日本企業の中で、社員に副業を許可する企業が続々と増えてきました。
例えば、2017年にはソフトバンクが解禁。
2018年には大手銀行として初めて、新生銀行が副業を解禁するなど、サラリーマンの「働き方」の幅が拡大しているように思います。
いずれにせよ、会社員として働いている方は今回の解禁の流れを受け、本業の他に副業などで収入チャンネルを増やしておくことで今後の雇用環境、老後への資産構築への準備になるのではないでしょうか。
今後何が起こるかわからない世の中で、副業の重要性を認識しつつ、やはりもっとも大きなリターンを得られ、一生涯役に立つものといえば「投資」です。
投資というと「専門的な知識が必要で、素人には難しい」というネガティブなイメージが先行してしまっているため、中々手を出しづらいのが現状です。
今回は、サラリーマンの方にも取り組みやすいおすすめする投資の種類を3つご紹介していきます。
目次
Contents
サラリーマンでもできる投資とは?まずは自身の投資環境を整えよう
普段から多忙で、なかなか時間の取れないサラリーマンが投資をするには、まずは投資実行ができる環境を整えることが必要です。
サラリーマンで投資をするなら「時短で取り組み可能」「面倒な手続きや管理が少ない」といった点をクリアしておかなければ、実際に投資を初めてもすぐに続かなくなってしまいます。
適当に投資をしてFX取引などで簡単に損失を被ってしまう結果を招いてしまうのです。
基本的に、出世を目指しサラリーマンとしての仕事を全うしている方は平日は仕事と客先接待、上司との会食などで自由な時間を確保するのは難しいですよね。
しかし、投資には投資を実際に実行して成績を「管理」することや、様々な投資手法、情報を収集するなど投資の「勉強」も必須となってきます。
平日に時間が取れないようであれば、週末を使うなど「時間がない」と嘆くよりも「どのようにすれば時間が作れるか?」という点を意識するようにしましょう。
その「時間を作る」という行動こそが、自分への「投資」となります。
コツとしては、会社で自分の予定表に「この日は18時には必ず退社する」とスケジューリングし、仕事を早く終わらせることにコミットする、
スマホなどで投資の勉強をするTaskリストなどを作成し、毎日リマインドさせる仕組みを作るなどすれば、時間が経てば経つほど知識も飛躍し、投資の経験も積むことができます。
ちなみにマネリテ編集部はアンドロイドのスマートフォンを利用していますが、「GOAL TRACKER」というアプリで「投資の勉強」の時間を登録し、毎日リマインドされるよう、設定しています。
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サラリーマンでが取り組みやすいおすすめの投資3選!
サラリーマンをやりながらも、「時間を捻出すること」「投資の勉強を実施すること」の重要性を解説してきました。
ここからは実際に、サラリーマンの方が取り組みやすいおすすめの投資の種類を3つご紹介していきます。
マンション経営による家賃収入(インカムゲインを長期で得る)
まずサラリーマンが取り組みやすい投資先の1つ目として「マンション経営」による家賃収入の獲得があります。
しかし、「マンションを購入する資金なんてない」と考えてしまうものです。
最近のマンション経営では、マンションを丸々一棟購入するのではなく「マンションの1室のみ」を購入して、貸し出すケースが多いです。
東京都内など都心部では、ワンルームマンションの需要が高く、地方と比べると高い家賃収入を得ることが可能です。
一度、賃貸契約を結ぶところまで実行できれば、あとは(半)自動的に家賃収入が入ってきます。
本業が忙しいサラリーマンの方でも、管理に時間を取られる心配もありません。
もちろんまずはマンションの「仕入れ」が必要となります。
今後も需要が見込まれる物件の調査は最初に必須です。
不動産管理会社、仲介会社などから積極的に情報収集をして、納得のいく投資先を見つけましょう。
会社員、公務員、団体職員の方であれば、不動産業者もその与信力から、積極的に物件を紹介してくれます。
マンション経営は不動産投資の一種であり、実態は「投資」でありつつも「経営」の側面も強いです。
サラリーマンの方は本業でも役に立つ知識がつく可能性もあります。
但し、投資はローンを組んで実行することが通常となります。
そのため、「失敗の経験から学び再チャレンジ」が難しい投資でもあります。
綿密な物件調査は必要ですのでしっかり勉強した上で投資をするようにしましょう。
マンション経営に関するおすすめの書籍は、浅井佐知子著『世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生』(ソーテック社)です。
不動産鑑定士として有名な浅井氏が、不動産経営初心者の方でも理解できるよう、分かりやすい解説を行っています。
(おすすめ)「インデックス型」投資信託で安定運用を目指す
そもそも投資信託とは、複数の株式を組み合わせて、リターンとリスクのバランスを取り、長期的に安定した利率で運用する投資形態を指します。
株式の組み合わせをポートフォリオと呼び、このポートフォリオは証券会社(運用会社)が代行して作成してくれます。
手数料を払えば、管理・運用を証券会社がすべて引き受けてくれます。
時間がないサラリーマンの方にとってはうってつけの方法です。
投資信託の種類は、証券会社によって異なりますので、複数の証券会社から話を聞いて、比較検討するのがベターです。
長期運用を前提としていますので、積立金を確保しなければいけませんが、それを除けば、簡単に取り組める投資方法です。
インデックス型の投資信託は、日経平均株価、TOPIX、米国のS&P500指数などをベンチマークとし、連動していく運用を目指すものです。
インデックス型の投資信託は経済成長に伴って株価も上昇していきます。
で世界経済が成長する限りにおいて安定した成長を長期間実現しています。
一方、インデックスに対してプラスのリターンを実現することを目的としたアクティブ型投資信託。
こちらは歴史的に見て、インデックス型投資信託を下回る成績となることが歴史的に証明されています。
インデックス型の投資信託の中で編集部が特におすすめしているのは米国株のインデックス投資です。
米国株は過去200年間8%の実績があります。
さらに、今後も人口増加とイノベーションで世界を索引した成長が継続していくことが、ほぼ確実だからです。
株式投資による配当とキャピタルゲインの獲得を目指す
3つ目は、株式投資によるキャピタルゲインとインカムゲインの獲得です。
キャピタルゲインとは、株式売買によって得られる利益のことで、いわゆる一般的な株式投資のイメージそのものです。
株式投資は、短期売買(デイトレード)の場合は、購入・売却のタイミングをチャートから推測するなどテクニカルなことが要求されます。
しかし、「長期保有」を前提とすれば、チャートに張り付く必要はありません。
安定して収益を上げている企業の株を長期的に保有して、定期的に配当を受け取りつつ、購入額を上回ったタイミングで売却します。
サラリーマンにとっては、株式の長期保有はむしろ歓迎される行為です。
また、資金を安定して増やすにはもってこいの方法です。
いくら業績の安定している企業であるとはいえ、ひとつの企業に投資を集中してしまうと、投資対象の企業が倒産した際に大ダメージを受けます。
複数の企業の株に資金を分散させて、リスク回避を行いましょう。
株式投資でおすすめの書籍は、ジョン・シュウギョウ著『世界一やさしい 株の教科書 1年生』(ソーテック社)です。
先ほど、マンション経営のおすすめ本として紹介した『世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生』と同じシリーズです。
株式投資を難しくしている原因は一体何なのか、株取引の根本にかかわる部分に考察がなされています。
資本主義経済のしくみを知るのにも役立つ1冊です。
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まとめ
サラリーマンの方でも、時間を捻出することを意識し、勉強をすることを怠らなければ十分投資に取り組むことができます。
また、高いリターンを得ることも可能です。
安定した資産運用で、確実に資産を増やしていくことが肝要です。
今現在、投資をするかどうか迷っている方もご自身の生活スタイル、興味分野に合う方法からスタートしてみてはいかがでしょうか。
また、投資に取り組まないにしても、副業でアルバイトなど「労働集約型」の兼業はおすすめしません。
あくまでも本業に真剣に取り組み、株式投資などいわゆる投資と呼ばれるものでないもので副業をするにしても、可能な限り自動的に収益を生み出す「仕組み」を作ることに尽力するようにしましょう。
以上、働きながら資産形成は可能?サラリーマン(会社員)でも取り組みやすいおすすめの投資の種類を3つ紹介します…でした。