「資産運用の必要性を感じて株式投資を始めようと思ったものの、結局何を買っていいかわからない。」
このような株式投資初心者の方は多いのではないでしょうか?
特に分析することなく個別銘柄を購入してしまい、資産が大きく減少してしまい、株式市場から退場してしまう人はたくさんいます。
今回のコンテンツでは、株式投資初心者の方にもおすすめできる投資信託の紹介です。
これを、マネリテ編集部に属する証券アナリストの視点でお伝えしていきたいと思います。
今回評価に用いたポイントは以下の6つです。
利回り | 長期的に期待できる利回りの高さの基準 |
リスクの低さ | 価格変動幅が小さい方がリスクが低い。(下落する可能性ではない) |
長期投資適性 | ワンポイントではなく長期投資に適した投資先かという基準 |
分散性 | 分散投資がどれだけできているかという基準 |
手数料の低さ | 購入手数料と年間発生する信託手数料の合算の低さを評価。 |
最低投資金 | 最低いくらから投資することができるのかという基準。 |
それでは、コンテンツの内容に入っていきます。
Contents
第1位:楽天VTI (楽天・全米株式・インデックスファンド)
利回り | 長期(20年間)〜超長期(200年間)に渡って平均年率7%-10%を継続。 |
リスクの低さ | 株式投資なので価格の振れ幅はあるが、利益の源泉でもある。また長期的にみれば、ほぼ確実に下落することはない。 |
長期投資適性 | 今までの200年間の実績が示す通り、今後も米国の景気拡大は継続していく。 |
分散性 | 米国株のみであるが、米国のほぼ上場株式の全てである4000銘柄超に分散投資。 |
手数料の低さ | インデックス投信ということもありノーロードで年率0.1696%。更に楽天証券利用で1%つまり実質手数料5年分のポイント還元。 |
最低投資金 | 100円から投資が可能。更に楽天証券ではポイント投資が可能で現金を使わずに投資も可能。 |
楽天VTIはバンガード社が提供する旗艦ETFである米国のほぼ全上場4000銘柄の加重平均指数に連動するよう設計されたVTIを日本円で投資できるように設計した投資信託です。
▶︎ バンガード社旗艦ETF『VTI』に投資できると評判の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』のメリットと魅力を徹底評価!
何よりも魅力的なのは米国の経済成長に裏打ちされた過去からの実績です。米国株式市場は過去20年、過去50年、過去200年間の平均年率利回りは以下となっています。
2001年〜2018年 : 7.46% (VTI設立時からのデータ)
1965年〜2017年:9.90% (バフェットの手紙で集計されたS&P500のリターン)
1802年〜2016年:8.10% (観測可能な最大の米国株全体のリターン)
2001年-2018年はITバブル崩壊、リーマンショック、チャイナショック、BREXIT、2018年調整相場と何度も大きな下落を経験しても7.5%をマークしているのは素晴らしいですね。
現在100万円を投資して30年後に7.5%で運用すると875万円に、10%で運用すると1745万円に膨大しています。
そもそも価格に振れ幅がないと上昇することもありませんからね。
以下の過去200年間のS&P500指数のグラフをみるとわかる通り、米国株は局所的には下落することもありますが全体として10年単位でみると常に上昇し続けているのです。
▶︎ 米国株投資の魅力と個別株・ETFの注目銘柄をわかりやすく解説!おすすめの証券会社はどこなのか?
長期投資をする前提でいれば、皆さんが心配するようなリスクというものはそもそも存在しないのです。
まずVTIは米ドルで投資する必要があるので米ドルを調達しなければいけませんが、楽天VTIは日本円で投資することができます。
また楽天VTIでは自動で配当金を再投資を行うことができるので、自動再投資ができないVTIに比べ手間を省くことができます。
更に最大の理由としては楽天証券で楽天カードで積立投資を行うことで購入額の1%のポイント還元を受けることができることが挙げられます。
▶︎ 楽天証券で投資信託を購入・積立するメリットを徹底解説!
▶︎ 楽天証券で楽天カードクレジット決済で1%ポイント還元を獲得するための設定方法を画面付きで解説する。
更に得られたポイントで楽天VTIを買いますことができます。
最終的に20年-30年という期間でみると1%の威力は凄まじいので、現時点で世界で最も効率よくVTIに投資する方法は楽天証券で楽天カード積立で楽天VTIを購入することであると断ずることができます。
〜コラム〜全米株式4000銘柄とS&P500指数はどちらがよいのか?
VTIは米国のほぼ全銘柄4000銘柄に投資する時価総額加重平均ですが、S&P500指数は大型の500銘柄の時価総額加重平均指数です。
銘柄数から全然違うように思われがちですが、S&P500指数は超大型・大型で構成されており米国株全体の80%をしめているので、異なるのは20%分となります。
パフォーマンスは両者でほとんど違いはなく青:VTIで黄色:S&P500指数のリターンとなります。
S&P500指数に連動する投資信託を選んでも大差はないのですが、
小型株には小型株効果というものが市場から注目されない銘柄が多くあるため割安に放置されやすく、基本的には大型株のリターンを上回るリターンを示す傾向にあります。
金融ショックが発生した際は人々がS&P500指数連動のETF・投資信託を中心の売却される傾向にあるので危機対策の一貫としても中小型株を含んだ総合指数連動投信であるVTIの方がよいでしょう。
第2位:セゾン資産形成の達人ファンド
利回り | 長年各国のインデックスをオーパーパフォームしている。 |
リスクの低さ | 株式投資なので価格の振れ幅はあるが、利益の源泉でもある。 |
長期投資適性 | 世界の株式市場の成長にベットしているので世界経済が成長する限り継続。 |
分散性 | 株式に限定しているが世界の株式に分散投資している。 |
手数料の低さ | アクティブファンドでファンド・オブ・ファンズということもあり手数料は1.5%とインデックス投信に比べ高い水準で流動的。(購入手数料は0円) |
最低投資金 | 100円から投資が可能。更に楽天証券ではポイント投資が可能で現金を使わずに投資も可能。 |
二番目は世界の株式に分散投資を行なっている『セゾン資産形成の達人ファンド』です。
▶︎ 評判の投資信託『セゾン資産形成の達人ファンド』を徹底評価!世界株に分散投資できる魅力的なファンドの現状と今後の見通し。
やはり長期的に最も利益を上げるのは株であることが歴史的に証明されているので、100%株式投資によせている『達人ファンド』の方が長期的に大きな資産を形成することができます。
また『達人ファンド』は指数に投資するインデックスファンドではなく、指数に対してプラスのリターンを目指すアクティブファンドを組み合わせた『ファンド・オブ・ファンズ』形式で運用されています。
『達人ファンド』はアクティブファンドの中では珍しく長年インデックスを上回った成績を残している点が評価できます。
- 達人ファンド (橙色)
- 日本:TOPIX(青)
- 米国:S&P500(赤)
- 独:DAX(緑)
- 英:FTSE(黄銅)
▶︎ 投資信託の「アクティブ型」が「パッシブ型(インデックス)」を上回るのは難しい。。
信託手数料は1.5%程度とアクティブファンドの中では高いものの、楽天VTIと同じく楽天証券の楽天クレカ積立を行うことにより月額5万円まで1%分のポイント還元を受けられます。
第3位:ひふみ投信 (ひふみプラス)
利回り | 2018年度は不調であったが長年TOPIXを大幅に上回る成績を10年継続。 |
リスクの低さ | 以前は小型株中心で振れ幅が小さかったものの、近年は大型株中心で振れ幅が大きくなってきている。 |
長期投資適性 | 人気により運用総額が増加してしまい藤野氏が従来得意とする小型株運用ができなくなってきているのが懸念される。 |
分散性 | 日本の株式に分散投資している。 |
手数料の低さ | 購入手数料は無料だがアクティブファンドの中では比較的低い手数料で信託手数料は約1% |
最低投資金 | 100円から投資が可能。更に楽天証券ではポイント投資が可能で現金を使わずに投資も可能。 |
ひふみ投信はファンドマネージャーの藤野英人氏の得意とする小型株運用が功を奏してリーマンショックもプラスで乗り切り、この10年間最も成功した日本のアクティブファンドでした。
▶︎ 運用利回りが高いことで評判の『ひふみ投信』を徹底評価!現状と今後の見通しについてわかりやすく解説。
運用する資金が大きくなったことで藤野氏の得意とする小型株のみの運用では投資先が見つけにくくなってしまったので、最近は大型株運用に切り替えて運用をおこなっています。
結果的に2018年はTOPIX以上に下落してしまう結果となりましたが、藤野英人氏は敏腕ファンドマネージャーなので今後の手腕も期待したいところです。
また『ひふみ投信』は運用を行なっているレオスキャピタルに口座を開設しなければ取引できませんが、全く同じ成績をだす『ひふみプラス』を証券会社向けに卸しています。
▶︎ 『ひふみ投信』『ひふみプラス』『ひふみ年金』の違いと活用法についてわかりやすく解説
本家の『ひふみ投信』は最低投資金額が1万円で手数料は年約1%ですが、楽天証券で投資をすることで最低投資金額は100円で上位二つと同様に楽天クレカ積立で1%のポイント還元を受けることができます。
▶︎ 『ひふみプラス』を投信積立するなら楽天証券が断然お得!最善の『ひふみ投信』積立法を紹介する。
まとめ
最近は今回紹介した投資信託のように質の高いもの多く出てきており、長期投資に適した投資初心者向けのファンドが充実してきています。
重要なのはレバレッジ型のような大きすぎる利回りの投資信託に投資をするのではなく年率7%-10%が狙える安定した長期投資目線の投資信託を選ぶことです。
▶︎ レバレッジ(ブル・ベア型)投資信託の仕組みとメリット・デメリットを紐解く!基準価格が一定でも大損する可能性あり?
一見、単年度のリターンが高いものやレバレッジ投資信託のような投資信託に目が惹かれることがあるかもしれませんが、長期的にみると大きな損失を被るファンドがほとんどなので、
年率7%-10%でも20年、30年と投資することで10倍以上に大きく増大していきますので、地味だけど着実な利回りを狙って長期的に大きな資産を形成していきましょう。
以上、株式投資初心者にもおすすめできる手堅い投資先・投資信託(ファンド)をランキング形式で紹介!…でした。