「ソーシャルレンディング」とは新たな貸付型(Lending型)の資産運用の1つです。
お金を貸し付けすると懸念される「元本の毀損」のリスクが比較的低く、高い利息を獲得できることで、近年、日本でも急速に注目が集まっています。
このコンテンツでは、ソーシャルレンディングを始めるにあたり、どこのソシャレン業者が魅力的なのかを以下の5つの観点からランキング形式でお伝えしています。
■ 5つのレンディング業者選定基準:
- (最重要)リスクの低さ:言い換えると「元本の安全性」です。
- リターンの高さ:狙えるリターンの高さ。リスクとの兼ね合いも考慮。
- 案件の多さ:取り扱っている案件数。
- 資金拘束期間:拘束期間が短い方がリスクが低いので評価が高くなります。
- 運営の安全さ:運営企業の信頼度も評価基準に加えています。
それではランキングに移っていきましょう。
目次
Contents
第1位:funds(ファンズ)
■ 総合点:22/25点
大企業や大企業グループ企業への融資を中心に行なっておりリスクが最も低いが4%-6%のリターンを期待できます。
■ リスクの低さ:5/5点(☆☆☆☆☆)
ソーシャルレンディング業者の中で最もリスクが低い。
大企業案件で尚且つ融資先を開示しており、透明性という観点も評価できます。
■ リターンの高さ:4/5点(☆☆☆☆★)
低リスクであるにも関わらず4%-6%のリターンが確保できる案件が中心で非常に魅力的。
■ 案件の多さ:3/5点(☆☆☆★★)
2019年1月にサービスが開始したばかりで案件数は今後に期待。
FUNDSの案件は厳選されておりリスクが低く安心して出資ができます。
■ 資金拘束期間:5/5点(☆☆☆☆☆)
資金拘束期間は非常に短く4ヶ月-12ヶ月と1年以内の案件が中心となっています。
■ 運営の安全さ:5/5点(☆☆☆☆☆)
過去に事業売却を経験、一流コンサルティング会社「マッキンゼー&カンパニー」出身と優秀な創業者に加え、アドバイザー陣も東大名誉教授、元財務省事務次官などが運営。
ソーシャルレンディングの最も懸念点である「貸し倒れのリスク」が著しく低い「ファンズ」。
ソーシャルレンディングで資産を運用する上で欠かせません。
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第2位:Crowd Bank(クラウドバンク)
■ 総合点:21/25点
担保を取った上で安全性の高い太陽光発電をはじめとした安全案件に融資。
延滞・貸し倒れ実績は0とリスクは低く6%-8%(平均約7%)のリターンを狙うことが出来ます。
■ リスクの低さ:4/5点(☆☆☆☆★)
太陽は常にあり、また電気需要も同様になるので安全性が高い太陽光発電案件を更に担保を設定しており安全性は高い。
■ リターンの高さ:4/5点(☆☆☆☆★)
不動産市況が下落した際の担保価値というリスクはあるものの6%-8%のリターンが確保できる案件が中心で非常に魅力的。
■ 案件の多さ:5/5点(☆☆☆☆☆)
常に募集中の案件があり、いつでも出資できるのは非常に魅力的。中には米ドル建の案件もあり通貨分散も可能。
■ 資金拘束期間:4/5点(☆☆☆☆★)
資金拘束期間は多種多様で短いもので6ヶ月から長いものでも1年半程度となっています。
■ 運営の安全さ:4/5点(☆☆☆☆★)
第1種金融証券取引業者に認定されており証券会社と同じ取り扱いとなっています。(他の業者は基本第2種金融証券取引業)
実績からも安全面は実証されており6%-8%を狙うことができます。
ファンズに次いで、ポートフォリオに組み入れておきたいソーシャルレンディングです。
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第3位:OwnersBook(オーナーズブック)
■ 総合点:18/25点
収益性の高い銘柄を不動産鑑定士が厳選して融資。延滞・貸し倒れ実績は0とリスクは低く4%-6%のリターンを狙うことが出来ます。
■ リスクの低さ:4/5点(☆☆☆☆★)
外資系金融のトップ『ゴールドマンサックス』グループ出身の不動産グループ出身の不動産鑑定士が厳選した物件に融資。
延滞・貸し倒れ0でリスクは低い。
■ リターンの高さ:3/5点(☆☆☆★★)
不動産市況が下落した際の収益性というリスクはあるものの4%-6%のリターンが確保できる案件が中心で非常に魅力的。
■ 案件の多さ:4/5点(☆☆☆☆★)
厳選案件であり、尚且つすぐ満額成立となりそこまで案件数は多くないですが、それだけ人気の証拠でもあります。
■ 資金拘束期間:3/5点(☆☆☆★★)
不動産投資ということもあり資金拘束期間は比較的長めで1年〜3年が中心となっています。
■ 運営の安全さ:4/5点(☆☆☆☆★)
東証マザーズの上場企業であるロードスターキャピタル株式会社が運営しており安心。
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第4位:Crowd Credit(クラウドクレジット)
■ 総合点:17/25点
利回りの高い海外案件に融資をしており元本割れのリスクも相応にあるが最大年率13%のリターンを狙えるのが魅力。
分散投資で6%-7%を米ドル建で狙っていくのが効果的。
■ リスクの低さ:3/5点(☆☆☆★★)
海外の案件でリスクが高いものも多いため、元本割れとなっている投資家の方もいますが数%の損失に留まり平均して6%程度のリターンとなっています。
■ リターンの高さ:4/5点(☆☆☆☆★)
不動産市況が下落した際の収益性というリスクはあるものの4%-6%のリターンが確保できる案件が中心で非常に魅力的。
■ 案件の多さ:4/5点(☆☆☆☆★)
常に投資できる案件が10-20件表示されているのは魅力的。新興国案件より米ドル建案件がおすすめ。
■ 資金拘束期間:3/5点(☆☆☆★★)
資金拘束期間は1年から3年と多種多様。
■ 運営の安全さ:3/5点(☆☆☆★★)
運営のCrowd Creditは赤字をだしていますが、ガイアの夜明けにも出演し知名度が急騰しており今後は安定が見込まれます。
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第5位:SBIソーシャルレンディング
■ 総合点:16/25点
延滞・貸し倒れを発生させている案件もありますが、1件も延滞・貸し倒れが発生していない太陽光発電プロジェクトで7%-9%を狙うことができるのが魅力です。
■ リスクの低さ:2/5点(☆☆☆★★)
不動産事業に融資している案件については延滞に加え貸し倒れを発生させているものがあります。
しかし、太陽光発電では一件も発生していないので投資する案件は絞る必要があるでしょう。
■ リターンの高さ:3/5点(☆☆☆★★)
案件によって7%-9%を狙うことができる太陽光発電案件があり魅力的。
■ 案件の多さ:4/5点(☆☆☆☆★)
SBIグループが手がけているということもあり案件の多さは申し分なし。
■ 資金拘束期間:2/5点(☆☆★★★)
案件も多いので資金拘束期間も様々ですが1年〜3年となっています。
■ 運営の安全さ:5/5点(☆☆☆☆☆)
大手ネット金融グループのSBIグループが手がけているということが最大の強み。
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第6位:LENDEX(レンデックス)
■ 総合点:16/25点
延滞・貸し倒れは発生しておらず6%-10%は魅力的だが運営歴の短さにも関わらず代表交代等不安定要因が懸念。
■ リスクの低さ:3/5点(☆☆☆★★)
不動産担保ローン型で延滞や貸し倒れは現在のところ発生していません。
しかし、担保の第三者評価者として以前記載されていた東急リバブルが消えているのは懸念点。
■ リターンの高さ:4/5点(☆☆☆☆★)
6%-10%とCrowd Creditほどではないが高い利回りが期待できるのが魅力です。
■ 案件の多さ:2/5点(☆☆★★★)
現在まで60件ほどしか実績がないので今後に期待したいところ。
■ 資金拘束期間:4/5点(☆☆☆☆★)
資金拘束期間は6ヶ月〜1年という1年未満の案件が多いのが魅力的な点です。
■ 運営の安全さ:3/5点(☆☆☆★★)
2017年7月設立当初代表であった筧前氏から2019年3月に川田氏に急遽変更となっており、運営体制を見極めたいことろ。
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第7位:maneo(マネオ)
■ 総合点:14/25点
日本のソーシャルレンディングの先駆けだが、大量の延滞実績があり金融庁から業務改善命令を受けていることが懸念。
■ リスクの低さ:2/5点(☆☆★★★)
通算380件の延滞が発生しており、案件数が多すぎて一つずつ精査できているか疑問が残ります。
■ リターンの高さ:4/5点(☆☆☆☆★)
案件数は多く5%-8%と比較的高い案件が多くなっています。
■ 案件の多さ:4/5点(☆☆☆☆★)
案件が多いが延滞も多数発生しており、むしろ精査して厳選する方が重要であると考えられます。
■ 資金拘束期間:3/5点(☆☆☆★★)
資金拘束期間は2ヶ月〜3年と幅広い。
■ 運営の安全さ:2/5点(☆☆★★★)
2018年に金融庁から業務改善命令を受けており、現在改善策を実行中の状況。
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まとめ
元本の安全性という観点から見ると、大企業案件を取り扱っている「Funds(ファンズ)」に圧倒的な優位性があります。
他の業者も担保を設定して元本の保全策を打っています。
しかし、例えば不動産を担保にしている場合、不動産市況が不況で、価格が下落してしまっては担保で全て賄うことができません。
しかし、fundsは信頼できる上場企業・大企業の案件を中心に取り扱っており、安心して投資をすることができます。
次に安全性を求めながら高めのリターンを狙うのであれば、太陽光事業の「Crowd Bank(クラウドバンク)」や厳選不動産投資を行なっている「オーナーズブック」が候補となってきます。
外貨預金をしている方であれば、「クラウドクレジット」の米ドル建案件に分散投資することで通貨分散しながら資産を増やすこともできます。
ファンズだけでは案件数が少ないので、自分の気に入った業者を組み合わせて最低でも2〜3個の業者の案件に分散投資をして、リスクを抑えながら利息ライフを楽しみましょう。
以上、【2019年版】ソーシャルレンディングのおすすめランキング!最重要はリスクリターンのバランス。…でした。