ウォーレン・バフェットが定義する「消費者独占型企業」(コカコーラ・マクナルド等)が有する「ブランド力のあるリピート型商品」の分野とは。

ウォーレン・バフェットが定義する「消費者独占型企業」(コカコーラ・マクナルド等)が有する「ブランド力のあるリピート型商品」の分野とは。

 

信太郎
前回までは、ウォーレン・バフェット氏は短期的な情報に惑わされず、寧ろ株式市場で悪材料が出た際に優良企業(消費者独占型の企業)に投資をし、莫大な資産を築いた話をしたのぉ。

 

世界一の投資家:ウォーレン・バフェットの投資概念。相場の捉え方と優良企業を見極める指標「売上高利益率」「在庫回転率」とは?

世界一の投資家:ウォーレン・バフェットの投資概念。相場の捉え方と優良企業を見極める指標「売上高利益率」「在庫回転率」とは?

2019年3月3日

 

 

秀次郎
加えて、バフェット氏が好む消費者独占型企業の特徴も紐解いてきましたな!

 

消費者独占企業の特徴については以下の項目に該当し、すで解説済みです。

 

 

ウォーレン・バフェット著書:「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を基に「投資の神様」が好む消費者独占型企業の特徴を紐解く

ウォーレン・バフェット著書:「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を基に投資の神様が好む「価格競争型ではない消費者独占型企業」の特徴を紐解く。

2019年2月15日

 

しかし、具体的に消費者独占力を有する(ブランド力のあるリピート型の商品)とはどのような分野の商品なのでしょうか?

バフェット氏が著書:「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」で述べている代表的な商品は以下の通りです。

 

  • 飲料メーカーのコカ・コーラ
  • タバコのマルボロ
  • 子供が欲しがるシリアルのブランド
  • 地方の新聞社
  • 映画の版権をもっているディズニー

 

今回のコンテンツでは、さらに詳しくどのような分野の商品が消費者独占型に該当するのかを紹介していきます。

目次

「ブランド力のあるリピート型」の商品のその分野一覧

信太郎
継続的に利益を生み出し続けると言われている分野を一挙に挙げていくぞ。

 

 

クレジットカード(Credit Card)

 

代表的な例として、とても有名なのはクレジット・カードのアメリカン・エキスプレスです。

クレジットカードといえば現代のキャッシュレス化が進む中で、さらに存在感が増しています。

 

クレジットカード事業は、新規の設備投資を必要とせず、全ての利益を事業拡大や、株主配当自社株買いなどの株主還元策に充てることができます。

 

信太郎
アメックス」といえば、創業時は運送業だったのじゃ。
秀次郎
ほう。だから「エキスプレス」なんですな。

 

AMERICAN EXPRESS「Our History」

(引用:AMERICAN EXPRESS「Our History」)

 

信太郎
ゴールドラッシュの波に乗り成長していた企業だったんじゃが、その後業容拡大し、送金システム、トラベラーズチェック、そして最終的にクレジットカード事業を1958年に開始し、今に至っておる。

 

秀次郎
歴史と共に変革してきた企業なんですのぉ。

 

AMERICAN EXPRESS「Our History」

(引用:AMERICAN EXPRESS「Our History」)

 

We began as a freight forwarding company in 1850, earning a reputation as a company people could trust while transporting some of their most valuable possessions.

In the late 19th century and early 20th century, we introduced new financial products and travel services that helped support our customers’ everyday lives. In the 1950s, we introduced a charge card, offering customers a new and convenient way to pay. Ever since, we’ve innovated our card products, our services and our other offerings. Today, American Express is the largest global payments network and we continue to pride ourselves on being forward-looking and customer-focused.

With each new development, one thing has remained constant: our commitment to our customers and our special brand of service.

(引用:AMERICAN EXPRESS「Our History」

ファストフード(Fast Food)

マクドナルドハンバーガー

 

信太郎
次はファストフードじゃな。バフェット氏の食事といえば、大富豪なのに毎日の朝食は「マクドナルド」を食べていることは有名すぎる話じゃな。

 

バフェット氏はファーストフードほど人々が繰り返し食べるリピート商品はないとしています。

ファーストフードは全国規模のチェーンと高度な物流ネットワークが、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、等の持続的なブランド力と競争力を支えています。

 

KFC

 

秀次郎
ファストフードを展開する企業は長年同じ商品を提供しており、新商品を作るために多額の設備投資にお金はそこまで掛からず、「売上高利益率」も高く不況にも強いという特徴があるのですな。

 

まさに人間の食に対する欲望をコスパよく叶えている商品であるということです。

 

飲料(Drink)

コカコーラ
信太郎
マクドナルドに次いで、またもジャンクな「コカ・コーラ」をバフェット氏は好んでいることは有名じゃな。ビールであればアンハイザー・ブッシュ社のバドワイザーもじゃ。
秀次郎
コカ・コーラはなんと80年間同じ商品を作り続けているのじゃ!設備メンテナンスだけでコストが済んでいる部分が大きいのう。

 

信太郎
コカコーラは恐るべきことに、炭酸飲料の世界シェアは四割を超えるブランド力を持っているのじゃ。「ROE」の指標を解説しているコンテンツもあるのでそちらもチェックじゃ(ROEが高い代表的な企業はどこ?米コカ・コーラ(KO)を考察。)

 

特許の処方薬、製薬会社の独占販売

処方薬

 

信太郎
特許という参入障壁のある処方薬を保有しており、患者は医者が推奨した薬を飲み続けることになることで、高い利益率を確保することができるのじゃ。

 

秀次郎
特許が続く限りは、消費者独占ということですな。

 

トイレタリー(toiletry)

信太郎
トイレタリー製品も消費者独占に該当するのじゃ。必需品であり、繰り返し使うものばかりじゃからな。

 

秀次郎
歯磨き粉、石鹸、シャンプー、洗剤、カミソリとかですな!ダウニーの柔軟剤はわしもモテるために使っておりますわい!

 

信太郎
(モテるために…?)

 

髭剃りのジレット(Gillette)などは、長年すこしの改良を加えただけで、同じような製品を売り続けています。

これもまた「大幅な設備投資ない」という特徴があるのです。

収益率が高い、負債が少ないという消費者独占型企業の要件を満たしているのです。

 

衣料品

信太郎
ブランドといえば衣料品じゃ。ブランド力で高い価格設定が可能なのも特徴じゃ。エルメスなんかはブランド料だけで大きな利益を生んでおるな。熱烈なファンが多いのじゃ。
秀次郎
ノースフェイスなどもスポーツラバーは必ず持っている商品でもありますな。どこに行っても価格は高いのじゃが、それでも欲しがる人がたくさんおりますな。

 

 

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まとめ

信太郎
バフェット氏が考える消費者独占型企業の「ブランド力のあるリピート型」が特徴となっている分野を紹介してきたの。有名企業ばかりだったじゃろう?
秀次郎
ここに挙げられている企業の銘柄に投資をすれば良いということですな!楽勝じゃわい。
信太郎
この他にも、商品PRに必須な広告産業、生活必需品を廉価で提供するビジネスなどがあるのでまた次回にでも紹介していくぞよ。

 

上記で紹介してきた分野が主なバフェット氏のポートフォリオに組み入れられている企業ではあります。

マクドナルドなどすでにポートフォリオから外れているものもあります。

 

信太郎
ウォーレン・バフェットのポートフォリオの特徴と構成比率25%を占める新『バフェット銘柄』アップルを分析するで解説しているので参考にするのじゃ。因みに以下はバフェット氏の現在のポートフォリオじゃ。

 

ウォーレンバフェットのポートフォリオ

(参照:Monex証券 iBillionaireを元に編集部作成)

 

 

以上、ウォーレン・バフェットが定義する「消費者独占型企業」が有する「ブランド力のあるリピート型商品」の分野について詳しく紹介する。…の話題でした。

 

【ウォーレン・バフェット特集】「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」から解読する有名投資家の思考。

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2019年6月4日
【賢明なる投資家・ベンジャミン・グレアム特集】バフェット氏の師匠・バリュー投資の父の思考回路を解読。

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2019年6月4日

[お金の学校特集]

 

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてました。

 

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

 

知識をしっかり仕入れた上で投資は実践していく必要があります。

 

 

その知識を学ぶにあたり、近年「お金の学校」への注目が高まっています。

 

長年、資産運用を学んできた編集部が、お金を専門としたスクールについての特集コンテンツを作成していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

お金の学校特集

お金の学校の特集へ

 

 

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マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。