「積立投資のメリット」として必ずと言って良いほど引き合いにだされる「ドルコスト平均法」。
「相場初心者にはドルコスト平均法がおすすめです」
よく聞くフレーズであり、「貯蓄から投資へ」を推進している政府もドルコスト平均法を奨励しています。
ドルコスト平均法とはどのような投資方法なのでしょうか?
ドルコスト平均法のメリットと知られざるデメリット。
さらにドルコスト平均法のデメリットを克服できるおすすめの投資法も含めて、詳しく解説していきます。
今回のポイントは以下の通りです。
■ ドルコスト平均法のメリット:
- 相場動向を気にする必要がない。
- 保有コストを平準化することができる。
■ ドルコスト平均法のデメリット:
- 価格が下落し続けた場合結局損失を被る。
- 価格が上昇した場合、購入手数料が高くなる。
- 短期的に大きな利益を獲得することは難しい。
ドルコスト平均法を活用したおすすめ投資先は…
■ 持株:
社員優遇制度(5%-10%)があり、自分の会社に将来性を感じるのであれば行うべき。
■ 米国株インデックス:
年率7%-10%のリターンを長期的に見込むことができる。
さらに、楽天証券の楽天カードクレカ積立で1%のポイント還元を受けられる!
それでは、内容に入っていきましょう。
目次
Contents
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額の株・債券・通貨など価格や価値が刻一刻と変化する資産を購入する方法です。
高い時には少しの枚数、安い時には多くの枚数を購入することができます。
そのため、最終的に取得単価が低くなり、投資で勝ちやすい投資方法だといわれています。
毎月同じ銘柄に同じ金額を投資することができるのは投資信託です。
従い、ドルコスト投資法は株式向けの投資方法ではありません。
テクニカル分析を活用すれば、ドルコスト投資法以上に高いリターンを上げる投資方法がいくらでも可能です。
天井だとわかっていても、一定金額を買い続けるということはナンセンスだと思います。
テクニカルを学習することで、株式投資だけではなく、他の金融商品にも効率よく投資することが可能になります。
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ドルコスト平均法のメリット
ここからは、ドルコスト平均法のメリットを紹介していきます。
相場の動向に悩まなくていい!
ドルコスト平均法のメリットは、なんといっても相場のことを考えずに購入を進めることができる点です。
「購入しようと思っている時に現在が天井だったらどうしよう…。」
このように、不安に苛まれて購入できなかった経験がある方お多いのではないでしょうか?
ドルコスト平均では仮に現在が高値でも毎月決まった一定額で購入します。
従い、さらに価格が上昇した場合は利益を得ることができますし、仮に価格が下落したとしても低い価格で新たに購入することができます。
これはつまり、投資するタイミングについて悩む必要がなくなります。
保有コストを平準化!
もう一つのメリットも、上記と通ずる部分がありますが、金融商品の保有コストを平均化することができる点です。
例えば、以下の値動きをしている株があったとした場合。
4月の1,000円で一括購入する場合。
もしくは6月に700円で一括購入した場合では、たとえ11月に1100円になっていたとしても大きなリターンの差が起きてきます。
一方4月から10月まで毎月1万円ずつ投資を行った場合。
以下のように各月の購入口数が変化して、最終的な平均購入単価は839円になります。
基準価格 | 積立口数 | |
4月 | 1000円 | 10.0口 |
5月 | 800円 | 12.5口 |
6月 | 700円 | 14.3口 |
7月 | 900円 | 11.1口 |
8月 | 800円 | 12.5口 |
9月 | 900円 | 11.1口 |
平均購入価格 839円 | 保有口数 71.5口 |
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〜コラム〜なぜ『ドル』コスト平均法とよばれているのか?
つまり本来日本では円コスト平均法という名前で呼ばれても良さそうなものですが、形式的に今では『ドルコスト平均法』という名前のままで呼ばれています。
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知られざるドルコスト平均法のデメリット
メリットばかりと思われるドルコスト平均法ですが、知られざるデメリットも存在しています。
価格が下がり続けた場合、結局損失となる
ドルコスト平均法は最終的に価格が上昇して平均コストを上回ることで大きな利益を得ることができます。
しかし、仮に以下の図の青線のように価格が下落し続けた場合は価格が平均単価を下回るため損失が発生してしまいます。
ドルコスト平均法で投資をすることで、損が出ないというわけではありません。
長期的に見て、着実に価格が上昇することが見込まれる金融資産に投資を行わないと、損失を被ることになるのです。
価格が上昇する局面では手数料が上昇する
上のデメリットほどではありませんが、価格が上昇し続けた場合は購入コストが上昇してしまいます。
結果的に購入コストが高くなってしまうというデメリットもあります。
例えば以下のような値動き。
10,000円の時に1株。
20,000円の時に1株。
30,000円の時に1株購入した場合。
購入手数料が2%だった場合の手数料は1,200円となります。
仮に10,000円の時に一括で3株分購入していれば200円×3=600円となります。
価格が上昇する局面では購入手数料が上昇するのです。
短期的に大きなリターンを狙うことはできない
ドルコスト平均法は一回あたりの購入金額が少ないので、仮にドルコスト平均法での買付を行なっている序盤で価格が急騰したとしても大きな利益を獲得することができません。
しかし結局のところ金融庁の調査にもある通り、長期的に投資を行い保有し続けることで収益は安定し、結果的に大きな資産を築くことができることが明らかとなっています。
一気に大きく儲けることに執着せずにじっくりと長期的目線で保有した方がよいのです。
【参考:金融庁「平成27事務年度金融レポート」】
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ドルコスト平均法を最大限活用できる投資手法①:持株投資
いままでのドルコスト平均法のメリットとデメリットを踏まえて、ドルコスト平均法を有効に活用する投資法2選を紹介していきたいと思います。
まず一つ目はサラリーマンとしてお勤めしている方であれば持株投資が魅力的な選択肢として入ってきます。
持株投資は毎月一定額を積み立てる制度ですが、ほとんどの企業で持株を行う社員に5%-10%の支援を行うという制度を整えています。
筆者が働いていた会社は10%でしたので月4万円の積立を行うと、4万円+4,000円の積立が実施されるというお得さがあります。
しかし、一点注意があります。
いくら持株制度がお得であるといっても、最終的に利益を獲得できるのは将来に亘って成長が見込まれる企業に限ります。
持株の優遇を加味したとしても、自分の勤めている企業に内部の人間として可能性を感じることができず、将来株価が大きく下落する可能性が高いと考えるならば持株は行わない方がよいでしょう。
自分の勤めている企業に将来性を持てるのであれば、持株を行い大きな資産形成を行なっていきましょう。
「将来の先行きなんかわからない」
という方に向けて、理論的に考えて将来的に上昇することが確実な投資先をお伝えしていきたいと思います。
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米国株インデックス投資
将来的に確実性高く上昇するといえる投資対象として米国の株式市場があります。
米国株式市場の魅力
資本主義が継続する限りにおいて企業は成長しつづけ、資本主義の大本山である米国株式市場は成長し続けます。
事実米国の株式指数は過去200年間にわたって年率7%-10%の勢いで成長し続けています。
■ 米国株式市場の平均成長率:
- 過去20年:年率7.5%
- 過去50年:年率10%
- 過去200年:年率8.0%
資本主義経済下では、企業が利益を上げる。
その利益を事業に再投資する。
事業への再投資で事業を加速・拡大させる。
利益がさらに上昇する。
このようなスパイラルを繰り返し利益が飛躍的に上昇します。
株価 = 1株あたり利益(EPS) × PER で算出されるので、株価は利益に比例して上昇していきます。
米国は今後、2100年まで、人口増加が続き、さらに西海岸を中心にイノベーションが発生する土壌が整っている先進国です。
そんな米国経済に比例して株価も上昇していくことが見込まれます。
日本の株式市場は世界的にみて割安ではありますが人口減少国家。
企業の利益をあげる効率性を示すROEは米国に大きく劣っています。
そのため、大きな資産を形成するには米国株市場にベットした方が確実性が高いといえるでしょう。
楽天VTIを楽天証券の楽天カードクレジット決済で積み立てるのがおすすめ
楽天VTIは日本円建で、米国株4000社の時価総額指数に投資しているバンガード社の旗艦ETFであるVTIに投資することができる投資信託です。
楽天VTIは0.1696%と本家VTIの0.04%の手数料に比べると高い水準です。
しかし、為替手数料が発生しないだけでなく、楽天証券で積立ることにより、本家よりもお得に積立を行うことができます。
「楽天証券」では楽天カードクレジット決済を行うことで、月額最大5万円まで購入額の1%のポイント還元が行われます。
証券口座をこれから開設する方は、他証券会社と比べるまでもなく、楽天証券を選んでおけば間違いありません。
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まとめ
ドルコスト平均法は定期的に決まった金額を買い付ける投資手法です。
この投資手法には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
■ ドルコスト平均法のメリット:
- 相場動向を気にする必要がない。
- 保有コストを平準化することができる。
■ ドルコスト平均法のデメリット:
- 価格が下落し続けた場合結局損失を被る。
- 価格が上昇した場合、購入手数料が高くなる。
- 短期的に大きな利益を獲得することは難しい。
ドルコスト平均法を活用したおすすめ投資先は…
■ 持株:
社員優遇制度(5%-10%)があり、自分の会社に将来性を感じるのであれば行うべき。
■ 米国株インデックス:
年率7%-10%のリターンを長期的に見込むことができる。
さらに、楽天証券の楽天カードクレカ積立で1%のポイント還元を受けられる!
以上、【ドルコスト平均法とは?】知られざる「デメリット」を克服する投資手法を解説!手法を用いたおすすめの投資先も紹介。。…でした!