貯蓄などで資産を増やす方法も決して悪くはありません。
可能であれば、投資で効率良く増やしていきたいと考える人も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、やはり王道中の王道の投資、「株取引」です。
しかし、忙しいサラリーマンが株式投資に時間を割くのはなかなか難しいのが事実です。
忙しいサラリーマンでも株を始めることは可能ですし、副業として株取引をしているサラリーマンは大勢います。
このコンテンツでは、時間のないサラリーマンが、無理なく「株式投資」をするにはどのような方法を取るべきか、
そして、どのような場合に確定申告は必要なのか、それぞれ解説していきたいと思います。
目次
Contents
本業に影響の出ない方法で株式投資をする
サラリーマンは本業を大切にしなければならず、どうしても株式市場の取引時間中に株価をチェックするのは難しくなってしまいます。
株式投資には、主に「ポジショントレード」、「デイトレード」、「スイングトレード」の3つの手法があります。
「デイトレード」や「スイングトレード」と呼ばれる短期取引はどうしても取引時間中に株式市場をみる必要がありますので、
忙しいサラリーマンにはあまりおすすめできません。
「スイングトレード」はそこまで頻繁に株価を確認する必要がないのでサラリーマンでも取引が可能ですが、
株価が気になって本業が手に付かないということになりまねません。
しかし、中長期取引ではその必要がありませんし、株主優待もお得なため、忙しいサラリーマンでも副業で株取引をすることが可能です。
また、長期投資の場合、株式型投資信託もおすすめです。
個別株ではありませんが、投信積立で大きな資産を築くのに適した銘柄については、
『株式投資初心者にもおすすめできる手堅い投資先(ファンド)をランキング形式で紹介!』で紹介しているので参考にしてみてください。
投資期間が短くなればなるほど、株価はノイズと呼ばれる不規則な動きが多くなってしまい、株価格も激しく動きます。
ノイズは様々な要因によって起こります。
株式市場を見続けられないサラリーマンがその値動き予想をするのはとても困難です。
成長を見込める銘柄以外にも、何らかの要因で正当な評価がされていない銘柄に投資をするのも良いかもしれません。
手堅く投資を実行するために「バリュー株投資(割安株投資)」という手法もありますので、トライしてみても良いかもしれません。
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サラリーマン向けの株式の発注方法とは
株取引には3種類の発注方法があり、「差値注文」「成行注文」「逆差値注文」といいます。
「差値注文」とは価格を指定して注文する方法、「成行注文」は価格を気にせず、とにかく早く売買したい時に使います。
「逆差値注文」はとある価格以上(以下)になったときに希望の価格で注文してくれる発注方法です。
当たり前ですが、時間のないサラリーマンの方には「差値注文」と「逆差値注文」を活用するのがおすすめです。
また、電車などでスマホでの株の売買を行うこととなると思います。
楽天証券のスマホアプリ『iSPEED』は売買が非常に捗りますので、ぜひ活用していきましょう。
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税金はどうするのか・確定申告の必要性
株取引をする場合に、気になるのは利益が出た時の「税金」ですよね。
ここでは、サラリーマンが株取引で利益を出した時に必要な、確定申告についてご説明します。
株取引の税金とは?
まずは、サラリーマンが株取引をした際の税金についてご説明します。
株式投資により得た利益や配当金には、所得税が15.315%、住民税が5%、合計20.315%の税金が課せられます。
株取引の利益に対する税金は「申告分離課税」なので、通常の収入の確定申告とは別に行われます。
そのため、サラリーマンも毎年の年末調整とは別に、株取引の利益のための確定申告を行う必要があるのです。
確定申告に便利な特定口座とは?
証券口座開設時に、以下の3種類の口座の中から選択することになります。
- 源泉徴収ありの特定口座
- 源泉徴収なしの特定口座
- 一般口座
それぞれの特徴をまとめると以下の通りです。
■ 「源泉徴収あり」の特定口座:
「源泉徴収あり」の特定口座を利用すると確定申告をする必要がありません。
配当、譲渡益が出た際に証券会社が事前に税金を差し引いており、受け取る利益は「税後」となっています。
確定申告がなくて楽ではあるのですが、「税後」の資金のみで投資を実行していかなければならないので資本は薄くなってしまい、投資効率が下がってしまうというデメリットがあります。
■ 「源泉徴収なし」の特定口座:
「源泉徴収なし」の特定口座を利用している場合は、利益が出た場合に確定申告が必要となります。
しかし、「年収が2000万円以下」で株式投資(及び投資信託など投資)による所得が「20万円以内」の場合は確定申告をする必要はありません。
少額の取引をする人には節税メリットがあります。
「一般口座」は源泉徴収なしの特定口座と条件は同様です。
しかし、管理面で、全ての取引を自分で集計した上で確定申告が必要かどうか判断する必要があります。
また、確定申告が必要であれば自分で作業することになりますので特にメリットはない証券口座開設となります。
それぞれ証券口座開設には細かい条件はあります。
多忙な会社員であれば確定申告をする必要の無い「源泉徴収あり・特定口座」を利用することをおすすめします。
証券会社はたくさんありますが、おすすめはポイント還元率が凄まじく新規口座開設数No.1の楽天証券です。
日々の生活で貯めた楽天ポイントで株式売買もできますので、無料で投資ができてしまうメリットがあります。
楽天証券で「特定口座・源泉徴収あり」、そしてポイント投資を実行していくことで株式投資の最初の一歩は踏み出しやすいですね。
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株取引初心者のサラリーマンが失敗せず利益を出すためには?
株取引をしたことがない株初心者のサラリーマンが、失敗せずに株取引をするためにはどうすればよいのでしょうか?
いくつかのポイントをお話ししたいと思います。
長期投資で無理なく運用する
すでにご説明しましたが、サラリーマンにおすすめなのは仕事に支障がない範囲で株取引ができる、長期運用です。
長期投資で、手持ちの資金内で無理なく運用するのがよいでしょう。
損失を出した場合も、くれぐれも取り返そうなどと熱くならないようにしてください。
自分に合った証券会社を選ぶ
株取引で利益を得るためには、証券会社の選択も重要になってきます。
手数料や扱える銘柄、ポイント還元サービスなどが証券会社によって異なりますので、自分に合った証券会社を選びましょう。
初心者におすすめなのは、SBI証券や楽天証券などです。
指値・逆指値注文をうまく利用する
指値注文とは、あらかじめ利益が出るレートを決めておき、そのレートになったら売買する注文です。
逆指値注文は、指値注文の逆で、損失が出るレートを決めておいて、そのレートになったら売買する注文です。
指値・逆指値注文を使えば株価に張り付かなくても注文ができるため、仕事が忙しいサラリーマンにおすすめです。
NISA口座を利用する
NISAなら、株や投資信託で利益を出しても、一定額までなら非課税です。
ですから、確定申告が面倒、無駄に税金を払いたくない、などというサラリーマンにおすすめです。
初心者向け資産運用セミナーに参加する
初心者向けの資産運用セミナーに参加して、株取引の知識を得るのもよい方法です。
証券会社などが無料で開催しているセミナーもありますので、積極的に参加しましょう。
サラリーマンの株取引ブログを参考にする
最近は、サラリーマンが株取引について語っているブログやTwitterなども存在します。
実際の取引内容やサラリーマンが株取引をするとはどういうことなのか、を知ることができるため参考にしてもよいでしょう。
まとめ
株取引は株式市場をリアルタイムで見ることができないサラリーマンには向いていない投資、と思われていました。
しかし現代ではインターネットで証券口座を開き、指値注文などが可能になり、取り組みやすくなりました。
確定申告も源泉徴収ありの特定口座で投資を実行していれば手間いらず。
株式投資で資産運用をしながら、経済知識・資産を蓄積していくことが理想的な環境と言えるでしょう。
以上、多忙なサラリーマンの株式投資!利益が出たら確定申告は必須?「源泉徴収あり」の特定口座を活用・手間いらずで資産運用をしよう。…でした!