【6598】ICカードなどの通信機器を扱うスマート・ソリューション・テクノロジーの初値を予想する!

スマート・ソリューション・テクノロジーは4月23日に上場予定のIPO銘柄です。

スマート・ソリューション・テクノロジーは企業向け非接触 IC カードリーダ端末の販売などを行っています。

 

この記事では【6598】スマート・ソリューション・テクノロジーのIPO情報を紹介します。

スケジュールや初値予想などのIPO情報や事業内容、業績などを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

 

スマート・ソリューション・テクノロジーのIPOスケジュール

スマート・ソリューション・テクノロジーのIPOスケジュールは以下の通りです。

ブックビルディング期間4月7日(火)~4月13日(月)
市場マザーズ
公募価格決定日4月14日(火)
購入申し込み期間4月15日(水)~4月20日(月)
上場予定日4月23日(木)
当選株式数437,000株(内訳 公募340,000株 売出97,000株)
オーバーアロットメントによる売出57,000株
想定価格1,070円
仮条件価格未定
公募価格4月14日(火)発表

 

主幹事はみずほ証券!SBI証券でも取引可能

証券会社株式数割当率
みずほ証券
野村証券
いちよし証券
SBI証券
楽天証券

※各証券会社の割当株式数は現時点で未定。

主幹事はみずほ証券です。

主幹事は割当株式数が圧倒的に多いので、IPO当選確率を高めるなら主幹事証券からの申込みは必須になります。

 

スマート・ソリューション・テクノロジーの会社概要

会社名スマート・ソリューション・テクノロジー
コード番号6598(マザーズ)
設立2012 年 12 月 27 日
資本金52,000 千円
本社住所東京都新宿区神楽坂一丁目 15 番
代表代表取締役社長 山川 進
事業内容企業向け非接触 IC カードリーダ端末の販売、当該端末と連携した店舗向け O2O サービスの提供、独自音通信技術のライセンス及び認証サービスの提供
従業員数45人

 

スマート・ソリューション・テクノロジーの事業内容

スマート・ソリューション・テクノロジーはIC カードリーダ端末の販売を行っている会社です。

 

主な事業内容は以下の2つです。

 

  • Smart端末販売
  • SmartSoundサービス

 

それぞれの事業内容を確認していきましょう。

 

Smart端末販売

Smart端末販売事業ではスマート・ソリューション・テクノロジーが開発したSmart端末を販売しています。

「ピットタッチシリーズ」という製品を販売しています。

勤怠管理などのビジネス用途と店舗などの販促用途に利用されている製品です。

非接触ICカードによる通信の他、独自温通信技術による通信方式を採用した端末が特徴となっています。

 

ビジネス用途向けの商品として

・ピットタッチプロ2

・ピットタッチビズ

があります。

販促用途向けの商品として

・ピットタッチシグマ

を販売しています。

 

SmartSoundサービス

SmartSoundサービスは音通信技術とSmart端末を活用したO2Oサービスを提供しています。

スマート・ソリューション・テクノロジーの音通信技術はスマートフォンの機種依存が少ない点が特徴です。

そのためより幅広い対象にサービスを提供することができます。

また、既存で設置されているスピーカーを利用することも可能なため特別な設備を必要としません。

また、サービス構築に必要となるセキュリティの認証サービスも提供しています。

 

IPOにより得る手取金の使途は開発費、広告費、オフィス増床費に充てる予定

スマート・ソリューション・テクノロジーがIPOにより得る資金は手取り概算で326,696千円です。

これらの資金については開発費、広告費、オフィス増床費に充当する予定です。

具体的な資金の使途は以下の通りとなっています。

 

・製品開発関連費(119,600千円)

・研究開発費(57,600千円)

・広告宣伝費(110,000千円)

・開発用機材購入費(29,000千円)

・オフィス増床費(9,300千円)

残額は将来的な設備投資、開発資金、採用費などに充当する方針となっています。

 

スマート・ソリューション・テクノロジーの業績

ここではスマート・ソリューション・テクノロジーの業績を有価証券報告書で確認していきます。

まずは売上高の推移です。

売上高は順調に増加

売上高(千円)
2015年3月560,803
2016年3月703,158
2017年3月714,191
2018年3月821,453
2019年3月1,004,690

 

売上高は年々増加しています。

2019年3月期の売上高は2015年3月期に比べて約80%の増加となっています。

つづいて、スマート・ソリューション・テクノロジーの経常利益を確認していきましょう。

 

経常利益は増加傾向

経常利益(千円)
2015年3月73,798
2016年3月81,790
2017年3月58,960
2018年3月74,366
2019年3月123,063

 

経常利益は2017年3月期は減益となっていますが、概ね増加傾向にあります。

2019年3月期の経常利益は2015年3月期に比べて66%の増加です。

 

スマート・ソリューション・テクノロジーのロックアップ情報

スマート・ソリューション・テクノロジーの上位株主の保有比率、ロックアップ情報は以下の通りです。

株主保有比率ロックアップ期間
山川 進(代表)46.16%180日間
安田 寛7.86%180日間
大島 貴之7.66%180日間
木村 禎4.27%180日間
吉野 陽子4.17%180日間
川島 昭彦3.93%180日間
TIS(株)2.85%180日間
速水 祐法2.75%180日間
スマート・ソリューション・テクノロジー従業員持株会2.55%180日間
難波 弘行2.21%180日間

 

スマート・ソリューション・テクノロジーは上位10位株主全てに180日間のロックアップが設定されています。

ロックアップ期間中は、保有する株を売却することはできません。

 

ロックアップは上場と同時に大株主が株を売却し、株価が暴落しないように取られている対策です。

IPO銘柄は特に需給によって株価が大きく変動しますので、ロックアップ情報は必ず確認しましょう。

 

スマート・ソリューション・テクノロジーの初値予想

スマート・ソリューション・テクノロジーは売上高、経常利益ともに増加傾向の会社です。

 

前期のEPSは95.52円です。

今期のEPSは第3四半期時点で90.54円となっています。

第4四半期も第3四半期までと同様の利益になると想定すると今期のEPSは120.72円です。

 

IPOにより340,000株の公募があり、発行済総株式数の増加を加味すると今期の予想EPSは86.08円となります。

EPS86.08円という数字と同業者のPERから初値を予想してみます。

 

スマート・ソリューション・テクノロジーと同様にICカード関連や通信関連会社と比較してみます。

比較するのは以下の3銘柄です。

【6675】サクサホールディングス

【7314】小田原機器

 

企業名PER
【6675】サクサホールディングス8.38倍
【7314】小田原機器7.54倍
PER平均7.96倍

 

EPS86.08円×PER7.96倍=685円 となります。

 

まとめ

スマート・ソリューション・テクノロジーはICカードリーダー端末などを扱っています。

勤怠管理などは企業にとって欠かせない分野です。

コロナショックの影響でIPOを中止する企業も多く、注意が必要な銘柄となりそうです。

 

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2020年2月2日

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。