株で儲けている人は世の中にたくさんいます。
しかし、どういった仕組みで儲かるのかは株式投資初心者には分かりづらいものです。
そこで、今回は株で儲かる仕組みについて紹介します。
「株で儲けることができるのは知っているけど仕組みがよくわからない」
「株式投資についてもっと知りたい」
このような方はぜひじっくりと読んでいただき参考にしてください。
最初に今回のポイントです。
■ 今回のポイント:
- 株で儲ける方法は「売買」(=キャピタルゲイン)「配当」「優待」(=インカムゲイン)の3つ
- 売買で儲ける場合は安く買って高く売る(高く売って安く買う)
- 配当金を貰うには権利付き最終日に株を保有していなければならない
- 配当金は業績予想などから推測が可能
- 株主優待の内容は企業によって様々
- 株主優待は家族名義などを利用することで更にお得になる可能性がある
目次
Contents
本を読まなくてもわかる!株の仕組みとは?
そもそも、株とは何なのでしょうか?
株で儲けるとは、どういうことなのでしょう?
ここでは、株取引の仕組みについて、ご説明します。
株とは、株式会社が企業経営のための資金を集めることを目的として発行するものです。
株を買ってその会社の株主になることで、会社経営のオーナーになったことになり株主総会に参加する権利もあります。
株主になる目的は、もちろん株の売買や配当、株主優待で利益を得ることです。
株取引は証券取引所と呼ばれる場所で行われますが、一般的には証券会社に仲介してもらって株の売買を行います。
証券会社には、「楽天証券」や「SBI証券」、「松井証券」、「マネックス証券」など、いくつもの会社があります。
証券会社によって優待情報の探しやすさなどのサービス内容が異なりますし、近年はネットで簡単に取引できる会社も増えてきました。
株取引をする際には、サービス内容をしっかり把握して証券会社を選ぶとよいでしょう。
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株式投資はどう始める?株取引の流れとは?
株式投資はどのように始めればよいのでしょうか?
ここでは、株の購入から始まる株式投資の流れについてご説明します。
証券会社で口座を開設し入金する
まずは証券会社を選び、口座を開設して資金を入金します。
手数料や、取り扱い銘柄数など、各社様々となっていますので、是非とも参考にしていただければと思います。
◾️おすすめ証券会社:
第1位:圧倒的No.1総合証券会社「楽天証券」(おすすめ度:★★★★★)
第2位:IPOに大きな強み「SBI証券」(おすすめ度:★★★★☆)
第3位:「マネックス証券」(おすすめ度:★★★☆☆)
第4位:「松井証券」(おすすめ度:★★☆☆☆)
第5位:「SMBC日興証券」(おすすめ度:★★☆☆☆)
第6位:「ライブスター証券」(おすすめ度:★★☆☆☆)
株の銘柄を選ぶ
購入する株の銘柄を選びます。
なお、証券取引所で売買できるのは、上場企業の株だけです。
注文を出して取引が成立する
銘柄と株数を指定して注文し、取引が成立します。
株を売る場合も同様に、注文して取引を行います。
このように、株取引自体は決して難しいものではなく、誰でも始められるものです。
資金が10万円以下でも株主になれる企業はたくさんあります。
身近な企業の株はいくらくらいなのか、株主優待はあるのかなど、興味を持ってみてはいかがでしょうか?
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株で儲ける3つの方法
株で儲ける方法は3つあります。
それぞれどういった仕組みで儲けることができるのか紹介していきます。
売買で儲ける(=キャピタルゲイン)
一番の基本、株を売買することで儲ける手法です。
「安く買って高く売る」というビジネスの基本中の基本でもあります。
値上がり益を取ることになりますが、これを「キャピタルゲイン」と呼びます。
もともと資産家ではない個人投資家が株で大金を儲けている場合は、そのほとんどが売買での儲けです。
株取引は株価×株数で取引を行います。
まず、株価1,000円の株を1,000株購入するには、1,000,000円が必要です。
株価1,200円の株を1,000株購入するには、1,200,000円が必要です。
株価は毎日変動しますので、同じ株であっても買うタイミングが異なれば株価も違います。
昨日は、7,000円だったA株が今日は7,200円だったということは珍しくありません。
このように、株価の変動により儲けを出すのが売買で儲けるということです。
例えば、A株を株価1,000円で1,000株購入し、株価1,200円の時に売却すれば200,000円の儲けが出ます。
【売却額―購入額=儲け】となります。
つまり、【1,200円×1,000株(売却額)-1,000円×1,000株(購入額)=200,000円】が儲けです。
(実際は取引手数料などの費用が発生します。)
また、株の売買は売りから注文することも可能です。
その場合は高く売って安く買えば儲けとなります。
買いでも売りでも儲けることができますので、株価の予想さえ当たれば景気が良くても悪くても株の売買で儲けることが可能です。
配当で儲ける(=インカムゲイン)
「配当」とは企業が株主に対して支払うお金のことです。
配当は現金で支払われますので、もちろん儲けになります。
いわゆる「インカムゲイン」というものです。
株を保有するということは株主になるということです。
配当金を受け取ることは株主の権利の一つとなっています。
配当金とは、企業が出した利益を株主に支払う分配金のことです。
1株当たり○円といった形で配当金は支払われます。
例えば、1株当たり100円の配当を出す株を100株保有していれば、【100円×100株=10,000円の配当】となります。
配当金を受け取るには、株主名簿に記載される必要があります。
名簿に記載されるには、「権利付き最終日」に株を保有している必要があります。
権利付き最終日は、権利確定日(通常決算月末日)の2営業日前です。
例えば、権利確定日が31日であれば権利付き最終日は29日となります。
(土日祝日を挟んだ場合はその日数分ずれます。)
ただし、配当金を出すかどうかや配当金額をいくらにするかといったことは取締役会などで決定されます。
ですので、必ずしも配当が貰えるわけではありません。
配当金を出せば企業が保有する資金は当然減少しますので、状況によっては配当を出さない場合もあります。
更に成長するために施設や新規事業へ投資を行う資金として資金を活用した方が最終的な利益は大きくなるということもあります。
利益が大きくなれば、企業の評価は高まり評価が高まれば株価の上昇へと繋がります。
このように、一概に配当が無いからといって、儲けにとってマイナスになるということではありません。
一般的には、成長段階にある企業は配当が少なく、成熟した大企業ほど配当を積極的に出すという傾向があります。
また、配当について業績予想とともに発表している企業も多いです。
決算情報を確認することで、ある程度配当金の予想ができます。
株価は経済・景気の影響を強く受けますので、企業の業績が良くとも投資家が資金を引き上げれば株価は下がってしまいます。
一方、配当は企業の利益がその源泉となります。
外部要因により株価が下がっても業績が順調であれば配当金に影響はありません。
売買による儲けより、配当による儲けは予想のしやすい安定した儲けということができます。
ただし、配当金も企業の利益から出る以上、急な業績悪化などが起これば、配当予想が変更される可能性もあります。
この点は注意が必要です。
株主優待を受ける(=インカムゲイン)
「株主優待」とは企業が株に対して行う優待制度です。
実際にキャッシュとして入金できる訳ではありません。
株を保有し権利を持っていれば享受できるものとして「インカムゲイン」の一つと考えます。
具体的な株主優待には、ギフトカードなどの金券や自社製品の詰め合わせ、自社施設の割引券や、外食店や小売店の割引券などがあります。
例えば、マクドナルドは店舗で使えるハンバーガーなどの無料引換券が貰えます。
ヤマダ電機は店舗で使用可能で割引券が貰えます。
株主であれば無料でもらうことができますので、お得な制度です。
どんな株主優待が貰えるかは企業のHPなどで確認できます。
また、株主優待については当サイト「マネリテ!」でも特集していますので参考にしてみてください。
企業によって大変お得な株主優待を実施していますので、一度は確認してみましょう。
また、株主優待は株主名義毎にもらえますので、家族名義で株を購入すれば家族の分も株主優待を手に入れることができます。
株主優待は株式の最低取引単位である1単元(100株)で手に入れることができます。
例えば4人家族で100株ずつ4人の名義で購入すれば株主優待も4つ分もらえるのです。
100株ずつ複数名義で購入するパターンが得になることが多いです。
しかし、企業によっては100株より200株保有する方がお得になる株主優待を実施していることもあります。
しっかりと株主優待内容を確認しましょう。
また、株主優待制度を利用して取引で儲けることも可能です。
株主優待を入手するには、配当金と同様権利付き最終日に株を保有している必要があります。
人気の株主優待を実施している銘柄は、権利付き最終日付近になると、株主優待を目的とした買い注文が入ることが多いです。
買い注文が多くなれば当然株価は上昇します。
こういった傾向を利用して、権利付き最終日付近の株価が上昇する前に株を購入し、株主優待目的の買いで株価が上昇した際に株を売却することで儲けを得ることができます。
儲けの仕組みとしては、売買で儲けるということになりますが、株主優待を利用した取引です。
この手法は配当目的の買い注文が多く入る場合も可能ですので、配当や株主優待と売買による儲けを組み合わせることも重要です。
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株式投資のリスクはどう回避する?株式投資で気をつけるべきポイントとは?
株式投資には、どうしてもリスクが伴います。
ここでは、どうしたらそのリスクを回避できるのかについて、考えてみましょう。
株式投資のリスクとは?
株式投資で生じるリスクとは、どのようなものがあるのでしょうか?
株を買った企業の業績が下がり株価が下落することで、資産の価値が下がるのが最も大きなリスクです。
通常、株式投資においてリスクといえば価格の変動幅のことを指します。
平均リターンからリターンがブレる可能性が高いことを高リスクとして規定しています。
他にも、今までもらえていた配当や株主優待がもらえなくなるというリスクもあります。
しかし、株取引による損害は、出資した額以上にはなりません。
株を買うために出資した金額以上の損害を被ることはないのです。
これを、「株主有限責任の原則」と言います。
ですから、選ぶ銘柄や売買のタイミング、そして、出資額さえ気をつければ、
それほど大きなリスクがないというのが、株式投資の大きなメリットです。
株式投資で気をつけるべきポイントとは?
株式投資をする際に、リスクを回避するために気をつけるべきポイントとは何なのでしょうか?
ここでは、よい銘柄の選び方や投資の方法などのポイントについて、ご説明します。
・投資方針を明確にしておく
株式投資でよくある失敗が、明確な方針がなくむやみやたらに株を買いあさることで、大きな損失を被るというパターンです。
その企業の評判が良いから、みんなが買いだと言っているからなど、明確な方針もなく株取引をすると、危険です。
資金の上限やリスク分散の方針など、株取引の方針をしっかり決めて運用すれば、大きな損害を被ることは少なくなるはずです。
・余裕をもって運用する
持っている資金を目いっぱい使って運用するのではなく、余裕をもって運用しましょう。
そうすることで、よほどのことがない限り、大きな失敗をすることを防げます。
余裕をもって株取引を楽しむくらいの気持ちを持つのがよいのではないでしょうか?
・資産運用セミナーなどを活用する
株取引をするなら、常に勉強しておくことをおすすめします。
初心者向けの無料資産運用セミナーは、証券会社などでよく開催されています。
このような手段をうまく活用して、株取引の知識を蓄積していきましょう。
・自分の生活に関係の深い企業を選ぶ
株主優待で得をしたいなら、自分の生活に関係の深い企業を選ぶことをおすすめします。
例えば、映画をよく見るなら、映画会社や映画館を持つショッピングモールの株を買えば、映画のチケットを何枚かもらえることがあるので、おすすめです。
特定の店で外食をすることが多いなら、その外食チェーン店の食事券がもらえる株を選ぶとよいでしょう。
・インフラや食品など、生活に深く関わりのある企業を選ぶ
電力やガスなどのインフラ関連や、コメなどの食品関連など、生活に深く関わりのある企業の銘柄を選ぶのもよい方法です。
なぜなら、人々にとって必ず必要ものを扱う企業は、よほどのことがない限り倒産しません。
大きく株価が下がることもほとんどありません。
そのため、安定した配当を得られる可能性が高いのです。
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まとめ
今回は、株で儲かる仕組みについて、「売買で儲ける」「配当で儲ける」「株主優待を受ける」という3点についてそれぞれ紹介しました。
最後に総括です。
■ 総括:
- 株で儲ける方法は「売買」(=キャピタルゲイン)「配当」「優待」(=インカムゲイン)の3つ
- 売買で儲ける場合は安く買って高く売る(高く売って安く買う)
- 配当金を貰うには権利付き最終日に株を保有していなければならない
- 配当金は業績予想などから推測が可能
- 株主優待の内容は企業によって様々
- 株主優待は家族名義などを利用することで更にお得になる可能性がある
それぞれをしっかりと理解し組み合わせて利用することで儲けるチャンスを増やすことができます。
ぜひこのコンテンツを参考に実践してみてください。
以上、株で儲かる3つの仕組みとは?初心者がこれから株式投資で稼ぐ前に知っておくべきメカニズム。…でした。