投資信託は株式投資の初心者がまず選択肢にいれる投資先の一つです。
大きく損失を出さずに長期的に資産を形成していくのに最適なファンドの選び方については以前お伝えしました。
長期投資に適したファンドを選択することで、初心者でも分散投資を行いながら簡単に資産を増やすことができるメリットが投資信託にはあります。
しかし、秀次郎のように纏まったお金がなくて、投資信託の購入をためらっているという方もいらっしゃると思います。
そのような方に向けて毎月少しづつ積立を行うことによって、大きな資産を形成することができる投信積立制度のメリットについて紹介します。
また、併せて投信積立で圧倒的におすすめできる証券会社についてもお伝えしていきたいと思います。
目次
Contents
投信積立のメリット①:毎月少額でも大きな資産を形成することができる
現在1000万円や100万円の資産を保有していなかったとしても、コツコツと積立ると将来大きな資産を形成することができます。
まさに『塵も積もれば山となる』という諺の通りですね。
例えば、現在30歳の方が月1万円ずつ積み立て30年後の60歳の時にいくらになっているかをシミュレーションします。
積立対象は長期投資におすすめの回でお伝えした『楽天・全米株式インデックスファンド』とします。
同ファンドに投資することによって、長期的に約年率7%のリターンを狙うことができます。
以下はシミュレーションの結果です。
毎月1万円ずつ積み立てても元本は年12万円×30年で360万円にしかなりません。
しかし、楽天全米株式インデックスで積立ることによって1,231万円と約3.5倍まで資産を増やすことができます。
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〜コラム〜定期預金で預けると『実質的に』お金が減っていく!?
皆さんの中には毎月引き落としでお金を積み立てていらっしゃる方もいらっしゃるとは思います。
しかし、定期預金に積立ていては年率0.1%〜0.3%でしかお金は増えません。
日本ではあまり実感できませんが、世界的には先進国で約2%程度、新興国では4%-5%、高いところでは10%程度のインフレが発生しています。
■ インフレとは:
インフレはお金の価値がモノの価値に対して相対的に下落する現象のことをさします。
わかりやすい例で言えば、今年100円で買えていたコーラが、来年110円になっていたらインフレ率は10%ということになります。
現在他国に比べて緩やかとは日本でもようやくインフレ基調になってきておりインフレ率は約1%となっています。
つまり現在100万円保有している人は、来年101万円保有している人と同じレベルの資産を保有していることになります。
一方定期預金に預けていては最高利率の0.3%が適用されたとしても100万3000円になりません。
つまり来年は101万円保有する必要があるのに、100万3000円しか保有できていません。
実質的には貧しくなってしまうという現象が発生します。
このようにインフレの発生を踏まえた運用利回りのことを『実質利回り』と投資の世界では呼びます。
【実質利回り = 運用利回り - インフレ率】
定期預金に預けた場合の実質利回り=0.3% – インフレ率1% = ▲0.7%となってしまうのです。
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投信積立のメリット②:ドルコスト平均法で購入単価を平均化できる
従業員の持株積立を行なっている方であれば聞いたことがあるであろう『ドルコスト平均法』の効果を投信積立では得ることができます。
ドルコスト平均法は毎月一定で積み立てることによって価格が低い時も、価格が高い時も購入するので購入単価を平均化させることができます。
例えば一括購入の場合購入するタイミングが悪ければリターンが著しく低くなってしまいます。
また、投資している投資信託の値動きが4月-10月で以下のような値動きをしたとすると、4月に1000円で購入した場合は10月時点で1100円と約10%しか増加しませんが、
6月の最安値600円で投資をした場合は10月には600円→1100円と約66%も増加させることに成功します。
相場の底や天井を判断するのはプロでも至難の技であり、なかなか底で仕入れて天井で売るということはできる芸当ではありません。
しかし毎月決まった額例えば10,000円ずつ購入した場合どうなるでしょうか。
基準価格が高い4月は購入口数が少なくなりますが、基準価格が低い6月では購入口数が多くなり、4月〜9月の平均購入単価は839円となります。
以下は9月買付終了時点での平均購入価格と保有口数をまとめたものです。
基準価格 | 積立口数 | |
4月 | 1000円 | 10.0口 |
5月 | 800円 | 12.5口 |
6月 | 700円 | 14.3口 |
7月 | 900円 | 11.1口 |
8月 | 800円 | 12.5口 |
9月 | 900円 | 11.1口 |
平均購入価格 839円 | 保有口数 71.5口 |
購入するタイミングを考えずに購入コストを平準化できるのは嬉しいですね。
リーマンショックのような危機が起こったとしても長期投資かからすると、安い価格で仕入れる絶好のタイミングです。
価格が下がった時こそチャンスと考えて積立を継続しましょう。
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投信積立のメリット③:予め天引きされるので普段の生活が節制できる
以前、明治〜昭和初期のサラリーマン投資家で現在価値で100億円を超える資産を築いた『本多静六』氏について取り上げました。
彼は元から富豪だったわけではありません。
サラリーマンとしての貧しい暮らしの中から通常の給料の4分の1、ボーナスの全額を貯蓄して投資に回していきました。
そして、最終的に莫大な資産を築いた有名投資漫画『インベスターZ』にも取り上げられた偉人です。
同氏は給料をもらったら2割はなかったものとして生活をして、投資の元本を作っていきました。
投信積立も同じ原理で、給与の一部を元々なかったものとして積み立てし、着実に大きな資産を構築することができるようになるのです、
自身の浪費を節制するという意味で投資という側面以外にもメリットのある制度なのです。
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投信積立であれば楽天証券が圧倒的におすすめ!
投信積立が魅力的であることをお伝えしてきましたが、どの証券会社で行なってもよいというわけではありません。
- そもそも長期投資に適した投資信託を取り揃えているか?
- ポイント還元は充実しているか?
という観点で各証券会社に大きな違いがあります。
投資信託の取扱数では楽天証券とSBI証券が圧巻の約2700銘柄なのですが、ポイント還元において楽天証券は他を圧倒しております。
楽天証券での投信積立のメリットを列挙すると以下の通りです。
楽天証券は楽天市場での買い物や旅行で使える楽天ポイントの還元が充実しており、買付手数料は全額ポイントバックされます。
さらに異常といっても過言ではないのが、楽天クレジットカード積立で最大月5万円分の積立まで積立額に対して1%のポイント還元が実施される点です。
因みに同様に取扱銘柄数が多いSBI証券のポイント還元は通常最大0.1%。
大口投資家で0.2%なので、楽天証券はSBI証券に対して5倍〜10倍の還元率ということになります。
楽天全米株式インデックスファンドのように長期投資に適したインデックス型の投資信託は、信託手数料が年率0.5%以下のものが殆どです。
なぜか投資家側が、楽天証券から手数料を貰う形で積立を行うことが出来てしまうのです。
さらに還元された楽天ポイントはもちろん買い物で使用してもよいのですが、再びポイントを用いて投資信託を購入することもできます。
実質分配金をもらって再投資を行うのと同じ効果を得ることができるのです。
楽天証券は必携といえるネット証券会社で投資信託を中心にあらゆる取引で強みを備えた総合ネット証券となっています。
まだ口座を保有されていないという方は、開設しておいて間違いなく損はありませんので開設しておきましょう。
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つみたてNISAという選択肢
つみたてNISAは2018年から2037年まで20年間始まった新しい制度です。
長期的に積み立てる価値のある投資信託を金融庁が厳選して、年間40万円までの非課税額を投資家に与えられます。
2019年からはじめられたら一度も積立をやめることなく継続したら場合、2017年末時点で最大760万円の非課税投資枠を獲得。
2057年まで最大一部を保有し続けることができます。
積み立てた投資元本部分最大760万円については、例えば3000万円まで増加していたとしても利益の2,240万円分については、通常約20%約450万円の課税がされます。
課税を免除される制度となっています。
楽天証券は『つみたてNISA』でも積立NISAのメリットを全て享受できるように設計されているので、利用した方が経済合理性は高くなります。
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まとめ
毎月コツコツと元本を積み立て長期的に大きな資産を形成する投信積立には以下の三つのメリットがあります。
- 現在資金がなくても長期的に大きな資産を形成できる
- ドルコスト平均法で保有コストを平均化できる
- 引き落としで自身の生活費を節制できる
さらにつみたてNISAを活用することで利益分について非課税で投資を行うことができるようになります。
投信積立で圧倒的な強みを発揮するのは「楽天証券」で、以下の通り目からウロコの手厚いサービスが整備されています。
- 買付手数料は全額ポイント還元
- 楽天カード積立で1%のポイント還元
- 還元されたポイントで投資元本上乗せが可能
以上、【投信積立】投資信託を積み立てるメリットとは?おすすめの証券会社も併せて紹介!…の話題でした。