楽天証券のポイント投資は楽天から付与されるポイントを使い、現金を使うことなく投資できると話題のサービスです。
楽天証券のポイント投資は基本的にメリットが盛りだくさんなサービスです。
本日は他のポイント投資サービスであるSBI証券のTポイント投資とDoCoMoのdポイント投資サービスと比較しながらお伝えしていきたいと思います。
各ポイント投資の概要をおさらい(楽天証券、SBI証券、dポイント投資)
ではまず各ポイント投資の概要について振り返っていきたいと思います。
以下は楽天証券ポイント投資、Tポイントトウシ、dポイント投資の簡単なまとめ表です。
Tポイント | 楽天ポイント (買い付けサービス) | dポイント | |
証券会社 | SBIモバイル証券 | 楽天証券 | ー |
購入可能商品 | 個別株(1株から) 投資信託 | 投資信託 | ー(運用コース選択可能) |
現金化 | できる | できる | できない |
配当金・分配金 | あり | あり | ー |
デバイス | スマホ | PC・スマホ | PC・スマホ |
楽天証券のポイント投資
楽天証券は名前からわかる通り楽天が提供しているサービスです。
楽天はサービスを利用することで貯めることが出来、更に別サービスでも使用できる楽天ポイントを発行しています。
楽天ポイントを現金と同様に使用できるサービスの連携を楽天経済圏と呼んでいます。
楽天証券も楽天経済圏の一環として楽天ポイントで投資信託を100ポイントから購入することが出来ます。
更に楽天証券では様々な取引でポイントを貯めることも可能です。
特に『つみたてNISA』をつかえば、月間約3万円分の積立に対して3%にあたる900ポイントを貯めることもできますので必見です。
SBI証券のTポイント投資
SBI証券も楽天証券に負けじとTポイントを使って投資できるTポイント投資をスタートしました。
TポイントはTSUTAYAを筆頭に吉野家やYahoo!ショッピングやSBI証券の『ポイントマイレージ』で貯めることが出来ます。
Tポイントを使うことで個別株の取引を1株単位で行うことが出来ます。
THEO(テオ)でのdポイント投資
ドコモの利用や、ローソン、ファミリーマートでのdポイントカードの利用でたまるdポイントも投資に使うことが出来ます。
dポイント投資ではロボアドバイザーのTHEO(テオ)のdポイント投資用の二つのプランで運用がなされます。
- アクティブプラン (株式投資中心)
- バランスコース(債券投資中心)
dポイント投資は現金を使わずにロボアドバイザーの運用を享受できる点は魅力です。
しかし、楽天やSBIと異なり現金化することができません。
運用によって運用益が発生したとしてもdポイントでしか還元されないという特徴があります。
つみたてNISAでの運用が可能
楽天証券のポイント投資では『つみたてNISA』で運用を行うことが可能です。
『つみたてNISA』は意外に知られておらず国民の1%しか実際に運用を行なっていないというデータがでています。
しかし金融庁が国民の長期的な資産形成のために肝いりで2018年から始めたサービスです。
金融庁が厳選した投資信託に投資を行うことで投資の運用益が非課税になる仕組みで長期的な資産形成に適した制度です。
通常の口座では後述しますが楽天ポイントで投資を行っても利益がでた分には20.315%の税金がかされます。
しかし、『つみたてNISA』を活用することで税金まで非課税とすることができるのです。
一方のSBI証券やdポイント投資ではNISA、つみたてNISA、iDeCoといった非課税制度を利用できません。
非課税制度の活用という観点からも楽天証券のポイント投資は抜きんでていますね。
分配金を受け取ることができる
個別株に投資できるTポイント投資は1株から投資ができ配当金も受け取ることができます。
ただ株主優待に関しては単元(100株又は1000株)以上でないと獲得する権利がないため優待を獲得することはできません。
楽天証券ポイント投資は投信での投資であるため配当金や優待はそもそもありません。
しかし、投信が実施する分配金については受け取ることができます。
楽天証券のポイント投資のメリット
それでは楽天証券のポイント投資のメリットをTポイント、dポイント投資と比較しながら見ていきたいと思います。
現金を使わずにポイントを使って投資することができる
紹介した三つのサービス全てにいえることですが、ポイント投資では現金を使わずに投資をできることが最大のメリットです。
知らないうちに溜まっているポイントを買い物に使うのもよいのですが、投資デビューの橋頭堡にしてみてはいかがでしょうか。
ポイントを現金化することができる
dポイントはあくまでポイントの運用であり利益がでたとしてもdポイントとしてしか受け取ることができません。
一方、楽天証券とTポイントは貯めたポイントで投資を行うことができ、売却することにより『現金』を受け取ることができます。
ポイントを現金にできるという仕組みは画期的なシステムであるといえます。
取引によるポイントの還元率が圧倒的
dポイントはTHEO(テオ)での運用でポイントを運用できますが、ポイント自体が取引を通じて獲得できるということはありません。
しかし楽天証券とSBI証券では取引によってポイントを獲得することができます。
SBI証券は保有してる投信の残高に対して最大0.2%分のポイント還元率を獲得することができます。
SBI証券ポイント付与率 | ||
月間平均保有金額 | 1,000万円未満 | 1000万円以上 |
①通常銘柄 | 0.10% | 0.20% |
②指定銘柄A | 0.05% | 0.05% |
③指定銘柄B | 0.03% | 0.03% |
④指定銘柄C | 0% | 0% |
私が長期投資投信として推薦している楽天VTI等のインデックス型の投信は還元率が低い指定銘柄A-指定銘柄Cとなっています。
一方、楽天証券はポイント還元が以下のように充実しています。
- 個別株・投信の取引手数料の1%がポイント還元
- 投信積立の購入手数料が全額ポイント還元
- マネーブリッジとの連携で投信保有残高10万円につき月間4ポイント
- <超絶>楽天カードクレジット決済を用いた投信積立で月間5万円分に対して1%ポイント還元
- <超絶>つみたてNISAの毎日積立を活用で月間3万円分に対して最大3%ポイント還元
特に楽天カードクレジット決済では年間最大60万円分の積立で1%分つまり6000円分のポイント還元を受け取ることができます。
購入手数料が無料で年間の信託手数料が0.2%未満の投信についても1%のポイント還元が実施されるのは超お得ですね。
更に最後の『つみたてNISA』を用いた3%ものポイント還元について興味を持った方もいらっしゃるかと思います。
楽天銀行との連携(マネーブリッジ)とハッピープログラムに申し込む必要があります。
その上で『つみたてNISA』の毎日積立で15本の投信を100円ずつ計1500円分投信積立することで3%分の45ポイントを獲得できます。
1ヶ月は約20営業日あるので30,000円分の積立に対して900円分のポイント還元を受けることが出来るのです。
詳しい設定方法については以下でわかりやすく説明しているので興味のある方は覗いてみてください。
楽天市場でのポイント還元率がアップする
楽天証券でポイント投資を月額500ポイント分以上行うと翌月の楽天市場でのポイント還元率が+1倍になります。
更に1%のポイント還元をうけるために楽天カードを保有している方もポイント還元率が上昇しています。
- 通常楽天カード→+1倍
- 楽天ゴールドorプレミアカード→+4倍
- 楽天銀行保有→+1倍
私は楽天証券でのポイント還元を最大にたかめるため、楽天カードも楽天銀行も保有し、楽天証券で500ポイント分以上の取引を行なっています。
結果的に以下のように楽天市場でのポイント還元率は7倍となっています。
その他にも楽天ポイント還元率を上昇させるプランは以下のように数多く用意されています。
生活も投資も楽天で行うことで非常にお得に生活しながら資産を構築することができるのです。
楽天証券のポイント投資のデメリット
今まで楽天証券のメリットについてお伝えしてきましたがデメリットについて見ていきたいと思います。
期間限定ポイントをポイント投資に使うことができない
ポイント投資でポイントを使うことで楽天の他のサービスで楽天ポイントを使用することができません。
しかし、一種の天引き投資と同じと考えることをおすすめします。
ポイントで買い物をすることもできますが、今長期投資に適した投信に投資をすることで資産を増やすことができます。
例えば1万円分のポイントをお買い物で使っても1万円分の価値しかありません。
しかし楽天VTIのようなインデックス投資で年率7%で運用できれば30年後に7.6万円分の価値となって返ってくるのです。
以下で長期投資におすすめできる投資信託についてランキング形式でお伝えしておりますのでご覧いただければと思います。
ポイント投資でも税金が発生する
dポイント投資では運用に増えた利益は一時所得としてカウントされます。
一時所得の特別控除学は50万円なので50万円分の利益を超えない限りは課税されることはありません。
一方楽天証券のポイント投資やSBI証券のTポイント投資は現金で最終的に受け取ることになります。
現在投資に関する税金は20.315%となっています。
例えば1000円分ポイント投資で投信を購入して売却した時に1200円になっていたら200円分の20.315%つまり40円が税金として徴収されます。
また先ほどお伝えしたように『つみたてNISA』を活用して投信積立を行うことで税金も非課税とすることができます。
まとめ
楽天証券のポイント投資は以下のメリットとデメリットを備えています。
【メリット】
- 売却時に現金として受け取れる(dポイントはポイントでしか受け取れない)
- ポイント還元率が他のポイント投資と比較して群を抜いて高い
- 楽天市場でのポイント還元率が上昇
- 100ポイントという少額から投資を行うことができる
- つみたてNISAを利用できる(他のポイント投資は非課税制度を利用できない)
【デメリット】
- 買い物等でつかえなくなる→将来何倍にもなる
- 税金がかかる→『つみたてNISA』を使えば非課税に