,620円

 

このように、約定金額が高くなるほど、手数料率は低くなるように設定されています。

例えば、100万円、1,000万円、1億円の取引を行った場合のそれぞれの手数料は以下です。

 

■ 100万円の取引:

 

  • 1,000,000円×0.009288%(0.9288%)+2,679円=11,967円
  • 手数料率 約1.2%

 

■ 1,000万円の取引:

 

  • 10,000,000円×0.006912%(0.6912%)+11,319円=80,439円
  • 手数料率 約0.8%

 

 

■ 1億円の取引:

 

  • 100,000,000円×0.001080(0.1080%)+190,599円=298,599円
  • 手数料率 約0.3%

 

 

約定金額の0.3%を下回る水準になります。

数十万円での取引が1%を超える手数料率であることと比べると3分の1以下となっています。

 

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大和証券の手数料

大和証券の売買手数料」は、100万円以下が1.242%となっています。

 

料金表お店
インターネット(オンライントレード)
パソコンタブレットモバイル
約定代金手数料手数料<お店より25%割引
最低手数料2,700円2,052円
~100万円1.24200%0.93096%
~500万円0.95040%+2,916円0.71280%+2,181円
~1,000万円0.70200%+15,336円0.52596%+11,523円
~3,000万円0.56700%+28,836円0.42444%+21,675円
~5,000万円0.32400%+101,736円0.24300%+76,107円
~1億円263,736円197,607円
~5億円292,896円226,767円
~10億円325,296円259,167円
その後5億円ごとに+32,400円+32,400円

 

ただし、最低手数料が2,700円ですので、217,391円以下の取引だと1.242%を超える手数料となり割高な手数料となります。

約定金額が高額になるほど手数料が割安になるのは野村證券と同じです。

 

大和証券の売買手数料体系は野村証券に比べて、約定代金の幅が広くなっています。

100万円を超えると、500万円までは同じ手数料率0.95040%に2,916円を加えた合計が手数料となります。

 

100万円、1,000万円、1億円の取引を行った場合のそれぞれ手数料は以下の通りです。

 

■ 100万円の取引:

 

  • 1,000,000円×0.01242(1.242%)=12,420円
  • 手数料率 約1.2%

 

■ 1,000万円の取引:

 

  • 10,000,000円×0.00702(0.702%)+15,336円=85,536円
  • 手数料率 約0.86%

 

■ 1億円の取引:

 

  • 263,736円
  • 手数料率 約0.26%

 

 

野村証券に比べて少しだけ割高な手数料となっています。

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SMBC日興証券の手数料

SMBC日興証券の売買手数料」は以下のとおりです。

 

約定代金
支店
(支店代表電話を含む)
オンライントレード
ご注文専用ダイヤル

パソコン

スマート
フォン
携帯電話

自動音声*1

オペレータ
支店での
お取引との比較
基本手数料支店の30%割引支店の15%割引
~100万円1.242%
(最低5,400円)
0.8694%(最低1,890円)1.0557%
(最低2,295円)
~200万円0.972%
+2,700円
0.6804%+1,890円0.8262%
+2,295円
~300万円0.864%
+4,860円
0.6048%+3,402円0.7344%
+4,131円
~400万円0.810%
+6,480円
0.5670%+4,536円0.6885%
+5,508円
~500万円0.756%
+8,640円
0.5292%+6,048円0.6426%
+7,344円
~1,000万円0.648%
+14,040円
0.4536%+9,828円0.5508%
+11,934円
~2,000万円0.594%
+19,440円
0.4158%+13,608円0.5049%
+16,524円
~3,000万円0.540%
+30,240円
0.3780%+21,168円0.4590%
+25,704円
~5,000万円0.324%
+95,040円
0.2268%+66,528円0.2754%
+80,784円
~1億円270,000円189,000円*2229,500円*2
~5億円324,000円
~10億円378,000円
10億円超432,000円

 

最低売買手数料が5,400円とかなり高額になっています。

434,782円以下の取引では1.242%より割高な手数料を支払うことになります。

 

10万円の取引であれば、手数料率が5.4%となりますので、かなり高額な手数料です。

野村証券・大和証券と同様に約定金額が高額になるほど手数料率が下がります。

 

100万円、1,000万円、1億円の取引を行った場合のそれぞれ手数料は以下の通りです。

 

■ 100万円の取引:

 

  • 1,000,000円×0.01242(1.242%)=12,420円
  • 手数料率 約1.2%

 

■ 1,000万円の取引:

 

  • 10,000,000円×0.00648(0.648%)+14,040円=78,840 円
  • 手数料率 約0.79%

 

■ 1億円の取引:

 

  • 270,000円
  • 手数料率 約0.27%

 

 

数十万円程度の取引では、野村証券・大和証券より割高な手数料となります。

高額取引では野村證券・大和証券より割安な手数料となります。

(1億円以上の超高額取引では大和証券が割安です。)

 

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みずほ証券の手数料

みずほ証券の売買手数料」は、最低手数料が2,700円と大和証券と同額になっています。

約定代金最低手数料・2,700円
以下
100万円約定代金×1.13400%
100万円300万円約定代金×0.86400%+2,700円
300万円500万円約定代金×0.81000%+4,320円
500万円1,000万円約定代金×0.68040%+10,800円
1,000万円3,000万円約定代金×0.55080%+23,760円
3,000万円5,000万円約定代金×0.24840%+114,480円
5,000万円1億円約定代金×0.01080%+233,280円
1億円5億円一律 276,480円
5億円10億円一律 308,880円

 

高額になるほど売買手数料率が下がるのは他の証券会社と同じですが、みずほ証券はその傾向が顕著です。

500万円の取引で実質の手数料率は0.9%を下回ります。

100万円、1,000万円、1億円の取引を行った場合のそれぞれ手数料は以下の通りです。

 

■ 100万円の取引:

 

  • 1,000,000円×0.01134(1.134%)=11,340円
  • 手数料率 約1.1%

 

■ 1,000万円の取引:

 

  • 10,000,000円×0.005508(0.5508%)+23,760円=78,840 円
  • 手数料率 約0.79%

 

■ 1億円の取引:

 

  • 276,480円
  • 手数料率 約0.28%

 

 

最低手数料は大和証券と同額になっていますが、手数料体系はSMBC日興証券に似ています。

1,000万円の取引手数料は、SMBC日興証券と同額で、1億円の取引手数料も近い金額になっています。

 

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三菱UFJモルガンスタンレー証券の手数料

三菱UFJモルガンスタンレー証券」の売買手数料は、少額取引も手数料が細かく設定されているのが特徴的です。

 

約定金額手数料(税込)手数料(税抜)
2,750円以下97.20%90.00%
2,750円超19万3千円以下2,700円2,500円
19万3千円超50万円以下1.404%1.30%
50万円超100万円以下0.9936% + 2,052円0.92% + 1,900円
100万円超500万円以下0.8532% + 3,456円0.79% + 3,200円
500万円超1,000万円以下0.6804% + 12,096円0.63% + 11,200円
1,000万円超3,000万円以下0.5616% + 23,976円0.52% + 22,200円
3,000万円超5,000万円以下0.2160% + 127,656円0.20% + 118,200円
5,000万円超0.0540% + 208,656円0.05% + 193,200円

 

ほとんどないと思われますが、2,750円以下の取引きでは97.2%の手数料がかかります。

つまり、ほぼ2倍の金額となってしまいます。

 

2,750円超193,000円以下は手数料が2,700円ですので、実質的に最低手数料が2,700円と考えておけば良いでしょう。

大和証券・みずほ証券と同じ最低手数料です。

100万円、1,000万円、1億円の取引を行った場合のそれぞれ手数料は以下です。

 

■ 100万円の取引:

 

  • 1,000,000円×0.009936(0.9936%)+2,052円=11,988円
  • 手数料率 約1.2%

 

■ 1,000万円の取引:

 

  • 10,000,000円×0.006804(0.6804%)+12,096円=80,136 円
  • 手数料率 約0.8%

 

■ 1億円の取引:

 

  • 100,000,000円×0.00054(0.054%)+208,656円=262,656円
  • 手数料率 約0.26%

 

 

1億円の取引手数料は5社の中で最も低いです。

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まとめ

対面型証券の大手である5社の手数料を比較しました。

 

100万円取引1000万円取引1億円取引
野村証券約1.2%約0.8%約0.3%
大和証券約1.2%約0.86%約0.26%
SMBC日興証券約1.2%約0.79%約0.27%
みずほ証券約1.1%約0.79%約0.28%
三菱UFJモルガンスタンレー証券約1.2%約0.8%約0.26%

 

手数料は各社競争をしており、水準としては似ていますが、細かな部分では異なります。

自分が取引する金額を踏まえた上でこの記事を参考に証券会社を決めてもらえればと思います。

 

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ただ、結局オンライントレードばかりを行うのであれば、ネット証券の方がコストは低いです。

対面型証券のメリットをうまく利用できるように組み合わせることが重要です。

 

売買手数料などのコストはリターンを押し下げます。

手数料を削減できれば確実にその分はリターンが改善されますので、ぜひこの記事を参考にコストをできるだけ減らしてみましょう!

 

以上、大手対面型証券の手数料を一括比較!(野村證券・大和・SMBC日興・みずほ・三菱UFJ)ネット証券よりやはり高いのか?…でした。

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。