IPO投資は、新しく上場しようとする企業の銘柄を事前に抽選によって公募価格で購入。
そして、上場初値で売却することにより90%近い確率で利益を狙うことができます。
今回のコンテンツでは、IPO投資がなぜ儲かる確率が高いのか?
IPO投資を行う上でおすすめの証券会社はどこか?
また、過去のIPO事例などを中心にお伝えしていきます。
目次
Contents
IPOとは・IPO株投資とは
「IPO株」とは、新規に上場した企業の公開株式を指します。
IPOは「Initial Public Offering」の略称で、直訳すると「最初の公開の売り物」となります。
企業にとっては、株式を新規に公開して売ることで、資金調達をより広範囲に行うことが可能になります。
投資家サイドからみれば、新規に上場された企業の株は今後大きく成長する可能性があります。
つまり、投資対象として魅力的なものです。
ただ、すべての企業が成長していくわけではないので、どの企業が成長する可能性が高いのか、見極める必要があります。
コンテンツ内では、そんなIPO株の概要と実際の買い方(購入方法)の流れを解説しています。
世の中、「美味しい話には裏がある」とよく言われます。
しかし、IPO投資については当選すれば9割型利益を獲得することができることを過去のデータが示しています。
まず昨年度2019年の実績をみると86社が上場を果たしました。
その中で上場後初めてついた価格である『初値』が事前の『公募価格』を上回っている数は76社ありました。
これは、たまたま2018年の調子が良かったわけではなく、2013年から平均して80%-90%の勝率を誇っています。
IPO上場数 | 初値>公募価格 | 勝率 | 上昇倍率 | 初値売却利益平均 | |
2020年(〜4末) | 28社 | 9社 | 32% | 1.16倍 | 28,318円 |
2019年 | 86社 | 76社 | 82% | 1.82倍 | 167,527円 |
2018年 | 90社 | 80社 | 89% | 2.17倍 | 245,000円 |
2017年 | 90社 | 82社 | 91% | 2.09倍 | 213,000円 |
2016年 | 83社 | 67社 | 81% | 1.71倍 | 134,000円 |
2015年 | 92社 | 82社 | 89% | 1.87倍 | 162,000円 |
2014年 | 77社 | 59社 | 77% | 1.89倍 | 186,000円 |
2013年 | 54社 | 52社 | 96% | 2.17倍 | 209,000円 |
コンテンツ内では、以下の三本立てでIPO株投資について解説していますので、参考にしてみてください。
- IPO投資の高い勝率と期待できる利益水準をデータから確認
- IPO投資で高確率で利益獲得が狙える理由〜公募価格が予め低く設定されている〜
- IPO投資で証券会社を選ぶ際の3つのポイント〜IPO取扱数・主幹事数・公平抽選〜
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企業はなぜIPO(上場・新規公開株)するのか?
上記は個人投資家として、IPO株に投資をすればリターンが大きく、投資妙味がある、という内容です。
しかし、そもそも企業はなぜIPO(上場)するのでしょうか?
日本の企業数は380万社、上場企業数は約4000社。
東証だけで3,649社となっています。
(出典:平成28年経済センサス‐活動調査、東証「上場会社数・上場株式数」)
上場企業は日本に存在する企業のうちの0.1%(期ズレはあるものの)であることがわかります。
これはつまり、日本のほとんどの企業は未公開株企業であることを意味します。
上場とは、誰もが(個人投資家含む)証券取引所で会社の株式を自由に購入できるようになることです。
「上場企業」とは、証券取引所で株式が公開されている会社を指します。
なぜ企業は上場を目指すのか、コンテンツ内では以下のメリットとデメリットの詳細を解説していきます。
◆ メリット:
- 社会的信用の向上
- 株式市場・金融機関からの資金調達が容易になる
- コーポレートガバナンスの充実
- 創業者利益の獲得
◆ デメリット:
- 上場するコスト(時間と費用)
- 上場維持にも決して安くない費用がかかる
- 短期目線の投資家増加・情報開示義務と株式市場の市況の大きな影響
- 買収リスクの増大
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IPO株投資をするならどの証券会社?抽選申し込み方法(買い方)は?
IPO株の買い方は上記でも紹介した以下のコンテンツでも解説しています。
また、ここではIPO株投資に適した証券会社をランキング形式で紹介しています。
◆ 評価の基準:
- IPO取扱数
- 主幹事担当数
- 抽選配分率
- 抽選の平等性
- ペナルティ有無
- その他加点要素
◆ 実際のランキング:
- 1位:SBI証券 IPO投資を行うならSBI証券が最有力
- 2位:SMBC日興証券 大手証券会社のネット証券で主幹事数が多いのが特徴
- 3位:野村証券 主幹事数が多い伝統的證券会社
- 4位:楽天証券 後期型を活かして同じIPOに二度申し込めるチャンス有り
- 5位:マネックス証券 取扱数と平等抽選に定評
コンテンツ内で、上記の内容を詳しく解説していますので参考にしてみてください。
1位のSBI証券のIPO株の抽選申し込み方法は以下のコンテンツで紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
また、弊サイトでは、「楽天証券」はポイント還元などリターンが大きく、必ず開設すべきと主張しています。
しかし、IPO株投資においては現状、SBI証券に後塵を拝しています。
実は、楽天証券は2004年から2006年にかけては40件〜50件の取り扱いがあり、比較的IPO投資にも強い証券会社だったのです。
近年は取り扱い数は少なく物足りないが、IPO投資は投資家からの要望も多く楽天証券は2018年3月決算資料で力を入れることを明言しています。
楽天証券のIPO株投資の特徴として、以下があります。
特に抽選スケジュールの後期型を楽天証券、前期をSBI証券と分けることで、一回分の資金で二つの抽選に参加することができるのです。
IPO株投資に興味のある方は、SBI証券と併せて、楽天証券も開設することをおすすめします。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、ではないですがIPO株投資は抽選回数がモノを言います。
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IPOで流通する株式の種類!公募と売出しとオーバーアロットメントとは?
IPO銘柄は上場に伴い株式が売りに出されます。
売りに出される株式は3種類あります。
公募は発行済株式が増加します。
しかし、既存株主が持ち株を売却する売出しや、証券会社が会社や株主から借りて売却するオーバーアロットメントでは発行済株式数は増加しません。
そのため、1株あたり利益や純資産に影響を与える公募と、他の2つは根本的に性格の異なるものとなります。
公募 | 売出し | オーバー アロットメント | |
株式の出元 | 新規発行 | 既存株主 | 証券会社 |
発行済株式数 | 増 | 不変 | 不変 |
資金獲得先 | 会社 | 既存株主 | IPO後株価による |
それぞれの形態がIPO後にどのような影響を及ぼすのかという点についても以下で詳しく説明しています。
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大株主による売却を防ぐ「ロックアップ」とは
新規公開株(IPO銘柄)は投資家からの人気を集めやすく、株価が上昇しやすいのが特徴です。
しかし、既に株式を大量に保有している投資家が売却してしまうと、価格が暴落してしまうリスクもあります。
そんな大株主による大量売却のリスクを抑えるために、売却停止期間を定めるのが「ロックアップ」です。
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過去の未公開株上場事例(資産1000倍!)
未公開株が上場(IPO)するというのは一大イベントです。
ベンチャー企業の経営者(企業オーナー)であれば、莫大な利益を得るチャンスです。
一般投資家の方でも抽選で当選をすれば、初値で売却ができればそれもまた大きな利益を手にする絶好の機会でもあります。
1997年に歴史に残るIPO株が存在しました。
現在は月間800億PV(ページビュー)を誇ると言われているYahoo!Japanを運営するヤフー株式会社です。
ヤフーの株式を公募価格の70万円で単元株購入した投資家は「6億7160万円」という大金を手にすることになりました。
これはどういうことかというと、資産が959倍になったということです。
そんな当時の状況の詳細を、コンテンツ内では紹介していますので参考にしてみてください。
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2020年の新規上場(IPO株)個別銘柄分析
IPOは年間80件-100件で実施されます。頻度でいうと4日〜5日に一社というレベルです。
以下のコンテンツでは2020年のIPO銘柄について初値の予想を事業内容並びに業績推移から分析しています。
いくら90%の勝率があるIPO投資といっても、できる限り魅力的な銘柄に申し込みたいですからね!
【2019年のIPOは以下でお伝えしています】
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番外編①:そもそも未公開株とは?エンジェル投資家としてのIPO株投資
「株式や不動産ではなく、起業家に投資してみたい」と考える人が最近増えてきました。
このように考え、ベンチャー企業に投資する方々を、エンジェル投資家と呼びます。
資金や情報、人脈などを起業家に提供することで、投資家は事業の発展をサポートします。
「エンジェル投資家」になる方法は、一例ではありますが以下の4つがあります。
● 直接企業に投資する
● 証券会社を通じて投資する
● クラウドファンディングで投資する
● マッチングサイトを通じて投資する
コンテンツ内では、より詳しくエンジェル投資家になる方法を解説しています。
また、エンジェル投資家ならではの優遇制度も紹介しています。
そもそもエンジェル投資家が投資する未公開株・未上場株(ベンチャー)とは? という方は、以下のコンテンツも参考にしてみてください。
テレビニュースや新聞でよく目にする日経平均株価、TOPIX、などの指数。
この株価指数を構成するのは上場株式銘柄ですが、上場していない株式は「未公開株」「未上場株」と呼ばれます。
このように上場していない未公開株は、個人投資家が売買するのは簡単ではありません。
ベンチャー企業に出資する方法として、上記のエンジェル投資家になる方法以外の選択肢として、最大手ベンチャーキャピタルである「JAFCO」(ジャフコ)への投資を紹介しています。
また、同社の分析も実施していますので併せて参考にしてみてください。
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番外編②:上場VC・ジャフコを通じて未公開株投資
特別な人脈や起業経験がないと、未公開株、つまりはベンチャー、スタートアップへの投資は厳しいです。
しかし、上場しているベンチャーキャピタルに投資する方法で、間接的に未公開株が持てます。
上場しているベンチャーキャピタルといえば、まず第一に挙げられるのが累計投資先数約3950社を誇る、「JAFCO」(ジャフコ)です。
日本では珍しく、上場しているVC(ベンチャーキャピタル)です。
コンテンツ内では、そのジャフコの概要と、投資先ベンチャーを見た上で、間接投資としてジャフコへの投資はどうなのかのオピニオンを書いています。
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番外編③:テレビで話題になったハゲタカも未公開株関連?
2018年にテレビ朝日で放映されたテレビドラマ「ハゲタカ」をご存知でしょうか?
元々は、2007年に土曜ドラマとしてNHKでハゲタカが題材になったドラマが放映された作品でしたが、近年、新しくドラマ化され、世間の注目を浴びました。
ハゲタカファンドは、企業の株、債券を購入した後、自ら起業再生に介入していきます。
企業を再生させないと、買った株式、債券がすべて紙くずになるため、再生させることを至上命題として改革に取り組みます。
IPOやM&Aで株式売却により大きな利益を狙うのがこのハゲタカですが、コンテンツ内で詳しく解説していますので興味のある方は読んでみてください。
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まとめ
以上、【IPOの全て】失敗しない新規公開株投資!おすすめのネット証券会社とこれから上場する株の買い方(抽選申し込み)を解説。…でした。