サイバーセキュリティクラウドは3月26日に上場予定のIPO銘柄です。
サイバーセキュリティクラウドはAIを活用したサイバーセキュリティサービスを提供をしています。
IPOで人気となりやすいAI、クラウド関連事業を行う会社です。
この記事では【4493】サイバーセキュリティクラウドのIPO情報を紹介します。
スケジュールや初値予想などのIPO情報や事業内容、業績などを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
Contents
サイバーセキュリティクラウドのIPOスケジュール
サイバーセキュリティクラウドのIPOスケジュールは以下の通りです。
ブックビルディング期間 | 3月10日(火)~3月16日(月) |
市場 | マザーズ |
公募価格決定日 | 3月17日(火) |
購入申し込み期間 | 3月18日(水)~3月24日(火) |
上場予定日 | 3月26日(木) |
当選株式数 | 70,000株(内訳 全て公募) |
オーバーアロットメントによる売出 | 無し |
想定価格 | 4,010円 |
仮条件価格 | 4,240円~4,500円 |
公募価格 | 3月17日(火)発表 |
主幹事はSBI証券!
証券会社 | 株式数 | 割当率 |
SBI証券(主幹事) | ||
大和証券 | ||
みずほ証券 | ||
SMBC日興證券 | ||
あかつき証券 | ||
岩井コスモ証券 | ||
エース証券 | ||
岡三証券 | ||
香川証券 | ||
楽天証券 |
※各証券会社の割当株式数は現時点で未定。
主幹事はSBI証券です。
主幹事は割当株式数が圧倒的に多いので、IPO当選確率を高めるなら主幹事証券からの申込みは必須になります。
サイバーセキュリティクラウドの会社概要
会社名 | サイバーセキュリティクラウド |
コード番号 | 4493(マザーズ) |
設立 | 2010 年 8 月 11 日 |
資本金 | 174,250 千円 |
本社住所 | 東京都渋谷区東三丁目 9 番 19 号 |
代表 | 代表取締役社長 大野 暉 |
事業内容 | AI 技術を活用したサイバーセキュリティサービスの開発・提供 |
従業員数 | 27人 |
サイバーセキュリティクラウドの事業内容
サイバーセキュリティクラウドはAI 技術を活用したサイバーセキュリティサービスの開発・提供を行っています。
主な事業内容は以下の2つになります。
・クラウド型WAF「攻撃遮断くん」
・AWS WAFのルール自動運用サービス「WafCharm」
・AWS WAFのManaged Rules
具体的な事業内容を確認していきましょう。
クラウド型WAF「攻撃遮断くん」
攻撃遮断くんはクラウド型のセキュリティサービスです。
Webアプリケーションに対するサイバー攻撃を検知・遮断・可視化します。
サイバーセキュリティクラウドは製品の開発・運用・販売・サポートまで、一貫して提供しています。
そのため、大量のサイバー攻撃のデータと運用ノウハウを持っている点が強みです。
AWS WAFのルール自動運用サービス「WafCharm」
「WafCharm」はAWS WAFのルールを自動運用するセキュリティサービスです。
サイバー攻撃のパターンをAIによって学習しAWS WAFのルールを自動運用することができます。
「WafCharm」により、AWS WAFの持つ複数のルールから、最適なルールの運用を自動化することが可能です。
AWS WAFのManaged Rules
AWS WAFのManaged Rulesは、厳選されたAWS WAFのセキュリティルールセットです。
サイバーセキュリティクラウドの子会社は世界で7社目となるAWS WAFマネージドルールセラーに認定されています。
「攻撃遮断くん」や「WafCharm」のノウハウを生かしパッケージ化されたサービスです。
IPOにより得る手取金の使途は人件費、採用費に充てる予定
サイバーセキュリティクラウドがIPOにより得る手取金は概算で253,244千円です。
具体的な資金の使途は以下の通りとなっています。
・Webセキュリティ事業における開発体制強化及び販売体制の拡充のための人件費・採用費(253,244千円)
サイバーセキュリティクラウドの業績
ここではサイバーセキュリティクラウドの業績を有価証券報告書で確認していきます。
まずは売上高の推移です。
売上高は順調に成長
売上高(千円) | |
2015年6月 | 29,214 |
2016年6月 | 69,150 |
2016年12月 | 66,720 |
2017年12月 | 246,957 |
2018年12月 | 488,838 |
※2016年12月期から決算期が変更
売上高は順調に増加しています。
2016年12月期は決算期の変更により6カ月決算となっています。
その点を加味すれば売上高は2016年12月期も実質的には増加していますね。
2018年12月期も2017年12月期に比べて2倍程度の高い増加となっています。
経常利益は赤字が続く
経常利益(千円) | |
2015年6月 | △26,597 |
2016年6月 | △87,124 |
2016年12月 | △40,207 |
2017年12月 | △46,840 |
2018年12月 | △27,525 |
経常利益は赤字が続いています。
2018年12月期は赤字幅は減少しています。
サイバーセキュリティクラウドのロックアップ情報
サイバーセキュリティクラウドの上位株主の保有比率、ロックアップ情報は以下の通りです。
株主 | 保有比率 | ロックアップ期間 |
Vector Group International Limited | 16.48% | 90日間 |
(株)オークファン | 14.33% | 90日間 |
GMCM Venture Capital Partners I Inc | 13.21% | 90日間 |
西江 肇司 | 9.38% | 90日間 |
武永 修一 | 6.37% | 90日間 |
大野 暉(社長) | 5.21% | 180日間 |
海老根 智仁 | 4.17% | 90日間 |
B Dash Fund 3号投資事業有限責任組合 | 3.74% | 90日間 |
(株)AMBITION | 2.88% | 90日間 |
S173(株) | 2.54% | 90日間 |
サイバーセキュリティクラウドは第1位株主~第10位株主に90日間または180日間のロックアップが設定されています。
ロックアップ期間中は、保有する株を売却することはできません。
ロックアップは上場と同時に大株主が株を売却し、株価が暴落しないように取られている対策です。
IPO銘柄は特に需給によって株価が大きく変動しますので、ロックアップ情報は必ず確認しましょう。
サイバーセキュリティクラウドの初値予想
サイバーセキュリティクラウドは売上高は順調に伸びていますが、経常利益は赤字が続いています。
ただし、今期は第3四半期時点では黒字転換しています。
今期のEPSは第3四半期時点で46.03円となっています。
第4四半期も第3四半期と同様の利益になると想定すると今期のEPSは61.37円です。
IPOにより70,000株の公募がありますので、発行済総株式数の増加を加味すると今期の予想EPSは59.5円となります。
EPS59.5円という数字と同業者のPERから初値を予想してみます。
サイバーセキュリティクラウドと同様にサイバーセキュリティサービスを行っている他社と比較してみます。
比較するのは以下の3銘柄です。
【3042】セキュアヴェイル
【3692】FFRI
【3916】デジタル・インフォメーション・テクノロジー
企業名 | PER |
【3042】セキュアヴェイル | 34.75倍 |
【3692】FFRI | 67.55倍 |
【3916】デジタル・インフォメーション・テクノロジー | 24.18倍 |
PER平均 | 42.16倍 |
EPS59.5円×PER42.16倍=2,508円 となります。
まとめ
サイバーセキュリティクラウドはサイバーセキュリティサービスを提供している会社です。
公募のみのIPOであり、公募株数も少ないことから当選確率は低くなると考えられます。
クラウド、サイバーセキュリティという人気のテーマ株であり、市場の注目を集めるIPOとなりそうです。
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