IPO(Initial Public Offering)は企業が新規に上場を行うことをいいます。
企業が一般の投資家から資金を募るとともに、誰でも株取引ができるようにします。
IPO株投資は、新規上場時の投資家に配られる株を購入する権利を公募価格で、抽選で手に入れます。
そして、上場当日に実際に初めに価格がついた初値で売却をすることで利益を出す投資手法です。
公募価格は企業と主幹事の証券会社が共同で算出します。
売れ残りが出ないために、実際初値でつく価格より低い価格で設定される傾向にあります。
IPO投資は非常に高確率で利益をあげることができる投資手法として人気を博しています。
2019年は86社が上場を果たし勝率は76勝10敗と実に勝率9割を誇っています。
このコンテンツでは、IPO投資におけるSBI証券のメリットとお得な制度として知られる「IPOチャレンジポイント」について、お伝えしていきたいと思います。
目次
Contents
SBI証券でIPO投資を行うメリット①:IPO銘柄取り扱い数No.1
まずなんといってもSBI証券は、IPO取り扱い数が他の主要な証券会社に対して圧倒して多いことが強みとして挙げられます。
以下は2012年からの各証券会社のIPOの取扱実績です。
全ての年においてSBI証券が最多の取扱数を誇っています。
IPO取扱数 | SBI証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 |
2019年 | 82 | 26 | 61 | 45 | 24 |
2018年 | 75 | 11 | 46 | 50 | 23 |
2017年 | 83 | 4 | 60 | 49 | 27 |
2016年 | 75 | 8 | 51 | 46 | 19 |
2015年 | 82 | 10 | 72 | 50 | 18 |
2014年 | 65 | 2 | 54 | 39 | 21 |
2013年 | 44 | 2 | 37 | 34 | 16 |
2012年 | 38 | 6 | 27 | 14 | 23 |
2019年は全IPOが86件なのでSBI証券は約9割。
2020年は3月時点で上場数22社の中で19社なので同じく9割を取り扱っており驚異的なカバー率を誇っています。
注目のIPOに申し込もうと思っても、取り扱いがなくて応募したくても応募出来ない・・・という状況に陥りづらいのがSBI証券でのIPO投資の第一のメリットですね。
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SBI証券でIPO投資を行うメリット②:ネット証券でダントツの主幹事数
IPO投資においてIPO取扱数と並んで重要となるのが、主幹事となっている案件の数です。
企業がIPOする際に様々なサポートを行う証券会社は幹事証券会社と呼ばれます。
中心的な役割を果たすのが「主幹事証券会社」と呼ばれる証券会社です。
主幹事証券会社と幹事証券会社、さらに両者から販売を委託された委託幹事証券会社がIPOを取り扱うことができます。
当然、保有しているIPO株式数が圧倒的に多いのが主幹事証券会社となっています。
一般的には8割程度を主幹事証券会社が握っているとされています。
中にはSBI証券が主幹事を務めた2016年4月上場のエディア(3935)のように、主幹事であるSBI証券が89.7%ものIPO株を保有していた、なんていう事例もあるくらい、主幹事を務めることは重要なのです。
つまり主幹事をつとめる回数が多い証券会社は、申し込みを行った際に当選する可能性が高い証券会社であるということが出来るのです。
SBI証券はネット証券会社の中ではダントツの主幹事を務めております。
大手メガバンクのグループ会社であるSMBC日興証券にも引けを取らないレベルの水準となっております。
主幹事数 | SBI証券 | 楽天証券 | SMBC日興証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 |
2019年 | 7 | 0 | 20 | 0 | 0 |
2018年 | 11 | 0 | 20 | 0 | 0 |
2017年 | 8 | 0 | 11 | 1 | 0 |
2016年 | 13 | 0 | 13 | 0 | 0 |
2015年 | 8 | 0 | 24 | 0 | 0 |
2014年 | 5 | 0 | 8 | 0 | 0 |
2013年 | 6 | 0 | 5 | 0 | 0 |
2012年 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 |
ちなみにSBI証券が2018年度に主幹事は務めたIPO案件は以下の通りとなっています。
ソフトバンクを除いて10勝1敗、勝率90%超えとなっております。
企業名 | 騰落率(倍率) | 100株初値売却時利益 |
サーバーワークス | +112%(2.1倍) | 40万円 |
ピアラ | +97%(2.0倍) | 25万円 |
VALUENEX | +133%(2.3倍) | 25万円 |
マリオン | +60%(1.6倍) | 14万円 |
エクスモーション | +50%(1.5倍) | 17万円 |
GA technologies | +130%(1.3倍) | 33万円 |
エーアイ | +250%(3.5倍) | 25万円 |
ライトアップ | +32%(1.3倍) | 9万円 |
エヌリンクス | +108%(2.1倍) | 20万円 |
RPA HD | +300%(4倍) | 107万円 |
ソフトバンク | ▲2.47%(0.98倍) | ▲0.4万円 |
IPO取扱数に加え、主幹事を担う数が多いというのもSBI証券のメリットですね。
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〜コラム〜IPO投資ってどれくらい儲かるの?2018年のIPO投資の実例から紐解く
勝率9割といわれるIPO投資ですが結局のところどれだけ儲かるのかという点について、直近の2018年の例を用いてお伝えしたいと思います。
以下は2019年のIPOで儲かった率の高い順に10社を並べたものです。
企業名 | 騰落率(倍率) | 100株初値売却時利益 |
サーバーワークス | 267.57% | 1,322,000円 |
Welby | 246.73% | 1,283,000円 |
AI inside | 250.00% | 900,000円 |
スポーツフィールド | 211.36% | 577,000円 |
ジェイック | 117.26% | 557,000円 |
リビン・テクノロジーズ | 130.77% | 510,000円 |
リックソフト | 126.25% | 505,000円 |
ベース | 92.55% | 435,000円 |
セルソース | 164.04% | 374,000円 |
ウィルズ | 372.40% | 357,500円 |
1位のサーバーワークスに関しては公募価格4,434円でした。
1単元の100株が当選していれば、上場初値で 1,800,000円となり132万円もの利益を手にすることが出来ていました。
儲かった上位銘柄だけでなく、2019年に上場した86社のうち初値が公募価格を下回ったのはたった9社でした。
その他の81社の利益は以下のようになっています。
〜10万円:47社
10万円〜20万円:16社
20万円〜30万円:9社
30万円〜40万円:6社
40万円〜50万円:1社
50万円〜100万円:5社
100万円以上:2社
IPO投資は非常に夢のある投資手法です。
IPO投資を行わないのは非常に勿体無いことですよね。
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SBI証券でIPO投資を行うメリット③:外れても無駄じゃないIPOチャレンジポイント
IPO銘柄取扱数並びに主幹事数にメリットがあるSBI証券。
加えてSBI証券独自のIPOチャレンジポイントという、大変魅力的なシステムが準備されております。
IPOチャレンジポイントはIPOに申し込みを行なったものの、抽選に外れた方に付与されるポイントです。
次回のIPO申し込み時に獲得しているIPOチャレンジポイントを使用できます。
これにより、IPOが当選しやすくなるというSBI証券ならではのシステムです。
IPOチャレンジポイント分に対しては、IPOチャレンジポイント保有数が多い人から順に当選していきます。
外れても貴方の申し込んだ積極性をちゃんと評価しますよ!という努力・挑戦は報われるシステムですね。
またIPOチャレンジポイントを使用して申し込んで外れたとしても使用したポイントに加え、さらに1ポイントが付与された状態で返還されます。
挑戦を諦めない人を支援する、なんとも心が温かくなるシステムです。
例えば抽選に外れて既に10ポイントのIPOチャレンジポイントを保有していたとします。
このうち4ポイントを使用してA社のIPOに申し込んだとします。
しかし残念ながら抽選に外れてしまったとしても使用した4ポイントは勿論のこととして、追加で1ポイントが付与された形でIPOチャレンジポイントは11ポイントになるのです。
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まとめ
殆ど勝つ確率が高く場合によっては大きな利益を獲得することができるIPO投資。
SBI証券は全てのIPOの8割〜9割を取り扱っているだけでなく、ネット証券であるにも関わらず多くの主幹事を担当しています。
つまり、当選する可能性も高い証券会社となっております。
さらに抽選に外れても将来の利益に結びつくSBI証券ならではのIPOチャレンジポイントという制度も用意されています。
SBI証券でIPO投資を実践しないこと自体が機会損失であるといえる内容になっております。
以上、【IPOチャレンジポイント】外れても無駄にならない?SBI証券でIPO投資を行うメリットをわかりやすく解説。…の話題でした。
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