配当の『権利付最終日』『権利確定日』『権利落ち日』とは?其々の特徴を理解して投資手法に取り組もう!

配当の『権利付最終日』『権利確定日』『権利落ち日』とは?其々の特徴を理解して投資手法に取り組もう!

株式投資で利益を出すためには、「キャピタルゲイン」もしくは「インカムゲイン」を得る必要があります。

前者は株の売買で得られる利益、後者は配当など株を保有することで得られる利益のことです。

このうち、インカムゲインである配当は「権利確定日」というものが設定されています。

今回は、この権利確定のしくみについて、詳細に解説していきます。

 

権利確定日とは?

権利確定日とは、株主として得られる権利が確定される日にちのことです。

 

信太郎
ただ、こ「権利確定日に株を買っても権利が得られない」という点は注意をしなければいけないんじゃ!
秀次郎
え!?どういうことですか?

 

株主の権利を得るためには「権利確定日の2営業日前」までに購入する必要があります。

この権利確定日の2営業日前の日を「権利付最終日」と呼びます。

 

権利確定日と権利付最終日

 

例えば、権利確定日が30日の場合28日までに購入しておく必要があります。

祝日や休日を挟む場合は、さらに前から購入しておかねばなりません。

上記の28日が日曜日の場合、26日に購入しておく必要があります。

 

権利確定日は企業によって日にちが異なります。

あらかじめ確認するのを忘れないようにしましょう。

 

その為、権利付最終売買日が近づくと株価は上昇する傾向にあります。

権利付最終売買日までに株を購入すれば、保有していなくても株主としての権利を手に入れることができます。

しかし、特に高配当銘柄では配当権利落ち日に下落する可能性もあります。

配当が高い企業や業績が好調で配当アップが見込める企業株は特に値を上げやすいです。

 

逆に本来の企業価値よりも割高になることもあるので権利落ち日後に大きく下落する可能性もあります。

PBRなど各種指標を使って株価の割高度合いを確認するようにしてください。

 

配当目的で株を購入する場合は、権利付最終売買日からなるべくはなれた日に購入しておくことをお勧めします。

その方が、余分な費用をかけずに株を購入することができます。

 

権利落ち日とは?

権利落ち日とは、権利付最終売買日の翌営業日のことです。

権利落ち日になると、すでに「権利確定」がなされている状態になるため、

この時点で株を売却しても配当などの株主の権利を失うことはありません。

 

権利落ち日の株価の下落

引用:SBI証券

 

権利落ち日になると、株価は下降傾向になることが多いです

配当など、株主として得られる権利がない分、価値が低いと見なされてしまい投資家が売りにでやすいためです。

中には企業価値が高い企業の株でも権利落ち日に値を落とすこともあるので、

新規購入する投資家にとってはチャンスとなります。

 

『権利落ち日』に買って『権利付最終日』を狙って売却という手法

権利付最終日と権利落ち日の傾向を利用してキャピタルゲインを稼ぐ方法があります。

 

まず、権利落ち日に株価が下落したことを確認して株の購入を行います。

この後、株価は低水準の状態が続くことが多いですが途中で損切りせずに長期保有をします。

そして、次の権利付最終売買日が近づいてきたら株価の動きに注意を払うようにしましょう。

 

権利付最終売買日に株価上昇のピークを確認したら売りに出します。

この手法は、投資初心者の方でも簡単に実践できるものです。

デイトレードのように毎日株価をチェックする必要がなく、

権利付最終売買日と権利落ち日のみにフォーカスするだけでキャピタルゲインが狙えます。

 

例えば住友商事を例に説明していきたいと思います。

住友商事は配当利回りが5%以上の優良高配当銘柄です。

 

【8053】高配当利回りで割安な「住友商事」の株価を予想!長期保有に適した優良株を分析する。

2019.08.27

 

以下は住友商事のチャートです。

2019年3月26日の権利付最終日の翌日に大幅に下落しました。

しかし、半期の権利付最終日である2019年9月26日まで上昇したあとに権利落日に急落しています。

 

3月27日か28日の購入し、9月末に売却した人は2割ほどのキャピタルゲインを得れたことになります。

当然、半年間の間に株式市場の環境や経営環境が変われば下落する可能性もあることは注意してください。

 

信太郎
住友商事を含めて大型優良株で高配当銘柄については以下にとりあげておるぞ!

 

優良株でとにかく高配当な銘柄3選(ソフトバンク・オリックス・住友商事)の魅力を分析して紹介する!

2019.04.30

 

権利付最終日と権利確定日の一覧

2019年における権利付最終売買日(権利確定日が月末の場合)は以下の通りです。

2019年版
権利付最終日権利確定日
1月1月28日(月)1月31日(木)
2月2月25日(月)2月28日(水)
3月3月26日(火)3月29日(金)
4月4月23日(火)4月26日(金)
5月5月28日(火)5月31日(金)
6月6月25日(火)6月28日(金)
7月7月29日(月)7月31日(水)
8月8月28日(水)8月30日(金)
9月9月26日(木)9月30日(金)
10月10月29日(火)10月31日(木)
11月11月27日(水)11月29日(金)
12月12月26日(木)12月30日(火)

 

2020年の権利付最終売買日は以下になります。

2020年版
権利付最終売買日権利確定日
1月1月29日(水)1月31日(金)
2月2月26日(水)2月28日(金)
3月3月27日(金)3月31日(火)
4月4月27日(月)4月30日(木)
5月5月27日(水)5月29日(金)
6月6月26日(金)6月30日(火)
7月7月29日(水)7月31日(金)
8月8月27日(木)8月31日(月)
9月9月28日(月)9月30日(水)
10月10月28日(水)10月30日(金)
11月11月26日(木)11月30日(月)
12月12月28日(月)12月30日(水)

 

すべての企業が、上記のように月末に権利確定日を設定している訳ではありません。

企業によっては権利確定日を15日や20日に設定しているところもありますので注意してください。

 

本当に必要な株主優待か見極める

配当金の権利確定日まで株を保有することで「株主優待」の権利も得ることができます。

日本では40%の企業が株主優待を実施しています。

 

【利回り100%の銘柄?】配当よりもお得と評判の「株主優待」株投資とは!魅力と注意点に迫る。

2019.01.03

 

最近では桐谷さんの影響もあり株主優待のみで生活をする人など、株主優待を効果的に利用する人が増えてきました。

ただ、手に入れようとしている株主優待が本当に必要なものなのか購入前に考えてみてください。

 

株主優待の大半は、購入した株の数によってグレードが分かれます。

いわゆる「大口株主」レベルにならないと、グレードの高い株主優待を受けられない場合もあります。

 

株主優待欲しさに、権利付最終売買日の直前に購入してしまうと、費用に見合わない株主優待を得ることになってしまいます。

株主優待はあくまでも「付随的なもの」という認識でいた方が欲に惑わされずに済みます。

 

実際、株主優待で得られるサービスや商品は、株主優待を利用しなくても手にいれられるものが多いです。

 

視点を変えてみると、株主優待欲しさに権利付き最終日に駆け込みで購入する投資家が一定数いるということでもあります。

これを利用して、権利付最終日と権利落ち日の株価の差を狙った空売りで利益を狙うというのも一つの投資手法です。

 

秀次郎
一方、権利落ち日の株価下落の影響を抑え優待だけを獲得する『つなぎ売り』という手法もあるから参考にしておるがよいぞ!

 

つなぎ売り(≒クロス取引)とは?メリットと注意点をわかりやすく解説!優待権利落ちによる株価下落リスクを対策しよう。

2019.01.04

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

配当や株主優待の権利を得るには、権利付最終売買日までに株を購入する必要があります。

権利落ち日になれば株を売却しても権利を失うことはありません。

権利確定日と権利落ち日を正確に把握しておくことで、インカムゲインのみならずキャピタルゲインも狙うことができます。

特に権利落ち日は株価が下降する傾向にありますので大きく値を落としている企業がないかチェックするようにしましょう。

 

権利落ち日に購入した株は、次の権利付最終売買日まで保有しておくことをお勧めします。

権利付最終売買日が近づけば株価が再浮上する可能が高いので、そこで購入した株を売りに出すのです。

権利付最終売買日と権利落ち日を知っていれば、誰でも簡単にできる投資手法ですので、是非、取り入れてみてくださいね。

 

【株の配当金生活に必須の全知識】失敗しないおすすめ高配当・優良銘柄(日本・米国)も一挙に紹介!

2019.07.04



[おすすめネット証券ランキング]

2019年現在で株式投資を始めるにあたり、マネリテ編集部が厳選したネット証券をランキング形式にまとめておりますので参考にしてみてください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。