遠藤洋氏による「10万円から始める!小型株集中投資で1億円」という本が出版され人気を博しています。
遠藤氏にしても堀哲也氏にしても、個人投資家で大きな成果をあげている人には共通した投資法があります。
その手法こそ「小型株集中投資」なのです。
今回は、なぜ小型株集中投資が個人投資家に適しているのか?という点について詳しく解説していきたいと思います。
後半で、具体的な銘柄の見つけ方とそのリスクについて触れていきます。
目次
Contents
小型株への投資のメリット
まずは遠藤洋氏による書籍、「小型株集中投資」の前半部分の内容についてお伝えしていきたいと思います。
そもそも小型株とは?
「時価総額」は企業を丸々購入するために必要な金額です。
【発行済株式数×株価】で算出されます。
小型株効果を得られる
まず前提として投資のアノマリーとして小型株の方が大型株のパフォーマンスを長期的に凌駕しているというデータがあります。
以下は1972年からの米国の大型株(青)と小型株(赤)のリターンを比較したものです。
48年間のCAGRによって算出される年率リターンは以下の通り年率1%以上小型株が凌駕しています。
- 大型株:10.16% (年率)
- 小型株:11.42% (年率)
年率1%の差であっても48年間であると1.8倍ほどの差になってしまいます。
小型株が長期間でみると高いリターンを残すことが、歴史的に実証されているのです。
例えば時価総額20兆円のトヨタ自動車の利益が来年2倍になることを想像するのは難しいと思います。
しかし、ベンチャー企業であれば毎年利益が倍増することはザラです。
当然、株価は利益に連動しますので小型株の方が高いリターンを叩き出す可能性があるのです。
大きく化ける小型株の特徴として株価自体が低い数値で取引されている低位株やボロ株があります。
以前に、低位株とボロ株の魅力についても解説していますので参考にしてみてください。
他にも小型株が高いリターンを出す理由は存在しています。
その点について以下項目で説明していきます。
証券アナリストから放置され割安に放置されている銘柄が存在
大型株は機関投資家によって取引がなされます。
そのため、証券会社が各銘柄についてのレポートを発行します。
プロによって分析されているということは適正に近い株価で取引されているということを意味しています。
しかし、日本にも東京証券取引所だけで4,000銘柄近い上場数となっています。
小型株銘柄についてはアナリストも手が回りません。
結果として小型銘柄は実態の価値よりも著しく低い株価で取引されていることが往々にしてあるのです。
小型株のリスクは規模が小さいため値動きが軽いこと
小型株の特徴として株価の値動きが激しいという特徴があります。
株価の値動きの激しさとして標準偏差があります。
先ほどの米国の48年間の標準偏差ですが大型株と小型株では以下の通りとなります。
大型株:15.06% (年率)
小型株:19.30% (年率)
株価が大きく変動することは恐怖に感じる人もいるかもしれません。
しかし、大きなリターンを生むための源泉でもあるのです。
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分散投資が有効なのは個人投資家ではない!?
それでは「小型化集中投資」の集中投資の有効性を論ずる前に、分散投資の誤解についてお伝えしていきたいと思います。
よく投資の世界では「卵を一つの籠に盛るな」という格言があり分散投資の重要性が説かれます。
当サイト「マネリテ!」でも分散投資の重要性については複数記事で説明してきました。
適切な分散投資でポートフォリオ全体のリスクは減少しますが、逆に高いリターンも見込めなくなります。
元本が10万円で年率10%のリターンを出したとしても11万円にしかなりません。
投資の神様であるバフェットも投資をし始めた時は1銘柄に集中投資を行い、大きな資産のタネ銭を膨らませていきました。
資金が少ない個人投資家の方は、安易に分散投資をすることを考えるはやめましょう。
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小型株集中投資のメリット
先ほど分散投資の欠点にふれながら集中投資のメリットに言及しました。
さらに他のメリットについても掘り下げていきたいと思います。
1銘柄ずつしっかり分析をすることが出来る
保有する銘柄が多ければ多いほど、1銘柄の分析に割くことができる時間は少なくなります。
結果として、しっかりとした分析をすることなく雰囲気で銘柄を購入してしまう事態に陥ってしまう危険があるのです。
心ゆくまで分析を行った上で、納得のいく銘柄を選択することが重要です。
仮にうまくいかなかった場合も、なぜ銘柄選択に失敗したのかを原因分析することができます。
結果的に自身の投資スキル自身も大きく上昇していくことが見込まれるのです。
たとえ少額であったとしても、個人投資家にとっては必死で捻出した大切な資金です。
この銘柄であれば心中してもよいと思えるような銘柄を選択する覚悟で銘柄を選択しましょう。
因みに冒頭で触れた「60万円を7年で3億円にした実践投資法」の著者である堀哲也氏流の銘柄選択法については以下でまとめています。
実際に筆者も、この方法で銘柄を選び連勝しています。
参考にみてください。
大きなリターンを狙うことができる
小型株の銘柄の中には10倍以上に株価が急騰するテンバガー銘柄が数多く存在します。
例えば1銘柄のみ保有しテンバガーを選択できた場合は、投資資産は10倍に増大します。
しかし、同じ割合ずつ10銘柄持っていて1銘柄だけ10倍に増大し他の9銘柄が変わらない場合1.9倍にしか増大しません。
真剣にテンバガーとなる1銘柄を選ぶために全精力を注ぎこむことが少ない元手で大きな資産を形成する秘訣となるのです。
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小型株集中投資で銘柄選択には勉強が必須!正しい「見つけ方」とは?
大きく値上がりする株を見極める力は一朝一夕でみにつくものではありません。
「株の本」で勉強したり、損失を被りながら分析して自分で力を蓄えていく必要があります。
株式投資は勉強と実践を重ねて、ハイリターンを獲得する「期待値」を高めていかねばなりません。
まずは総合的な株の知識と、明確な銘柄選びの方法を理解し、実践に移しながら学んでいきましょう。
以下のコンテンツでは、株式投資の基礎や銘柄選定について最短距離で学べる方法を紹介しています。
また、参加無料の株式投資セミナーも存在します。
具体的な銘柄の選定方法などを教えてくれるオンラインセミナーもありますので、ぜひ参加してみましょう。
米国FRBがコロナ感染拡大騒動をきっかけとした不景気をなんとか食い止めるべく、政策金利を大幅に下げている現状はまさに金融相場そのものです。
金融相場とは、不景気でも株高になっていく現象で、まさに貧富の差とはこの金融相場で大きく拡大します。
これは私たち個人にとっても他人事ではなく、投資をしている人、していない人の間で保有金融資産に大きく差がついています。(金融相場は基本的に2,3年は継続します)
会社の同僚などで、株を買っている人はいないでしょうか?彼らの資産はまさに増えているところでしょう。
まだ株式投資を始めていない人は、今回を好機と捉え、勉強から始めてみましょう。
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まとめ
個人投資家が少ない元手で大きな資産を構築するために有効な投資手法が「小型株集中投資」です。
個人投資家の中でもこの手法で億万長者になった方が本を出版しています。
高いリターンが見込める有望な1銘柄から多くても数銘柄の小型株に集中投資を行うことで大きな資産の形成を目指しましょう。
しかし、当然リスクも高い投資手法ですので銘柄選択能力が重要となってきます。
しっかりとした知識を身につけた上で必死に分散して大幅上昇が見込める銘柄を選択する技術を身につける必要があります。
株式投資の勉強をする上で、伴走者となる存在が株式投資の学校ですが、資産運用初心者の方は、上記で触れた株セミナーに参加する他、こちらも検討してみてはいかがでしょう。
以上、個人投資家におすすめな「小型株集中投資」のやり方!ハイリターンを目指せる銘柄の見つけ方とそのリスクもわかりやすく解説。…でした。