IPO投資は勝率90%を誇る初心者にもおすすめできる投資手法です。
今回は抽選、並びに購入申込の部分についてです。
「それぞれ何が違うのか?」
「当選後にキャンセルすることができるのか?」
「キャンセルした場合にペネルティーが用意されている証券会社はあるのか?」
これらの点についてそれぞれお伝えしていきたいと思います。
目次
Contents
抽選申込と購入申込の違い
抽選申込期間とは証券会社が投資家に対して、『いくら』で『何株』申し込みたいかという抽選を受け付ける期間です。
■ 今回のポイント:
- 抽選申込と購入申込を行って初めて公募価格で購入することができる
- 購入申込より抽選が早い前期型と抽選の方が遅い後期型の証券会社がある
- 前期型も後期型も抽選申込・購入申込の時期は同じ
- 前期型は当選後辞退可能だがペネルティーが発生する会社もある
世の中の証券会社には抽選と購入申込の順番によって前期型と後期型の証券会社が存在しています。
前期型の証券会社では抽選申込のあと抽選が行われ、当選した方のみ購入申込が行われます。
しかし、後期型であれば抽選申込の後に購入申込が行われ、その後に抽選が実施されます。
前期型 | SBI証券 SMBC日興証券 野村證券 マネックス証券 |
後期型 | 楽天証券 松井証券 カブドットコム証券 |
抽選の順序は両者で異なりますが、抽選申込や購入申込の時期は両方で同じです。
複数の証券会社でIPOを申し込んでいる場合は、購入申込を行う時期には忘れずに纏めてやっておきましょう。
前期型と後期型のメリットとデメリットを分けると以下のようになります。
メリット | デメリット | |
前期型 | ・当選後辞退することができる ・抽選申込のみで抽選に参加できる | ・證券会社によって辞退ペネルティー |
後期型 | ・当選の可能性が若干上がる ・資金効率がUpする ・抽選に参加すれば、その後のプロセスはない | ・当選後辞退できない ・購入申込を忘れ抽選に参加できないリスク有 |
人間はうっかり忘れてしまいます。
後期型の証券会社で申し込んだ人の中には購入申込を怠ったことにより抽選に参加できない人が存在するため、若干ではありますが後期型の方が当選確率が高くなるというメリットもあります。
さらに後期型では抽選申込から購入申込の間に資金を移動させてもよいのです。
以下の手順を踏むことで楽天証券と前期型の証券会社で二度抽選に参加することができます。
以下は後期型の楽天証券を例に説明しています。
楽天証券は抽選申込を行ってから購入申込を行うまでの資金拘束を受けません。
そのため、楽天証券で抽選申込をおこなったあと資金をSBI証券に移して、SBI証券で抽選申込を行うことが出来るのです。
SBI証券で当選したらSBI証券で購入申込を行います。
SBI証券で落選したら楽天証券に再び資金を移して購入申込を行うことできるのです。
つまり、楽天証券を活用することで一つの資金で二回抽選に参加することが出来ます。
ただ、後期型にも欠点があります。
購入申込を行ってから抽選が実施される後期型では当選後に辞退をするという選択肢は残されていません。
一方、前期型は抽選後に購入申込を行うことができます。
最初抽選申込時点では魅力的だと思っていたものの、その後調査するにつれて懐疑的になってきたという場合もあるでしょう。
その場合は、購入申込でキャンセルを行うことができるという点が強みではあります。
しかし、当選を辞退することとなるのは事実です。
結果的に証券会社によってはペネルティーを課す証券会社も存在しておりますので注意する必要があります。
コラムを挟んで次項で当選辞退のペナルティがある証券会社とない証券会社について紐解いていきます。
(目次に戻る)
〜コラム〜IPO投資に定評のあるSBI証券の抽選申込方法
IPO投資の取扱数並びに主幹事数に定評のあるSBI証券のブックビルディング抽選申込方法について解説していきたいと思います。
SBI証券の抽選申込は非常に簡単です。
まずログイン後に国内株式→IPO・PO→新規上場ブックビルディング・購入申込画面にすすみます。
次の画面で申込を行いたい銘柄の『申込』ボタンを押すことによって抽選申込を行いたい銘柄の画面に進みます。
次に入力画面にうつります。
まず申込株数については自分が欲しい株数を記載するのですが下に記載されている売買単位毎しか入力することができません。
また価格について、ストライクプライスというのはどのような価格になっても、購入する意思がありますという選択肢です。
それ以外の方は購入単価を記載します。
通常のIPOでは上限価格で決定することが多いので、上限の1800円で入力しています。
またIPOチャレンジポイントは過去SBI証券からIPO申込をおこない外れた場合に溜まるポイントです。
IPOチャレンジポイントを使用することでIPOが当選しやすくなります。
申込確認画面へを押して申込ボタンを押すことで抽選申込が確定します。
(目次に戻る)
当選辞退に対しペナルティーを設けていない証券会社
抽選に申し込んだにも関わらず、いざ当選したら辞退をするとなれば証券会社としては迷惑な行為なのです。
ペナルティーを設けていない心の広い証券会社も存在しています。
ちなみに後期型の証券会社はそもそも購入申込を行ってから抽選が行われます。
そのため、ペナルティーという概念そのものが存在していません。
ペナルティー無の証券会社 |
SBI証券 |
マネックス証券 |
野村證券 |
大和証券 |
岡三オンライン証券 |
みずほ証券 |
いちよし証券 |
しかし一点注意しなければいけないのはSBI証券です。
SBI証券は通常IPOチャレンジポイントを使用して抽選に参加した場合です。
通常、仮に外れたとしてIPOチャレンジポイントは返還されます。
しかし、辞退をした場合は申込時に使用したIPOチャレンジポイントは消失となってしまいます。
貴重なIPOチャレンジポイントは『ここぞ』という時にしようするようにしましょう。
(目次に戻る)
当選辞退に対しペナルティーを設けている証券会社は?
しかしペナルティーを設けている証券会社も存在します。
まず一つめはSMBC日興証券です。
「SMBC日興証券」はIPO取扱数並びに主幹事数に定評がある証券会社です。
しかしSMBC日興証券では辞退となった場合は1ヶ月間のIPO投資への参加ができなくなるというペナルティが課されます。
また現在申し込んでいる分についてもキャンセルとなってしまうので気をつけましょう。
次にペナルティーがあるのは三菱UFJモルガンスタンレー証券です。
同証券もSMBC日興証券と同様に辞退した場合は1ヶ月間IPOに申し込めないというペナルティを課されます。
(目次に戻る)
まとめ
IPO投資では抽選申込→抽選の後に購入申込を行うことで漸くIPO銘柄の購入が確定する前期型と呼ばれる証券会社が数多く存在しています。
前期型では当選してから購入申込を行います。
そのため、当選したとしても気が変わり辞退したくなった場合は辞退することができるというメリットがあります。
しかし、辞退したことによってペナルティーを課す証券会社もあります。
SBI証券やマネックス証券、松井証券など殆どの証券会社ではペナルティーを課していません。
しかし、SMBC日興証券や三菱モルガンスタンレー証券は新規IPO申込を1ヶ月間できなくなるというペナルティーを課してます。
しかし、結局は実際の金銭的なペナルティーを課す証券会社はありません。
公募価格に対して初値が低くなることが確実だなと見込まれる場合は、損失回避のためにキャンセルするのが賢明でしょう。
以上、IPO投資の購入申込時にペナルティを受ける証券会社は?抽選申込と購入申込の違いを含めてわかりやすく解説します。…の話題でした。