【時間分散とは?】投資タイミングを分散するドルコスト平均法は本当にリスクが低いの?意味がない?時間分散の効果を紐解く。

皆さん時間分散という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

 

淀姫
時間分散といえば、やはりドルコスト平均法ではないですかね?
信太郎
皆の衆そう答えるよの!まあ、ある意味では正しいが時間分散で安全性がましているわけじゃないんじゃ。

 

本日は時間分散の概念について触れた上でドルコスト平均法を代表として、

必ずしも時間分散によってリスクが低下するわけではない点をお伝えしていきたいと思います。

 

時間分散とは?

まず、そもそも時間分散とはどのようなものなのでしょうか?以下日興証券の定義についてみていきましょう。

 

時間分散という言葉は、2つの意味で使用されることがあります。

ひとつは投資タイミングの分散で、ある程度長い時間軸のうえで、「ドル・コスト平均法」(定時定額購入)に代表される複数回に分けての投資や、複数回に分けての売却で、買値や売値が平均化されることによって高値づかみや安値売りを避けようとするものです。

もうひとつが長期間投資することによって、1年当たりの価格変動のブレが小さくなる効果を期待するもので、長期投資によるリスク低減効果のことを時間分散効果と呼ぶことがあります。

だだし、1年間投資した場合の価格変動のブレよりも、10年間投資した場合の価格変動のブレが小さくなるというのは、あくまでも1年当たりの平均のブレが小さくなるというだけで、10年間の累積の価格変動のブレは、1年間の場合よりも大きくなる点には注意が必要です。

参照:SMBC日興証券

 

一言に時間分散といっても、主に二つの意味があります。それぞれについて詳しく見ていきたいと思います。

 

淀姫
上記の説明みてもよくわからんかった。。
信太郎
安心せい!一つずつわかりやすく見ていくぞ!

 

投資タイミングをずらす意味の時間分散

まずは投資タイミングをずらすという意味での時間分散です。

ドルコスト平均法はタイミングを分散する投資法

この意味での時間分散として最も有名なのが、冒頭でもお伝えしたドルコスト平均法です。

 

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2019年3月16日

 

信太郎
毎日、又は毎月決まった金額を購入して平均購入単価を平準化するという手法じゃな!

 

ドルコスト平均法のコストの平均化

ドルコスト平均法は機械的に購入することができるので、購入機会を逃すリスクをミニマイズすることができます。

また、毎回の購入額は小さいので高値掴みで大きな含み損を抱えてしまうリスクを抑えることができます。

 

ドルコスト平均法は各年度の投資リスクを均一にするものではない

ドルコスト平均法は時間が経過するにつれて累計投資額は増大していきます。

例えば、年間40万円の非課税枠が与えられている「つみたてNISA」を例として見ていきましょう。

限度額まで投資した場合の5年目までの累計投資額は200万円となります。

 

類型投資額

 

信太郎
そして、当然投資額が大きくなればなるほどリスクは大きくなるんじゃ。

例えば、各年度に株価が20%ずつ下落した場合の損失額についてまとめたのが以下となります。

 

ドルコスト平均法のリスク
累計投資額20%下落した場合の損失
初年度408
2年目8016
3年目12024
4年目16032
5年目20040

 

当然、投資した累計額が大きくなればなるほど、相場環境が悪化した時に被る損失額も大きくなるのです。

つみたてNISA」の出口戦略の記事でもお伝えしていますが、

ドルコスト平均法は終盤になればなるほど相場環境が重要になってくるのです。

 

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2020年5月20日

 

信太郎
一番最悪なのは積立前半に相場が堅調で、積立終盤にリーマンショックなどがおこることよの。

 

ドルコスト平均法の最悪のケース

 

つまり、ドルコスト平均法だからといって安全なわけではないということを念頭にいれておきましょう。

 

信太郎
ドルコスト平均法は以下のような衆に適した手法といえるの!

 

【ドルコスト平均法が適した人】

  • 現時点でまとまったお金がない
  • 一括で投資をするのが怖い
  • 今相場が景気サイクル的に高いと考えているが持たざるリスクもあると考えている

 

淀姫
特に2020年4月以降のコロナショック後の金融相場による株価急騰局面があてはまるの!株価は高いので一括購入は怖いけど、持たざる不安があるワラワのような衆にはぴったりじゃな!

 

長期投資による時間分散とは?

一つ目の意味での時間分散は投資するタイミングでの時間分散でした。

しかし、1年あたりの価格変動リスクを抑える効果を期待する長期投資こそが時間分散の本質となります。

投資期間が長い方が投資リターンは安定するというイメージ

何をいっているのか分からない。という方に図を用いてイメージとしてお伝えしていきたいと思います。

株式投資を長期間行なっている方であればご理解いただけるかと思うのですが、単年度だと平均リターンが大きくぶれます。

しかし、投資期間が長くなればなるほど、平均年率リターンは平均化するというものです。

長期投資による投資リターンの平均化

 

信太郎
実際に本当に長期投資によってリターンが平準化するのかを歴史ある米国株式市場のデータを用いて次の項目で確認していくぞ!

 

長期投資で年間リターンが平準化することをデータで検証

では長期投資でリターンが平準化するのかという点についてデータで検証していきます。

以下は1928年から2017年の米国の代表的な株価指数であるS&P500指数の各年度のリターンの推移です。

 

 

淀姫
マイナスの年も結構ありますね。40%近き下落を何度も経験しているのは衝撃ですね。。

 

しかし、10年単位のリターンでみると大分安定してきます。

1928年であれば、1928年から1937年末までの年率平均リターンをプロットしていったものが以下です。

 

S&P500指数の10年平均リターン

 

信太郎
単年度と比べて、10年平均リターンが年率でマイナスとなる回数は少なくなっておるの!さらに、最大でも年率▲5%以内ということになります。

 

更に30年間の年間平均リターンをプロットしたものが以下となります。

つまり同様に1928年であれば、1928年から1957年末までの年率平均リターンをプロットしていったものが以下です。

 

S&P500指数の30年間の年率平均リターン

 

淀姫
30年間の年平均リターンともなるとマイナスのパターンはありませんね!また最低でも4%以上のリターンが得られるという結果になりますね!

 

確度が高いだけど将来も長期リターンが安定することは限らない

最初の定義でもお伝えしている通り、確実に長期リターンが安定するというわけではありません。

あくまで、1年当たりの価格変動のブレが小さくなる効果を期待するものなのです。

 

信太郎
あくまで歴史的事実じゃが、150年以上実績があるからの!そして、年率平均リターンが安定するのは理由があるんじゃ。

 

好況、不況ということばがある通り、常に景気が一定であるとは限りません。

好況の時期もあれば、不況の時期もあるという風に景気はサイクルしているのです。

 

そのため、30年という長期的な視点でみるのであれば景気の大きな畝りを一通り経験できるのでリターンが結果的に安定するのです。

ただ、あくまで過去の経験上ですので今後日本のバブル崩壊後のように長期低迷する可能性があるかもしれません。

しかし、筆者としては米国株に関しては今後も長期的なリターンは安定するとみています。

この根拠については以下でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

日本株と米国株のどちらが魅力的!?其々のメリットとデメリットを含めて比較考察する!

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2020年6月27日

 

以下、過去の長期的な景気と資産価格の推移についてはレイダリオのパラダイムシフトが参考になるのでご覧ください。

 

信太郎
苦労したが、ワシが日本語で解説しておるぞ!

 

レイ・ダリオのパラダイムシフト(=Paradaigm Shift)を日本語で紐解く!今後の世界をヘッジファンドの帝王はどう考えているのか?

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2020年5月11日

 

まとめ

 

信太郎
今回のポイントを纏めると以下となるよの!

 

  • 時間分散には二つの考え方がある
  • ドルコスト平均法は投資タイミングを分散するという意味での時間分散
  • ドルコスト平均法では積立後半にリスクが集中するという難点がある
  • 長期投資で年率リターンを平準化するのも時間分散であり、こちらが本質。
  • 30年以上の長期投資を行えば年率平均リターンは安定する。

 

【株用語集・中〜上級者向け】投資のアノマリーやMSワラントなど特殊用語を紹介!

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2019年7月8日

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。