ファイナンシャルアカデミーは国内最大の『お金の学校』です。
『株式投資』、『不動産投資』、『FX』を柱に『お金の教養講座』『投資信託講座』等数多くのスクールを運営しています。
ファイナンシャルアカデミーは無料体験版として以下の三つ講座を運営しています。
- お金の教養講座
- 株式投資・FX体験学習
- 不動産投資体験学習コース
本日は実際に筆者が丸の内校の1.5時間の『株式投資・FX体験学習コース』に参加してきたのでReviewしていきたいと思います。
「ファイナンシャルアカデミーがどのようなスクールなのか?」
「他の無料体験セミナーはどうなのか?」
という点については以下の記事で網羅的にまとめていますので興味のある方は参考にしてみてください。
今回は、あくまで講座の概要を筆者の見識を踏まえてお伝えしていますので実際の講座の内容と乖離する可能性あることはご了承下さい。
目次
Contents
『ファイナンシャルアカデミー 』の会社情報と講座の評価
講座内容の解説を行う前に、会社情報や評価、口コミについて簡単にご紹介します。
- 会社名:日本ファイナンシャルアカデミー株式会社
- 責任者名:泉 正人
- 電話番号:03-6206-3960
- 住所:東京都千代田区丸の内3-1-1
ネット上には多くの評価や口コミが寄せられていましたが、決していいとはいえない内容もありました。
株式投資スクールについては、「本を読むだけでも分かる薄い内容」「料金と内容が合っていない」といった口コミが見られました。
株式スクールの講師については、「お金をもらって講師をしているという実感がない」「ベテランがいない」といった口コミが見られました。
対して、受講者の口コミでは良いものも存在しました。
「1年で資産を100万円から350万円に(20代 主婦)」
「2年で500万が3,000万円に(50代 女性会社員)」
「無料セミナーも有意義でした(30代 主婦)」
「家計簿さえつけられなかった私が変われた(50代 主婦)」
「将来、安定した生活がしたいから取り組みました(30代 男性)」
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序章:投資を行うことの必要性
本題の株式投資とFXについての説明に入る前に、投資の必要性についての説明が簡単にありました。
『老後2000万円問題』が記憶に新しいですが、労働収益だけでは老後に必要な資金を蓄えることが難しい時代が到来しています。
、実際に政府の『NISA』等の制度の後押しもあり個人投資家の数は以下の通り右肩上がりに増加しています。
過去10年で日経平均株価は約2.5倍となっています。
毎月10万円ずつ投資を行えば平均成績で、元本1200万円に対して2000万円以上の資産が構築できていたと説明がありました。
上記の説明があった上で今回の講座の目標を以下のように設定していました。
「1年間で資産を2倍、5年で2000万円以上を作る道筋が見えること」
投資が必要であることは自明です。
(当メディア「マネリテ!」でも投資の必要性について詳しくお伝えしていますので参考にしてみてください)
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株式投資の体験説明部分の概要
いよいよ本題の株式投資の体験学習のパートに入ります。
株式投資パートは体験セミナーの主要部分であるため、40-45分程の時間を割いていました。
個人投資家が投資する対象の説明
まずは個人投資家が戦うフィールドについての説明がありました。
個人が投資対象と行うのは『小型株である』と説明があります。
筆者も当サイトで説明しているのですが、小型株には小型株効果というアノマリーが存在します。
以下は米国の大型株(Portfolio1)と小型株(Portfolio2)の推移ですが長期的に小型株がオーバーパフォームしています。
また小型株選択には理由があります。
セミナーで語られたことは一般的な内容なのですが、小型株は証券会社等によって分析されません。
さらに機関投資家は大きな資金を運営する必要があるため、小型株を購入すると大量保有報告が必要となります。
また機関投資家の取引によって相場が動いてしまうので流動性の観点からも迂闊に手が出せないのです。
つまり、プロが参入しない領域でフェアに戦うことができるフィールドが小型株市場なのです。
購入する株の原則
次に購入する株の銘柄の基準についての概要が伝えられました。
実際の授業の1時間目のさわりという形で伝えられました。
◾️ 購入する銘柄:
- 業績が良い
- 割安である
- チャートの形がよい
あくまで体験版なので非常に簡単で基本的なものでした。
重要な部分は本講座でというのは当然の流れですね。
本講座では上記3つの基本について216のカリキュラムが用意されているとの説明がありました。
株式投資で損する人に共通する以下の3つに陥らない知識と、テクニックを授けることを目的としているとおっしゃっていました。
◾️ 購入する銘柄:
- 買う基準がない
- 売る基準がない
- 下落に備えていない
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FXの世界を体感
株とFXがセットのセミナーですので20分程をFXセミナーに費やしていました。
講義の概要はFXと株式投資の親和性とFXのメリットについてです。
株式投資との親和性について
まず株式投資の親和性ですがFXも株式もチャートが存在します。
チャートの分析は株であろうがFXであろうが共通しています。
また、為替の動きが株価に影響する場合もありますし逆も然りです。
チャート分析については当サイト「マネリテ!」でも現役トレーダー監修のもと網羅的にまとめています。
FXのメリット
FXのメリットについては基本中の基本の内容となっていました。
◾️ FXのメリット:
- 両替を簡単にできる
- レバレッジをかけることができる
- スワップポイントを持てる
まず両替は通常は銀行の口座で行い、外貨口座を保有しないといけません。
さらに現在のレートで交換できるとも限りませんし、手数料も概して高いです。
FXは簡単にいつでも低い手数料で両替ができるのが利便性の高さです。
正直、筆者は、FXは両替機能だけを使っています。
理由は追って説明しますが元為替トレーダーとしての経験を踏まえると、為替の方向性を予想するのは難しいからです。
二つ目は自分の資金以上の取引ができるレバレッジ機能です。
資金が少なくとも最大25倍までの取引を実施することができます。
ただ、反対に資金の全てを失う可能性も高くなるわけですが・・・。
三つ目は日本円より高金利通貨を保有した場合にスワップポイントを獲得することができるという点です。
ただ、後で解説するのですが金利が高いというだけで高金利通貨を保有するのは間違いです。
スワップポイントを魅力として語るのは誤謬を招く可能性があると思います。
↓お金の教養講座申し込みページ
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体験講座を受けることで得られる特典
体験講座を受講することで得られる特典についてもお伝えしたいと思います。
講座の割引
『お金の教養講座』でも体験セミナー受講を行うことで講座の割引がありました。
【株式投資スクール】
1Sコース:約24時間の株式投資スクール
(通常) 378,000円 → (優待)298,000
3Sコース:1S+テクニカル分析ゼミ+銘柄発掘トレーニングゼミ
(通常) 586,000円 → (優待)456,000
5Sコース:3S+ファンダメンタルズゼミ+行動ファイナンスゼミ
(通常) 794,000円 → (優待)614,000
【FXスクール】
1Sコース:約24時間のFXスクール
(通常) 378,000円 → (優待)298,000
3Sコース:1S+ファンダメンタルズ分析ゼミ+デイトレーディングゼミ
(通常) 586,000円 → (優待)456,000
他にも複数講座受講する場合の割引も用意されていました。
↓お金の教養講座申し込みページ
書籍とDVDの進呈
仮申し込みを行うと以下の二つが進呈されます。
- 代表泉正人氏著『人生が変わるお金の大事な話』
- 株式投資スクールサマリーDVD
あくまで本申し込みではないので書籍だけでも欲しい方にはお得ですね。
またDVDをみて考えることも可能です。
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実際に受けた筆者の所感
それでは実際に受けた所感をまとめていきたいと思います。
難易度は初級
難易度は本当に初歩の初歩です。
少しでも株式投資を行なった経験のある方であれば体験講座で学ぶことは殆どないと思います。
初心者の方でも体験入門では体系的な講義ではありません。
投資の入り口を体感するという意味では良いセミナーかと思います。
ただ、ファイナンシャルアカデミーに入校を初めから考えている場合は、割引制度があるので参加しておいた方がよいでしょう。
筆者が実際に受講している『グローバルファイナンシャルスクール』の入門講座は初級者から中級者まで含蓄のある内容となっています。
内容の濃さでいうと段違いでしたので以下のセミナーも参考にしていただければと思います。
価格は非常に高い
ここでは、商品の概要、サービスの紹介について紹介しますが、どれも高額なものとなっています。
不動産投資、株式投資、FXのそれぞれにWEB受講コースとWEB+教室受講コースが設けられています。
24時間の講義を受けるだけで298,000円は非常い高いです。
そしてカリキュラムを見ましたが24時間のスクールで習うことは書籍や当サイトを読み込むことで学べることが殆どでした。
価値があるとすると『テクニカル分析ゼミ』と『銘柄発掘トレーニングゼミ』です。
しかし、両者を受けるコースである3Sコースを選ぶとすると456,000円となります。
講義内容に対する疑問
FX部分については、そもそも疑問な点があります。
筆者は大手企業で為替トレーディングを行なっていた元プロです。
金利差で得られるスワップポイントについては実質金利という重要な観点が抜け落ちています。
金利が高い国ではインフレ率が高い傾向にあります。
インフレ率が高いということは通貨の価値が減価されることを意味します。
以下のようにドーナツを例にしましょう。
ドーナツは日本では現在100円、米国では1USDとします。
ドーナツはドーナツなので1USD=100円となります。
一方1年後、米国は2%インフレして1.02USDに、日本ではインフレせずに100円のままとします。
1年後もドーナツはドーナツなので1.02USD=100円つまり1USD=98.04円と円高になります。
金利で価値が増加してもインフレで減少してしまっては意味がありません。
そのため、為替の世界では金利からインフレ率を差し引いた実質金利が通貨の長期レートに影響を及ぼすのです。
米国は確かに2%程度の金利がついていますがインフレ率も2%なので実質金利は約0%です。
一方、日本では金利もインフレ率も0%なので両者の実質金利は同じなのです。
筆者の考えるFXの活用法 投資として捉えるべきではない
FXは株式と異なりゼロサムゲームです。
ゼロサムゲームの中で情報の非対称性が存在するなか、個人投資家がプロを出し抜き勝つのは至難の技です。
FXは投資ではなく投機的な側面が強いものです。
ただ米国株やドル建のETFを購入している場合は為替ヘッジとして活用するのは有効となるでしょう。
例えば米ドル建で1USD=100円の時に1万ドル分つまり100万円分投資したとします。
投資がうまくいき1万2000ドルになった時に為替が円高に1USD=80円に触れた場合日本円建では96万円に減少します。
しかし、投資した段階で1万ドル分のドル売円買をしておけば為替リスクをヘッジすることができるのです。
為替で損した分をFXで取り返せますからね。
当然円安に触れたら為替の利益を諦めることになりますが為替度外視で考えたい方には有効な手段といえるでしょう。
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ファイナンシャルアカデミーで受講するには?
受講を希望する場合は、公式サイトから申し込みをすることができます。
公式サイトでは、場所や時間を選択することができるため、受講者の希望に近い場所で受講することが可能です。
申し込みを行う際には、満員になっていないことも確認しましょう。
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まとめ
ファイナンシャルアカデミーでは3つの無料体験講座が用意されています。
内容的には初歩的な内容となっていますがファイナンシャルアカデミーの雰囲気を体験することができます。
既にファイナンシャルアカデミーへの受講を決めている方であれば割引適用は魅力的なので参加された方がよいでしょう。
その他の株式投資初心者向けのセミナーについても以下で詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
以上、ファイナンシャルアカデミーの無料講座『株式投資・FX体験学習』をReview!評判や口コミ通りなのかを検証。…でした。
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