投資信託は株式投資を始めようと考えている方にとっては、まず最初に選択肢として入ってくる投資商品だと思います。
しかし、いざ投資信託を購入するにも、以下のように考えている人はとても多いかと思います。
- 自分で銘柄を選択して投資するのはまだ気が引ける
- 安定投資として投資信託を一部利用したい
そこで、今回のコンテンツでは、以下の2点についてお伝えしていきたいと思います。
- そもそも投資信託の魅力と購入するにあたっての注意点は何なのか?
- 投資信託をネット証券で購入するメリットは?
目次
Contents
投資信託の魅力と注意点
まずは、なぜ投資信託が初心者にもおすすめできる投資対象なのか。
この点について注意点も踏まえながら、お伝えしていきたいと思います。
投資信託はプロに銘柄選定から売買まで一任できる
通常の株式投資は個別銘柄の調査。
そして銘柄選定を行った後、投資判断を下します。
自分が適切と思う時に株式を売却して利益・損失を確定します。
■ 通常の株式投資:
- 銘柄選定
- 投資判断
- 銘柄監視
- 個別銘柄売却
上記の「銘柄選択」から「個別銘柄売却」までの流れ繰り返します。
自身に銘柄選定の「目利き」と「時間」、そして「根気」がある方にとっては株式投資は魅力的な投資です。
しかし、そうでない場合、株初心者の方には難易度は少し高い投資手法となります。
株式投資に対して、投資信託では何を実行すれば良いのでしょうか?
■ 投資信託:
- 銘柄選定
- 投資信託売却
投資信託は一度銘柄選定をすれば、個別投資対象の売買は自動でファンドマネージャーが行なってくれます。
自分は投資信託の銘柄選定と売却時期だけを考えればよいのです。
少額でも分散投資が行える
投資信託は公募ファンドとも呼ばれます。
「ファンド」とは、多くの投資家から資金を募ります。
そして、定められた「運用哲学」「手法」「投資対象」に沿って銘柄を分散投資する形態のことをいいます。
例えば、自分1人では10万円しか持っておらず、買いたい銘柄Aが9万円〜しか購入できない場合は銘柄Aしか購入できません。
しかし、投資家から資金を集めることで時には数百億円規模の資金を集めて株・債券等に分散投資を実施します。
結果として10万円しか保有していなかったとしても以下のように分散投資することができます。
1000円分:A社株
1500円分:B社株
3000円分:C社株
1200円分:D社株
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銘柄選択を誤ると大きく下落するリスクもあるので慎重に
注意点として。
いくら「分散投資されている」といっても選択する投資信託を誤れば、大きな損失を被ってしまう可能性もあります。
「長期的に資産を増やす」ことに適している投資信託を選ぶ際のポイントは「長期投資に適した投資信託の選び方」を参考にしてみてください。
投資信託購入の際の大まかなポイントとしては以下の点に沿って商品選定すれば、大きく誤ることはありません。
- TOPIXやS&P500のようなインデックスに連動するインデックス型投資信託が魅力的
- レバレッジをかけた運用を行なっていないか?
- 毎月分配型ではないか?
- 購入手数料は無料か?
- 信託手数料は低く設定されているか?
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ネット証券で投資信託を購入するメリットとは?店頭取引とは何がちがうのか
投資信託を購入する方法には大きく分けて二つの方法があります。
一つは証券会社や銀行等の店頭で、営業員と相談しながら投資信託を購入する店頭取引。
そして、当サイトでも紹介しており、近年広く浸透してきているネット証券を使って購入する方法です。
店頭取引 | ネット証券 | |
メリット | ・相談しながら購入できる | ・手軽に投資できる ・100円から投資できる ・手数料が低い ・ポイント投資がある ・ポイント還元がある |
デメリット | ・手数料が高い ・取扱が少ない | ・銘柄選択を行う必要性 |
店頭取引で投資信託を購入する際の魅力と注意点
店頭で取引を行えば、担当者と相談しながら投資信託を購入することができます。
投資信託を選びやすいという利点があります。
しかし、手数料が割高になっている点は大きなデメリットとなっています。
また良い担当者であれば親身に考えてくれて、時には投資の知識まで授けてくれます。
ただし、販売員は高手数料の商品を販売すれば自身の成績になります。
つまり、販売員の中には顧客目線ではなく高い手数料の商品を勧めてくる方も少なからずいらっしゃいます。
注意が必要です。
ネット証券で投資信託を購入するメリット
ネット証券で投資信託を購入する場合。
たしかに、自分で銘柄を探し、選択しなければなりません。
面倒ですが、余計なバイアス(偏った目)がかからないことはメリットでしょう。
自宅から、さらに商品によっては100円から投資を実行することができます。
「始めやすさ」という点も評価できる点です。
投信商品の選び方がわからないという方は『投資信託の選び方とおすすめ投資信託』を参考にしてください。
ネット証券で投信取引するメリットは、銘柄選びに人件費がかからない分、手数料が店頭に比べて大幅に安いことです。
加えて、証券会社によっては保有残高や取引に応じてポイントを還元してくれる証券会社があります。
ポイントで現金を使わずに投資をすることが可能です。
経済的な合理性から考えると、ネット証券を通じて投資信託を購入するのが最良の選択と言えるでしょう。
ここからは、投信取扱数が2700銘柄近く他を圧倒しており、ポイント制度が充実している
「SBI証券」
「楽天証券」
この2つを利用して投資信託を始める方法についてお伝えしていきたいと思います。
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『投信マーレージサービス』でポイント還元があるSBI証券での投資信託の始め方
まずはIPO投資、立会外分売り、優待投資、外国株取扱数と投資信託だけに留まらず総合的な強みがある証券口座開設数最多のSBI証券です。
SBI証券は投資信託保有残高に応じて、1000万円未満であれば最大0.1%以上。
1000万円以上であれば最大0.2%のポイント還元を受けることができる『投信マイレージサービス』を提供しています。
得たポイントはファミリーマートで使えるだけでありません。
住民税や水道料金・電気料金・ガス料金など。
公共料金支払いに充当できるTポイントに100%還元することが出来ます。
SBI証券の口座解説がまだという方は、株式投資を行う上では必携の証券口座となります。
口座開設は早めに済ませておきましょう。
口座開設後に、SBI証券にログインして、『投信』→ 『銘柄検索・取扱一覧』を押下します。
すると、以下の投資信託の銘柄選択画面に移ります。
既に購入する銘柄が決まっている方は検索ボックスに銘柄を打ち込み検索できます。
また、トップ画面の販売ランキング順から選ぶことも出来ます。
現在、基本設定となっていますが、手数料等費用や分配金情報等のタブを選ぶことによって各投資信託の情報を横並びでみることができます。
また画面左側をご覧ください。
便利なソート機能が付いています。
以下の項目でソートすることができるようになっており非常に便利です。
- 投資対象
- 投資対象地域
- 買付手数料
- 年間の信託手数料
- 純資産額(ファンドの運用残高)
- 償還期日(いつまで運用する予定か)
- インデックス型かどうか
投資する銘柄が決定したところで銘柄をクリックします。
今回は長期投資に最も適した投資信託である『楽天全米株式インデックスファンド』を例に説明していきたいと思います。
以下は購入画面です。
「投信マイレージサービス」は手数料が低い銘柄では還元率が低くなることがあります。
還元率が低い銘柄ではSBI証券からの「お知らせ」として下に出てきます。
購入方法には『金額買付』と『口数買付』と『積立買付』と『つみたてNISA買付』があります。
金額買付 | ○○円分購入するという方法で、金額に合わせて購入する口数が決定されます。最低買付金額は100円からと手軽に投資することができます。 |
口数買付 | ○○口数購入するという方法で、購入口数から買付に必要となる金額が算出されます。例えば現在基準価格が10,800円なので10口購入ということになると108,000円ということになります。最低投資金額が金額買付の場合より高くなるので、編集部としては金額買付の方がおすすめできます。 |
積立買付 | 毎月いくらずつ投資を行うかという購入方法で最低100円から毎月積立購入することができます。 |
つみたてNISA買付 | つみたてNISAは長期投資に適した投資信託と金融庁が認めたファンドについて、20年間の非課税枠が毎年40万円ずつ与えられる制度です。つみたてNISAの非課税枠の中で購入したい方が利用する欄ですが、まずはSBI証券の『つみたてNISA』口座を開設しなければいけません。 |
つみたてNISAと一般NISAは両者合わせて1つしか証券会社で口座を開設することできません。
証券会社は慎重に選びましょう。
どの買付方法も指示に沿っていけば簡単に購入することができます。
しかし、今回は一番基本的な『金額買付』について見て行きたいと思います。
最低買付金額は100円となっています。
買付単位は1円です。
100円から1円単位で購入したい金額分を購入可能です。
購入金額に金額を入力します。
「分配金再投資」か「受取」かを選んだ上で、あらかじめ設定している取引パスワードを入力します。
確認画面で注文内容を確認するだけで簡単に注文が完了します。
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ポイント還元だけでなくポイントで投資もできる楽天証券
「楽天証券」もSBI証券と並んで総合的な強みを有している必携のネット証券です。
楽天証券では「楽天ポイントを貯める」。
また「楽天ポイントを使って投資ができる」という特典を用意しています。
楽天市場、楽天トラベル、楽天カードのクレジット決済。
これら溜まった「楽天ポイント」を投信の購入に充当することができるのです。
100ポイント以上溜まっていれば、現金を使わずに投信に投資ができてしまうのです。
ポイントを使って投資をする方法については『投資信託ポイント投資サービス』の魅力でまとめておりますのでご覧下さい。
さらに「楽天クレジットカード」からの積立引き落としを行うことで、なんと買付残高の「1%」が楽天ポイントとして還元されます。
例えば、購入手数料が0%のノーロード投資信託という商品が存在します。
信託手数料が年率0.5%であれば、これはどういうことが起きるのでしょう?
なんと、実質的に「ポイント還元1%」を信託手数料が下回っています。
信託手数料がかからないどころか、むしろ手数料以上のポイント還元を受けることができます。
獲得した楽天ポイントは、楽天市場等の楽天が提供しているサービスで使用することができます。
また、楽天ポイントを使って投資信託を買い増すことができるのです。
ポイントの還元率と、得られたポイントの汎用性の高さという観点から、投資信託を購入する上で楽天証券は最強のネット証券であるということができます。
楽天証券の投信注文画面では以下のようにポイント利用を選択することができます。
例えば上の画面の例ですと2000円分の買付に40ポイントを使うことになります。
実際に使う現金は1960円ということになります。
ポイント投資ができるようになるためには1分で終わる簡単な設定を行う必要があります。
「楽天証券『投資信託ポイント投資サービス』の魅力と始め方をわかりやすく解説!お金を使わずにポイントで投資信託に投資できてしまう投資初心者にも魅力的な制度。」を参考にしてください。
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まとめ
投資信託は銘柄選択を間違わなければリスクが低く初心者でも投資ができる魅力的な投資方法です。
近年普及しているネット証券で取引を行うことで100円〜という少額で、しかも低い手数料で取引を行うことができるばかりでなく、ポイント還元やポイントを使って現金を使わずに投資を行うことができます。
投資信託以外にもネット証券を活用して90%以上の確率で利益が期待できるIPO投資をはじめとして様々な取引を行うことができます。
「これを読めば完璧!10種類のネット証券会社を徹底比較・目的別におすすめの口座組み合わせも紹介。」を参考にしてください。
以上、【投資信託の始め方】投信をネット証券で購入するメリットを資産運用初心者にもわかりやすく解説。…でした!
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