IPO投資は抽選に当たれば高い確率で利益を獲得できる、株式投資初心者にもおすすめできる投資手法です。
今回、評価するポイントとしては以下5要素とします。
- IPO取扱数 (30点満点)
- 主幹事担当数 (25点満点)
- 抽選配分率 (20点満点)
- 抽選の平等性(15点満点)
- ペナルティ有無(10点満点)
- その他加点要素
合計:100点
抽選配分率についての説明ですが、IPO株は証券会社はまず機関投資家(約20%-30%)と一般投資家(約70%-80%)に分配します。
その上で一般投資家の中で店頭販売と抽選配分に分配します。
店頭配分というのは証券会社で営業員がついて取引をしている客のことで、普段から高い手数料を払っている人に優先的に配分するというものです。
目次
Contents
1位:SBI証券 IPO投資を行うならSBI証券が最有力
IPO取扱数(30点満点):30点 | IPO取扱数は全体の8割〜9割と圧倒的 |
主幹事担当数(25点満点):20点 | ネット証券であるにも関わらず多くの主幹事を担当 |
抽選配分率(20点満点):10点 | 抽選配分率は40%-50%と平均水準 |
抽選平等性(15点満点):5点 | 抽選は1単元1票制度で資金力のある人に有利 |
ペナルティ有無(10点満点):10点 | 当選後の辞退に関するペナルティは確認されず |
その他加点:10点 | IPOチャレンジポイント制度で資金がない人にもチャンス |
計85点 | 85点 |
なんといってもIPO取扱数が全体の8割-9割と他を圧倒しているのが魅力です。
さらにネット証券であるにも関わらず主幹事も一定数こなしている点も他のネット証券との差別化となっています。
唯一弱点となっているのは、1単元1票制度をとっており多くの申し込みを行った投資家が優遇される抽選制度となっている点です。
確かに一人一票制ではないのですが、申込上限が数単元のIPOもありますしSBI証券ではIPOに積極的に申し込む投資家に向けてIPOチャレンジポイントという特殊な優遇制度を用意しています。
IPOチャレンジポイントでは抽選配分の中の30%をIPOチャレンジポイント枠として用意しています。
仮にIPOチャレンジポイントを使用して外れたとしても、
抽選に使用したIPOポイントは戻ってくるので挑戦者にインセンティブを与えようという仕組みになっているのです。
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2位:SMBC日興証券 大手証券会社のネット証券で主幹事数が多いのが特徴
IPO取扱数(30点満点):25点 | IPO取扱数は全体の5割〜6割と比較的多い |
主幹事担当数(25点満点):25点 | IPO株が多く割り振られる主幹事を担当数の多さが魅力 |
抽選配分率(20点満点):5点 | 抽選配分率は10%と低い |
抽選平等性(15点満点):15点 | 抽選は1人1票制と平等制は高い |
ペナルティ有無(10点満点):5点 | 辞退から一ヶ月間申込が出来ないペナルティ有 |
その他加点:0点 | – |
計75点 | 75点 |
SMBC日興証券の強さは主幹事担当数の多さに集約されます。
尚、主幹事数では野村證券と同水準の取扱となっており、
取扱銘柄では野村證券を凌駕しておりIPOに強い大手證券ということができるでしょう。
IPOを取り纏める主幹事は全IPO取扱銘柄数の8割-9割を担っており主幹事かどうかで当選可能性が圧倒的に違ってきます。
以下をご覧いただくとSMBC日興証券のIPO主幹事数が光っているのがわかるかと思います。
また弱みとして大手証券会社であり店頭の顧客を大事にする文化があるので、
他の野村證券(10%)や大和證券(最大25%)と同じく低く抽選配分率が10%と少ないことが挙げられます。
90%割り当てられても抽選比率が10%であれば、大きくメリットが毀損してしまう点は問題ですね。
抽選方法についてはSBI証券とは異なり1人1票制>を強いているので、
資金力がなくて1単元しか申し込めなかったとしても10単元申し込んだ人と同じ1票としてカウントされます。
資金力の乏しい方にはおすすめできる抽選方法ですね。
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3位:野村証券 主幹事数が多い伝統的證券会社
IPO取扱数(30点満点):20点 | IPO取扱数は全体の4割〜5割 |
主幹事担当数(25点満点):25点 | IPO株が多く割り振られる主幹事を担当数の多さが魅力 |
抽選配分率(20点満点):5点 | 抽選配分率は10%と低い |
抽選平等性(15点満点):15点 | 抽選は1人1票制と平等制は高い |
ペナルティ有無(10点満点):10点 | ペナルティはなし |
その他加点:10点-15点=▲5点 | 申込の段階では資金がいらない(+10点)ものの最王手で 口座数も多いことから激戦で当選可能性が低い(▲15点) |
計70点 | 70点 |
野村證券は取扱数は若干SMBC日興證券におとるものの、さすが最王手の證券会社ということもあり主幹事は同水準となっております。
特殊な魅力としては、通常の證券会社では申込の段階で資金を入金しなくてもよいという強みがあります。
しかし、やはり誰もが認める最王手であり、最初の段階で資金が必要ではないため申込数が多く、
尚且つネット配分率は僅か10%ということも重なり当選確率は低いというデメリットがあります。
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4位:楽天証券 後期型を活かして同じIPOに二度申し込めるチャンス有り
IPO取扱数(30点満点):10点 | IPO取扱数は復活気味 |
主幹事担当数(25点満点):0点 | 主幹事担当は近年なし |
抽選配分率(20点満点):20点 | 抽選配分率は100% |
抽選平等性(15点満点):5点 | 抽選は1単元1票制と資金力が重要 |
ペナルティ有無(10点満点):10点 | ペナルティはなし |
後期型で資金効率UP+今後注力名言:20点 | 特殊な抽選方式で効率Up |
計65点 | 65点 |
楽天証券は近年はIPOの実績は弱くなっていますが、2000年代中盤は年間50件近くのIPOを担当していた古豪です。
楽天証券では投資家からの要望を受けてIPO取扱の強化を2017年度末の決算で名言し、実際2018年度は11件のIPOを取扱いがありました。
今後は主幹事含めた幹事證券会社も担当するとのことで今後に期待ができる證券会社です。
さらに後期型という特徴的な抽選方法でSBI證券やSMBC日興證券などの前期型の證券会社と同じ資金で二回抽選に申し込めるというメリットをもっています。
通常の前期型は抽選申込→抽選→購入申込という順番に進みますが、
楽天証券等の後期型は購入申込を行ってから抽選が行われる特殊な抽選方式をとっています。
この順番を利用して楽天証券で抽選申込を行ってから資金を前期型の證券会社に移動して抽選を行い、
抽選が外れた場合は購入申込時点で楽天証券で抽選を行うという方法をとることにより同じ資金で二回抽選に参加することができます。
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5位:マネックス証券 取扱数と平等抽選に定評
IPO取扱数(30点満点):20点 | IPO取扱数は全体の5割〜6割と多い |
主幹事担当数(25点満点):0点 | 主幹事は殆どになっていない |
抽選配分率(20点満点):20点 | 抽選配分率は100% |
抽選平等性(15点満点):15点 | 抽選は1人1票制度で完全平等抽選 |
ペナルティ有無(10点満点):10点 | 当選後の辞退に関するペナルティは確認されず |
その他加点:0点 | – |
計85点 | 65点 |
マネックス証券は主幹事数は殆どないもののネット証券ではSBI証券についでSMBC日興証券と並んで取扱数量が多いという特徴があります。
また抽選配分率は100%で1人1票の平等抽選ということですので、資金力のある方は他の証券会社とともに活用してみては如何でしょうか。
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まとめ
IPO投資は様々な要素が絡んでくるため、多面的に評価をする必要があります。
現時点で最もおすすめできる証券会社はSBI証券ですが、IPO投資は複数の証券会社から申し込むことによって当選確率を上昇させることができます。
資金がない人でもSBI証券と合わせて、資金がいらない野村証券や、同じ資金で申込ができる楽天証券などを活用して当選確率をUpさせていきましょう!
尚、他ジャンル別のランキングもありますので参考にしてみてください。
[手数料比較]
[投資信託向け]
[信用取引向け]
[つみたてNISA向け]
以上、【IPO投資向け】おすすめは複数?当たりやすいのは?新規上場株式投資向けネット証券会社をランキング形式で紹介!証券会社ごとの主幹事数などを把握しよう。…の話題でした。