【4492】システム受託開発を行う情報通信業 IPO銘柄「ゼネテック」の初値を予想!

【4492】システム受託開発を行う情報通信業 IPO銘柄「ゼネテック」の初値を予想!

ゼネテック」【4492】は3月19日に上場予定のIPO銘柄です。

ゼネテックはシステム受託開発やエンジニアリングソリューションを行っています。

IPOでは人気の出やすいIT銘柄ですね。

 

この記事では【4492】ゼネテックのIPO情報を紹介します。

スケジュールや初値予想などのIPO情報や事業内容、業績などを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

 

ゼネテックのIPOスケジュール

ゼネテックのIPOスケジュールは以下の通りです。

ブックビルディング期間3月3日(火)~3月9日(月)
市場JASDAQスタンダード
公募価格決定日3月10日(火)
購入申し込み期間3月11日(水)~3月16日(月)
上場予定日3月19日(木)
当選株式数507,400株(内訳 公募312,000株(自己株式の処分) 売出195,400株)
オーバーアロットメントによる売出66,100株
想定価格1,700円
仮条件価格未定
公募価格3月10日(火)発表

主幹事はみずほ証券!SBI証券でも取引可能

証券会社株式数割当率
みずほ証券(主幹事)
岡三証券
いちよし証券
SBI証券
マネックス証券 

※各証券会社の割当株式数は現時点で未定。

主幹事はみずほ証券です。

主幹事は割当株式数が圧倒的に多いので、IPO当選確率を高めるなら主幹事証券からの申込みは必須になります。

 

ゼネテックの会社概要

会社名ゼネテック
コード番号4492(JASDAQスタンダード)
設立1985 年 7 月 1 日
資本金50,000 千円
本社住所東京都新宿区新宿二丁目 19 番 1 号
代表代表取締役社長 上野 憲二
事業内容組込みソフトウェア及びハードウェアのシステム受託開発など
従業員数234名

 

 

ゼネテックの事業内容

ゼネテックはソフトウェア及びハードウェアのシステム受託開発を行っている企業です。

また、製造業を中心としてエンジニアリングソリューションサービスも提供しています。

更にIoT・クラウドソリューションサービスも展開してます。

具体的な事業内容を確認していきましょう。

 

システム開発

システム開発事業では、ソフトウェア及びハードウェアのシステム受託開発をしています。

ソフトウェア部門で開発しているシステムは、スマホのシステムやオーディオ、カーナビなどのシステムです。

ハードウェア部門では通信分野やデジタル家電分野を中心に設計から製造までシームレスに受託開発しています。

 

エンジニアリング

製造業を中心に顧客第一の「ものづくり」における最適なソリューションを提供する事業です。

例えば、3次元CAD/CAMシステムや3Dの工場・物流シミュレーションソフトを提供しています。

 

IoTクラウドソリューション

IoTクラウドソリューション事業ではIoTに必要なプラットフォームの提供を行っています。

具体的には「Surve-i」というIoTプラットフォームを提供しています。

また、地震が起きた際に家族に居場所を自動で知らせるアプリ「ココダヨ」なども販売している事業です。

 

IPOにより得る手取金の使途は新製品の開発費・広告費、人件費が大半を占める

ゼネテックがIPOにより得る資金は手取り概算で483,968千円です。

手取概算額のうち、431,000千円を運転資金として充当する予定となっています。

残額については借入金の返済と社債の償還原資とする予定です。

運転資金の使途は以下の通りとなっています。

 

・新製品及びソリューションサービスの開発費及び広告宣伝費(186,000千円)

・エンジニアの採用費及びエンジニアの教育訓練費(183,000千円)

・販売代理店のトレーニング強化に要する費用、マーケティング強化のための費用(62,000千円)

 

ゼネテックの業績

ここではゼネテックの業績を有価証券報告書で確認していきます。

まずは売上高の推移です。

売上高は右肩あがりに成長

売上高(千円)
2015年3月2,843,883
2016年3月3,144,125
2017年3月3,657,465
2018年3月4,004,951
2019年3月4,482,808

※2017年以前は単体決算

売上は単体決算時期も含めて順調に増加しています。

前期の売上も10%以上の増加となっています。

 

つづいて、ゼネテックの経常利益を確認していきましょう。

 

経常利益は停滞傾向

経常利益(千円)
2015年3月83,349
2016年3月205,951
2017年3月288,240
2018年3月134,639
2019年3月275,877

 

売上高と異なり経常利益は2017年3月期がピークとなっており停滞傾向です。

再成長できるかどうかが今後の株価の動向を大きく左右することになるでしょう。

 

ゼネテックのロックアップ情報

ゼネテックの上位株主の保有比率、ロックアップ情報は以下の通りです。

株主保有比率ロックアップ期間
上野 憲二(社長)41.85%90日間
上野 大輔21.64%90日間
山田 陽國10.07%90日間
ゼネテック従業員持株会7.59%
井上 由佳5.41%90日間
八戸 雅利3.42%90日間
夏野 剛2.49%90日間
金井 登志雄1.87%90日間
遠藤 直哉1.24%90日間
濱登 弘一0.12%90日間

 

上位株主は従業員持ち株会以外は90日間のロックアップが設定されています。

発行価格の1.5倍以上となった場合はロックアップ中も売却することが可能です。

ロックアップ期間中は、保有する株を売却することはできません。

 

ロックアップは上場と同時に大株主が株を売却し、株価が暴落しないように取られている対策です。

IPO銘柄は特に需給によって株価が大きく変動しますので、ロックアップ情報は必ず確認しましょう。

 

ゼネテックの初値予想

ゼネテックは利益が停滞気味となっている銘柄です。

今後の成長期待という意味では、少し不安があるかも知れません。

 

前期のEPSは120.16円です。

今期のEPSは第3四半期時点で67.17円となっています。

第4四半期も第3四半期と同様の利益になると想定すると今期のEPSは89.56円です。

 

ゼネテックの公募株は自己株式の処分ですので、発行済総株式数は増えません。

ですので、EPSが減少することもありません。

EPS89.56円という数字を利用して同業者のPERから初値を予想してみます。

 

ゼネテックと同様にシステム開発を行っている同業他社企業と比較してみます。

比較するのは以下の2銘柄です。

【4709】IDホールディングス

【4769】インフォメーションクリエーティブ

 

企業名PER
IDホールディングス【4709】13.3倍
インフォメーションクリエーティブ【4769】15.2倍
PER平均14.25倍

 

EPS 89.56円×PER14.25倍=1,276円 となります。

ゼネテックはシステム受託開発を行っているIT銘柄です。

売上は順調に成長しており、利益についてはここ2年程度停滞していますが黒字を継続しています。

 

まとめ

ゼネテックはスマホやカーナビなどのソフトウェアや製造業を支援するためのハードウェアの開発を行う企業です。

継続して黒字を出している企業ですが、利益成長が停滞しているという不安もあります。

IPOは市況にも大きく左右されますので、外部要因も踏まえながら検討が必要な銘柄となりそうです。

 

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2020年2月2日

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。