株式投資を始めるにしても、基本的な株用語を押さえておかなければ取引を円滑に行うことができません。
株式投資をする上での重要な株用語を、初心者用、中級者用と分けていますが、以下が初心者向け、今回のコンテンツが中級者向けとなっています。
それでは解説に入っていきます。
目次
Contents
- 1 アノマリーとは
- 2 ディフェンシブ銘柄(景気鈍感株)とは
- 3 シクリカル銘柄(景気敏感株)とは
- 4 値嵩株とは
- 5 金融相場とは
- 6 時間分散とは?
- 7 β値(ベータ値)とは
- 8 信用評価損益率とは
- 9 仕手株とは
- 10 安定株主とは?浮動株が少ない企業を利用して稼ごう!
- 11 M&Aとは
- 12 MSワラントとは
- 13 NT倍率とは
- 14 ゴルディロックス相場とは
- 15 WACC(加重平均資本コスト)とは?
- 16 VIX指数とは
- 17 少額で利益享受可能?「CFD取引」(差金決済取引)
- 18 バスケット取引とは?
- 19 安定操作取引とは?
- 20 イベントドリブン投資とは
- 21 番外編①:日経平均株価と為替の関係
- 22 番外編②:M&A(企業買収・合併)と株価の関係
- 23 まとめ
アノマリーとは
投資の世界では『アノマリー』というものが存在します。
そもそもアノマリーは英語でAnomalyと表記されWEBの辞書上では、『例外』『変則』『特異』という意味です。
投資におけるアノマリーは理論では説明がつかない証券価格の動きの変則性のことを『アノマリー』と呼んでいます。
これはつまり、理由はわからないけど価格が決まった動きをするパターンが存在しているということです。
投資のアノマリーで代表的なのは『1月効果』『Sell in May(セルインメイ)』『割安株効果』『小型株効果』。
例えば、「一月効果」とは、株式相場で1月の収益率が他の月よりも高く出やすいというアノマリーです。
コンテンツ内では、その他のアノマリーも紹介していますので、参考にしてみてください。
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ディフェンシブ銘柄(景気鈍感株)とは
「ディフェンシブ銘柄」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ディフェンシブ銘柄というのは景気によって激しく上下動しない銘柄ということになります。
一方、景気によって価格が上下動する銘柄群を反対にシクリカル銘柄(=景気敏感株)と呼ばれています。
コンテンツ内では、以下2点について、について具体的な銘柄に触れながらお伝えしています。
- ディフェンシブ銘柄はどのような業種に多く存在しているのか?
- ディフェンシブ銘柄のメリットとデメリット
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シクリカル銘柄(景気敏感株)とは
ディフェンシブ銘柄の正反対といえるシクリカル銘柄(=景気敏感株)について、以下をお伝えしています。
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値嵩株とは
値嵩株とは1株あたりの株価が高い銘柄のことを指します。
世界では1株で3000万円以上の価格となるバフェットが経営するバークシャーハサウェイのような銘柄も存在しています。
日本でも日経平均に採用されているようなファーストリテイリングやソフトバンク、JR東海等が値嵩株として知られています。
ファーストリテイリングは1単元(=100株)を購入するのに600万円近くが必要となります。
以下のコンテンツでは値嵩株というのはどのような特徴があるのか?
メリットやデメリットを含めてお伝えしておりますので参考にしていただければと思います。
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金融相場とは
金融相場とは経済が不景気であるにも関わらず、金融緩和で資金がダブつき株価が上昇する状況のことです。
金融相場では投資の大きなチャンスが訪れると同時に、投資が出来る層で出来ない層で貧富の差が拡大します。
- 金融相場とは?
- 金融相場では格差が拡大する?
- 従来の金融相場とコロナ相場の違い
- コロナ相場の教訓
- 金融相場で儲けるために必要なこと
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時間分散とは?
時間分散という考え方をご存知でしょうか?
時間分散といえば、毎月一定額を購入するドルコスト平均法のことだと考える方も多いかと思います。
しかし、時間分散には大きくわけて二つの意味があります。
- 投資するタイミングの分散(いわゆるドルコスト平均法)
- 長期間投資することで1年当たりの平均リターンを平準化すること
ドルコスト平均法を実践しているから、必ずしもリスクが低いとも限らないのです。
以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
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β値(ベータ値)とは
β値とは日経平均やTOPIXのような市場平均に対する値動きの連動度合いを示したものです。
β値が大きいほど値動きの度合いは激しくなります。
また、1に近づけば近づくほど市場平均と連動した値動きとなり、-1に近づけば近づくほど逆相関した値動きとなります。
以下コンテンツではβ値の見方と活用方法についてお伝えしています。
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信用評価損益率とは
信用評価損益率は相場の天井と底を見極める為の指標として重宝されています。
信用評価損益率=評価損益額÷信用建玉残高(買い建てのみ)×100
以下のコンテンツでは信用評価損益率がどのような指標なのか?
活用方法も含めてわかりやすく解説していますので参考にご覧ください!
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仕手株とは
株式投資で大きなリターンを得るために、「仕手株」に興味がある人はいるかもしれません。
「仕手株」とは短期間で大きく株価が変動するものであり、一般的な株よりもハイリスク・ハイリターンです。
資金力のある投資家たちが仕手株の株価をコントロールするため、急激に値下がりする可能性があります。
投資で大きく損しないために、仕手株の特徴や見分ける方法について知っておきましょう。
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安定株主とは?浮動株が少ない企業を利用して稼ごう!
企業は敵対的な買収対策や安定的な長期経営のために安定株主を持っている場合があります。
なかには企業同士が株を持ち合って安定株主となっている場合も存在します。
以下コンテンツでは、
- 安定株主のメリットとデメリット
- 株主持ち合いを行う理由
- 近年の持ち合い比率の減少
- 浮動株が少ない銘柄の特徴
という点についてまとめていますのでご覧いただければと思います。
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M&Aとは
M&Aは企業を併合することによって規模を拡大していく方法です。
M&Aは経営の再建や、事業の拡大の他に、事業承継目的でも近年急速に拡大しています。
実際、以下の通り日本国内のM&A件数は基本的に右肩上がりに増加しています。
以下のコンテンツでは日本企業が実施したM&Aの成功事例をとりあげながら、M&Aが行われる利用について紐解いています。
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MSワラントとは
株式投資を始めてしばらく経った方であれば「MSワラント」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
投資の世界ではMSワラントは株価に大きく影響を与えます。
MSワラントとは「Moving Strike Warrant」の略語です。
日本語では「行使価格修正条項付新株予約権」とよばれます。
簡単にいえば、株の引受先が損しないように株価よりも常に安い価格で購入させてあげますよ、ということです。
「行使価格修正条項付新株予約権」の「修正」というのは価格を下げていくことを意味します。
基本的には新株予約権、つまり新規発行株式を○○円で購入できるという権利です。
その権利を行使すれば普通株式を取得することができます。
重要なのは行使価格(予約権を行使した際の購入株価)が通常とは異なり修正されるということです。
コンテンツ内では、そんなMSワラントについて、詳しく解説しています。
◆ ポイント:
- MSワラントは行使価格が修正される新株予約権。
- 引受先はMSワラントの行使により多額の利益を得ることができる。
- MSワラントは株主にとって株の希薄化と株価の下落という2つのデメリットがある。
- MSワラントは信用力の低い新興企業などが実施することが多い。
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NT倍率とは
NT倍率は「日経平均株価÷TOPIX」で算出される指標です。
NT倍率が高いということはTOPIXに対して日経平均株価の上昇が高いことを意味します。
一方、NT倍率が低いということはTOPIXの上昇率の方が高いことを意味します。
NT倍率をみることで大型株が強いのか、小型株が強い相場なのかを判断することができます。
以下のコンテンツではNT倍率がなぜ変動するのかをTOPIXや日経平均の性質の違いを含めて解説しています。
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ゴルディロックス相場とは
「ゴルディロックス相場」とは、過熱感もなく、また閑散期でもなく極めて平穏な株式市場のことを指します。
緩やかな景気拡大局面ではインフレ率も徐々に上昇し、基本的に国の金融政策として利上げは行いません。
つまり、ゴルディロックス相場では徐々に株式市場が上昇していく傾向にあります。
コンテンツ内では、さらに詳しくこのゴルディロックス相場について解説しています。
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WACC(加重平均資本コスト)とは?
WACCは企業が資本を調達する際に発生する場合のコストを算出したものです。
金融機関からの借入と、株式市場から期待されている収益の加重平均で算出されます。
WACCの算出式は以下のとおり複雑となっています。
WACC
=
(1-実行税率)×(負債コスト×有利子負債/有利子負債+株主資本)
+
(株主資本コスト×株主資本/有利子負債+株主資本)
以下コンテンツではWACCの算出式の意味と、計算式を具体的な例を用いてわかりやすく解説しています。
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VIX指数とは
「VIX指数」とは、いわゆる「恐怖指数」とも呼ばれ、米国の株式指標であるS&P500のオプション取引をもとに算出した指数です。
ニュースでも取り上げられ、戦争や関税の問題など、世界的な事件が発生した際にニュース等でも見かけることがあると思います。
今回は、そのVIX指数とはどのようなものなのか?
またVIX指数を参考にした投資戦略は?という点について説明しています。
また、関連して2018年2月5日の株価の急落に関して、その原因の一端といわれているVIX指数との関係性について論じています。
5日の米株式相場は急落した。ダウ工業株30種平均は大幅に続落し、前週末比1175ドル21セント(4.6%)安の2万4345ドル75セントと昨年12月8日以来ほぼ2カ月ぶりの安値で終えた。下げ幅は史上最大となり、指数の全構成銘柄が下げた。米長期金利の急速な上昇が投資家心理を冷やし、相対的に運用リスクが高い米株の持ち高を手じまう売りが膨らんだ。
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少額で利益享受可能?「CFD取引」(差金決済取引)
「CFD取引」(差金決済取引)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
CFD取引をうまく利用することで、少額でも投資で利益を得るチャンスを掴むことができます。
CFD=”Contract for Difference”の頭文字を取ったものであり、これを和訳すると差金決済取引となるのです。
CFD取引には以下の通り3つのメリットがあります。
- 少額で多額の取引が可能
- 取引手数料が安い
- 取扱商品が豊富
コンテンツ内では詳しく、CFD取引について解説していますので参考にしてみてください。
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バスケット取引とは?
「バスケット取引」(差金決済取引)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
普段目にすることはありませんが相場に影響を与えます。
大口の機関投資家が以下の条件を満たす取引を相場が閉まっている立会外で行います。
- 15銘柄以上がまとめられていること
- 1億円以上の大口の取引であること
以下のコンテンツではバスケット取引が何故実施されるのか?
バスケット取引が行われた際にはどのように対処するべきなのか?
という点についてお伝えしております。
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安定操作取引とは?
安定操作取引は具体的には、有価証券の募集、売出などを円滑に進める目的で買い支えを行うなど売買による価格の安定を図る取引です。
ただ、相場操縦を行う目的で実施される安定操作は金商法で禁止されています。
以下のコンテンツでは安定操作取引の特徴と、実施されている銘柄の確認方法も含めてわかりやすく解説しています。
安定操作取引を利用して利益獲得を目指すのは上級者向きですが、頭に入れておいても損はないでしょう。
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イベントドリブン投資とは
投資家が株式でリターンを増やす方法の1つとして「イベントドリブン」という手法があります。
イベントに合わせて短期トレードすることで、利益を増やしやすくなるのが特徴です。
株価が変動するイベントは少ないため、忙しい社会人でもイベントドリブン投資をできます。
どのような手法であるのか、イベントドリブンの戦略やコツについて見てみましょう。
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番外編①:日経平均株価と為替の関係
なぜ、日経平均株価が上昇すれば円安となり、日経平均が下落すれば円高となるのか。
これは円安となれば日経平均株価が上昇するのか、円高となれば下落するのか。
- 日経平均上昇→円安
- 日経平均下落→円高
このような疑問を持たれたことはないでしょうか?
コンテンツ内では、なぜ日経平均が上昇すればドル円が上昇(=円安)になるのかというロジックを紐解いています。
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番外編②:M&A(企業買収・合併)と株価の関係
自社以外の他の業種の会社と連携を組む、他企業を買収して子会社化する。
事業を売却して経営の合理化を図るなどの組織再編を行うことがあります。
上場会社においては組織再編がきっかけで自社の株価が大きく変動することもあります。
このコンテンツでは、組織再編、企業合併(M&A)に着目して、株価の変動事例を見ています。
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まとめ
以上、【株用語集・中〜上級者向け】投資のアノマリーやMSワラントなど特殊用語を紹介!…でした。