近年、日本でも投資熱が高まっており、手数料の安い、「ネット証券口座」の需要が急増しています。
対面証券に比べてしつこい勧誘もなく快適に株式投資ができる点も評価されている理由の一つとして挙げられます。
国内で、現在のネット証券口座の開設数は1,100万口座を超えています。
一言にネット証券といっても手数料が安いのは共通しているものの、様々なネット証券が存在しています。
結局のところ、どの証券会社が一番おすすめなのでしょうか?
今回は、ネット証券口座に精通している編集部の視点から、おすすめできるネット証券会社をランキング形式でお伝えしていきます。
Contents
第1位:圧倒的No.1総合証券会社「楽天証券」(おすすめ度:★★★★★)
総合点 28 /30点 | 初心者から上級者まで満足できる総合ネット証券。投資信託のポイント投資、ポイント還元の強みが圧倒的。iDeCoやNisaなどを考えても、とにかく楽天証券の口座開設で間違いなし。 |
手数料 5 /5点 | 取引金額に関わらずバランスが良く業界最安水準。 |
投資信託 5 /5点 | 取扱銘柄数業界最多でポイント還元が尋常ではない。さらにポイントを使って投信購入が可能な唯一の証券会社。投資信託は楽天証券が圧巻。 |
ツール 5 /5点 | プロ顔負けの取引ツールMARKET SPEEDが無料。スマホアプリのiSPEEDや銘柄ソートツールであるスーパースクリーナーも非常に便利。 |
IPO投資 3 /5点 | IPO取扱数はイマイチだが今後の拡充を明言。将来性に期待。 |
信用取引 5 /5点 | 空売り可能銘柄は最多水準で優待つなぎ売りに便利。デイトレードにも最適。 |
外国株 5 /5点 | 投資可能な取扱国数はSBI証券に次ぐ7カ国。銘柄分析機能も充実。 |
その他 | PTSで夜間取引も可能。レポートや勉強回も充実。楽天銀行との連携で入出金は簡略化され更にポイント還元も受けられる。iDeCoとNISA・つみたてNISAのサービスも充実。 |
楽天証券は、バランス良くほぼ全ての項目で最高水準のサービスを提供しています。
SBI証券と切磋琢磨しながら、サービスの質を常に改善し続けており年々進化してきています。
実際に楽天証券の新規の口座開設数はSBI証券を始めとした他ネット証券会社を大きく引き離していることがデータからも読み取れます。
楽天証券は「投資信託」を、買い物等で貯めた「楽天ポイント」を使って購入が可能です。
また、「投信積立」を楽天クレジットカードで決済した場合、驚異の投信買付額の1%ポイント還元があります。
この気前の良さは、他ネット証券会社を圧倒しています。
第2位:IPOに大きな強み「SBI証券」(おすすめ度:★★★★☆)
総合点 26 /30点 | 死角のない総合ネット証券。IPO投資に大きな強み。 |
手数料 5 /5点 | 取引金額に関わらずバランスが良く業界最安水準。 |
投資信託 4 /5点 | 取扱銘柄数は最多水準。楽天証券には劣るものの投信マイレージサービスでポイント還元制度あり。 Tポイント変換でコンビニ支払並びに公共料金・税金に充当が可能。 |
ツール 3 /5点 | 便利な取引ツールHYPER SBIを提供。スマホ版アプリも便利。 |
IPO投資 5 /5点 | IPO取扱数は取扱数が圧巻で、主幹事数もネット証券では最多水準。 |
信用取引 4 /5点 | 空売り可能銘柄が若干すくないものの十分な競争力を有する。 |
外国株 5 /5点 | 投資可能国数は9カ国と最多で為替手数料の面でも強みを有する。 |
その他 | PTSで夜間取引も可能。レポートや勉強回も充実。 |
SBI証券は、高い総合点の通り、バランスが取れたサービス提供を実施しています。
楽天証券とSBI証券をダブルで保有している投資家の割合は非常に高いです。
楽天市場や楽天カードなどにの楽天ユーザーになる予定がなければ、SBI証券の方が有効な選択肢となります。
SBI証券の最も大きな強みとしては勝率90%が期待できるIPO投資の取扱量です。
全IPOの8割と圧倒的で、当選確率が高い主幹事数もネット証券の中で最多水準となっています。
さらに、抽選に外れても「IPOチャレンジポイント」が付与され、次回以降の当選確率が上昇する仕組みも整えています。
楽天証券はIPO抽選が「後期型」、SBI証券は「前期型」ですので、双方の証券口座を開設していれば、2回の抽選申し込みが可能です。
ネット証券で総合的な取引をしながら、IPO投資も積極的に取り組みたい方にとっては必携の証券会社となります。
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第3位:「マネックス証券」(おすすめ度:★★★☆☆)
総合点 23 /30点 | 取引・分析ツールとIPOに強みのあるネット証券会社。 |
手数料 4 /5点 | 50万円未満であればある程度競争力があるものの高額取引に弱み。手数料形態の事なるトレードステーションの手数料は競争力あり。 |
投資信託 3 /5点 | 取扱銘柄数は楽天・SBIの半分程度。ポイント還元は購入手数料の1.5%(購入額〜0.05%)となり上位二つに比べると弱い。 |
ツール 5 /5点 | 銘柄分析ツール『銘柄スカウター』が圧倒的利便性。資産管理ツールも充実し、スマホ版アプリで唯一海外株の取引可能。 |
IPO投資 4 /5点 | 取扱銘柄数はSBI証券程ではないが多く、 抽選形式が1人1票制であるのも魅力。 |
信用取引 2 /5点 | 取引できる種類並びに手数料共に優位性があるとはいえない。 |
外国株 5 /5点 | 取扱国は米国と中国のみと少ないが、銘柄数手数料に強みを有する。 |
マネックス証券はツールに非常に強みを持っている証券会社です。
日本株の個別株分析では楽天証券のスーパースクリーナーで抽出した銘柄を、マネックス証券の銘柄スカウターで分析するのが最も効率的です。
銘柄スカウターでは過去10年分の業績を可視化できるだけではありません。
ROE、ROA、PER、PBR、配当利回りといった指標の過去推移を確認することができます。
さらに同業他社とのデータの比較ができる点も有難い仕様となっています。
その他、米国株・中国株取引に強みを持っています。
また、IPO投資取扱数も比較的多く1人1票の平等抽選を行なっているという点が魅力として挙げられます。
第4位:松井証券(おすすめ度:★★☆☆☆)
総合点 23 /30点 | 信用取引に強みを有する老舗のネット証券。 |
手数料 4 /5点 | 1日の約定代金毎に手数料が設定されており、1日10万円までであれば無料。 |
投資信託 3 /5点 | 取扱銘柄数は楽天・SBI証券の4分の1程度。ポイント還元は投信保有残高の0.1%でためたポイントで松井証券が定めた3銘柄に限って投信積立が可能。 |
ツール 5 /5点 | 高機能の取引ツール『ネットストックハイスピード』が無料で使用可能。 |
IPO投資 4 /5点 | IPO取扱数が少ないが1人1票の平等抽選。 |
信用取引 2 /5点 | 空売り可能銘柄が多く、優待つなぎ売りに活用可能余地が高い。さらに1日で取引を閉じるデイトレーダー向けの1日信用取引の手数料が無料。 |
外国株 5 /5点 | 外国株の取扱はありませんが、過去に取扱実績はあり復活の可能性もあります。 |
松井証券は老舗の証券会社で他社に先駆けてネット証券サービスを始めた伝統的な証券会社です。
特に信用取引に強みがあり、逆日歩が発生しない無期限信用取引の空売り可能銘柄が最大で優待タダ取りを狙う『つなぎ売り』に活用余地が高い。
さらに1日の間に取引をして閉じるデイトレーダーに嬉しい、1日信用取引の手数料が無料となっている点も強みと言えます。
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第5位:SMBC日興証券(おすすめ度:★★☆☆☆)
総合点 17 /30点 | IPO主幹事数に強みを有するネット証券。 |
手数料 3 /5点 | 店頭よりは圧倒的に安いものの、他ネット証券比強くはない。 |
投資信託 1 /5点 | 取扱銘柄は170銘柄と少ない。 |
ツール 3 /5点 | スマホ用アプリが用意されている。また高機能取引ツール『パワートレーダー』が提供。しかし無料利用には条件あり。 |
IPO投資 5 /5点 | IPO取扱数が多いだけでなく、割当数が非常に多くなる主幹事を数多く担っている。さらに1人1票の平等抽選でIPO投資目的の投資家が多い。 |
信用取引 3 /5点 | 取引手数料は無料だが制度信用取引の信用買しか利用できない。 |
外国株 2 /5点 | 外国株の取扱はない。 |
SMBC日興証券は大手証券会社が運営しているネット証券ということもあり、IPO投資に強みを持っています。
特にIPO株の9割近くが割り当てられる主幹事数が非常に多く、更に1人1票の平等抽選なので当選確率が高いのが魅力です。
IPO投資で利益を上げていきたい方は保有すべきネット証券となります。
第6位:ライブスター証券(おすすめ度:★★☆☆☆)
総合点 13 /30点 | 手数料に特化して拘ったネット証券。 |
手数料 5 /5点 | 手数料は楽天証券・SBI証券を下回る最低を実現。 |
投資信託 1 /5点 | 取扱銘柄はひふみ投信のみ。 |
ツール 2 /5点 | また高機能取引ツール『livestar R2』が提供されており、スマホ版のアプリも提供しています。 |
IPO投資 1 /5点 | IPO取扱数は1桁台と少ないですが、口座保有者数が少ないということもあり当選確率は意外に穴場となっている。 |
信用取引 3 /5点 | 1約定300万円超なら取引手数料は無料で信用金利も低いが、一般信用取引は信用買しか利用できない。 |
外国株 1 /5点 | 外国株の取扱はない。 |
ライブスター証券は手数料に拘った証券会社で手数料に関しては僅差ではありますが、楽天証券とSBI証券を凌駕しています。
まとめ
ランキングを通して、証券会社によって特徴がかなり異なっているというのが分かっていただけたかと思います。
◆ ランキングのおさらい:
自分がどういった取引をしたいのか、どういった商品を取引したいのかなどを考えて証券会社を選びましょう。
もしどれが良いか悩んでしまった場合は、「楽天証券」一択です。
その他、各要素毎にランキング形式にしていますので参考にしてみてください!
以上、【2020年】おすすめネット証券会社ランキング!!あらゆる側面から開設すべき証券口座を格付け。…でした!