バフェット氏は企業の悪材料が出て、優良企業銘柄が過小評価された時に株を購入すべきというスタンスを取っています。
今回は、それぞれの株価サイクルについて、同氏の見解も交えて解説していきます。
目次
株価サイクルとは
金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場という繰り返しの相場サイクルがあり、株価はその中で上下しています。
ここからは、バフェット氏がそれぞれの局面をどのように捉えているのか、確認していきましょう。
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株価下降相場
すでに上記で触れた通り、バフェット氏は下降相場こそ選別的な逆張り投資家にとっては最良の投資機会であるとしています。
株式市場が低迷することで、金融市場でも銀行の貸し渋りで資金も供給されず、実態経済も停滞していく時期です。
株価下降相場は、主にバブル相場の後にやってくるのが特徴です。
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株価下降から上昇相場
株価が落ちきって、上昇を始めるタイミングであり、割安株の仕込み時としてはベストな時期です。
「消費者独占企業銘柄」であっても、「PER(株価収益率)」は10倍程度に抑えられている傾向が強く、上昇相場では30倍以上の水準で取引をされるのが特徴です。
株価下降終盤には、米国の中央銀行が金利を引き下げを実施し金融緩和を実施し、実体経済が刺激され、経済が底打ちするのです。
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株価の上昇相場とその調整局面
株価の上昇相場は、投資家も低金利の債券や預金を解約して資金を作り、株式市場にポートフォリオを寄せ始めます。
上昇局面に起きることの特徴として、一時的な「パニック売り」、それによる株価調整、押し(反転)、などが発生します。
バフェット氏は、上昇相場がまだバブル局面に達していない(短期の株価調整)と判断できる時、それは企業のファンダメンタルな要因が原因ではない価格下落であり、それは絶好の投資機会となるとしています。
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相場の天井
投資信託やヘッジファンドではこの頃、底値圏ではバリュー株投資家が株価を支えました。
ここからはモメンタム投資家が資金を投入し利益を狙い、株価を押し上げていきます(バリュー株投資家もモメンタム投資家へ)。
バフェット氏は、利益ベースで株価評価水準とならない時期、これをバブル時期としています。
モメンタム投資家は一定の人気株の購入を進め、不人気株は売り込まれます。
バフェット氏はこの売り込まれている不人気銘柄の中から優良銘柄を見つけ出し、投資機会を待つことを推奨しています。
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バブル崩壊時期の対応
バフェット氏は株価急騰からの下落寸前、つまりはバブル崩壊前に起きることとしてはFRBの金融引き締め政策による金利上昇、評価基準が利益から売り上げへ、人気株と不人気株が明確に分かれている状況となるのが通常であり、これこそが株価暴落の兆候としています。
これは株価の暴落サインであるとバフェットは警告しています。
このような状況では人気株を直ちに上昇して、不人気株に資金をシフトすることを推奨しています。
暴落局面では今までの人気株が暴落して、不人気株が上昇。
過大評価された株から過小評価されていた株に資金シフトが起こります。
バブルがこのように崩壊し、株価下落相場へと振り出しに戻り、また株価のサイクルは続いていきます。
バブルの崩壊ですが、影響として、企業業績の悪化、失業率の増加ですが、この時さらに本格的に株式市場が深刻な状況になった時に、バフェット氏は株式の購入を進めていくのです。
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まとめ
以上、ウォーレン・バフェットが考える株価サイクルと株式銘柄の買い時はいつなのかを徹底解説…でした。