「株式投資に興味があり、アメリカの株価指数が気になる」と思う人はいるでしょう。
米国株投資家の中には株価指数に連動するETFに投資をするインデックス投資家の方も多いのではないでしょうか?
S&P500指数やダウ平均株価指数は有名ですが、他にも株価指数は存在しています。
本日は米国株への投資に興味のある方に向けて、各インデックスを紹介していきたいと思います。
目次
Contents
アメリカの株価指数とは
特定の銘柄における株価の動きや市場の動向を数値で表したものが株価指数です。
取引所の営業時間には常に株価と株価指数は連動していて、投資家が株式投資するときに必須の指数です。
ニュースを見ていると「NYダウ」や「日経平均」といった単語が出てくることはあるはず。
それらの単語も株価指数の一種であり、数値の推移を見ることで景気の良し悪しが分かります。
株価指数は投資の評価基準だけでなく、投資信託の評価に活用されることもあります。
指数と連動する上場投資信託(=ETF)は対象銘柄の株価によって価額が変動します。
アメリカにおける企業を対象とした一般的な株価指数は以下の4種類です。
どのような企業の株式と連動しているのか、それぞれの指数を詳しく解説します。
ナスダック総合指数
「全米証券業協会(National Association of Securities Dealers)」が運営しているNASDAQ市場のすべての銘柄を対象とした株価指数がナスダック総合指数です。
対象銘柄の数は3000種類を超え。
米国の市場動向をチェックするのに重視されています。
ナスダック総合指数はiPhoneで有名なAppleやSNSのFacebook。
便利なサービスを提供するAmazonやMicrosoftなどの銘柄を対象としています。
アメリカの主要なIT企業の株価推移を簡単に把握できます。
指数の算出方法は時価総額加重平均です。
すべての銘柄における時価総額を合計した数値を基準の時価総額で割ることにより評価される仕組みです。
ナスダック総合指数は1971年2月の株価を基準値として設定しています。
今では影響力がかなり大きいアメリカのIT企業における市場動向を見るのに、ナスダック総合指数は便利ですね。
さらにナスダックの大型銘柄100種で構成されたインデックスとしてナスダック100指数といいます。
S&P500
「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社」がニューヨーク証券取引所やナスダックなどに上場する米国企業を対象とした株価指数がS&P500です。
対象銘柄の構成は以下のように決められています。
- 工業に関連した企業の株式:400銘柄
- 運輸に関連した企業の株式:20銘柄
- 公共事業に関連した企業の株式:40銘柄
- 金融事業に関連した企業の株式:40銘柄
対象銘柄はクレジットカードで有名なアメリカン・エキスプレスやパソコンメーカーのHPなどがあります。
算出方法はナスダック総合指数と同じく時価総額加重平均です。
ニューヨーク市場の時価総額を約80%もカバーしていて、さまざまな投資家が市場全体の動向を把握するのにS&P500を活用しています。
NYダウ
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が工業株を対象とした株価指数をNYダウと呼びます。
「ダウ平均株価」「ダウ工業株30種平均」と呼ばれることもあり、1896年から算出されているのが特徴です。
NYダウが対象とする企業は有名飲食チェーンのマクドナルドやIT業界で知られているインテルなど。
他にもゴールドマンサックスやIBM、VISAといった大企業の銘柄も対象です。
算出方法は対象銘柄の平均株価を評価するものであり、日経平均株価と同じように計算されます。
輸送株やエネルギー株の割合が大きく、為替や原油価格の影響を受けやすいことがデメリットです。
ニューヨーク市場やナスダックは日本時間の朝6時あたりから営業が始まり、NYダウは東証が開く手前で変動します。
NYダウが急に変動すると、日本国内の株式市場に影響を与える場合があるため注意しましょう。
さらに詳しくは、以下のコンテンツでも解説していますので参考にしてみてください。
ラッセル2000
コンサルタント企業であるラッセルインベストメントが米国の小型株を対象として開発した指数がラッセル2000です。
米株式市場における株式の時価総額が1001位から3000位までの銘柄を評価対象としています。
対象銘柄はスリーコムやスカイワークスといったマイナー企業が大半であり、日本人が知っている企業は少ないです。
また2,000種類も銘柄があるため、中小企業の景況感が指数に表れます。
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国内や海外の株価指数とは
「投資機会を逃さないために、アメリカ以外の株価指数も知っておきたい」と思う人もいるでしょう。
日本国内や海外の市場を対象とした有名な株価指数は以下の4種類あります。
どのような特徴があるのか、それぞれの株価指数を詳しく知っておきましょう。
TOPIX
東京証券取引所が東証一部の株式銘柄を対象として算出しているのがTOPIXです。
”Tokyo Stock Price Index”の略称であり、日本語で東証株価指数と呼びます。
対象銘柄には大手携帯キャリアのKDDIやNTTドコモ、ゲームで有名なソニーや任天堂などがあります。
他にもJR東日本やキーエンスなど多数の大企業を対象としているのが特徴です。
算出方法はナスダック総合指数と同じく時価総額に応じて計算するものであり、時価総額が大きい企業の株価が指数に強く影響します。
後述する日経平均株価よりも対象銘柄の種類が豊富であり、TOPIXにより日本の株式市場の動向をチェックする海外投資家が多く存在する傾向です。
日経平均株価
東証一部に上場する銘柄の一部を対象として、日本経済新聞社が算出しているのは日経平均株価です。
国内の有名な企業のみを対象としていて、個別銘柄の影響力が強い特徴があります。
対象銘柄にはトヨタ自動車やシチズン時計、楽天など日本の代表企業が多く含まれている傾向です。
イオンやセブン&アイ・ホールディングスといった小売業なども対象となっています。
銘柄の株価を合算して、株式数により割ることで平均を求めることで算出する仕組みです。
有名な企業を対象としていることから、数多くの投資家が日経平均株価を参考にしています。
上海総合指数
中国で営業している上海証券取引所の上場銘柄すべてを対象とした株価指数が上海総合指数です。
上海総合指数により中国の市場動向を簡単に把握できます。
対象銘柄には大手金融機関である中国民生銀行や平安保険、中信証券などが含まれているもの。
一般の投資家が投資できない株式も上海総合指数の対象となっています。
算出方法は時価総額加重平均であり、1990年12月の時価総額が基準値です。
中国全体の市場動向をチェックしたいときに上海総合指数は役に立ちます。
香港ハンセン株価指数
ハンセン・インデックシズ社が香港市場を対象として算出している株価指数が香港ハンセン株価指数です。
香港レッドチップという優良銘柄から選出された銘柄で構成されています。
対象銘柄には中国銀行やペトロチャイナ、WHグループなどが含まれているもの。
算出方法は時価総額加重平均であり、1964年の時価総額を基準値としています。
香港の優良企業における市場の動向をチェックするのに香港ハンセン株価指数は便利ですね。
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まとめ
アメリカの株価指数にはS&P500やナスダック総合指数、NYダウなどがあります。
これらの指数は幅広い銘柄の株式を平均化してくれて、市場の景況感をチェックするのに便利です。
株式投資する前には市場の動向をよく確認して、値上がりしそうなときに買うことが儲けるコツ。
コンテンツで紹介した株価指数を参考にして、株式投資でリターンを狙っていきましょう。
以上、【アメリカの株価指数】初心者が知るべき米国代表指数(ナスダック総合指数・S&P500・NYダウ・ラッセル2000)をまとめて紹介!…でした。
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