SBI証券は11カ国(含む2カ国のADR)という業界最大の外国株式の取扱を誇る外国株式取引の最王手証券会社でもあります。
本日はSBI証券が取扱う外国株式の中でも米国株について、
そもそもの米国の魅力とSBI証券での米国取引の利便性の高さについてお伝えしていきたいと思います。
米国株自体については詳しく「 【アメリカ株】米国株投資の魅力と個別株・ETFの注目銘柄をわかりやすく解説!おすすめの証券会社はどこなのか?」で解説していますので参考にしてみてくださいね。
[今回のポイント]
- SBI証券の取引手数料特に為替手数料は圧倒的に安い
- 便利な銘柄検索ツールが完備されている
- 特定口座やNISA口座での運用が可能
- 貸株金利を受け取ることができる
Contents
低い売買手数料に加えてSBI証券は為替手数料が圧倒的に安い
米国株を取り扱う証券会社は2018年末時点でSBI証券、楽天証券、マネックス証券の三社しかありません。
三社しかありませんが共に凌ぎを削っており全ての会社で売買手数料は同じく統一されております。
取引手数料は約定代金の0.45%となっておりますので、売買を行うと手数料は0.9%となります。
国内株の手数料が売買往復で0.2%〜0.4%なので2倍〜4倍の高さですね。
低くなってきているとはいえ、やはりまだ若干高い水準です。
しかし、国内株で証券会社と電話で注文する場合は往復約2%かかることを考えると安い水準ともいえます。
また最低手数料は$5と決まっています。
つまり$111(約12万円)以上の取引でないと手数料率が更に高くなってしまいます。
一方上限は$20ですので$444(約48万円)以上の取引であれば、取引額が大きくなっても手数料は$20で一定ですので手数料率が低くなっていきます。
売買にかかる手数料はSBI、楽天、マネックス証券共に変わらないのですが、
外国株取引を行う上では売買手数料だけではなく為替手数料も重要になってきます。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
売買手数料 | 約定代金の0.45% 最低$5〜上限$20 | ||
為替手数料 | 為替スプレッド:片道25銭 住信SBIネット銀行:片道4銭 SBI証券FXα:片道0.5銭 | 為替スプレッド:片道25銭 | |
日本円での取引 | 三社とも日本円での取引は可能だが為替スプレッドは片道25銭 |
外国株式を取引するのは外国通貨建なので基本的には当該国の通貨での取引となります。
米国でいうと日本円→米ドルへの変換を行う際の為替スプレッドは通常は片道25銭と決まっています。
為替スプレッドとは例えば現在ドル円の為替レートが110円とすると片道25銭では以下のようになります。
ドルを買うレート:110円25銭
ドルを売るレート: 99円75銭
株を買うときは25銭高く買わされて、ドルを売るときは25銭安く売らなければいけません。
つまり合計50銭の手数料が発生します。
現在のドル/円の為替レートを約110円と考えると0.45%と馬鹿にならない手数料ですね。
米国株においては三社とも日本円での取引も可能ですが、日本円で取引したとしても結果的に上記の為替スプレッドは徴収されてしまいます。
しかし、グループ会社である住信SBIネット銀行で日本円→米ドル、米ドル→日本円の変換を行うと片道4銭、往復で8銭に抑えることができます。
8銭であればドル円レート110円から考えると、0.07%と通常の6分の1に抑えることができます。
更にSBI証券FXαで米ドルに変換することで片道0.5銭往復でなんと1銭で取引できます。
つまり、為替手数料を50分の1の0.009%に抑えることができるのです。
SBI証券FXαはSBI FXとは異なり、SBI証券の中にあるFX口座です。
私は既に開設済なのですが、SBI証券の口座を開設された方でしたら、以下のようにログイン画面の右側にFXと出てきます。
私は既に開設済なので『取引ボタン』となっております。
最初の状態では『開設』ボタンとなっておりますので開設を行っておきましょう。
SBI証券FXαで購入したドルは『現引き』して外国株やMMFの購入に充当することができるという特徴があります。
総合ネット金融グループだからこそできる強みですね。(→SBI証券FXαでの現引の手順)
ただ1万単位つまり約110万円での取引したできないという制約があります。
大量に資金のある方はSBI証券FXαで、少額を米ドルに変換したい方は住信SBIネット銀行の外貨預金を利用されるのがよいでしょう。
米国株が特定口座やNISA口座での取引も可能〜海外ETF購入手数料は無料〜
米国株については三社とも税金を自動徴収してくれて手間が省ける特定口座での取引が可能で、通常の国内株式と同様に取引ができます。
また2023年迄毎年投資による利益に対して非課税枠が付与されるNISA口座での取引も可能です。
詳しくは、「NISAとは?メリットとデメリットとニーサにはSBI証券がおすすめである理由をわかりやすく解説。」で解説していますので参考にしてみてください。
SBI証券ではNISA口座においては海外ETFの購入手数料が無料となる点も魅力的な点です。
ETF自体の解説は「 ETFとは?その仕組みと一般投資信託との違い・取引するメリットデメリットをわかりやすく解説。」を参考にしてくださいね。
国内銘柄同様に有望銘柄を検索するスクリーニング機能が便利
米国株市場が有望なのは頭では理解しているけれども、結局どのような銘柄を選んだらいいのかわからない。
日本ですら企業の財務諸表を読み込むのは手間がかかります。
ましてや米国企業のホームページにいき英語で書かれた決算資料を読むハードルの高さに心理的障壁を設けているかたも多いのではないでしょう。
そんな方に向けてSBI証券のスクリーナーが非常に便利です。
まずはSBI証券にログインして外国株式の取引ボタンを押して外国株取引画面に遷移します。
まだ外国株式口座を開設されていない方は『開設』となっていますが、簡単に開設できるので開設しておきましょう。
外国株取引画面に遷移したら、『投資情報』→ 『米国』→ 『スクリーナー』を押します。
するとスクリーナーの画面が出てくるのですが、左下の『詳細検索項目』の+検索条件を追加を押すと、以下のように詳細な検索項目一覧が出てきます。
馴染み深いPERやPBR、ROEといった指標はもちろんのこととして、
将来利益を見通す予想EPS長期成長率や財務の安定度を表す自己資本比率や有利子負債比率でもソートできるようになります。
試しにPERを10倍未満、ROEを15倍以上という効率的に利益をあげているのに割安に放置されている銘柄をソートしていみたのが、
以下の図ですが100銘柄が瞬時にソートされました。
更に絞り込んでいき、気になった銘柄を詳細に調べていくという方法をとれば大幅に銘柄精査にかかる時間が短縮化できますね。
テーマで選びたい方に便利なテーマ株検索機能も完備
PERやPBRという指標で選ぶのは自分には向いていないなというい方にむけてテーマ株検索機能というものが付いています。
最近話題になっているテーマである『ビッグデータ』などのテーマや、
長期的なテーマとなっているトランプ政権によって恩恵を受ける銘柄やバフェットが選択している銘柄などを探すことができます。
SBI証券の独自サービス米国貸株サービス(かストック)を完備
SBI証券では楽天証券やマネックス証券にはない独自のサービスとして米国貸株サービス(通称:カストック)制度があります。
通常銀行に預金を預けていると皆さん預金金利を貰うことができます。
SBI証券では保有している米国株を貸し出すことで株の貸し出し料を受け取ることができるという制度です。
SBI証券口座を開設されている方でしたら簡単に申し込むことができ(→申し込みページ)、
対象銘柄を自動で貸出てくれるので絶対に登録しておいた方がよいですね。
貸株料は毎月貰えて、また株を貸していても配当はしっかりと受け取ることができるので配当+貸株料を二重取りすることができます。
殆どの銘柄では貸株金利は0.01%ですが中には2%の銘柄もあります。
大手金融機関の普通預金金利が0.001%であることを考えるとバカにできない金額ですね。
米国株で1,000万円程度運用されていたら0.01%であれば1,000円、2%であれば20万円の貸株金利を受け取ることができます。
まとめ
魅力的な米国株は日本のネットバンクではSBI証券と楽天証券とマネックス証券で取引することが可能。
SBI証券は総合ネット金融グループということもあり住信SBIネットバンクの外貨預金やSBI証券FXαを利用することにより、
為替手数料を他社に比べて圧倒的に低く抑えることができるという利点があります。
銘柄検索ツールにも強みがあり、国内株と同様様々な指標で銘柄をソートできるだけでなく、
テーマ毎に有望な銘柄を抽出することも可能となっています。
また、SBi証券独自のサービスとして保有している株を自動でSBI証券に貸し出すことができる米国貸株制度(カストック)制度が用意されており、
無駄なく米国株を運用することができます。
以上、【米国株】SBI証券で取引する魅力をわかりやすく解説!低い為替手数料とスクリーニング機能が魅力的。…の話題でした。