「資産運用」を始めようと考えていても「投資で失敗して損をしたくない」と考えてしまいなかなか最初の一歩を踏み出せな人がいると思います。
しかし、老後費用などを考え、着実にお金を資産を増やしていくには、資産運用が必須です。
世の中には数多くの投資商品が存在し、各商品にリスクが存在します。
しかし、その「リスク」を事前に把握して、投資を実行していけば大きな失敗はせず、効率よく資産を大きくしていくことができます。
今回は、資産運用を始める上で事前に理解しておくべきリスクについて解説をしていきます。
目次
Contents
投資商品のリスクリターンを図解
投資商品には、株式投資、債券、投資信託など様々なものがあります。
当然、リスクが大きければリターンも大きいというのが定説であり、以下のような分布図になります。
現預金・定期預金の利回りが低いことを鑑み、次に検討するのが債券購入・投資信託となるのが自然の流れでしょう。
投資信託に関しては、同じく年間2~3%程度の利回りが見込めるインデックス型投資などがあります。
投資信託はファンドのマネジャーにお金を預け、自分の資産を運用してもらうものです。
素人のまま投資をしてしまうよりははるかに安全といえるかもしれません。
この程度であればより安全な米国債を選ぶ方が良いでしょう。
株式投資に関しては個人で短期トレードなどを実践して大きな利益を得ている人もいます。
リスクの少ない方法を選んで投資するのであれば魅力的な投資と言えます。
例えば、IPO銘柄に投資をすること、長期投資でインカムゲインを得て資産形成していく方法などがあります。
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投資における具体的なリスクの種類
金利変動リスク
例えば、債券を購入している場合など、金利が変動することで債券価格が変動し、将来のリターンが大きく変わってきます。
そのほかにも、不動産投資などを変動金利による借り入れを通じて実行している場合も、後に金利が上昇してしまい、返済金額が膨らんでしまう場合もあります。
金融機関の担当者と、返済が滞らぬよう、事前に対策を打っておく必要があります。
価格変動リスク
金融商品を購入した後に、景気動向、企業の決算報告、為替相場、政治問題などなどのファンダメンタルな要素で価格が想定外に動き変動するリスクです。
為替変動リスク
外貨預金、外国株、海外不動産など、外貨建てで実行する投資はその資産の価値だけではなく、為替のリスクも存在します。
外貨建て金融商品に関連する通貨に対する円安・円高の動きを、日々把握しておきましょう。
信用リスク
企業の業績悪化や不祥事などで株価が暴落するなど、株式、投資信託などを購入している場合に、インカムゲインである配当金、利子などが支払われないなどが起こるリスクです。
例えば、世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、このような悪材料が出てしまい企業の株価が暴落した時に、それは過小評価されている可能性があるとし、その時に備え優良銘柄を見極めておき、投資をするといいます。
カントリーリスク(フォースマジュール)
信用リスクは企業の信認についてでしたが、「カントリーリスク」はその名の通り国家レベルの信用リスクを意味します。
国家レベルの信用と言えば、事は大きく、政治問題、国のGDP成長率、世界イベントへの関わり方、大統領の発言など、要因は多岐に渡ります。
カントリーリスクと正確には意味は異なりますが、フォースマジュールという言葉があります。
これは、フランス語で「不可抗力」を意味し、投資における「不可抗力」なリスクとして、地震、洪水・台風・戦争・暴動・ストライキなどがあります。
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必ず余裕(余剰)資金で投資、そして分散投資することが大切
ここまで様々なリスクを紹介してきましたが、投資商品にリスクは必ずあります。
しかし、株式投資、投資信託にしても購入する前の調査を実行し、生活を逼迫されない余裕資金で投資をするようにしましょう。
生活が圧迫してしまうような状況では冷静に投資銘柄の分析をすることも難しく、それこそ許容できるリスクも設定できず、資産も増加していきません。
また、投資を実行する上でも「分散投資」の思考も持つようにしましょう。
株式投資などでも、複数の銘柄を持つ、または株式投資、投資信託、債券購入と3つのチャンネルを使うなど、一つの投資商品が暴落しても大きく損しない仕組みを作るべきでしょう。
世界の投資商品に分散投資を行なっている投資信託(セゾン投信)もあり、そちらもリスク回避の観点からおすすめできる内容となっています。
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まとめ
今回は以下のリスクについてそれぞれ解説をしてきました。
資産運用は「余裕資金」で「分散投資」をしていきましょう。
大きな損失は出さずに、経験を積むごとに投資を理解していくことで資産を大きく築いていけるものです。
以上、資産運用の初心者が必ず抑えておくべき投資の「リスク」とは?余裕資金活用と分散投資の必要性を理解しよう。…の話題でした。