大学を卒業し、サラリーマンとして毎日職場で働いていると、「もっと自由な時間があれば…」と感じる方が多いかと思います。
基本的にはオフィスワークに5/7日を費やすのが通常ですよね。
土日もその疲れを癒す必要がありますので、中々自由な時間を多く確保することは難しい。
そんな状況下で、昔から話題になるのが「サラリーマンのセミリタイア生活」を達成するにはどのくらいの資産があれば良いのか?というものです。
「セミリタイア」と聞くと少し響きが悪いかもしれませんが、多くのサラリーマンが理想とする自由なライフスタイルとして、注目されています。
セミリタイア生活となると、サラリーマンとして働かない訳ですから、給料に代わる収入源を得るか、またはもう働く必要がないくらいに稼いでしまう、という方法があります。
今回は、サラリーマンがセミリタイア生活を送るにはどうしたら良いのか、その方法について解説していきたいと思います。
目次
Contents
サラリーマンの「セミリタイア」生活とは?
サラリーマンのセミリタイア生活とは、「サラリーマンとして働かなくても、経済的に不自由なく暮らせる状態」を指します。
時間に制約されることなく、自分の好きなことに時間を使うことができます。
セミリタイア生活に成功した人の中には、海外をめぐり歩いている人も少なくありません。
ただ、何も準備せずにセミリタイア生活を送ることはできません。
生活資金は労働以外で賄う必要があるからです。
計画的に資金を蓄えなければ、充実したセミリタイア生活を送ることができず、労働市場にすぐ舞い戻ることになります。
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東京でセミリタイア生活を送るにはどれくらいの資産があれば良いのか?
失敗しないための計画策定。
東京に住んでいると、そもそも生活するだけでもお金が非常に掛かってきますよね。
セミリタイア生活などを考えるのであれば、地方で生活水準を下げながら、自由に過ごすのが一番かと思います。
東京でセミリタイアする場合にはどれくらいの資金が必要なのでしょうか?
以下は東京都統計ですが、1世帯の支出の内訳となっています。
勤労者世帯の消費支出は1世帯あたり333,899円となっております。
この数値はあくまでも平均であり、子供の数と教育費、住居の金額によってはさらに必要になってきます。
ざっくりと月間50万円程度が必要とし、毎年600万円程度の金額が必要です。
まずは、老後の資金も含め、85歳(最近の平均寿命長期化の流れから)まで生きるとして、年金なども考慮しどれくらいの資産があれば良いのかを計算する必要があります。
いずれにせよ、セミリタイアを目指している会社員の方はサラリーマンとしての貯金だけでは限界があります。
早期から投資を始めなければ定年退職までにリタイア生活を送るのは困難といえますので、資産運用を積極的に学んでいきましょう。
セミリタイアを本当にざっくりと計算して考えるのであれば、30歳の会社員で妻あり、子供なしとして以下のようにまずは完全リタイアの目標を立て、そこから足し引きしていけば良いかと思います。
毎年600万円の支出が定年65歳の年齢までは必要で、その後年金は人それぞれ金額が変わってきます。
以下では年金がフルに支給されるベースで計算していますのでそこから自分の状況を足し引きしましょう。
■ 完全リタイアまでに必要な金額:
定年の65歳まで:
600万円×35年=2億1,000万円
老後資金:
62,326円(平均支出-年金収入)×20年(65歳〜85歳)= 1,246,520円(高齢夫婦無職世帯の家計収支では、実収入が年金の213,379円、支出は243,864円と不足が62,326円あります。)
合計:2億1,125万円程度
2億1千万円程度がまずは年金が貰える前提で完全リタイアするために最低限必要な貯蓄です。
ここにまた1年間入院することになったなどの緊急時に必要な医療費用、葬儀費用、などなどを考えていくことになります。
セミリタイアであれば、会社員をせずとも別口である程度の稼ぎを得られるということであれば、貯蓄するべき金額はかなり減少するものと考えます。
しかし、その場合、会社員だからこそ支給される老後の厚生年金も減ってしまうことも頭に入れておきましょう。
昨今は年金もマクロ経済スライドの調整で減少していくという見解もありますが、まさに未来が読めない状況です。
着実に資産運用を実行していくことが最もリスクを回避できる行動といえますよね。
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サラリーマンのリタイア生活を送るのに最適な投資方法
それでは、サラリーマンがリタイア生活を送るために、どのような準備をするべきなのか。その答えは、ズバリ「投資を行うこと」です。
サラリーマンとして働いている間に、投資資金を貯めて、効率的に資産を増やしていくことが最も大切です。
ただ、投資とは言っても、どの形式で資産を増やしていけばよいのか、悩みどころですね。
そこで、サラリーマンが安心して取り組める資産形成の手段をまとめてみました。
賃貸収入を得るための不動産投資
もっとも堅実に不労所得を得る方法が、不動産投資です。
中でも、最近はマンションのワンルームを購入して、それを賃貸として貸している人が増えています。
ワンルームであれば、マンション全体の空室率を気にする必要がありません。
不動産投資が初めての方でも始めやすいですね。
1室の経営が軌道に乗ったら、徐々に部屋数を増やしていって、無理なく不動産収入を増やすことができます。
サラリーマンの方であれば、退職する前にワンルーム購入をした方が無難です。
というのも、一度退職してしまうと銀行のローンが通りにくくなるためです。
安定した収入があるうちに、ローンの審査に通っておきましょう。
上記では「不労所得」という言葉をあえて使用しましたが、不動産投資というものは残念なことに、不労所得とは言うのは難しいです。
なぜなら、不動産投資は「事業経営」と非常に近い概念であり、そう簡単に収益が立つものでもないのです。
しっかりとした調査、勉強、そして着実にステップアップするための経験が必要です。
国債などの債券投資
国債などの債券を購入して、その利子で生計を立てる手段もあります。
国債であれば、日本政府が破綻しない限りは利子を受け取ることができるので、安定して収入を得られます。
ただ、債券の利子で生計を立てるとなると数千万~億円単位で債券を購入しなくてはリターンは限定的です。
社債であれば、国債よりはまだ利率が高いですので、国債と社債を組み合わせるとバランスのよいポートフォリオが作れます。
早期退職などで退職金が通常よりも多く得られる場合は、債券に投資するのがベターですね。
個人で国債を買う場合は財務省の個人向け国債窓口トップページから情報を見るようにしましょう。
株式の長期保有
株式の売買益(キャピタルゲイン)ではなく、配当金などのインカムゲインで生計を立てる方法です。
債券よりも銘柄次第ではありますが、利回りが良いものもあります。
常日頃から、株式市場をチェックする必要があるので、リタイアしてからも研鑽を積みたいという方におススメです。
ただし、企業は常に倒産のリスクを抱えているので、1つの企業に集中して投資することは避けましょう。
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まとめ
サラリーマンがセミリタイア生活を送るためには、セミリタイアする前に周到な準備をしておく必要があります。
逆に言えば、しっかりと計画的に準備さえすれば、セミリタイア生活は夢物語ではなく、実現可能なものとなります。
セミリタイア生活への第一歩は、日々の行動にかかっています。
セミリタイア生活を想像することも大事ですが、その理想を実現させるために、ひとつひとつ実行に移していきましょう。
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以上、自由な時間を手に入れるにはいくら必要?サラリーマンがセミリタイア資金(貯金)を獲得するには投資が不可欠。…でした!
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