【ロビンフッターとは？】手数料無料証券取引アプリのRobinhood（ロビンフッド）を使用し相場を牽引する米個人投資家の動きに注目！

最近、米国株式市場でロビンフッターという言葉がよく聞かれます。

何やらカッコ良い名前じゃな！伝説の生き物か何かかの？

ロビンフッドという証券取引アプリを使っておる米国の個人投資家のことじゃ！取引口座が増えて、コロナショック後の上昇相場を牽引しておるといわれておるんじゃ！

2020年の1月-3月期にはロビンフッドは300万口座が開設されており、飛躍的に取引数が上昇しています。

本日はロビンフッターとはどのような投資家なのか、株式市場に影響を与えているのか？

また、ロビンフッターはどのような銘柄に好んで投資しているのか？という点についてお伝えしていきたいと思います。

目次

Robinhoodを利用するロビンフッターとは？

教える（Teach）人のことを「Teacher」というように、「Robinhood（ロビンフッド）」を使う人のことを「Robinhooter（ロビンフッター）」といいます。

そもそもロビンフッド（=Robinhood）とはなんのことじゃ？

米国のフィンテック企業Robinhoodが提供する証券取引アプリのことじゃ！楽天証券の「iSpeed」のようなもんじゃが、取引手数料無料という圧倒的なサービスを提供しておる。

（引用：Robinhood）

それでは、ロビンフッドを提供している会社はどのように収益を得てるんですか？

顧客が口座に入金しているものの投資していない部分で金利収益を得ていたり、プレミアム口座からの特別使用料で収益を得ておる。

ロビンフッドにはゴールド口座というものが存在します。

月額6ドルを支払うことで、1000ドルの融資を受けられることができる仕組みとなっています。

投資家は月額6ドル支払うことで、自分の資金を超えた「信用取引」を行うことができるということです。

また、顧客の取引データを高頻度取引企業に売却をすることで利益を得ていたことも明らかになっており工夫しながら収益を得ています。

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ロビンフッターが注目されている理由とは

ロビンフッターが注目されている理由は、投資家の母数が急増しているからです。

以下は、CNBCの記事です。

Robinhood said it saw a historic 3 million new accounts in the first quarter, while stocks experienced their fastest bear market and worst first quarter on record. Zero commissions, fractional trading and a lack of sports have also driven some young investors into the market.

（引用：CNBC News）

2020年1月-3月期の第一四半期だけで300万の新規口座開設があり話題になりました。

何故、そんなに増えておるんじゃ？

CNBCにも書かれておるが、コロナウィルス感染拡大騒動で、スポーツ観戦など娯楽がないことと、手数料がないこととしておるの！あとワシ的には失業給付金の影響もあると思うておる。

以前お伝えした通り、失業給付は通常の給付に加えて週間で600ドル（月2400ドル〜3000ドル）加えて支給されています。

あくまで、追加でなので元々の給付額を加えると、寧ろ失業して収入が増えた方も多くいることが想定されます。

そのような方がロビンフッドで口座を開設して、今がチャンスと投資に積極的になるのも頷けるところですね。

調べても出てこなかったので最新のデータではないですが、ロビンフッドは指数関数的に口座数を伸ばしています。

（引用：CBINSIGHTS）

2017年末の時点で200万口座を超えたところでしたので、いかに2020年1四半期の300万口座というのがいかに圧倒的な数かということがわかるの！

ちなみに日本でもコロナショック以降、口座開設数が増加しています。

以下は楽天証券の口座開設数の推移ですが、個人投資家がこの気に安値で株を仕込もうとしていることが読み取れますね。

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ロビンフッターが2020年3月からの株価のラリーに貢献したかは賛否両論

さて重要なマーケットに対してロビンフッターが影響を及ぼしたかということについて見ていきます。

結論からいうと賛否両論で結論つけがたいという感じじゃな！

実際、米国の代表的銀行のゴールドマンサックスと英国の代表的銀行のバークレイズですら見解が分かれています。

Goldman Sachsはロビンフッターと株価の急回復の関連性に言及

以下はゴールドマンサックスの米国株のチーフストラテジストの発言です。

The narrative of Main Street weakness vs. Wall Street asset inflation is misleading,” David Kostin, chief U.S. equity strategist at Goldman, said in a note to clients Sunday.

A flood of new retail investors into brokers like Robinhood, Charles Schwab and TD Ameritrade, alongside the market’s major rebound from the depths of its March low has developed into a popular narrative that new retail traders are driving some of the rally.

（引用：CNBC）

RobinhoodとCharles SchwabとTD Ameritradeといった個人投資家向け証券取引ツールを用いた取引をnew retail traderと表現しています。

彼らが株価の反転上昇の一旦を担っていると結論付けています。

実際、ロビンフッドの取引データでS&P500指数に連動するETFであるSPYの株価とSPYの取引数量を見ると以下のようになります。

（引用：Robinhood）

コロナショックで下落中から買いましが始まり一貫して上昇に転じていますね！

うむ。一見すると相関があるよに見えるが違う意見もあるんじゃ。

Barclays(バークレイズ)はロビンフッターと相場との相関性に否定的

ゴールドマンサックスとは反対にバークレイズはS&P500指数の上昇とロビンフッターの動きには明確な相関関係がないとしています。

実際、彼らの調査によるとロビンフッターの成績はトータルでS&P500指数に劣後しているとしています。

The Wall Street firm looked at historic data for Robinhood customers and examined their top holdings and closing stock prices. Barclays concluded there was no clear relationship between Robinhood customers adding shares and S&P 500 index moves.

<<中略>>

Some of the most popular stocks traded on the Robinhood app have been some of the biggest winners in the market. But Barclays said the correlation between the S&P 500 rallying since mid-March and Robinhood customer holdings jumping at the same time doesn’t necessarily mean causation. 

Preclaw said that just because more Robinhood clients buy into Amazon and the e-commerce giant’s stock rises, doesn’t mean the e-broker presence it driving the stock.

Net, net the Robindhood picks are underperforming, their analysis shows.

（引用：CNBC）

急騰しているアマゾンなどの企業を大量に買っているが、それが即ち相場を牽引していると結論づけることは難しいとしておるの！

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ロビンフッターの動きの特徴

それではロビンフッターがどのような銘柄を購入しているかを見ていきましょう。

最初に現在保有している投資家が多い銘柄を紹介して、最近の傾向をお伝えしていこうと思います。

購入上位は経営危機に陥る企業とハイテクの比率が多い

ロビンフッターが投資している銘柄は『100 Most Popular』で確認することができます。

以下は2020年7月10日時点でのロビンフッドでの投資家数が多い順に並べた上位20位です。

企業銘柄	時価総額	投資家数
Ford Motor	23.2B	926,328
GE	57.5B	840,067
American Airlines	5.7B	659,545
Disney	210.9B	629,289
Delta Air Lines	16.3B	589,209
Apple	1.66T	521,430
Microsoft	1.63T	519,920
Carnival	11.03B	492,803
GoPro	764.2M	487,060
Aurora Cannabis	1.3B	451,287
Tesla	258.6B	399,029
Plug Power	2.9B	392,512
Norwegian Cruise Line	3.9B	362,852
Bank of America	197.5B	344,073
Snap	37.5B	337,327
Amazon	1.59T	337,173
Boeing	97.8B	335,865
United Airlines	8.8B	332,936
Fitbit	1.8B	331,563
Uber	57.5B	261,481

 

1位がFordなんて意外ですね・・・。

苦境にあえぐフォードを大量に購入しておるが成績は相対的に芳しくはなさそうじゃな。

 

 

また、確かにアップルやアマゾン、マイクロソフトのようなテクノロジー企業にも投資していますが、アメリカン航空やデルタ航空やユナイテッド航空といったコロナショックで最もダメージを受けた銘柄にも大量に投資しています。

アメリカン航空はご存知の通り一旦持ち直したものの、現状悲惨な結果になっていますね。

日本の新規証券口座開設者がANAやJALを大量に買っておる現象とにておるな！皆、逆張りが好きよのぉ。

直近1ヶ月(2020年６月)の投資家動向

先ほどのデータは今現在各銘柄に投資している投資家の数を順位にしたものです。所謂、ストックの順位ということですね。

直近の動向を知るためには、直近の投資家の流れ（フロー）が重要になります。

ロビンフッドでは直近の投資家動向も「期間毎投資家動向」で確認することができます。

直近1-2時間、4時間、24時間、3日間、1週間、30日間のフローを見ることが出来るぞ！

直近30日で流入が多かった銘柄の上位20銘柄は以下となっています。

直近急騰を見せているテスラやアマゾンやマイクロソフト、ネットフリックス等が上位に入っていますね。

テスラを大量に買っておるな！

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今後のポイントは失業給付と雇用統計

個人投資家の資金の一旦を担っているのは失業給付金とみられているので、今後の動向も重要な要素となってきます。

新規失業保険申請数は148万件と微減ですが以前として高水準となっています。

7月末に現在の週600ドルの失業給付金の上乗せが終了した時に、資金の流れが止まった時にどれだけ労働市場が復活しているかが重要となります。

（引用：Bloomberg）

そもそも、失業者数が減少すれば問題ないのですが、以下の通り改善はされているとはいえ失業者数は依然として高水準となっています。

（引用：楽天証券）

現状、コロナ感染者数は再び増加しており、再び上昇する懸念が高まっているので余談を許さない状況が続いているといえるでしょう。

失業者がさらに増加に転じた時に、現在の失業保険プログラムの上乗せが停止してしまったら、ロビンフッターの勢いは失速するかもしれません（勢いがなくなるだけで、買いは継続と予想）。

今後は失業者が増加することで、政府はさらに金融緩和を進め、「金融相場」として、不況下であっても数年間は株価が上昇していく可能性が高いです。

金融緩和やカネ余りを背景に上昇する相場のこと。不景気で企業業績が悪化すると株価が下がりますが、景気対策として金融が緩和されると、いわゆるカネ余り状態となり、ダブついた資金が株式市場に流れ込み、不景気の株高現象が生じます。これを「金融相場」といいます。

（引用：大和証券「金融・証券用語解説」）

今のような相場の時こそ、株式投資の勉強をすることはとても効率的です。

また、株をやっている人とやっていない人との間で大きく格差が開くのも、歴史を紐解くとこの金融相場の時期です。

今後数年間は特に、リアルタイムの市況とそれに合った投資手法について、現役の株式投資で成果を上げている講師などの見解を聞くことが大切です。

今後、相場がどのようになっていくかのポイントが掴めます。

書籍などで勉強するとして、例えば現在はワクチン株、金鉱株などが話題ですが、こちらは全くの新しい事象です。

本ではとてもではないですが、情報が追いつきません。

コロナウィルス感染拡大騒動における重要トピックを詳しく丁寧に解説してくれている株式投資セミナー（ウェビナー）もありますので、ぜひ、参考にしてみましょう。

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まとめ

では今回の件をまとめていこうかの！

繰り返しとなりますが、現状、コロナショック後の株式相場は金融相場となっています。

つまり、金融相場の時期には株価が上昇しやすい局面となり、数年間（基本的には3〜4年）はその状況が続きます。

この金融相場の時代は、株を始めとした資産を持っているかどうかで、近い将来の保有資産額にどんどん富裕層とその他の市民の格差が出てくる時期です。

まさに、株式投資を本格的に勉強をするにも最適の時期です。

しかし、忙しい現代人は如何に効率的に勉強を進めるかも重要です。

以下のコンテンツで、株式投資の効率的な勉強法について紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

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以上、【ロビンフッターとは？】手数料無料証券取引アプリのRobinhood（ロビンフッド）を使用し相場を牽引する米個人投資家の動きに注目！…でした。

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