■ 過去の世界経済恐慌:
今回のコンテンツでは、ITバブルとはどのようなものだったのかを紹介していきます。
目次
IT(ドットコム)バブルとは?
「インターネット」を多くの人が日常で当たり前に使うようになるまでの流れとして、1980年代から徐々に「パソコン」が普及、1995年にマイクロソフトが「Windows95」を発表し、IT時代が幕を開けたのです。
「Windows」(正式名称:Microsoft Windows)は、マイクロソフト社が開発・販売するオペレーティングシステム (OS) の製品群を指します。
一過去24年間で18回にわたり世界一の富豪の座についていたビル・ゲイツの保有資産額は、昨年の860億ドルから900億ドル(約9兆6000億円)へと増加。
PCが普及し、ウィンドウズ95の販売開始により社会の「IT化」に拍車が掛かり、今ではスタイリッシュで格好の良いPCを人々は持っています。
しかし、当時は非常に不恰好な大きな箱のようなPCを通じて、複雑な計算から人と人とのコミュニュケーションを取る時代になっていったのです。
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ITベンチャー企業の台頭に湧いた1990年代の米国
1990年代後半、世界は不景気の真っ只中であり、世界では過剰に流動性選好(現金、都心不動産、大企業株、国債、銀行預金、中古車への資金集中)が高まっていました。
※LTCMとは、「Long Term Capital Management(ロングターム・キャピタル・マネジメント)」の略
米国では、経済成長の核となっていたゼネラル・モーターズ(GM)、ゼネラル・エレクトリック(GE)を始めとした自動車産業・家電産業の業績が軒並み落ち込み、産業構造の転換が求められた時代でもありました。
インターネットを通じて、世界中の人々とネットワークを通じて交流ができるようになると、情報が命となる社会ではビジネスも大きく加速していき、市場も活性化していきます。
IT技術の変革によって、各種産業の構造、行政、個人のライフスタイルまで、社会全体が急激に変化していきました。
もはや、現代のインフラとも言えるソフトウェアであるWindows95を発売したマイクロソフトの1990年代後半の時価総額は6,000億ドルを超え、ビルゲイツは「時の人」となりました。
ビルゲイツの活躍により、野心を持つ若者を同様にITを活用したベンチャー企業を次々に創業していきました。
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IT技術が社会にもたらしたもの
IT技術が社会に広まり、インターネットは物質・情報・商品の主に「流通」に革命を起こしました。
上記はまだまだ先の話ですが、1990年台は、以下の産業が米国経済の発展に大きく寄与しました。
- コンピュータ本体の製造業
- パソコン部品関連のIC製造業(集積回路)
- ソフトウェア産業
- 通信産業
IT関連企業のアメリカ経済の影響は、米国の経済成長率が平均4%だった1996年〜1999年を見るとわかりやすいです。
この当時、米国のIT部門のアメリカの実質経済成長に対する平均寄与度は29%に達したとされています。
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ITバブル時の米国株式市場の株価
以下は当時のアメリカ株式市場の推移です。
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まとめ
まずはITバブルの序章について解説してきました。
株式投資を実行している時は、常に市場にアンテナを張っておく必要があります。
ITバブル時のような株価の大きな上昇を乗りこなし、経済危機が起きる予兆などは過去の事例から学ぶよう、勉強していきましょう。
以上、IT(ドットコム)バブルとは?株価チャートからみるベンチャー企業台頭に湧いた1990年代の米国株式市場とその崩壊の原因を解説…の話題でした。